ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

僕は飛雄馬を推したい

 今シーズンのベイスターズのレギュラー争いはどのポジションも高水準で争われていて、これまでならスタメンが当たり前だった選手でさえ控えに追いやられるような事が少なくありません。

 ただ、その中で僕が不満に感じているのがショートのレギュラー争いについてです。ショートのレギュラー争いだけは不自然に二選手に限って起用され続けているのです。

 ショートのポジションは今シーズンの開幕からかなり長い期間、山崎選手がレギュラーの座にいましたが、ここ最近は白崎選手が守る機会が増えてきました。しかし、どちらの選手も満足な結果を残すまでには至っていません。入団2年目の白崎選手については今後の伸びしろが期待できるかもしれませんが、6年目で通算300試合以上出場した実績のある山崎選手の状況については、率直に言って大いに不満があります。

 元々ベイスターズのショートというポジションは球界でもトップクラスの守備力を持つ人の指定席でありました。ホエールズ時代の山下大輔さん、高橋雅裕さん、ベイスターズになってから進藤さんに石井琢朗さんと、生半可なレベルではない、本物の守備職人が代々その座を守ってきた、そういう場所です。だから見る目が厳しくなるのかもしれませんが、山崎選手は6年やってその程度では、スーパーサブになってもらった方が良いのでは?とさえ、僕は見ています。

 そして、それに輪をかけて不満なのが、ショートのレギュラー争いが山崎選手と白崎選手の二者択一になっている事です。ドラゴンズから移籍してきた柳田選手が「二軍の帝王」の汚名を払拭するような良いバッティングを見せても使ってもらえず、一瞬だけ1軍に昇格した加藤政義選手も使われず、やはり一瞬だけ昇格した飛雄馬選手も1打席与えられただけで再び2軍落ちです。山崎選手と白崎選手以外は事実上のノーチャンスです。

 これでは球団内のレギュラー争いのレベルが高まらないではありませんか。藤田選手や渡辺直人選手がトレードで出された先で活き活きと活躍していますが、この2人の不遇なベイスターズ時代と、また同じような事を繰り返すのか?そういう不満を募らせているのです。

 僕がショートのレギュラー争いに加えて欲しいと思っているのが飛雄馬選手です。

Hyuma san pic.twitter.com/KEKGbvRTxU— kevin moscatel (@kevinmoscatel) 2014, 9月 7

 今シーズンは桑原選手がチーム一の元気者としてムードを盛り上げてくれましたが、この飛雄馬選手も同じようにチームを盛り上げるムードメーカーです。それは入団した頃からの彼の持ち味でありましたが、それに加えて今年は守備力とバッティングが飛躍的に向上しました。大村二軍監督のお力添えなのかどうかわかりませんが、シュアで力強くなり、打率も3割前後まで上げてきました。打率2割6分の桑原選手が昇格できたのだから飛雄馬選手も上げてくれてもいいじゃないか、という思いもあります。なにしろ桑原選手と同じプロ入り3年目、機は熟したといえる状況です。まさに旬を迎えているのです。

 ベイスターズの1軍は一時期のアゲアゲムードが少し衰えてきたように感じられます。まだクライマックスシリーズの可能性が潰えたわけではないのに、ベンチの表情が2007年のCS争いの頃と比べてかなり暗いのです。小池選手や吉村選手がCS出場に向けて鬼の形相でプレーしていたのを昨日の事のように記憶している僕にとって、今のベイスターズ1軍には物足らなさを禁じえません。

 そういった時にこそ、カンフル剤的な選手が必要なのではないでしょうか。

 この際、ショートのレギュラー争いは柳田選手と飛雄馬選手にスイッチしてみてはどうでしょうか。山崎選手と白崎選手はバッティング指導に大変素晴らしい実績を持つ大村巌二軍監督に見て頂き、技術の底上げをはかるべきです。2割4分で新たな技術の習得も無いままズルズルといくよりは、チームにとっても選手本人にとっても、その方が良いのではないでしょうか。

 ファームの試合をあまりご覧にならない方には馴染みの薄い飛雄馬選手ではありますが、彼の今年の成長ぶりには眼を見張るものが有ります。ぜひ使ってやって欲しいと思います。

以上