ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2014年8月23日 横浜DeNAvs読売巨人 (ジャイアンツ球場) の感想

 今日の試合が行われたジャイアンツ球場は神奈川県川崎市の最北部と東京都稲城市との都県境に位置しています。このあたりは道路事情が芳しくなく、長年に渡り酷い渋滞が常態化しています。そのため、ジャイアンツ球場に行くときはいつも早め早めの行動をしなければならないと頭では考えているのですが、しかし、今日もまた懲りずにダラダラと出発してしまい、案の定渋滞にハマって到着したのが試合開始30分後、3回表ベイスターズの攻撃中になってしまいました。

 というわけで今日のスターティングオーダーはこちらです。

 ベイスターズの先発ピッチャーがベテランの高橋尚成投手、巨人が期待の若手宮国投手でしたが、僕が球場に到着した頃には高橋尚成投手が既にお役御免になっておりましたので、そのお姿を拝むことは叶いませんでした。

 巨人の先発宮国投手は、筆舌に尽くしがたい酷い内容でした。とにかくよく打たれ、4回途中8失点くらいの所でついにノックアウトされてしまいました。数年前までベイスターズで監督をおやりになっていた尾花2軍投手コーチが新しいボールを手にマウンドに歩み寄り、やがてリリーフの公文投手が宮国投手の後を受けてマウンドにあがりました。

 宮国投手大炎上の後を受けて厄介な場面でマウンドに上った公文投手でしたが、左投げにしては速い球でガンガン押して後続をピシャリと封じ込めました。その次の回にあえなく失点しまいましたが、いつ見てもなかなか良い投手だと思います。コントロールに難があるようですが、度胸と球速は評価できると思います。その他は高木京介投手が投げ、元日ハムの須永投手と元オリックスの香月投手の元パリーグ勢も登場しました。

 さて、今日のベイスターズ打線ではなんといっても大注目なのがグリエル選手です。

 僕はグリエル選手を生で見るのが初めてです。来日して肩慣らしに出場した試合が西武第二球場でしたから見られませんでしたし、下に落ちてきてようやくの復帰戦も遠征先のジャイアンツ球場ですから、グリエル選手は横須賀スタジアムを避けているのか?などと穿った見方をしてしまいそうになります。

 その肝心のグリエル選手の打席ですが、1打席目は到着前のため見られず、2打席目はレフトへのハーフライナーを放ちレフトの中井選手がエラーして1塁出塁、3打席目は平凡なショートゴロを放つも、再びショートがエラーして1塁に出塁、4打席目でついに待望のヒットを左中間に弾丸ライナーで決めてくれました。打席では球審がホームベースを掃き掃除しているそばで足をサラサラ動かして掃除の妨げになってみたりして、マイペースなグリエルさんでした。

 今日のグリエル選手はセカンドの守備につきました。ピッチャーが投球する合間もせわしくなく歩き回り、ピッチャーがマウンドプレートを踏んで投球モーションに入ろうかという段になってもホームに背を向けていたり、守備の面でもマイペースなグリエルさんでした。沖縄遠征の時に飛行機に乗る乗らないで騒動になりましたが、随分と変わり者らしいというのがグラウンド上の仕草からも非常によく伝わってきました。肝心の守備では特別問題はありませんでしたが、捕球してから投げるまでのアクションが大き過ぎるのが少々不安です。そのアクションの大きさを球速でカバーするので送球を受けるファーストが可愛そうです。

 僕の目の前では3度出塁してくれましたが、走塁ではあまり全力疾走をせずにいるように見えました。動きに特徴のある選手なのでグリエル選手的には全力疾走しているのかもしれませんが、ちょっと緩慢な印象を受けました。

 グリエル選手の感想はそれまでにしてその他の打撃陣についてですが、先発全員安打&途中出場の渡邊雄貴選手と赤堀大智選手にもヒットが出ました。つまり出場した野手が全員揃ってヒットを打ったわけです。特に目立ったのがルーキー関根選手で猛打賞をマークし、あとホームランが出ればサイクルヒットでもありました。右に左にまさに広角打法で、さすがだなぁと唸らされました。その他にも井手正太郎選手がバックスクリーン左に豪快なスリーランを放ち、普段僕の前ではヒットを打たない嶺井選手からもレフト前へのクリーンヒットが飛び出しました。今日は最終的に17安打でしたので、誰が何安打を打ったのかも数えきれなくなってしまいました。

 ただし残念なニュースもありました。4回表の攻撃中、タイムリーヒットを打って出塁していた宮崎選手が三塁へのスライディングで故障したらしく、赤堀選手に背負われてベンチに引き下がり渡邊雄貴選手と交代してしまいました。その後の様子もわかりません。今年はこれまで非常に良い成績を続けてきていただけに、大きな怪我にならなければ良いと願っています。ちなみに、その前の巨人の攻撃中にも巨人の育成選手である荻野選手がやはり三塁へのスライディングで故障してコーチに背負われて退場してしまいましたので、まさに魔の三塁ベースとなってしまいました。

 それともう一つ、こちらは守備についてですが、巨人の1塁ランナーが2塁へ盗塁した際、キャッチャーの嶺井選手が座ったまま2塁に送球しました。嶺井選手が座ったまま2塁へ送球するのは僕は初めて見たのですが、非常に残念なヘロヘロの送球で余裕でセーフになってしまいました。日本人では城島健司さんがダイエー時代にやっていましたが、日本人の肩ではなかなかものに出来ない芸当ですし、あれはやめたほうがいいのではと思いました。

 ベイスターズ投手陣のリリーフについて書きますが、高橋尚成投手が2回で降板してしまったので3回から安部選手が登板しました。安部選手は途中シングルヒットばかりの5連打を浴びる等2失点し、巨人に逆転を許してしまいました。レフトを守る内村選手のファールフライ好プレーなどもあって2失点で済んだのですが、バックの好プレーが無ければあと1~2点は取られたのではないでしょうか。球も130キロ台で遅かったですし、高さも打ち頃な球ばかり投げていたような印象です。今日の巨人打線は1軍級皆無の軽量打線でしたけれども、あのメンバーにあんなに打たれるようではちょっと先行きが暗いなと思いました。

 3番手として4回裏に登板したのは1軍開幕投手の三嶋投手です。マウンドに上がるなり「ミッシー!」と黄色い声援(やや濁り気味)が飛び交い人気の高さを感じさせた三嶋投手でしたが、そこから9回裏まで、非常に良いピッチングで無失点で切り抜けました。僕が覚えている限りでは最速146キロでしたが、9回も144キロを出していましたし、終始余裕のあるピッチングでした。スライダーで気持ちのいいくらいに空振りが取れて、ここでは役者が違うんだぞと力強くアピールしてくれました。三嶋投手の復活劇が、今ここに始まったという感じが致します。

 今日のジャイアンツ球場は適度に風が吹き、気温もいつもよりも涼しく、とても過ごしやすい1日でした。まさにこれこそが「心地よい」と言うのだと、それくらい気分の良い一日でした。こんなに過ごしやすいのに、試合途中で帰ってしまう巨人ファンがとても多く目につきました。

 確かにこの大量点差で帰りたくなる気持ちもわからないでもないですが、ファームは選手の調整や育成の場なのだから、途中出場の選手も含めて最後まで見ていく心の余裕も持てないのかな?と残念に思いました。もっとも、巨人戦は1軍でも勝ち試合でもデーゲームでも、いつも大勢の人が試合途中に球場を後にするような印象がありますので、これが巨人ファン気質なのかな、とも思いますが。

 今日は復帰間近と噂される筒香選手の登場を期待したのですが、それはなりませんでした。ただし安部投手を除く今日全ての出場選手がそれなりに実りある試合をこなせたと思いますので、ファンとしても良い一日でした。1軍の試合は見なかったフリをしてなるべく早く床につきたいと思います。

横浜13-2巨人

勝:安部

負:宮国

本塁打:井手

以上