ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

ベイスターズ練習場問題

 ベイスターズの球団としての練習場は横須賀市長浦町にあります。山と海に囲まれた風光明媚な場所で、なおかつ自衛隊や米軍の施設とも近接しているので、球場のスタンドから軍の大きな船が行き交うのも見られます。

 そして、この土地の持ち主は2代前の親会社であるマルハニチロですが、一節によればマルハニチロはこの土地の返還を希望しているとも言われています。水産会社にとって海と貨物線がすぐそばを通るこの場所がビジネスにおいて非常に有為であるのは事実その通りでしょうし、いつまでもこの場所を練習場にしておくのは難しいのでは?という感じがします。

 他方で、他球団の練習施設と比べて非常に手狭である事も否定できません。球場と選手寮と室内練習場がある以外は、土地の隙間にちょこちょことブルペンが用意されているのみです。70人以上の選手が練習する場所としてはいかにも不足しています。しかし、周囲を海と山に囲まれているので隣近所を拡幅する事もできません。ここを練習場とする限りは、試合がない日も横浜スタジアムとここで別れてでないと練習することができないのです。

 つまり、いずれどこか別の場所に新たな練習場を設けなければならない時が、しかもそう遠くない時期に必ず来るのです。

 そこへきて、横浜市内に願ってもない大きな土地の出物が現れました。

野球など従来通りに 深谷・上瀬谷基地返還の暫定利用で横浜市会意見

http://www.kanaloco.jp/article/72487/cms_id/84548

 戦後に米軍に接収された横浜市瀬谷区の広大かつ平坦な土地が日本に返還されるのです。返還されるとは言っても、もう既に米軍は利用しておらず、地域住民が少年野球のグラウンドにしたり家庭菜園を作ったりして利用されてきたそうです。僕も近くを車で通りかかったことが何度もありますが、米軍施設らしいものは何もない、ただの平べったい土地でしかありません。

 ですから、是非とも練習場をこの場所に移転すべきだと提言します。

 未だかつて、横浜市内にここまで練習場にするのに適した土地があったでしょうか。横浜は海のイメージが強い土地ですが、実際はその殆どが丘陵地です。練習場が出来るような広くて平坦な場所はあらかた開発し尽くされていて、まとまった土地を用意するとなれば、横浜駅東口からみなとみらいのあたりの埋立地くらいしかありません。あんな場所では土地が高くて練習場では割に合いません。

 ですから、この絶好のチャンスを逃してはならないと訴えたいのです。

 また、この神奈川新聞の記事にもありますが、地域の方々は少年野球のグラウンドや家庭菜園の継続利用を望んでいるようですが、それはむしろ好都合です。なぜなら練習場と共存共栄ができるからです。

 あの広い土地にファームの公式戦や紅白戦ができるような球場と屋内練習場と選手寮と駐車場を作り、残りの土地を少年野球にも利用できるグラウンドを造成して、ベイスターズの練習にも少年野球の練習にも活用できるようにすれば良いのです。家庭菜園も雰囲気作りに良い効果をもたらすことでしょう。

 そうなれば、土地を返還される横浜市にとっても、地域の方々にとっても、そしてベイスターズにとっても、みんなに良い話ではないでしょうか。

 更にもう一つ自分のアイデアを加えるならば、近くを走る相鉄にネーミングライツをお願いできないでしょうか。球場の名前であったり、ファームチームであったりを相鉄のネーミングライツで、相鉄瀬谷球場とか、相鉄ベイスターズとか、そういった形で利活用できるのではないでしょうか。

 イースタンリーグで関東に本拠地を持つ6球団のうち、本拠地が公設球場なのはベイスターズのみです。他は日ハム鎌ヶ谷にしてもジャイアンツ球場にしてもロッテ浦和にしてもヤクルト戸田にしても西武第二にしても、すべて自前の球場を保有しているのです。

 そうすることで多くの人数が集まって練習することが出来たり、実践形式の練習を増やせたり、野球の技術向上そのものにも大きく寄与できるはずで、それが備わっていないベイスターズが他球団と比べて自力に劣る一因とも言えるのではないかと思います。

 つきましては、DeNAさんにはぜひとも練習場を瀬谷に移転して欲しいと強く強く訴えたい次第であります。

以上