ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2019年8月11日 ヤクルトvs横浜DeNA (横須賀) の感想

 

 

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 僕の父方のお墓が鎌倉にありまして、毎年お盆になると1人でそこを訪れて、草むしりをしています。

 誰もお墓参りをしていないお墓は雑草だらけで朽ち果てて見るも無残な有様になりますので、そうはさせまいと、毎年恒例で20年が経ちました。

 

 今では僕自身が山梨で借りている1000平米の畑で日夜おびただしい量の雑草と格闘しているせいか、狭いお墓の雑草くらい屁でもないと、ものすごく気軽にあっさりと片付ける事が出来ました。

 

 

 そして、そのお墓から車で20分ほどの近い場所にあるのが、我らの聖地横須賀スタジアムであります。

 

 僕が横須賀スタジアムへ行くようになった一つのキッカケというか要因というか、というわけで今年も恒例行事を終えて、こうして自宅でパソコンに向かい合っております。

 

 

 

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 本日のスタメンと試合結果はご覧の通りです。ベイスターズはルーキーながら1軍のマウンドでも既に5勝をマークしている大貫選手。ヤクルトは日本ハムから移籍してきた速球派の屋宜選手です。

 ヤクルトはアメリカ流で言えばブルペンデーとされる、リリーフピッチャーばかりで数イニングづつ投げて試合を完結させる一日でありました。屋宜選手はリリーフタイプのピッチャーという印象でしたので先発で名前をコールされた時は「はて?」と疑問に感じたのですが、その理由はこれだったわけです。

 

 

 まずは大貫選手についてですが、今日は全般的にコントロールが悪く、高さもコースも思い通りにいきませんでした。ストレートの球速は140キロ台前半で、変化球も高さコースともにバラバラで、既に1軍で5勝しているピッチャーには見えませんでした。

 年間5勝と言えば2011年ならチームで最多勝になるくらい重みのある勝数ですけれども、果たしてまぐれだったのでしょうか。

 4回の4失点は倉本選手や飛雄馬選手のまずい守備に足を引っ張られた所が大きいので、それが無ければこのイニング2失点トータル3失点くらいで済んだ内容ではあったのですが。

 まだ入団初年度ですので、疲れや暑さで堪えているのかもしれませんね。

 

 

 ヤクルト先発の屋宜選手は制球力重視のピッチングだったようで、球速はいつもより若干抑え気味に見えて140キロ台中盤で、その甲斐もあってかフォアボールは1つもありませんでした。

 屋宜選手といえば150キロ前後の速球とアバウトな制球の荒れ球ピッチャーというイメージが有るのですが、今日はスターターを務めたので、なるべく長いイニングを投げようとでもしたのでしょうか。ただ、これはこれで良いキッカケを掴むポイントになったかも知れません。

 それと、元々リリーフが主戦場なだけあって牽制が非常に上手く、一塁牽制であわやアウトという場面が3回も見られました。牽制がうまいとランナーに走られにくくなるので、良いセールスポイントだと思いました。

 

 

 

 次に野手について。

 

 

 今日のスコアは梶谷選手がライトスタンドに放ったソロホームランによる1点のみで、それ以外に特に見所らしい見所はありませんでした。

 

 

 最近めっきり名前を見かけなくなった倉本選手について苦言を呈したいと思います。

 

 守っては4回に失点に絡む1エラーを喫しました。イージーなショートゴロをファンブルしました。

 倉本選手も人の子ですからたまにはエラーくらいするでしょうが、その直前に飛雄馬選手のまずい守備(記録はヒット)でランナーを出していた場面でしたので、中堅選手二人でルーキー大貫選手の足を引っ張っているようで、なお一層印象が悪くなりました。

 

 それ以外での守備で気になったのが、9回表、ヤクルトの三輪選手がショート正面に打ったイージーなショートゴロを捕球してからわざと送球まで少し時間をもたせてスローイングした結果、ギリギリアウトになってしまうという事があって、とても気になりました。

 倉本選手くらいキャリアがあれば三輪選手がどれほど足の速い選手なのか知らない筈はないと思います。そして、そうであるならば、あのプレーは緩慢に思えて仕方がありませんでした。

 

 打つ方では最初の打席でヒットを1本出したものの、3打席目4打席目にいずれも力ない空振り三振で、特に4打席目は完全に集中力が切れてしまったかのような、外のスライダーで空振り、外のスライダーで空振り、落ちるボールで空振り、という、まるで高卒ルーキーの春季教育リーグの打席を見ているかのようなひどい有様でありました。

 本当に中の人がルーキーの頃の梶谷選手になってしまったのでは?と目を疑うくらい、酷い打席でした。

 

 倉本選手はとても真面目な人物だと聞いていますので、よもや手抜きプレーをしているとは思いませんが、今日の感想としては、あまり後輩のお手本になるとは感じられませんでしたね。

 

 

 ヤクルト打線は5得点を挙げたものの、ベイスターズのまずい守備に助けられた面が少なくなく、だからこちらもさほど良い内容だとは思いませんでした。

 

 

 その中で一人目を引いたのがキャッチャーの古賀選手です。

 

 守っては2塁への盗塁を企図された2回とも刺して強肩ぶりをアピールしました。イニング間の練習で2塁へ送球する場面も見ていましたが、全て手抜かりなく2塁ベース上のタッチしやすい所にピンポイントにストライク送球を決めていて、意識の高さを感じました。

 打つ方ではリリーフで2番手に登板したベイスターズ進藤選手からピッチャー強襲の鋭いライナーヒットを放ちました。今日の進藤選手からまともな打球を打ったのは古賀選手ただ1人でしたので、打撃面でも充分存在感を示したと言えるでしょう。

 高卒3年目で早くも一軍の試合に顔を出し始めているようですし、非常に良い選手がヤクルトにいるなと、感心致しました。

 

 

 

 次にベイスターズのリリーフについて。

 

 5回6回進藤選手、7回砂田選手、8回赤間選手、9回平田選手です。

 

 今日はとにかく進藤選手がすこぶる良かったです。球速は最速150キロが出ていましたし、球持ちの良いピッチングフォームのおかげもあってスピードガン以上に球速が速く見え、ヤクルト打線も完全に手を焼いて、なかなか前に打球を飛ばせませんでした。

 あえて重箱の隅をつつくとすれば右バッターにスライダーを投げる時に若干コントロールがばらついたような感じはありましたが、それもうまく対処していました。

 

 つい最近も1軍に上がったものの、運悪く伊藤光選手が故障してしまってその穴埋めにキャッチャー2人昇格させる為に、まだ昇格してから1試合も投げていないのにファームに送り返されるという憂き目に遭いました。

 

 しかしながら、今季の進藤選手は一軍ではオープナーとして3イニングを投げた試合を除けば1失点もしていないどころかヒットも1本しか打たれていないわけでして、その彼がどうしていまだにファームにいるのか。これは世界の七不思議の一つに数えられてもおかしくない実に不可思議な事態と言えるでしょう。

 今日の1軍は先発はもとよりリリーフも崩れて大量失点に繋がったわけですが、今日の進藤選手を見た限り、飯塚選手や藤岡選手どころか、三嶋選手や国吉選手のポジションすら奪えるぞと、そのような感触を持ちました。

 

 ファーム降格から10日経って再登録が可能になったらただちに1軍に上げるべきだと思いますね。

 

 

 ファーム降格となって久しい砂田選手が7回1イニングを3者凡退に切って取りました。球速は140キロ台前半だったでしょうか。良い頃と比べて若干控えめの球速ながら、1軍でやってきた技術とメンタルでファームの1イニングくらい抑えて当然であります。

 球速が往時と比べて数キロながら落ちているのは、たまたま今日は調子がいまいちだったのか、それともリリーフでたくさん投げ過ぎて疲れがたまっているのか。まだ若いですから尚の事気がかりです。

 

 僕は個人的に彼のような若いピッチャーをリリーフで毎年50試合60試合投げさせる事に否定的で、もしリリーフをやるなら1年くらいの短い期間に区切って、そこで1軍での戦い方を学んでから先発に戻すべきだと、砂田選手についても考えています。

 

 ファームでなら抑えられる小器用な選手で終わらせて良いはずはありませんので、大局的見地から砂田選手の起用法を見直してもらいたいものです。

 

 

 

 ヤクルトのリリーフは大勢出てきましたので覚えるのも大変だったわけですが、その中で圧巻のピッチングを見せたのは8回の大下選手です。

 

 今日のベイスターズ打線はスタメンの途中交代が全く無く全員最後まで出続けましたので、8回ともなれば各バッターともボールがよく見えるようになってきただろうと思うのですが、そんな状況下でミートがうまい関根選手倉本選手を含む3者連続三振に切って取ったのです。

 ルーキーの知野選手も含め、とにかくマンガの野球みたいにストレートも落ちるボールも横の変化球もみんなでクルクル回って、大下選手はさぞ愉快だった事でしょう。

 

 ルーキーだった昨年に一軍で防御率3.09ですからすごいピッチャーに違いないわけでして、本来ファームで投げている場合では無い立場なのでありましょう。そう遠くない時期に一軍に帰っていくに違いありません。

 

 

                ■

 

 

 というわけで久しぶりの聖地巡礼は、進藤選手の素晴らしいピッチングだけを目に焼き付けて、あとは特に記憶らしい記憶も残さずにキレイに捨てて、無事に山梨に帰り着いて、楽しくブログを書いて終わらせることが出来ました。

 

 進藤選手に幸多からん事を願って、次回の聖地巡礼に繋げていきたいという風に思います。

 

 

 

ヤクルト5-1横浜DeNA

勝:村中

敗:大貫

本塁打:梶谷(僕の推定飛距離115メートル)

観客数:1379名

 

 

 

以上