旬の若手を起用して欲しい
ここ最近僕が不満に感じているのが、成長著しい佐野恵太選手があまりスタメンで起用されないことであります。
一昨日のカープ戦では、それまで苦手と言われてきた左ピッチャーから殊勲のタイムリーヒットを打ってお立ち台にも上がりました。
右ピッチャーからは申し分のない打撃成績を残し続け、さらに左ピッチャーをも克服しつつある今、なぜお立ち台の翌日翌々日と2日続けてベンチを温めなければならないのか。僕には理解できません。
鉄は熱いうちに打て、ではないでしょうか。
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プロ野球選手の中には、山崎康晃選手のようにルーキーの最初の頃から大活躍し続ける選手が稀にいる一方で、その他大多数の選手は、いくらかの下積み期間を経て、1軍と2軍を行ったり来たりする期間を経て、そしてようやく1軍定着を果たすというルートをたどるのが一般的です。
その1軍と2軍を行ったり来たりする期間から1軍定着を果たす瞬間というのも、ある程度のスキルを身につければ後はいつでも良いというような単純なものではなくて、それこそ「旬」の時期を逃さないようにしなければなりません。
旬の時期を逃してしまうとどうなるか。
その一例として僕の念頭にあるのが山下幸輝選手です。
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山下幸輝選手はプロ入り2年目の2016年、1軍の代打要員として起用されるようになると目覚ましい活躍を続け、この年の代打成功率は驚異の.400というハイアベレージをマークしました。
しかし代打で打ってもほとんどスタメンで起用される機会に恵まれず、やがて成績は下降線を辿り始めました。
そして翌2017年には精神的にも追い詰められて、本人いわくイップスにも似た状況にまで陥った、との事でした。
山下幸輝選手が毎試合スタメンで起用されるようになるまで代打で打ち続ければ良かったのかもしれません。
ですが、2割5分打てば一人前と言われる代打稼業でそんな何ヶ月もハイアベレージを記録し続けられる選手など、プロ野球の歴史を70年遡っても、まず出てくるものではありません。
ましてや、当時の山下選手は1軍と2軍を行ったり来たりしていた立場です。そういう立場の選手に、そんなプロ野球史に名を残すようなレベルに達しないとスタメンで使わないなんて事になれば、山下選手の様子を見ている他のファームの選手のモチベーションもだだ下がりすること請け合いです。
当の山下選手は、2018年には再び調子を取り戻してファームで3割を打って1軍で涙のサヨナラヒットを打ったりしたものの、あの2016年の打棒を1軍で再現するまでには至っておらず、あの旬を逃した無念さを、今更ながら悔やんでも悔やみきれないと僕は感じているのであります。
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成績が伴わない選手に対して「我慢して使い続けろ!」というのはなかなか言いにくいものですが、今シーズンここまで打率.306で3本塁打20打点の選手をスタメンで起用して欲しいと願うのは、僕は妥当だと思いますし、チーム事情にも叶っていると思います。
ましてや、佐野選手が成長著しい若手選手であり、いまこの瞬間を逃せば、再び元の木阿弥に戻ってしまいかねない懸念のある立場である事も確かです。
ですから僕は、今こそ佐野選手を、とりあえず打順はどこでも良いのでライトのレギュラーとしてしばらく起用し続けて見て欲しいと、切に願っているという事であります。
以上