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毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

【教育リーグ】2019年3月10日 東北楽天vs横浜DeNA (横須賀) の感想

 

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 皆様あけましておめでとうございます。

 

 プロ野球の試合が無い季節はほとんど野球の事を忘れて冬眠しておりましたが、今季初の聖地横須賀スタジアムの試合だぞ!とばかりにムクッと起き上がり、見てまいりました。

 山梨県の我が家から横須賀スタジアムまでたった1時間50分の短い道のりです。吉岡里帆さんも余裕のよっちゃんだと言うに違いありません。

 

 さて、皆様もよくご承知の通り、ベイスターズの総合練習場は今年からこの横須賀スタジアムのある追浜公園の敷地内に移設される運びとなっております。

 当初は今春から開業の予定でしたが、諸々の事情によって建設工事が遅延し、開業が今夏へ延期となりました。その工事の様子も軽く見てきましたが、果たして、本当に今夏中に間に合うのか?怪しいぞ?と、そんな事を感じました。

 

 選手寮となるであろう建物はその外観を確認できましたが、室内練習場となるはずの建物やその他練習グラウンドなど、姿形も無かったような気がします。

 そのうち再延期のお知らせ等が出てくるかもしれませんですね。

 

 

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 それと、湘南シーレックスの時代からスカスタ民のお腹を満たしてきたCoCo壱番屋のスカスタ併設店舗は、今年からこのキッチンカーに変更となった模様です。特にサービス内容に変わりは無さそうですが、今後も末永くお世話になりたいと思っております。

 

 今日の横須賀スタジアムにはもう一つ昨年と違う点があって、昨年まであった小さなグッズショップが無くなってしまいました。

 

 僕は毎年最初の試合にそこで野球名鑑を買って新しい選手やコーチの顔触れを確認しておりましたので、今日は買うことが出来ず、よって野球名鑑無しの試合観戦を強いられました。

 楽天のベンチ前に楽天のユニフォームに身を包んだ「投げる金剛力士像」こと石井貴さんの姿があって、早速野球名鑑で確かめたかったのに、いちいちスマホでヤフープロ野球の無味乾燥な監督コーチ一覧を見るくらいしか出来ませんでした。

 

 このIT時代においても、野球名鑑だけは紙の本が至高だと僕は言いたいと思います。

 

 

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 本日のスタメンはご覧の通りです。ベイスターズは中堅ベテランが中心で、対する楽天は一軍実績がほとんど無いメンバーで構成してきました。

 

 「教育リーグ」というからには若手主体のメンバーで試合をするイメージを抱いてしまいますが、実際にはスロースタートが認められているような中堅ベテランの選手が出てくる事が昔から少なくありません。

 昔は3月1日には関東に戻ってきてベイスターズ球場大田スタジアムで凍えるような寒さの中で教育リーグのスタートが切られて、巨人戦でイ・スンヨプ選手や清水隆行選手や小坂誠選手がスタメンで登場したり、楽天戦で山崎武司選手がスタメン出場したりする、それが春季教育リーグというものでした。

 

 秋の教育リーグは本当に若手が主体ですから、そこは大きく違う部分です。

 

 

  ベイスターズの先発は32歳のベテラン格となった井納選手です。

 井納選手も教育リーグに出てくることが前から多かったのでよく覚えていますが、この人は例年仕上がりが早く、一軍の開幕までまだ半月以上ある時期に150キロをビシビシ投げて「今年は20勝するで!」と期待させてくれたものでしたが、今日の井納選手はそうでもなく、球速は140キロ台中盤がMAXで、ストレートよりは変化球がメインの配球。そしてコントロールもバラバラで毎回のようにフォアボールを出してしまいました。

 

 彼の場合は春先から絶好調で150キロをビシビシ投げたからと言って必ずしも一軍の公式戦の成績と直結しているわけではありませんので今日の内容がイマイチでもそんなにヤキモキする必要はないかもしれませんが、果たして、今年の井納選手はどのような結果を残してくれるものでしょうか。

 

 

  楽天の先発ピッチャーは一昨年のドラフト一位近藤選手です。体格だけ見るといかにも本格派という雰囲気のする選手ですが、今日の球速は140キロ台中盤で、ストレートも変化球もコントロールに苦しみました。

 今日は気温も暖かく風もほとんどありませんでしたのでコンディション的には恵まれていたんじゃないかと思いますが、初めてのシーズンオフを越して、思うような調整が出来なかったでしょうか。

 

 

 次に野手について。

 

 今日の試合は3-4×で最後に山下幸輝選手のサヨナラタイムリーでベイスターズの勝利となりました。チーム安打数は7で、桑原、石川、山下、乙坂、大河、山本、狩野各選手が1本づつでありました。ですので、バッティングで特に目立ったと呼べる選手はいませんでした。

 

 今日は相手ピッチャーがコントロールに苦しみ、その分甘い球も何度も来たのですが、どのバッターも「よしきた!」と力んで高く上がるフライを打ってしまう場面が目立ちました。

 

 甘い球をうまく打てたのは山本選手のレフトフェンス直撃のツーベースでしたが、あれでフェンスを越せないのはちょっとノーパワーだなと感じました。

 山本選手は今季2年目ですから昨年と比べてまずはフィジカル面の進歩が欲しい所ですが、あんまり大きくなっているという感じはありませんでした。

 あまり急にウェイトを上げると骨や筋を痛めてしまいやすいので、年単位で徐々に上げていく事が必要で、ですからその分の上積みを期待したのですが、まだちょっと細いですね。

 昨年も一軍でいきなりホームランを打ったように、バッティングでの度胸の良さ(躊躇わずにフルスイング出来る)を引き続き感じますので、長所を伸ばして頑張ってもらいたいですね。

 

 

 先日から2軍で調整している桑原選手はライト線にポトリと落ちる、半分運で打ったようなタイムリーで1安打です。

 桑原選手は以前からスロースターターですからこの時期に調子が上がらない事に特に何の感慨もありませんが、一つ非常に気になるのは、とにかく1日中表情が暗かったという事です。

 今日の試合は桑原選手とドラフト同期入団の選手が乙坂選手、飛雄馬選手、西森選手と一堂に会する珍しい状況(復帰の古村選手のみ一軍)となったわけですが、この中で桑原選手とともに入団時から元気の良さがウリだった飛雄馬選手が途中出場で打席に立って近めのボールを見送る度に謎のうめき声を上げて観客の笑いを誘ったのに対し、桑原選手の暗さは、まさに明暗を分けるという感じがしたものでした。

 

 神里選手にレギュラーの座を奪われかかっている立場という事で、それだけ崖っぷちなんだというのはわかるのですけれども、しかし暗い顔をして野球をする事で成果に結びつくというものでは決して無く、むしろ初心に帰ってガンガン声を出して明るい表情でプレーする事を心がけて欲しいと、僕は感じました。

 

 

 楽天打線も散発の6安打で特に目立って活躍したと言える選手はいませんでした。

 

 西巻選手はルーキーだった去年は春から1軍のオープン戦に出て当時の梨田監督から相当な期待をかけられているのが伝わってきました。

 当時は小柄で顔つきも高校生そのものでしたので、まるで高校生がプロのオープン戦に混じっているような場違いな雰囲気みたいなものがありましたが、1年経った今季は身体つきも少しプロらしくなって、打球にも力強さが伴ってきました。まだ若いのに右方向に打つのが上手く、同じ右打ちの渡辺直人選手のようだと感じました。

 渡辺直人選手はプロ入りが遅かった上にトレードでキャリアを遠回りさせられた感じがあって、もしも渡辺直人選手がトレードに出されずに楽天でプレーし続けたらどうなっていたかを、この西巻選手に投影出来る感じがして非常に楽しみですね。

 

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは先発の井納選手が4回まで。5回から藤岡選手、6回平田選手、7回と8回を熊原選手、9回赤間選手という継投です。

 

 その中では僕が昨年期待していた熊原選手について。少しピッチングフォームを変え、課題のコントロール改善に取り組んでいます。入団時は神主投法などと呼ばれていましたが、今年のフォームはかなり大人しい、普通のフォームになりました。

 7回は楽天打線が初球から打ちに来たおかげであっさり内野ゴロ3本で終わるも、8回はデッドボールとフォアボールを1つづつ出してランナーを背負いました。デッドボールは岩見選手が少しも避ける素振りを見せない、少しずるい感じもありました。

 球速は140キロ台中盤で熊原選手本来の能力から比べれば少し物足りませんでした。2イニングで内野ゴロ5個という内容は決して悪いものでは無いですが、いずれもパワー自慢というタイプのバッターではなかったものですから、まだ評価するのは時期尚早という感じも致しました。

 

 しかし、球速が140キロ台中盤の右投げでオーソドックスな投球フォームという個性の似たり寄ったりなリリーフピッチャーがだいぶ揃ってきまして、チームは一体何をしたいのか、よくわからなくなってきましたね。

 

 

 楽天の先発近藤選手は5回まで。6回から西宮選手、7回則本弟選手、8回木村選手、9回小野選手がそれぞれ1イニングづつ投げました。

 

 最後の小野選手が山下幸輝選手にサヨナラタイムリーを打たれて敗戦投手となりましたが、今日投げた両チームのピッチャーの中で一番球速が速く150キロ出ておりました。

 際どいフォアボールで出したランナーを味方の守備ミスで得点圏に進め、最後に極端な前進守備のせいで普通ならイージーな外野フライが外野の頭を超えて運悪く負け投手になってしまったという流れで、内容的には今日出てきたピッチャーの中で一番良かったんじゃないかとさえ僕は感じました。

 基本的に150キロ前後のストレートでビシビシ押すピッチングでバッターは皆振り遅れていましたし、飛雄馬選手のフォアボールについても、飛雄馬選手が速球についていけなかった事による怪我の功名みたいな感じもしましたし、非常に楽しみなリリーフピッチャーではないでしょうか。

 

 

              ■

 

 

 という具合に今季初観戦を終えました。

 

 毎年の事ではありますが、僕はシーズンオフの間の野球熱が冷温停止状態みたいな感じになりまして、感覚的に「僕は本当に野球ファンなのか?」と自分に疑問を持つレベルになるのですけれども、それでもこうやって春を迎えて球場に足を運ぶと、やっぱり自分は野球が大好きなんだなと改めて感じたり、という風に目を覚ましております。

 

 山梨県民になってしまったので以前のように年間30試合を超える頻度で球場に向かうのは厳しい状況ですけれども、あんまり無理をしないようにコツコツとこのブログを続けていこうと思います。

 

 今年もよろしくお願い致します。

 

 

東北楽天3-4×横浜DeNA

勝:赤間

敗:小野

観客数:1181名

 

 

以上