ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

ベイスターズの何がダメだったのか 2018秋

 

 

 開幕前は優勝を信じて疑わずにおりましたし、開幕からずっと不調でセリーグの下位を彷徨っている間も「なんだかんだ3位に滑り込んでCSに出るだろう」くらいの気持ちを持ち続けていたのですが、残念ながら久しぶりのBクラス転落と相成りました。

 

 ほんの数年前までAクラスどころか5位に上がるので精一杯だった我々ベイスターズファンからしてみれば、4位という順位を不満に思えるというのはある種の成長とも言えるのかもしれませんが、ただやはり、まだ4位という順位を前向きに捉えるには時間が短か過ぎます。

 

 まだまだ破裂しそうな何かが脳みその大部分を占めておりますので、破裂しないようにガス抜きをする目的で今日のブログエントリーをしたためたいと思います。

 

 

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 今季のベイスターズは最後の2試合までCS出場の可能性が残るギリギリの戦いを続けてきたわけですが、ただ、内容的にはお世辞にも「上位争い」をしているような感じではなく、言い方は悪いかもしれませんが、他球団がそれぞれ自滅していく中で消去法的にこの地位を争わせて頂いているというような、勝ち取ったのではなく、タナボタで頂いた順位だという感想を持ちました。

 

 チームの力量とか戦いぶりに関して言えばラミレス監督体制になって3年間で最も弱かったと言って良く、勝率も過去3年間のワーストである.475(2016年.493 2017年.529)に留まっております。

 

 ですから、ラミレス監督が最終戦後に「責任を取る」と表明した際には辞任も有りうると、僕は感じ取りました。

 

 

 僕個人の考えとしては今季の反省を活かして来季もラミレス体制続行をというのがありましたが、仮に辞任するとなったとしても、それはそれで受け入れる覚悟もあった、とでも言いましょうか。

 

 それくらい、今年のラミレス監督はダメだったと、僕は感じています。

 

 

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 今年のベイスターズのダメさ加減を象徴する箇所として言及したいのが、打順や守備位置やピッチャーの投げる順番などなど、とにかくコロコロと変え過ぎたという事です。

 

 

 僕は思うに、日本人は環境の変化に脆いという特性というか弱点を持ち合わせております。

 

 

 例えば、筒香選手は打順が3番と4番で1つ違うだけで成績がずいぶん変わってしまい、3番ではダメだから4番に戻したという経緯が昨年ありました。それにも関わらず再び今季開幕を3番でスタートさせて、やっぱりダメで4番に戻しました。

 それがどういうわけかシーズン最終盤に1番を打たせてみたりして、やはり満足のいく結果は得られませんでした。

 

 

 宮崎選手はサードのレギュラーに定着してから急に首位打者を獲得しました。セカンドやらサードやら時にはファーストやらとたらい回していた頃は打率.250~.280でしたから、守備位置をサードに固定させて「サードの練習」「バッティングの練習」に集中させた効果が抜群に現れたと言えます。

 

 

 倉本選手は今季はセカンドにコンバートしたと言っていたのが、ある時はショートに戻してみたり、またある時はサードを守らせてみたりもしましたし、打順も毎日のように変わりました。その結果として、1軍定着以降ではワーストの成績に終わりました。一昨年打率.294だった選手が.232になってしまったのですから、これはチームとしても大きな損失に違いありません。

 

 

 レギュラー選手のスターティングオーダーが毎日不動だと見ている方としては飽きが来ますし、不振の選手がいつも通り起用され続けるのを見るのはとてもストレスが溜まるものですけれども、ただし、強いチームというのはほとんどオーダーが固定されているものです。

 若干、1つか2つくらいのポジションでレギュラー争いが繰り広げられて顔触れが変わる事はあるかもしれませんが、主砲が4番を打ったり1番を打ったりコロコロ変わる事は無いわけです。

 

 それは前例を踏襲せよと言いたいのでは無くて、それが先人たちの知恵なのであると言いたいわけです。

 

 日本人は環境の変化に脆い。だから打順や守備位置を変える時は慎重に慎重を期さなければならない。慎重さを欠いたならば、まず間違いなく失敗に終わるというのが先人たちの知恵なのではないでしょうか。

 

 

 かつてベイスターズでは鈴木尚典さんが2番を打たされたり4番を打たされたりした影響で調子を崩したり、内川聖一さんが故障の村田修一さんに代わって4番を任されたら急に打てなくなったりという経験を経てきておりますので、二度とこのような猫の目オーダーは止めるべきだと申し上げたいと思います。

 

 

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 今シーズンのベイスターズは先発投手陣が大崩壊し、それがチームに大きな重しとなりました。

 

主だった選手の勝ち星の推移は以下の通り

 

石田健大 2017年6勝 2018年3勝 (-3勝)

今永昇太 2017年11勝 2018年4勝 (-7勝)

濱口遥大 2017年10勝 2018年4勝 (-6勝)

ウィーランド 2017年10勝 2018年4勝 (-6勝)

(敬称略 背番号順)

 

 リリーフとしてスタートした井納選手を除いて考えてみましても、散々な結果に終わりました。

 

 

 ではなんでこんな結果に終わったのか?という事を僕なりに考えてみたわけですが、このうちウィーランド選手を除く3選手については完投、もしくはなるべく長いイニングを投げる事を主眼に置いて開幕を迎えたのではなかろうか?そしてそれが力の入れ具合に作用して、立ち上がりからよく打たれるようになってしまったのでは?と、僕なりに推測しております。

 

 この3選手は昨年、降板後のインタビューでよく「ブルペンに迷惑をかけた」という類のコメントを発する事が多かったように思います。

 

 2017年は6回7回で降板してしまいリリーフピッチャーを多くつぎ込む展開の試合が多くなった反省から、2018年は完投できる回数を増やすとか、毎試合7回8回まで投げきれるようにする事を主眼に置き、スタミナをセーブするかのような、そういうピッチングをしてしまったのでは無いでしょうか。

 そしてそれが今季のような結果に終わった要因になったのではないでしょうか。

 

 

 ピッチャーの完投能力というのは、半分くらいは先天的なものじゃなかろうかと僕は考えています。

 

 元ベイスターズの山口俊選手はリリーフから先発に戻った2015年、シーズン途中から先発に戻ったにも関わらずその年だけで3完投(うち完封2)という離れ業をやってのけましたけれども、それはただ彼の身体能力がそうなっていたから急に先発に戻っても完投しまくれたという事ですし、巨人の菅野智之選手が今季8完封を達成したのも、やはり持って生まれた身体能力に起因する部分が大きいのではないでしょうか。

 

 ですから、スタミナとか完投能力といった部分で取り立てて秀でた能力を持っているわけではないピッチャーが「ブルペンに迷惑をかけまい」として急に長いイニングを投げようとするのは土台無茶があって、迷惑をかけないようにするつもりが、かえって砂田選手に70試合投げさせる事へと繋がってしまったのではないでしょうか。

 

 

 来季は、せいぜい「1試合の平均投球数を10球増やす」くらいの目標設定を置いて、初回からのピッチングが疎かにならないように初心に立ち返って頑張って欲しいとしか言いようがありません。

 

 

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  昨年の今頃はルーキーの細川選手がいきなり2試合連続ホームランを放って我々を喜ばせてくれたものでしたが、今季は残念ながら、これといった野手の新戦力は現れずじまいだったという感じがします。

 

 ルーキーの神里選手はデッドボールで故障離脱するまで素晴らしい活躍をしていましたが、2軍で力をつけて1軍の選手を脅かし始めた野手というのは、ファーム中心に見ている僕からしても、名前を挙げるのが難しいという感想です。

 

 野手の育成が停滞しているのであります。

 

 今季もリーグ優勝を果たした広島カープは充実一途のレギュラー陣に加えて今季は野間選手や西川選手といった新興勢力まで台頭し始めておりますので、このままでは追い上げるどころか差が広がる一方だという危機感を募らせております。

 

 

 だからこそベイスターズは育成に力を入れるべく、コーチの人選を真剣に悔い改めるべきだと申し上げたいと思います。

 

 

suguru0220.hatenablog.com

 

 これは去年の11月に決まったファームの組閣に関する僕の見解です。

 

 記事中にもありますように、ファームの打撃コーチとバッテリーコーチの人選に懸念を申し上げておりまして、それがおおむね不安的中と言いたいのであります。

 

 

www.sponichi.co.jp

 そういった意味においては名伯楽として名高い田代富雄さんをベイスターズに呼び戻すなど、球団もコーチ陣の人選をこれまでと違う方向性に持っていこうとしている雰囲気を感じますので、田代さんに次ぐ第二弾第三弾のビッグネームの招聘をお願いしたい所だと思います。

 

 

 

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www.daily.co.jp

 

 今年のベイスターズの何がおかしかったのか。

 

 監督と首脳陣の軋轢など諸問題がいち早く明るみに出て、そしてその対応策として、恐らくチームの輪を取り戻すにはうってつけの人選であろう三浦大輔さんのコーチ就任の報などもありまして、来年はなんとかなりそうだという感じがしつつあります。

 

 

 なるべく早く来季のコーチ人事をまとめ上げて、来年のセ界制覇に向けてチーム一丸となってもらいたいものだと、本日の愚痴ブログを締めくくりたいと思います。

 

 

以上