ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2018年7月08日 埼玉西武vs横浜DeNA (平塚) の感想

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 皆様ご無沙汰をしております。いつの間にか山梨県民になっていた僕です。

 

 ちょっと身の上話みたいな事をしますが、僕の身の回りで次々と人が死んだり、飼っていたペットのうさぎさんも死んだり、不運としか言いようがない理由で警察に捕まったり(任意同行)と、いくら鍛え抜かれたメンタルの持ち主たる僕でも気が滅入る出来事が4月5月6月と続いておりまして、これは、世が世ならば大仏の一つも建立しなくてはいけない位にまで精神的に追い詰められまして、さすがに大仏建立は無理なので、田舎暮らしする事に決めた、という次第です。

 

 山梨というと皆さんとても遠い場所というイメージを持たれるようですが、実はそれほどでもなく、今日の平塚球場で13時プレイボールの試合を見る為に10時半に家を出て、12時には平塚球場で駐車場探しをしていた位の、そんなに所要時間のかからない比較的近い、程々に田舎の場所であります。

 

 毎朝の通勤通学で片道一時間半費やしている方も少なくないと思いますが、そういう感覚で今日の試合を見に行っていますので、これからもこんな調子でボチボチと観戦記を続けていきたいと考えております。

 

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 さて、本日の先発ピッチャーはベイスターズが浜口選手、西武は川越選手です。

 浜口選手は先日の一軍の試合で怒涛の勢いで押し出しフォアボールを連発したのが記憶に新しい所ですが、対する西武の川越選手も同じ方向性においてかなりのツワモノで、確かルーキーの年に横須賀スタジアムで凄まじい勢いでフォアボールを連発してえらいことになったのを記憶しております。

 

 ですから今日は悪い意味で長い試合になるかもなぁと、ある種の覚悟を決めて観戦に臨みました。

 

 

 まずはベイスターズ浜口選手ですが、初回からストライクゾーンの外側に向けてMAX148キロのストレートをビシビシと投げ込む、実に彼らしいワイルドなピッチングです。

 ただ、あれだけボール先行ボール先行で行きながら、不思議とバッターが手を出してくれ、なんだかんだで6回を被安打1の無失点で切り抜けました。この数字だけを見れば、さすが去年一軍で二桁勝利したピッチャーなだけに格が違うなと喜べる筈なのですが、果たして如何なものでしょうか。

 僕は思うに、ファームのバッターは一軍と比べて少々のボール球でも手を出してくる傾向が強いように思います。それは技術の未熟さもさることながら、首脳陣にアピールするためには何より打たなければならないというファーム特有の事情も大いに関係してくるのではないでしょうか。

 ですから、首脳陣にアピールするためにボール球でも積極的に手を出してきた西武打線に救われて運良くこの数字を出せた、と見るのが、僕のジャッジという事です。

 

 ただやはりあの浜口選手のストレートは各バッターともまともに前に強い打球を飛ばせていませんでしたので、ここはさすが二桁ピッチャーだと、素直に感服した事も付け加えておきます。

 

 

 一方の西武先発の川越選手は3回を投げて無失点で勝ち負けは付きませんでした。記録としての四死球は4つで、多いといえば多いですが、これで済んで良かったと見るべきでしょうか。

 川越選手は浜口選手と同じ左投げで今日の球速は143キロくらいしか出ておりませんで、恐らく制球を気にしなければもっと速いボールを投げられるのでしょうが、現状は球速も制球もどっちつかずになっている気がします。

 この制球難でベイスターズ打線が的を絞りきれずに結果オーライで無失点という感じでしょうか。

 

 

 次に打線について。

 

 今日のゲームスコアを先に書いてしまうとベイスターズが2-0で勝利したわけですが、そのうち先制点は相手のエラーでランナーが生還したというもので、チーム全体で4安打でマルチヒットを記録した選手は皆無であります。

 

 ですので誰が良かったという話はし辛いのですが、あえて言えばレフト線に2ベースを打って先制のホームを踏んだ青柳選手でしょうか。

 僕がまだそこそこ球場に足を運んでいた今年の春先の青柳選手は完全に細川選手に出番を奪われて控え要員のたまにしか見られないレアキャラ的な状態に留まっていたのですが、ここ最近はスタメンで起用される試合も増えてきて、持ち味のバッティングもきちんとピッチャーと勝負できていると感じました。

 レフトへの2ベースもありましたし、ライトポール際に風で押し込まれてファウルになってしまったホームラン性の打球もありましたし、調子の良い時の飛距離が出てくるようになったなと、好意的に感じました。

 もうちょっと確実性を上げて一軍に呼ばれるようになってもらいたいものです。

 

 

 現在ベイスターズには入団3年以上になる育成選手が4名おります。網谷選手、山本武白志選手、田村選手、そしてキャッチャーの亀井選手です。

 このうち前3名はいずれも今季3年目でルーキーのときから着実な進化が伺えるのですが、亀井選手はどうも、ルーキーの頃から体付きがほとんど成長しておらずに、プロのキャッチャーとしてはいささか心もとない細身の体格のまま4年目を迎えてしまっております。

 打つ方でもその非力さがモロに出ていて、今日途中出場で1打席立ったのを見て、ちょっとこれでは当てるだけだなと、残念に感じた次第です。

 

 高卒入団の選手は体格が未成熟なのが当たり前で、そこからしっかりとした食事とたゆまぬトレーニングの積み重ねによって身体を大きくしていかなければなりません。それが必要だから大卒や社会人卒の選手と比べて多少長い年数を契約してもらえているのだと思うのですが、そのせっかくのトレーニング期間を、あんまり活かせていなかったのではないでしょうか。

 

 それが僕は、ただただ残念でならないと、今日の亀井選手を見て思いました。

 

 

 西武打線もベイスターズ打線と似たり寄ったりの散発3安打でマルチヒットを記録した選手は無く、山賊らしさがありませんでした。メンバー的にもいつもと比べると若干中距離型に偏ったメンバー編成になっていて、いつものような迫力はありませんでした。

 呉選手や永江選手のような、数年前まで1軍のショートのレギュラーを虎視眈々と伺っていたような選手が源田選手の出現によって方向転換を迫られだいぶ苦労している、そんな悲哀を見た気がしました。

 

 

 

 次にリリーフについて。

 

 

 ベイスターズは7回進藤選手、8回武藤選手、9回田村選手の右投げ3人衆が揃って1イニングづつです。アメリカ帰りの中後選手が登場するのではと期待していたのですが、残念ながら登板はありませんでした。

 

 その中で田村選手について触れますが、今年の田村選手は本当に申し分がありません。球速はスピードガン表示が無かったので正確な所はわかりませんが、恐らく140キロ代後半のストレートがコーナーの隅を付き、そして120キロ代のスライダーとおぼしき横の変化球でもしっかりカウントを稼ぎ、淡々と三者凡退に切って取りました。

 現在のベイスターズ1軍の勝ちパターン以外の右のリリーフ陣は三嶋選手が7回のセットアッパー役に昇格したのもあってか、やや疲れの見える三上選手、それに国吉選手や加賀選手といった所で、田村選手の割って入る隙は十分あるように思います。

 彼はまだ育成選手ですので支配下登録を経なければ1軍昇格もあり得ない訳ですが、枠の都合さえつくのであれば、僕は今すぐにでも支配下登録をするべきなのではと、そのように考えています。

 

 

 西武のリリーフは4回と5回豊田選手、6回と7回に相内選手、8回に高橋光成選手という継投です。なかなか豪華な顔ぶれが揃いました。

 

 その中では本日の敗戦投手になってしまった相内選手について。ベイスターズに許した先制点は相内選手の3塁への悪送球で2塁ランナーが生還してしまったというもので、この引き締まった試合を一人で壊してしまったと言えましょうか。

 チーム方針なのかリリーフで投げるためのコンパクトな投球フォームをしていて、球速は少し物足らない感じのある140キロ代前半で、彼の長所が色々と削り取られてしまったような、とても数字以外も含め、残念な面が目立ちました。

 入団以来いくつものトラブルを起こして悪い意味で注目を集めることも多く、本来の才能も発揮できているとは言えず、本人自身が大きく変わらなければいけないなと思いました。

 

 

                ■

 

 およそ1ヶ月半ぶりの野球観戦になりました。ここ2ヶ月くらいテレビ観戦もままならない状況でしたので、ようやく僕の日々に平穏とか、楽しみとか、そういうものが取り戻せつつあるのを実感しました。

 

 テレビで見る野球も良いですが、やはり球場で見るのが一番だと改めて感じましたので、保土ヶ谷に住んでいた時のようなペースは無理としても、これからもちょこちょこ球場に足を運び続けたいと思います。

 

 

埼玉西武0-2横浜DeNA

勝:浜口

敗:相内

観客数:僕の推定で3000人くらい

 

 

以上