ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2018年4月7日 千葉ロッテvs横浜DeNA (横須賀) の感想

f:id:suguru0220:20180407202139j:plain

 

 本日は寒風吹きすさぶ神奈川県横須賀市まで、イースタンリーグの本拠地初試合を見に行ってまいりました。

 厳密に言えばベイスターズ球場(練習場)と平塚球場の試合が既に数試合行われておりますからホームの初試合ではないのですが、予定されていた横須賀スタジアム開催が雨で流れ、開幕から半月以上が経ってようやくこぎつけることが出来た、という経緯です。

 それで今日はDeNA球団肝いりのイベントなども行われたわけですが、さすがにここまで間が空いてしまっただけに、いつもの本拠地開幕戦と比べるといまいち盛り上がりに欠ける、そんな試合だったと思います。

 

f:id:suguru0220:20180407202753j:plain

 

 本日のスタメンはご覧の通り。ベイスターズはルーキーで基本的にはリリーフ型の寺田選手、ロッテの先発もルーキーの渡邉選手という顔ぶれです。

 ベイスターズは先発陣の故障が相次いでいる影響でファームの先発ローテが不足しており、そのため今日の寺田選手は先発で登板したものの2イニングで降板し、その後もリリーフピッチャーが1~2イニングづつ繋いでいくという形になりました。

 

 それと、今日の横須賀スタジアムはスピードガンさんの調子が非常に悪かったようで、試合開始から2回裏くらいまで冷温停止状態が続き、その後は表示が出たり出なかったりで、出ても80キロのような首を傾げざるを得ない異常値が結構多かったものですから、途中から視線を追うのを諦めました。ご承知おき願います。

 

 それではベイスターズ先発の寺田選手についてですが、初回先頭の加藤選手にいきなりデッドボールを当ててしまってヒヤリとさせられたものの、その後は至って順調に2イニング無失点で切り抜けました。

 球速表示がないので感覚的なものに過ぎませんが、今日はとにかく風が強くてしょっちゅう砂嵐が吹き荒れている状況だったのを考慮したのか、控え目な球速で投げていたように見えました。速い球でも恐らくは140キロ前後でしょうか。

 球速が抑えめで奪三振も1つのみでしたので見栄えはしませんでしたが、この強風にもめげず、右バッターにも左バッターにもコントロールをそこそこ整えて投げられましたので評価できるのではないでしょうか。

 今日のピッチングをそのまま1軍でやるとすぐに捕まりそうな気もしますのでなんとも言えませんが、グラウンドコンディションの良い状態で球速を上げてどこまでコントロールを維持できるか、今後も見ていきたいと思います。

 

 

 ロッテ先発の渡邉選手は立ち上がりに多少コントロールに苦しむ様子が見られ、初回こそ三者凡退で終わったものの、2回にフォアボールでランナーを出して置きに行ったボールを痛打され2失点しました。

 ただ、甘いボールを打たれたと感じたのは山下幸輝選手と網谷選手に対する1本づつで、白崎選手に打たれたタイムリーはタイミングを外せたもののうまく拾われてセンター前へゴロで抜けたという感じで、そこまで内容が悪かったわけでは無いと思います。

 3回以降は完全に立ち直りコントロールも安定して3者凡退を3イニング続けた所で降板となりましたので、トータルで5回2失点。多少球数を要しましたが、試合中に悪い部分を修正する器用さを見せられたと好評価できるのではないでしょうか。

 

 

 次に打線について。

 

 2回に3連打で2点を奪いましたが、それ以降は試合終了まで荒波選手の内野安打1本しか出ず、1軍と同様に多少寂しい感じがしました。

 

 

 高卒2年目で今年から登録名を「大河」と変更した松尾大河選手ですが、ひと冬越して守備が非常に良くなってきたと感心しました。

 今日は三遊間にも二遊間にも厳しい打球が何本も飛んできましたが、打球判断が非常に良く、遠い所までグラブが届くようになりました。そしてただグラブが届くだけでなくキャッチングが正確無比で取りこぼしが無く、取ってから投げるまでの動作も去年とは見違えるほど速くなりました。

 更に、去年はあまり肩が強いとは思わなかったのですが、今日は苦しい体勢から強い送球で足の速い大木選手の普通なら内野安打になるような打球をアウトに仕留めるナイスプレーも見られました。

 守備にも持って生まれた才能というのがあるらしいですが、野球のあらゆる要素の中で言えば守備ほど努力で補える、上積みの出来るものは無いと僕は考えています。

 ですから、たった1年で守備力をここまで上げてきた松尾選手の、外からは見えないたゆまぬ努力のようなものを、今日はたっぷり実感させてもらいました。

 この調子で人一倍努力して、1軍初出場を掴んで貰いたいと思います。

 

 

 もうひとり、7回に代打で出場した山本武白志選手についても触れておかなければなりません。

 今日の打席はタイミングを取るのにかなり苦しんでいたものの、なんとか粘って、そしてレフトの和田選手がフェンスに背中を付けてようやく捕球できるような、大きなレフトフライを打ちました。

 多少バットの先だったかな?と思ったのと、あとは少し打球の角度が低かったのもあって外野フライに終わりましたが、本当にごく僅かな出場機会しか与えられない中で、よくここまで打席で自分の持ち味を発揮できていると感心しました。

 

 武白志選手は入団当初から非常に立派な体格をしていましたが、去年と比べてまたさらに一回り身体が大きくなったと感じました。身長というよりかは身体の厚みと言いましょうか、間違ってもデブではない、それこそゲゲゲの鬼太郎に出てくるヌリカベのような威風堂々とした体格になりました。相当ウエイトトレーニングを積んだのではないでしょうか。

 今季に入って唯一スタメン出場した試合で4打数2安打をマークしていますし、育成3年目で後がないというのもありますが、もうちょっと公式戦の出場機会を与えてあげられないものでしょうか。

 あの無駄のないバッティングフォームに、代打で出てきてもそれなりに勝負をできる適応力などを見ても、フューチャーズ戦やアマとの交流戦だけでなく記録の残る公式戦に起用するだけの価値は絶対にあると思うだけに、こうしてたまにしか出場させてもらえないのが、見ていて悔しくて仕方ありません。

 

 

 ロッテは新外国人選手のドミンゲス選手がスタメンで出場して4打席3三振に1四球と全く奮いませんでした。緩めの変化球と外に逃げる変化球が苦手そうだと感じました。

 

 ロッテといえば去年伊東勤監督が長距離バッターを熱望しているのに、どう見ても中距離バッターのサントス選手をシーズン途中に獲得して物議を醸した事が記憶に新しいですが、どうも、今年もチグハグというか、そもそもちゃんと外国人選手のスカウティングをやっているのか、甚だ疑問だと、今日のドミンゲス選手を見て改めて感じました。

 

 ロッテはもう1人、昨年BCリーグの富山サンダーバーズでプレーしたペゲロ選手を獲得していて、去年BCリーグで見た時に素質みたいなものを感じていたので獲得したのはそれはそれで良いと思うのですが、その後の様子を見ていると、どうも選手のサポートが行き渡っていないような感じも受けています。

 

 毎年のように1年限りの外国人バッターを取ってはリリースして取ってはリリースしての繰り返しをしていますので、もうちょっと根本的な対策を考えなければならないのではと、そのように感じました。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 先述した通りベイスターズは先発からリリーフピッチャータイプの寺田選手が2イニング投げて降板し、そこから藤岡選手、田中健二朗選手、加賀選手、野川選手、田村選手が1イニングづつ投げ、最後に須田選手が8回9回の2イニングを投げました。

 

 その中で育成3年目の田村選手について触れますが、昨年まではファームの先発ローテの一角として投げていたのが、今日はリリーフでの登板となりました。ベイスターズの先発陣は見ての通りの充実ぶりでこのままでは支配下登録の芽がないという事でリリーフに転向したのでしょうか。そんな気がします。

 それで今日はスピードガンが動いた時で最速が141キロと、去年先発で投げていた時とだいたい同じくらいか少し抑えめの球速で、フォアボールを1つ出したものの、無難に無失点で切り抜けました。

 投球フォームの腕の振りが去年と比べていくらか力感が増したというか、短いイニングを投げればいいという安心感から思いっきり投げているような感じがして、球速はともかく、フォームはリリーフ向きになったという印象を受けました。

 元々コントロールはそれなりのものがある選手ですから、リリーフで連投しても球速を高水準で維持出来るようにして、支配下登録を目指して欲しいと思います。

 

 

 ロッテのリリーフは6回関谷選手、7回阿部選手、8回高野選手がそれぞれ1イニングづつ投げました。

 

 6回に登板した関谷選手は昨年まで1軍で先発をやっていたピッチャーですが、今年はどうしてこの場所にいるのでしょうか。スピードガンがはっきりしないので球速はわかりませんが、特にどこか故障明けという雰囲気でもありませんでしたし、3アウトを3つともフライで仕留めているのは、バッターが感じている以上にボールに勢いがあるからバットの上っ面で叩いてしまうのでは?という意味で、ボールにも力があったのではないでしょうか。

 リリーフ転向なのか、それとも何か別の事情でもあるのかわかりませんが、調子は悪くなさそうだと思いました。

 

 

                ■

 

 

 野球以外の事で一つ気になる事がありました。

 

 今年の横須賀スタジアムは販売する酒類のバリエーションが豊富になったのは良いのですが、どう見ても小学校低学年~中学年の子供が大人のお使いでビールを購入しているのを何度か目にしまして、コンプライアンス上も非常に不味い事ですから、一刻も早く未成年への販売禁止を徹底するべきだと、申し上げたいと思います。

 

 僕が子供の頃は大人からお使いを頼まれて酒屋さんにビールを買いに行くのが当たり前でしたけれども、今ではしっかり法律を厳守しましょうという事で、仮にお使いであったとしても認められないというのがスタンダードです。

 

 ですが、いささか球場ではそのあたりの管理が甘くなっているようです。それは全く問題の有る事ですから、DeNA球団におかれましては、早速明日から関係業者も含めて申し渡しを行って頂きたいと思います。

 

 

 それにしても今日は寒い一日でした。横須賀スタジアムは海に近いので天気予報で言われる気温より多少寒くなる傾向はあるのですが、それに加えて今日は激しい強風のおかげで、あまりの寒さに耐えきれずに途中で球場を後にしてしまうお客さんも少なくありませんでした。

 

 明日8日は天気予報の最高気温が今日よりさらに低くなっておりますので、横須賀スタジアムに行かれる皆様は、ぜひ真冬の服装でお出かけなさいますよう、僭越ながらアドバイスさせて頂きたいと思います。

 

 

千葉ロッテ1-2横浜DeNA

勝:須田

敗:渡邉

観客数:1302名

 

 

以上