正確な送球と正確な捕球で、来季こそリーグ優勝と日本一を目指せベイスターズ
思い起こせば、2016年のラミレスベイスターズ1年目は「凡事徹底」などという、おおよそプロ野球チームのチームスローガンらしからぬ四文字熟語を掲げて船出をしたわけでありますが、それがこうして、この四文字熟語を全うできなかったが故に、あと一歩の所で日本シリーズ3勝目を逃し、日本シリーズ敗退を決定づけたのでありまして、因縁めいているなぁ、昨夜僕はしみじみと感じておりました。
子供が大人から野球を教わる時、まず最初に学ぶのはキャッチボールでは無いでしょうか。そしてそのキャッチボールは、相手の胸をめがけて投げなさいと、繰り返し教わるものではなかったでしょうか。
その、野球を知る者なら誰しもが必ず耳にするイロハのイを全うできずに、日本シリーズ3勝目をすんでのところで逃してしまったのですから、野球の神様はよく見てらっしゃるし、こういうチームが日本一になってはならないという、ある種思し召しみたいなものではないだろうかと、僕は考えました。
他の11球団全てのチームがそうであるように、ベイスターズもまた来年、一からやり直さなければなりません。
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それにしてもベイスターズに守備のミスが目立った日本シリーズでした。思いつく限りで順不同で挙げてみると
・柳田選手の強めのセカンドゴロが柴田選手のグラブの下を抜けてヒットに
・2塁への盗塁を試みたランナーを刺すべく投じた嶺井選手の送球が高めに浮く
・梶谷選手の本塁送球が1塁側へ逸れた
・ダブルプレーで送球を受けた倉本選手がファンブルしてオールセーフ
・サードゴロダブルプレーの場面で宮崎選手の1塁送球が高く浮きダブルプレーに出来ず
・砂田選手がピッチャーゴロで飛び出した3塁ランナーを刺さずに1塁に投げて1失点
・サヨナラのランナーが本塁に突っ込んできた際、嶺井選手が本塁よりかなり後方に守っていため捕球できず
これが全て失点に結びついたミスなのです。
ソフトバンクもトータルで3つくらいのミスはしているのですが、そのうち致命的といえるのは第5戦の明石選手のプレーくらいでしょうから、やはりシーズン最小失策はダテでは無かったと言えるでしょう。
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日本シリーズの戦前の予想ではソフトバンクが圧勝すると予想した人が多かったと思います。それが蓋を開けてみれば、第6戦の延長戦までもつれる大激戦となりました。ベイスターズは下馬評を覆し大善戦したという見方も出来るでしょう。
ですが、僕は、4つ負けたうち3つは守備のミスで落としたと判断していて、ですから大善戦したのは事実であるが、しかし爽やかに敗者を讃えようという気持ちには、すんなり切り替えられておりません。
これならまだ、力の差を見せつけられて負けたほうがまだ良かったと、言葉に表し様のない悔しさで満ち溢れています。
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僕は数日前にこういうブログエントリーを書きました。
スポーツナビの方では非常に多くのアクセスと賛否両論が激しく分かれるコメントを頂いたわけですが、この中で僕が懸念したものが、不幸にも的中してしまいました。こんな懸念など当たらないほうが良かったと、今でも思っています。
また、梶谷選手を擁護する意見の中でも梶谷選手の守備の不安を挙げている人は少なからずいて、ですから、タラレバではありますが、延長11回の中村晃選手がフォアボールを選んでランナー12塁となった所で、ライトに関根選手を守備固めとして送る事も出来たかな?などとも考えています。
なんにせよ第3戦の時点でソフトバンクは梶谷選手の弱点に気付いていましたし、昨夜の川島慶三選手のサヨナラヒットもものの見事にライト方向に狙い撃ちしていましたので、大変悔いの残る結果になりました。
ただ、昨夜のサヨナラの場面については梶谷選手ばかり責めてはいけないとも思っています。上の方でも書きましたが、嶺井選手のポジショニングにも問題がありましたので、梶谷選手だけが批判の矢面に立たされるのはアンフェアだとも思っています。
プロ野球日本シリーズ
— 愛甲 猛「野良犬」 (@norainu_0815) 2017年11月4日
言いたいポイント
もう1つだけ…
最後のサヨナラの場面
梶谷のバックホームの時
嶺井は何でキャッチャーズ
ボックスに座ってたんだ?
ベースの前に出てたら
上がり際で捕れた気が
したんだけどな❗
ミーティングでの指示
だったのかな?
ちょっと不思議…
突き詰めれば、梶谷選手も嶺井選手も、そしてなによりラミレス監督も、最後のツメが甘かったという事なのだろうと思います。
この本当にわずかな歪を埋めて、また来シーズン、今度こそリーグ優勝と、そして日本一を目指してもらいたいと思います。
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日本シリーズの悔しさとかイライラは横に置いて。
一昨年までビリだったベイスターズが、たった2年でソフトバンクと雌雄を決する立場になっているとは、さすがに上出来過ぎたとも思います。
僕は2014年頃から、この戦力があれば最低限CSには出られると本気で思っていました。あとは勝てる指揮官さえ据えてもらえれば、この夢のような舞台にベイスターズが足を踏み込めると信じて疑いませんでした。
ですから、僕はこの2年間に大変満足しています。
野球ファンというのはいつもとてもワガママで贅沢な要求をする生き物で、それは自分自身が痛いほど実感できているのですが、そのワガママはこの瞬間ひとまず横に置き、この満足感の表明と、チームへの感謝を申し述べたいと思います。
まだ選手も首脳陣やチームスタッフの皆さんも嬉しさより悔しさのほうが強いんじゃなかろうかと思いますが、少なくとも僕は思うに、皆さんは僕達ベイスターズファンの期待に充分応えてくれたと思います。だから感謝申し上げます。
また来年、今度はさらにもう1つ上のステージを目指し、短いオフの間ではありますが、しっかり体を休めてもらいたいと思います。
今年一年、夢を見させてくれてありがとうございました!
以上