ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2017年6月1日 読売巨人vs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 対巨人3連戦の3試合目でようやく見に行けました。普段は大して忙しくもなく、1日5時間労働のスローライフを満喫しておりますので、たまにこうして連日のように8時間も働きますと、身体が悲鳴を上げ、野球を見に行くどころではありません。

 日本一のホワイト企業を目指し、なるべくゆっくり働いていきたいものです。

 

 

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 本日の先発ピッチャーはベイスターズが久保選手、巨人は大竹選手です。両選手とも現在のチームにFA移籍でやってきた大物であります。この前は背番号1番対決を見た僕ですが、今度はFAピッチャー対決であります。

 どちらも、あまりファームでお目にかかってはいけないような気もするマッチアップでございます。

 

 まずベイスターズ久保選手ですが、5回を投げて無失点で勝ち負けはつきませんでした。

 球速は僕が記憶している限りでも140キロを若干超える程度で、僕が知っている久保選手と比べると6~7キロほど球速が遅く感じます。僕が知っているも何も同じ久保選手ですが、球速が落ちた分、緩急の差が少なくなってバットに当てられやすくなっているのかもしれない、と思いました。久保選手が先発で好成績を残している時は割と奪三振の数も多い方だったわけですが、今日はわずか2奪三振に留まっています。

 ボールは低めに集まっていますし、集中打を浴びることもありませんでした。ただ、何かちょっと物足らないような感じもします。バッターがタイミングを狂わされて翻弄されているとか、外国人バッターが苛立ちを隠せなくなっているとか、そういう久保選手らしさが影を潜めていると言いましょうか。

 

 ウィーランド選手が故障で登録抹消となりまして、1軍に先発ピッチャーを補充する必要に迫られているベイスターズ2軍の台所事情です。今日は球数60球にも関わらず5回で降板しているのを見る限り、次は1軍で登板する公算が高いと思いますが、願わくば広い球場で投げさせて欲しいなと、希望いたします。

 

 

 巨人先発の大竹選手は3回を投げて2失点で勝ち負けはつきませんでした。スムーズに継投していましたので、何か支障をきたして3回で降板したわけではなく、元からその予定だったと思われます。

 大竹選手の球速は僕が記憶している限りだと147キロがあったかも?という位です。元々それくらい出せるピッチャーだと思いますが、球速はそこそこ出ているものの、山下選手に2本の長打を浴び、細川選手にもアウトにはなったもののセンター後方への大飛球を浴びました。それくらい打球がよく飛んでいまして、これではファームで調整登板せざるを得ないのも、なるほど納得だと思いました。

 久保選手もそうですし巨人の内海選手もそうですが、30代中盤のピッチャーは身体の衰えとピッチングスタイルが噛み合わなくなって長期の不振に陥ることが少なくありません。大竹選手もそういう年齢に差し掛かっていますので、先輩方がどのようにしてこの試練を乗り越えていったのか、よく勉強してもらいたいと思いますね。

 

 ちなみに三浦大輔さんはトレーニングで長距離走よりもダッシュを増やして下半身のキレを取り戻したと仰っていたような記憶があります。

 

 

 次に打線について。

 

 

 ベイスターズの山下幸輝選手がホームランを含む3安打猛打賞と大爆発いたしました。

 1本目はライトフェンス直撃の2ベースで、打球の角度はホームラン風のそれでしたが、多少詰まったような感じもありました。

 2本目のヒットはライトフェンスを軽々超える、いわゆる「打った瞬間」系の美しいホームランでした。まさにホームランバッターが打つような美しい放物線を描くホームランで、中の人が筒香選手の2016verになったのかと見紛うほど、ホームランバッターの風格を醸し出していました。1本目2本目は右投げの大竹選手から打ちました。

 3本目のヒットは打って変わってセンター前に低い弾道で抜けていくシングルヒット です。前の2本が見事でしたのでついつい欲が出てきてしまっても不思議ではない所でしたが、山下選手の本分をしっかり保ったのだと思います。こちらは左腕の高木京介選手からでしたので、最初からシュアに打つつもりで打席に入ったかもしれませんね。

 という具合にバッティングについては申し分のない素晴らしい働きだったわけですが、ただ、守備については、随分と守備範囲が狭まってしまったものだなぁと、残念に感じました。サードを守ったりショートを守ったり転々としている弊害かもしれませんが、打球への反応の一歩目が遅いように見えました。

 チーム事情もありますから贅沢はいえませんけど、できればポジションを固定して使ってあげたい選手ではあると思います。

 

 今日はチーム全体で7安打でそのうち山下選手以外の4本は皆さん1本づつで、だから山下選手以外に特別に誰かが良かったという感じもしませんが、細川選手が打席に入ったときの巨人の外野のポジショニングにハッとさせられましたので、その時の写真を載せたいと思います。

 

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 この写真で伝わるかどうか心配ですが、とにかく深く守っていたという事です。この外野の守備位置は、ハマスタならフェンスの場所になります(横須賀スタジアムの方が広いのです)。

 この時にセンターを守っていたのは俊足で守備範囲の広い松本哲也選手ですから、もうちょっと前で守っても良さそうな気もするのですが、とにかくベンチの指示でここまで深く守っているわけです。

 巨人の2軍首脳陣は結構他球団の選手もよく見ていまして、それが日テレジータスのファーム戦中継などでもしばしば語られるわけですけれども、まだ高卒1年目でファームでも1本塁打の細川選手に、巨人はこういう評価を下しているというのが、色々考えさせられるなぁと、しみじみ思いました。

 

 

 巨人ではFA入団の陽岱鋼選手が登場しました。陽選手は日本ハムのファームで下積みしていた頃からこの球場でよく見てきた選手ですが、今日は勝手知ったるなんとやらで、守備面で非常にハツラツとした動きで右中間に抜けようかという打球をスライディングキャッチしたり、体の状態の良さを見せつけてくれました。

 この球場の風の流れ方をよく知っているからこそ、あそこまで打球を深追い出来るんだろうと、かつて今とは違う登録名でプレーしていた頃のこと等も思い出しました。しばらくは内野手でしたけどね。

 打つ方では3打数ノーヒットで退きましたが、いかにもプルヒッターという感じの3塁方向への強い打球もありましたので、状態はさほど悪くないのではないでしょうか。

 

 巨人の外野は同じく日本ハムから移籍した石川慎吾選手がレギュラーを取りかかっていますけど、元ハム同士でレギュラー争いというのも、なんだか妙なものです。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは6回須田選手、7回笠井選手、8回進藤選手、そして9回は藤岡選手でそれぞれ1イニングづつの継投です。

 

 須田選手の時はカレーを買いに行っていてあまり見ていなかったので7回の笠井選手についてですが、最速152キロのストレートでギャレット選手から三振を奪うなど、今年見た中では最も良かったと思いました。150キロ台はもう1球あって、やはりギャレット選手の胸元高めにビシっとのけぞらせるようなボール球で、これが後々効いてきたのではと思います。

 ベイスターズファームの投手陣は最速140キロ前後のピッチャーばかりになってしまって、今では球速でロマンを感じさせてくれるのは国吉選手とこの笠井選手だけになってしまいました。

 今日も相変わらずボール先行ではありましたが、この豪速球である程度のコースと高さを狙って投げられるようになってきていますので、この調子なら今夏の支配下登録もありうるのではないかと、なかなかの好感触を得ました。

 

 8回の進藤選手は、元々荒ぶったようなピッチングフォームですけれども、今日はまた一段と荒ぶったように見えました。最速144キロのストレートが左バッターの身体側に外れる事があって、それが堂上選手に当ってデッドボールになった時は、堂上選手がマウンドに歩み寄るような仕草も見せて、少しきな臭い雰囲気にもなりました。

 そのデッドボールで出したランナーを3ベースヒットで返されて1失点という形ですので、今日はコントロールが多少思うようにいかなかったという事かもしれません。

 

 9回の藤岡選手は球速が140キロも出ていなかったように思います。それでいてコントロールも思わしくなく、集中打を浴びて3失点で逆転負けの敗戦投手となりました。

 ファームの浅野投手コーチが一度マウンドに行き、しかし藤岡選手はその後も調子が戻らずに、ついうっかり浅野コーチが再びマウンドに行きそうになって周りに止められる、というドタバタシーンもありました。浅野コーチは御年68歳でらっしゃいますので、あんまり無理をさせないようにしなくてはなりません。

 藤岡選手はこの前1軍でお立ち台に上ったばかりなのに2軍降格の憂き目にあって、一体どうしてだろうと思う気持ちもありましたけれども、こうなることが予め予想がついていたのでしょうか。「今日は調子が悪かった」で済めばよいのですが。

 

 

 巨人のリリーフは4回5回の2イニングを高木京介選手、6回7回の2イニングを中川選手、8回篠原選手、9回西村選手が1イニングづつの継投です。

 

 まずは何と言ってもおかえりなさいの高木選手です。不穏な野次が飛ぶかと思いきやほとんど聞こえてこず、登場時に場内が多少ざわついた以外は淡々とした展開でした。

 球速は140キロを超えるボールがあったっけ?という曖昧な記憶ですが、ブランクが長かった割にはコントロールが良く、絶好調の山下幸輝選手にヒットを一本許した以外は問題なく片付けました。

 ブランクと言っても怪我をしていたわけではありませんから練習やトレーニングは出来ていたわけで、元々の実力の高さは折り紙付きでしたので、実力的にはさほど時間がかからずに支配下登録できる状況にはあると思います。あとはチーム事情であるとか、野球以外の所でどうやって折り合いをつけていくのかという事ではないでしょうか。

 

 しかし、松本竜也さんの方はどうなのでしょうか。彼はすぐに白状したわけですし、何より年齢が若かったわけです。バトミントンの桃田さんも復帰されたわけですし、松本竜也さんの方も復帰の道を開いてあげられないものでしょうかね。巨人でも他球団でもいいですが、僕は彼が気の毒に思えて仕方がないですよ。

 

 

                   ■

 

 

 最近のベイスターズファームはフューチャーズ戦まで含めると5連勝中でして、ようやくなんとかなり始めた所でしたが、僕みたいな貧乏神が球場に現れたせいで負けてしまいました。色々ごめんなさい。

 

 明日から来週いっぱいまでビジターゲームが9試合続きますので、主催試合は翌々週の平塚球場までお預けとなります。

 球場に行けないのは寂しいですが、ベイスターズのさらなる奮闘をお祈り申し上げたいと思います。

 

 

読売巨人4-2横浜DeNA

勝:篠原

敗:藤岡

S:西村

本塁打:山下(僕の推定飛距離120メートル)

観客数:1103名

 

 

以上