ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2017年5月27日 ヤクルトvs横浜DeNA (大和) の感想

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 年に一度の大和スタジアムの日がやってまいりました。僕の家から車で35分の、ファーム開催球場としては最も近所の球場でもあります。

 家が近いからと余裕をこいていたせいで、球場観客席についたのは1回裏ベイスターズの攻撃中の時で、打席に2番の乙坂選手が立っている場面でありました。

 

 さて、故障離脱中の石田健大選手が26日のベイスターズ球場の試合で実戦復帰する予定だとニュースで報じておりましたが、あいにくその試合が雨で中止になってしまいました。

 ですから今日の試合で投げるかもとワクワクしながら待っていたのですが、残念ながら登板はありませんでした。明日は平塚球場で試合が行われます。僕は予定があって見に行けませんが、平塚球場に石田選手が来るかもしれないと夢を膨らませて行ってみるのも良いのではないでしょうか。本当に出るかどうかは知りませんけどね。

 

 今日はスコアボードの写真を撮るのを忘れたので手書きでスタメンをお知らせいたします。

 

ヤクルト

(右)比屋根 (三)奥村 (遊)廣岡 (一)グリーン (指)大村 (二)渡邉 (中)榎本 (捕)山川 (左)山崎 (投)オーレンドルフ

 

横浜DeNA 

(中)関根 (左)乙坂 (三)白崎 (指)佐野 (二)エリアン (遊)山下 (右)細川 (捕)西森 (一)網谷 (投)平良

 

 さて、本日の先発ピッチャーはベイスターズが平良選手、ヤクルトがオーレンドルフ選手です。

 

 まずベイスターズ平良選手ですが、8回を投げて1失点で勝ち投手になりました。大和スタジアムにはスピードガンがありませんので球速はわかりませんが、あくまで感覚的なものとして言えば回を追う毎に、それこそ7回8回位のほうが球速が速かったように見えました。たぶん140キロくらいは出ていたんじゃないかと思います。

 唯一の失点は2回で、育成の大村選手にライトへソロホームランを打たれました。この回は続く渡辺選手にも右中間奥深くに運ばれる2ベースを打たれ、榎本選手にもセンター右後方に普通は抜かれるであろう強い打球を打たれるも、関根選手の広い守備範囲に助けられてセンターフライで済みました。

 この回は要するに高めに浮いたという事だと思いますが、それにしても皆さん随分強い打球を飛ばしていました。渡辺選手榎本選手はパワーヒッターというよりは技巧派タイプですので、あれだけ強い打球を外野後方まで飛ばされるのは恐いなぁと思いました。

 立ち上がりから常に低めに徹底し続けられれば良いのですが、いくら一流ピッチャーでも高めに浮くことは少なからずあります。それでも抑えるのが一流ピッチャーで、平良選手にいきなり一流ピッチャーの領域を求めるのは酷ですけれども、高めに浮いた時でも被害を最小限に食い止められるような、もう少し球速を求めるとか、球界でよく言う「球筋の汚い」ボールを投げるとか、そういうものがあれば素晴らしいのになと思いました。

 暑い中でも8回までバテずに投げきれたのは進化の証明でもありますので、もう一皮むけて、夏場あたりにもう一回チャンスを貰えるようになれば良いと思いますね。

 

 

 ヤクルトのオーレンドルフ選手は5回を投げて3失点で負け投手となりました。

 3失点のうち2失点は3回2アウトから白崎選手と佐野選手に連続ソロホームランを浴びてのものです。続くエリアン選手にもセンターに強烈なライナーを打たれていまして、この回に限って言えば、やたらとよく飛ぶピッチャーになってしまいました。白崎選手に打たれたホームランはライトポール際最前列に入る、横浜スタジアムでもよく見かける「あれが入るのかよ!」とびっくりしちゃうタイプのホームランでした。打った瞬間はライト定位置へのフライのイメージでしたので、本当にこの回は妙に飛びました。

 試合序盤にもかなりコントロールに苦しんでいましたが、その後は4回5回ともに力で押すピッチングで、コントロールが良くなったというほどではないものの、際どいボールなどもあって2イニング続けて無失点で終えました。

 僕はこれが今年最初のヤクルト戦ですからオーレンドルフ選手を見るのも初めでして、立ち上がりでだいぶ苦労するのがお馴染みなのかどうかわかりかねますが、いつもこの調子では1軍は厳しいかもしれませんですね。

 

 

 続いて打線について。

 

 

 今日のベイスターズでは2人ほど良かった選手として取り上げたいと思います。

 

 まずは4番DHで出場の佐野選手です。最初の打席は四球でしたが、2打席目にライトへ低い弾道のホームランを放ちました。若干擦ったような、必ずしもジャストミートという感じでも無かったのですが、やはりパワーでしょうか。見事な一打でした。

 今日はその次の打席でシリアコ選手に交代してしまいましたが、その後はキャッチャーミットを持って平良選手のキャッチボールの相手を務めたりして、なんとなくその手のアピールっぽいものを感じました。ルーキーながらそうやって首脳陣にスキのないアピールをする姿勢は非常に良いと思います。

 

 もう一人は関根選手でしょうか。最初の打席で出塁すると、立て続けに2盗3盗を決めてしまいました。特に3塁への盗塁は1塁に白崎選手がいて、白崎選手はスタートを切れずに1塁に残ってしまうような、なかなかの早業でした。そして白崎選手は、ちょっと微妙だったよねという事を付け加えておきたいと思います。

 その後もあって、第3打席に四球で出塁すると、またしても2塁へ盗塁を決めました。

 ランナーを塁に置いた場面で調子を狂わせるピッチャーというのは日本人でも外国人でも少なからずいるものでして、そういう時に足でピッチャーにプレッシャーをかける技術というのも、目立ちませんけれども、極めて重要なものだと思います。1点差を争う試合で相手先発がスタミナ切れでリリーフにバトンタッチした時などに、是非とも見たいのがこういうプレーだと思います。

 現在のベイスターズはこういう所がそこまで強くありませんから、関根選手のこういう姿勢を買って、たまには桑原選手を休ませて、関根選手を使ってみようかという試合を設けるのも、アリなんじゃないかと僕は妄想を膨らませました。

 

 

 ヤクルトでは育成ルーキーの大村選手がホームランを含む3安打猛打賞の大活躍でした。

 大村選手はBCリーグで1試合だけ見たことがありまして、大差で負けている試合で急所にボールが直撃して一旦ベンチに下がるも、気合で試合に復帰した、という記憶が残っています。ベンチに残っているキャッチャーはコーチ兼任の選手が1人だけというチーム事情もあったと思いますが、責任感が人一倍強いのだろうと、勝手に想像しております。

 今日の大村選手はDHでの出場ですが、ヤクルトは西田選手や藤井選手のようにキャッチャー登録の選手を野手としてもバンバン使うチームですので、その点は彼の打力を伸ばす意味でも好都合かもしれません。上背はそれほどありませんが、西武の森友哉選手のような雰囲気で右に左に柔軟かつパワフルな打球を飛ばします。

 ライトへのホームランも見事でしたが、その後の2本のシングルヒットもボールに逆らわずに、強い打球で野手の間を抜きました。打球方向にクセが無く、どこにでも飛ばせる、昔よく使われた野球用語でスプレーヒッターというものがありますが、そういう側面もあるのではないでしょうか。

 ヤクルトは彼をキャッチャーとして鍛えていくのか、それとも打力を活かすためにどこか違うポジションをあてがうのかわかりませんが、打つ方をメインに鍛えてくれれば支配下登録もさほど遠くはないのではという感じもしました。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは8回まで平良選手が投げまして、9回頭から大原選手がマウンドに上がりました。

 

 その大原選手ですが、誠に残念ながらヒット2本とフォアボールで1アウト満塁とした所で降板となりました。唯一のアウトも、見るからに「ホームランを打ってちょうだい!」と言わんばかりの真ん中の球をグリーン選手がミスショットで超高度のライトフライを打ち上げたというもので、グリーン選手が本来の調子ならそのままライトスタンド場外まで運ばれてしまうだろう、そんな感じもしました。ストライクを取るので精一杯でした。

 

 というわけで急遽進藤選手がマウンドに上がり、フォアボールを1つ与えて押し出しで1失点してしまうものの、内野ゴロ2つで辛うじてゲームセットとなりました。

 

 

 ヤクルトは6回中澤選手で菊沢選手1イニング、7回以降は土肥選手、8回平井選手がそれぞれ1イニングづつ投げました。

 

 7回に登板した菊沢選手は軟式野球出身の29歳のオールドルーキーと野球名鑑に書いてありまして、軟式野球出身なんて昭和みたいだなぁと本番前の投球練習から楽しみにしていたのですが、想像していたのとは違って、思った以上に球速が速かったと感じました。

 スピードガンが無いので正確な球速はわかりませんが、8回に投げた平井選手と肩を並べるのでは?と感じました。平井選手は最速150キロを超える剛球ピッチャーですけれども、そんな速いボールを軟式野球でどうやって身につけたのだろうと、アマ球界の奥深さみたいなものを感じました。

 フォアボールを1つ出したもののそこまでコントロールが悪いわけでも無さそうです。少ししか投げていませんのでまだまだなんとも言えませんが、1軍がそんなに遠い人ではないと思いました。

 

 草野球をやっている人は、こういう選手が出てくると「自分ももしかしたら」という気が起きちゃうかもしれませんね。

 

 

                  ■

 

 

 というわけで本日はベイスターズの勝利となりました。ベイスターズ選手のホームランを見るのはとても久しぶりな気もしますが、佐野選手については2軍よりも1軍の方が似合うんじゃないかなと、だからここでホームランを見せてもらっても素直に喜んで良いものかどうか、色々考えてしまいますね。

 

 

ヤクルト2-3横浜DeNA

勝:平良

敗:オーレンドルフ

S:進藤

本塁打:白崎(僕の推定飛距離98メートル)佐野(僕の推定飛距離110メートル)

観客数:2597名

 

 

以上