読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

ベイスターズの新しい球団社長が、ちょっと心配である

 

thepage.jp

 この記事の書き出しで「東大出で総務省から転職してきた異色のリーダーだ。」とありますが、実際には中央省庁のキャリア官僚が民間企業や団体にヘッドハンティングされる事例は異色でもなんでもありません。

 最近話題になっている文科省の高級官僚が私大に天下っていた件もそうですし、財務省の超大物次官と言われた勝栄二郎さんという方は、その後IIJの社長になっておられます。

 

 だいたいこういうのは何らかの事情があって中央省庁と仲良くしたい会社が使う、よくある芸風なのでありますが、それらの様々な事例を見た上で言えば、ベイスターズの球団社長にそういった人が収まった事を少し心配する気持ちが、僕にはあります。

 

                ■ 

 

 中央省庁のキャリア官僚と言いますと、我が国の中枢を担うエリート中のエリートで、僕みたいな人間が1000人で束になっても敵わないようなとてつもない頭脳明晰な人達ばかりであります。

 この方達がお話しをされているのを聞きますと、とても理路整然としていて説得力が強いものですから、ついつい飲み込まれてしまいがちです。

 

 ですが、そのエリート中のエリートな人達が打ち出すプランが本当に効果を上げるのかと言いますと、それは我が国の現状を見れば明らかでして、実を結ぶどころか、悪い方へ向かう場合ばかり目立つのであります。

 財政にしても社会保障にしても外交にしても、大きなフレームで言えば何一つとしてうまくいった話が見当たりませんし、キャリア官僚の方々が退官後に就いた新しいお仕事の成果も、あまり芳しい事例が見当たりません。先述したIIJにしても然りです。

 

 それに、過疎化の進む地方自治体ほど、首長がキャリア官僚出身だったりするものです。

 

 ですから僕は、ビジネスマンとしての手腕に、大変心配に思っているのです。

 

                ■

 

 現役のキャリア官僚の方々がおやりになる仕事にも色々ありますが、中でも重要な仕事の1つが、国会議員や各種ステークホルダーの人々に対する折衝業務です。

 一例を挙げると、財務省としては消費税を増税したい、その為には閣僚や与党の大物議員に消費増税の必要性をしっかりご進講して、野党内部にも容認ムードを醸成して、消費増税の先頭に立って働いて貰わなければなりませんから、キャリア官僚の方々が日夜そういった所に骨を折られるわけです。

 

 岡村新社長がこの前に横浜スタジアムの社長をお務めになったのは、横浜スタジアムTOBを行う上で岡村新社長のキャリア官僚時代のスキルが大いに活かされる局面だったでしょうから、その点においては非常に良い人事だったのかもしれませんが、ベイスターズの球団社長としては、求められる役割がかなり大きく違ったものになるはずです。

 

 今後のDeNAベイスターズの球団社長として求められる能力は、斬新な企画、アイデアを各方面から持ち寄って実行するまでの、プロデューサー的な役割ではないでしょうか。端的に言えば、お客さんを飽きさせない、常に楽しめる仕掛けを矢継ぎ早に打ち出す能力が求められるはずです。

 

 ですが、残念ながら岡村新社長にそういった方面の能力が期待できるかと言えば、なかなか難しいと言えるのではないでしょうか。

 

 なぜならば、これまで常に黒子の役割に徹して、地道にコツコツと働いてきた人だからです。

 総務省地場産業の育成といって、東京にアンテナショップを作りましょう、とか、ふるさと納税の返礼品で名産品を売り出しましょうといった四角四面の施策を手掛けていた人が、果たして前任の池田社長を上回るものを打ち出していけるのか、という点に大いに疑問があるわけです。

 

 池田前社長を上回ることが出来なければ、それすなわち、お客さんをガッカリさせる事へと繋がっていくわけですから、なかなか難しい立場なのであります。

 

               ■

 

 DeNAベイスターズ誕生から昨年までベイスターズの球団社長を務め上げられた池田純さんは、中央省庁とはまるで正反対の民間企業を転々とした後、DeNAに入社されています。

 勤め先をたった数年でコロコロと移り変わる事を、あまりよく思わない人も少なくないと思います。学卒後に21年もお役所勤めを続けた岡村新社長とは、本当に何から何まで正反対であります。

 

 ですが、結果的にそれが功を奏したと言えるのではないでしょうか。様々な企業で吸収した知識やノウハウをここぞとばかりに注ぎ込んだからこそ、あの暗黒と言われたベイスターズを、まだ5位とか6位をさまよっているうちから押しも押されもせぬ人気球団に押し上げたのではないでしょうか。

 

               ■

 

 一番良いシナリオはベイスターズがリーグ優勝、そして日本シリーズでも勝ち抜く事です。

 

 それによってお客さんが大きく盛り上がってくれれば良いに越したことはないのですが、ただし、チームが強ければ、それだけでお客さんが盛り上がって収益が伸びるわけでもないのであります。

 

 チームが強くても来場者やグッズの売上が伸び悩んで「野球がつまらない」などと不協和音が囁かれるなんて話はそこかしこに見られるのでありまして、ですからやはり、岡村新社長には引き続きお客さんを盛り上げるために施策をどんどん投下していくスタイルを頑張り抜いていただく必要があろうかと思います。

 

 

 本音を言えば事実上のトップが南場オーナーで岡村新社長が参謀役として組織が動くのが良いのですが、WELQ問題の時にも再三指摘されていたように親会社の本業の経営状態があまり芳しいものではないだけに、南場オーナーがベイスターズの為に割ける時間もそれほど多くはないのでありましょう。

 

 単なる無難な球団になってしまうような気がして、それが心配でならないと、そのように申し上げる次第であります。

 

 

以上