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ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

筒香選手と山口俊選手の年俸がアンバランス過ぎた問題

 

 山口選手の退団が決まるやいなや、今度はこのニュースが飛び込んできました。

 

www.nikkansports.com

 ベイスターズではかつて、屋鋪要さんや高木豊さんや山崎賢一さん他多数の主力選手を一斉に解雇して、そのオフに巨人から駒田選手を獲得した事がありました。

 この件は世間やファンに対して「駒田獲得資金のための大量解雇」という印象を強く残したものですが、なんとなく、山口選手退団→筒香選手大盤振る舞いの図式と被って見えて仕方がない、そんな風に僕は考えております。

 

 功罪はともかく、タイミングは実にいやらしいと思います。

 

 

 それにしても、ベイスターズは随分と派手な大盤振る舞いをしたものです。

 

 日ハムの中田選手がレギュラーになって6年以上かかって、その間に2度もリーグ優勝しても2億8千万だというのに、かたや筒香選手はレギュラーに戻って3年、今年初めてクライマックスシリーズに出たばかりで、もう3億です。

 DeNAはお金持ちだなぁと感服することしきりであります。そして、いくらなんでも大盤振る舞いのし過ぎだと思います。

 

 そこで、筒香選手と同じく侍ジャパンの4番を争う西武の中村剛也選手、日ハムの中田翔選手の成績と年俸の推移と、筒香選手の推移とを見比べてみたいと思い、簡単な表を作ってみました。

 

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 確かに筒香選手の今シーズンの成績は非の打ち所がありませんでした。欲を言えばクライマックスシリーズのファイナルステージでうんぬんかんぬんと言いたい所ですが、それでもパーフェクトと言っていい仕事ぶりでした。キャプテンの重責を担った点も評価されてしかるべきです。

 

 ただし、では3億円が妥当な査定かと言えば、まだ時期尚早ではないかというのが僕の考えです。

 あえて厳しいことを言えば、NPBの中で圧倒的に狭い横浜スタジアムを本拠地としている優位性を見なければなりません。

 さらに言えば、毎年のように何かしらの故障でチームを離脱したり欠場を余儀なくされている面も見なければなりません。今年も10試合も欠場しているのです。

 

 筒香選手は順調に言ってもFAを取るまでにあと丸4年1軍でプレーする必要があります。それまでの間、この3億円がひとつのベースとなるわけで、今後の年俸がどうなっていくのかという心配があります。

 成績自体は今季の数字が多少前後する程度でも充分ですが、それに加えてチームの順位が上がったり、日本一になったりすれば、さらなる年俸の上積みも必要になるでしょう。その時に他の選手とどうバランスを取っていくのかという問題があります。

 

 

 そこで僕が考える筒香選手の来季の適正年俸は、中村剛也選手の2010年、中田翔選手の2014年あたりを参考にして1億5000万くらいが妥当なのではないでしょうか。そこにキャプテン手当も含めるとしてもトータルで1億8000万くらい、という所ではないかと考えますが、いかがでしょうか。

 

                ■

 

 退団が決まった山口俊選手の査定は適正だったでしょうか。僕は不充分だったと考えます。FA宣言をした後で出せる数字には規定があるので大きな金額は出せませんが、宣言をする前であれば、上げる分には自由ですし、それより前の査定も再検証する必要があります。

 

 もう退団が決まってしまったので今更後の祭りであるとは重々承知の上で、ここでも他球団の選手と比較してみたいと思います。先発と抑えでそれなりに実績を作った選手という観点で比較します。

 

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 ソフトバンクの摂津選手を含めるべきか悩みましたが、通算1セーブしかないので省略いたしました。セットアッパーとして働かれていたので見える数字が残りにくいんですね。

 

 というわけで上記の比較を踏まえて山口選手の査定の妥当性を再検証するわけですが、2012年に防御率1.74をマークしても年俸が据え置きになった所で相場との乖離が始まり、先発転向で即月間MVPを2度も獲得した2014年の査定でもたった800万円の昇給に留まった点で、山口選手の球団に対する不信感が溜まっていったのではないかと推測されます。

 

 オリックスの平野選手やロッテ涌井選手の成績を見ていただいてもわかるように、ある程度の長いキャリアを積んだピッチャーというのは、そのキャリアの過程で不振や大きな故障で結果が伴わない時期が必ず出てくるものです。

 ですからここで球団が度量を見せなければならないわけですが、ことベイスターズについて言えば、球団も、そしてファンも、このちょっとした不振期間を針小棒大に論ってきた、そういう状況にあります。

 そしてその結果が、他球団の同じクラスの選手と比べて数千万から億くらい安い年俸に繋がっていくわけです。

 

 果たしてこれが妥当な査定といえるのでしょうか。

 

 

 僕は思うに、山口選手の2015年の年俸は1億2000万から1億5000万くらいが妥当だったのではないでしょうか。2014年シーズン途中に先発転向して一挙に2度も月間MVPを取る大車輪の活躍ぶりで、ここでもし山口選手がさらに発奮するような査定をしていれば、2015年の成績も随分違ったものになったのではないかと、悔やまれてなりません。

 また、仮に年俸の多寡が2015年の成績に反映されなかったとしても、多少の減額があっても、まだ球界の相場の範囲内で収まったのではないでしょうか。

 

 そういった積み重ねがあったからこそ、山口選手が退団する道を選んでしまったのではないでしょうか。

 

                ■

 

 DeNAベイスターズがフロント業務に携わるようになったのは2011年のオフからですが、それから今まででFA宣言をしたのは、村田修一選手、篠原貴行選手(現コーチ)、金城龍彦選手(現巨人コーチ)、そして今回の山口選手の計4人です。

 トータルで4人が宣言をして、宣言残留が篠原さん1人、あとの3人は退団です。

 

 個別の事案ごとに見ていくと、金城さんについては、やむを得ない所もあったかもしれません。

 

 ですが、あとの村田選手と山口選手の両名については、果たして球団は本当の意味で最善を尽くせたのか、僕は疑問に感じています。

 

 TBSベイスターズだった頃から、ずーっと主力が流出し続けては、その穴を埋められないまま、いつもいつも戦力不足だと言われ続けてきたのがベイスターズでした。

 谷繁選手も相川選手も内川選手も、その穴を埋める選手はついぞ現れずじまいでした。

 

 ベイスターズはいつだって穴の空いたバケツであり続けました。

 

 だから僕は反省しなければならないと思うのです。

 

 

 ベイスターズファンの人達はいつもいつも選手のせいにばかりして、その度に悪口を言ったりブーイングをしたりして溜飲を下げていますけれども、そんな事で戦力は埋まらないのだと、いい加減学習をするべきだと思うのです。

 

 今年はたまたまクライマックスシリーズに行けたからいいものの、退団した山口選手が作った貯金6が無ければ、今年のベイスターズも5位か6位止まり、クライマックスシリーズなど遠く及ばなかったのだと、冷静に考えるべきです。

 

 

 他のチームのファンはどうなのか知りませんが、ベイスターズのファンはどうしていつも球団側、背広を着た人達を擁護して、ユニフォームを着ている人達ばかり非難するのでしょうか。

 チームが暗黒時代と言われている間、背広を着た人達の顔ぶれはほとんど変わらず、ほとんど誰も責任を取らないままでした。ユニフォームを着ている人達は短期間でコロコロ入れ替わりを余儀なくされました。

 にも関わらず、ファンの批判の矛先はいつもユニフォームを着ている人達に向かい続けました。

 

 問題意識が間違えているのではないでしょうか。

 

 監督の責任問題の時も、グリエル選手の去就の時も、そして今回の山口選手のFAも、ベイスターズファンの中でかなり多くの人達が、いつも通り選手に批判の矛先を向け続けました。

 

 それではダメなんだと、僕は言いたいのです。

 

 

               ■

 

 過ぎたことは過ぎたことで仕方がありませんが、しかし検証する必要があります。

 

 選手が自分のプレーを検証して次の試合に備えるように、我々ファンもベイスターズが強くなるために、過去は過去とリセットするのではなく、せめて胸にとどめておくくらいの事はしてもらいたいのです。

 

 今年初めてクライマックスシリーズに進出できたことは素直に喜ばしいけれども、しかしベイスターズには引き続き問題が山積みである。

 

 そのように考えています。

 

 

以上