ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

ファンがチームを弱くする

 

 秋田県のとある無医村では、お医者さんがいないのは困るからと、苦労して他地域のお医者さんに赴任してもらって診療所の開設にこぎつけたものの、一部の村民がせっかく赴任してくれたお医者さんを執拗にイジメ、結局お医者さんに出ていかれてしまったと言います。

 それでまた新たにお医者さんを呼び寄せたものの、またしても一部村民のイジメにより退職されてしまい、また~と、以後何度も同じ過ちを繰り返し、ネットでもそのことが一時話題になりました。

 

 村民が困るからわざわざお医者さんに来てもらったのに、その村民によるイジメで出ていかれるとは、正気の沙汰ではない。そういう感想がインターネット上を駆け巡ったのが記憶に新しい所ですが、これに近い話は、割りとそこら中に転がっているものだと、僕は思い至りました。

 

 僕個人の経験ですが、かつて地元川崎の寂れた商店街で店を開業した際に、古くからある商店街のお茶屋の婦人に、イジメと言いましょうか、デマを振りまかれた事があります。

 地元とは言ってもそのお茶屋とは全く付き合いも面識もありませんでしたからイジメを受ける謂れも無かったと思いますけれども、それはしばらくの間続きました。僕が地元の人間という事もあって、周囲の方々の協力で鎮圧できましたけれども、まったくもって合理的でない、意味の分からない人だと改めて感じました。

 

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 人間のやる事ですから、好きとか嫌いとかの感情は少なからずあるでしょう。それは否定できませんけれども、かといって、嫌いだからイジメて良いとか、誹謗中傷しても良いとか、そういう理屈は通りません。

 

 ましてや、イジメや誹謗中傷する事でかえって自身の利害を損ねる場合もあるのだから、そこは損得勘定みたいなものも冷静に踏まえるべきだというのが僕の考えです。

 

 

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 長い前置きになりましたが、最近のベイスターズ界隈でもっとも重大なニュースとも言うべき山口俊選手の去就、ならびにファンの反応について今日も触れてみたいと思っています。

 

 ここ最近のベイスターズファンの山口選手に対するムードは、かつて内川選手や村田選手がFA流出した時と、非常に似ているなと、僕は感じています。

 

 ベイスターズにとって内川選手はどういう存在だったかと言えば、かけがえのない素晴らしいバッターでした。村田選手もそうです。この2人を超えるような数字を残せる選手は、今年の筒香選手が初めてです。

 内川選手がベイスターズを去ってから丸6年、村田選手がベイスターズを去ってから丸5年、ベイスターズはこの2人の穴を埋めることはついぞ出来なかったわけです。

 

 ですから本来なら流出させた事を後悔し、そして反省しなければならない筈です。

 

 しかしながら、我々は反省するどころか、またしても同じ過ちを繰り返そうとしています。

 

 これでは秋田の例の村と同じではないかと、僕は腹立たしく感じています。

 

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 先月にベイスターズ球場で行われたパブリックビューイング会場で、僕はあることに気付きました。山口選手のレプリカユニフォームを着ている人が殆ど居ないという事実です。たぶんロマック選手のレプリカユニフォームより少なかったのではないかと思います。

 

 一方で、三浦選手や山崎康晃選手のレプリカユニフォームを着ている人はものすごい人数にのぼりました。

 

 なぜ三浦選手や山崎康晃選手はあんなに人気があるのに、山口選手のレプリカユニフォームを着ている人はあれしかいないのでしょうか。なぜ山口選手は愛されないのでしょうか。

 

 僕は思うに、野球の実力や実績はあまり考慮に入れられないのです。

 

 野球の実力よりもむしろ、ファンに気に入られる要素を一つでも多く持っている選手が愛されるのです。

 

 ファンに愛される要素の一つは見た目です。かっこいい選手、かわいい選手に人気が集まります。関根選手と砂田選手が仲睦まじくしている写真や、山崎康晃選手がハロウィンの仮装をしている写真はSNS上でガンガン拡散され、人気を集めます。

 

 もう一つはネット戦略です。今季限りで引退した三浦選手はインターネットをたくみに使いこなす先駆者で、ブログの番長フレームはテレビでも取り上げられるくらいの人気があります。

 文章があまりにも短いので、僕は内心「これはブログなのか?」と悶々としているのですけれども、海老蔵さんもこれで人気があるという話ですから、これが世間に受ける重要なポイントなのだと思います。

 

 

 こういったファンに愛される要素が何一つ無いのが山口選手の悲しい所であります。

 

 彼もああ見えてネット戦略に取り組もうとしてきた痕跡はありまして、いまでもオフィシャルブログが残されているのですが、一番最後に更新されたのは2012年の11月です。

 最近はインスタグラムに場所を移して情報発信に取り組もうとしているようですが、いかんせん文章が拙すぎて、何を言いたいのかよくわかりません。

 

 要するに山口選手は不器用な人間なのです。

 

 

 近年は、不器用な人間にとって生き辛い世の中になっていると思いませんでしょうか。

 

 僕などは子供の頃から身近に地方議員が何人かいる環境に育ったせいか、勉強はできないし性格も悪いけれども、敬語と本音建前の使い分けだけはしっかり身につけた狡猾な人間になりまして、最終学歴工業高校の分際で、身の丈を大幅に上回る良い評価を受け続けて今日に至ります。

 世の中には旧帝大クラスの大学を出た優秀な人材であってもコミュニケーション能力が乏しいというだけで粗雑な扱いを受けているという一方で、僕のような工業高校卒が有名企業のヘッドハンティングを何度も受けるという、コミュニケーション能力至上主義ともいうべき、そういう現代の世相であります。

 

 だから山口選手は実績の割に、あまり評価もしてもらえないし、愛してもらえないのではないでしょうか。

 

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 しかし、だからといってこのまま山口選手に対して、ごく一部とはいえ誹謗中傷のようなものが飛び交ったままの状態にしておけば、内川選手や村田選手の時と同じような結末を招き、同じような苦しみを今後味わい続けなければならないわけでして、それによってベイスターズが弱くなるのは、非常に困るという事ではないでしょうか。

 

 ですから僕はしつこく言い続けますが、山口選手はかけがえのないハマの大エースであり、挙国一致ならぬ挙浜一致で山口選手の流出を阻止しなければならない、そのように考えております。

 

 もしも今年山口選手が築き上げた貯金6(11勝5敗)が無かったらベイスターズは5位だったのだと、今一度山口選手の功績に思いを馳せるべきではないかと、そのようにお訴えしたいと思いますね。

 

 

以上