ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2016年9月3日 ヤクルトvs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 皆様こんばんは。日米通算30試合観戦の金字塔を達成した僕ですが、いかがお過ごしでしょうか。ホーム26試合、ビジターが4試合で計30試合です。教育リーグや神奈川交流戦も含めると32試合、BCリーグも含めると34試合、今年一年で足を運んだ試合数です。

 

 これもひとえに、野球見に行ってばっかりでも務まるような楽な仕事をさせていただいているお取引先各位のおかげであります。この場を借りて御礼申し上げます。

 

 そして、こんなに球場に通い詰めているのに、ファームプラス特典のホームランを打った選手のサインボールプレゼントに一度足りとも当たったことがなく、寂しい限りです。

 なんとか今季中に一本当てたいと思います。ベイスターズのバッター各位におかれましては、一生懸命ホームランを量産して下さいますようお願い申し上げます。

 

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 今日の先発ピッチャーはベイスターズが三浦選手、ヤクルトが新垣渚選手です。ヤクルトは故障で二軍調整中の川端選手がスタメンに名を連ねています。ベイスターズの山崎憲晴選手はスタメンも途中出場もありませんでした。

 

 まずはベイスターズ三浦選手ですが、7回を投げて2失点で勝ち投手となりました。立ち上がりから4回2アウトまで1人のランナーも許さないパーフェクトピッチングでして、その4回に川端選手に一二塁間を突くしぶといヒットで初めてのランナーを出し、5回は松井選手にライトへソロホームランを浴びると、さらに奥村選手星野選手に連打を浴びてさらにさらに1失点。

 ただし、6回から再びエンジン再着火という感じで無失点で切り抜け、7回まで投げてお役御免となりました。

 球速は一度だけ138キロを見たものの、あとは135キロを頂点にストレートが中心の配球に見えました。三浦選手といえば90キロ台のスローカーブが特徴ですが、今日はあんまり投げませんでした。集中打を浴びた5回も特にバテた様子は無く、球速にも陰りはありませんでした。

 5回に集中打を浴びた理由はハッキリしませんが、130キロ台から120キロ台の配球に偏ったのも理由ではないかな?と思いました。試合序盤の3イニングは130キロ台でも1イニング2つづつ三振を奪っていましたし、セリーグを代表するバッターと言っても良い川端慎吾選手を相手にしても、外角低めにビシっと決めて手が出ないといった感じの見逃し三振を奪いましたし、投げるボールは非常に良かったのだと思います。

 良いピッチングを2試合3試合と継続できないのが今年の三浦選手の苦しい所ですが、ここはあえて1試合、1軍で先発をするチャンスを与えても良いのではないかと、僕は思いますね。

 

 ヤクルトの新垣選手は3回を投げて6失点と散々な内容でした。新垣選手といえば球界随一のワイルドなピッチングをする人でお馴染みですが、それと並行して150キロ前後の剛球を投げるからこの年までプロでやってこれたのだと思います。

 ですが、今日の新垣選手はストレートの球速が140キロを超えるかどうかといった所で、その点において新垣選手らしさが全くありませんでした。ただしコントロールだけは相変わらず新垣選手らしさを随所に発揮し、フォアボール1個で済んだのが奇跡というくらい3ボールカウントが目につきました。球が遅くてコントロールが悪いとあっては、これでは抑えるのは苦しいという事だと思います。

 ロマック選手に2打席連続ヒットを浴びるピッチャーというと、こんなにも不名誉な称号も無いと思いますね。

 

 

 次に打線について。

 

 今週は2番バッターとして出場を続けるロマック選手ですが、2打席連続ヒットを打ちました。今日のベイスターズ打線で唯一のマルチヒットです。いずれの打席もタイミングを外されながらも、身体というか重心というかを踏ん張って残してバットを合わせた、ロマック選手らしからぬしぶといヒットでした。

 どうやら昨日もホームランを打ったそうですが、打席での余裕あり気な雰囲気からもバッティングの調子が良いらしいというのは伝わってきます。

 2回表に2本目のヒットで塁に出た所で代走の百瀬選手にバトンタッチしました。もともと2打席で交代の予定だったのでしょうが、一昨日も今日も初回から打順がグルグル回ってくるせいで、サードでの守備機会を見ることが出来ませんでした。そこはちょっと残念です。

 

 松本啓二朗選手が右中間に見事な2ランホームランを打ちました。最初の打席もアウトにはなったものの、痛烈でシャープなライナー性のセンターフライでしたから、状態は良さそうです。いずれも高めに浮いたボールを見逃さずに捉えた一打で、集中力が充実しているのでしょう。

 

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 こちらはヒーローインタビューに応える松本選手です。シーレックス時代からファームのヒーローインタビューにたびたび登場していますので、実に場馴れしています。不慣れな学生インタビュアーを気遣い、自らカンペに目を通して答えます。

 1軍のヒーローインタビューは演出ですごいボルテージの中で数万人のファンを前に答えるものですが、ファームのヒーローインタビューはマッタリとした、あまりテンションが高くない独特の空気感があります。松本選手はこの空気感に完全に馴染んでおります。

 こっちのヒーローインタビューに馴染んでる場合じゃないよな、等と思ったりもするわけです。

 

 

 ヤクルトの松井淳選手がライトにホームランを打ちました。その他にもヒットを1本追加してマルチヒットです。

 松井選手は7年目ですからこれまで何度も見てきました。イースタンでは西武の坂田選手と並ぶ左の長距離砲で、イースタン好きの間でも将来有望と称される選手でありました。一時期は1軍でレギュラーに近い位置までたどり着いていたようにも思いますが、しかし、今年はほとんど1軍に呼ばれていないようです。

 長距離砲として遠くへ飛ばす力もありますし、反対方向へ軽打でヒットを打つ柔軟性のあるバッターでもあります。今日のホームランはライト方向でしたが、最初の打席の外野フライも2本目のヒットもレフト方向でしたから、よくありがちな引っ張り一辺倒の不器用な長距離砲というのでは無いと思います。

 なぜ1軍に呼ばれないのかわかりませんし、他球団でも欲しがる所はあるだろうと思いますね。実にもったいないです。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは7回まで三浦選手が投げ、8回は小林寛選手、9回はザガースキー選手が1イニングづつ投げました。

 

 小林寛選手は無失点で済んだものの、コントロールにかなり苦しみ不安定な内容です。ヒットとフォアボールから次打者のゲッツーで救われましたが、やや実績のないバッターばかりを相手にしてのこの結果ですので、相当厳しいと言わざるを得ません。

 球速は145キロを超えるボールを何度も放っていましたので肩肘の調子が悪いのでは無いと思いますが、いかがなものでしょうか。

 

 ザガースキー選手は最速151キロのストレートで非常に速かったですが、150キロの球をジェフン選手をセンター前に運ばれました。アメリカで3Aまで昇格した実績を持つジェフン選手からすれば150キロのストレートもそれほど珍しいものでもなかったのかもしれません。さらに代打で登場の田中浩康選手にもレフトへ運ばれ1・2塁のピンチを招きましたが、そこから2者連続三振で締めくくりました。

 元々コントロールに難のあるピッチャーですが、今日も最初のほうでコントロールに苦しむ様子がありました。そのあたりにもう少しまとまりが欲しい所ですね。

 

 

 ヤクルトは4回から木谷選手が2イニング、6回館山選手、7回石山選手、8回久古選手がそれぞれ1イニングづつの継投です。今日のヤクルトのメンバーは投打になかなか豪華な顔触れでして、シーズン終盤の追い込み時にファームを豪華にしてどうするのかと、少し思いました。

 

 この中では館山選手に触れますが、最速147キロだったと思います。今日のピッチャーはあまり球の速い人がいなかったもので、とても速く感じました。前回横須賀スタジアムで登板した時はバックネット裏の様子を気にしていたようですが、今日は登板前にヤクルトベンチの控えメンバーがバックネット裏に何やら指示をしてお膳立てしておりましたので、気分よく投げられたようです。

 館山選手クラスともなれば対戦するベイスターズのバッターが館山選手の「顔」に気後れして、それだけで圧倒されてしまう部分も少なく無いと思います。対戦した3人のバッターともスイングする際に腕が縮こまっていたように見えなくもありませんでした。高めに浮いて打たれそうな球もそこそこありましたが、そういうわけで3者凡退に抑えました。

 

 

               ■

 

 というわけで本日もベイスターズの勝利に終わりました。

 

 今日は1軍が遠征、かつナイターという事で大勢のお客さんが来場されました。僕はちびっ子が始球式をする位のタイミングで球場につきましたが、既にスタンドがほぼ埋まって立ち見客が出始めていました。

 以前なら間違いなく外野芝生席を開放するような状況でしたが、近年はめったに開放しなくなって、立ち見客がそのままにされるようになりました。この暑いさなかに立ったままの観戦を余儀なくされるお客さんに、球団はもう少し気を配れないものだろうかと思います。

 

 明日も今日と同様に1軍がナイターでファームがデーゲームという環境です。ファームの試合を見終えて家に帰り、シャワーを浴びて汗を落としてからテレビで1軍の試合を見る、野球漬けの1日を過ごせると思いますので、お時間のある方は横須賀スタジアムにご来場いただけますよう、お願い申し上げます。

 

 

ヤクルト2-6横浜DeNA

勝:三浦

敗:新垣

本塁打:松本(僕の推定飛距離120メートル)、松井(僕の推定飛距離110メートル)

観客数:1999名

 

 

以上