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ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

リリーフ・抑えピッチャーのコンディションや選手寿命の問題

 

 まずは山崎康晃選手について。

 

 入団1年目の昨シーズンは開幕から抑えピッチャーを任され、堂々の37セーブでセリーグ新人王を獲得したわけですが、今年は開幕当初から現在に至るまで、様々なプロ野球解説者から異口同音に「昨年ほどの勢いがない」との指摘を受け続けてきました。

 

 そしてついにと言いましょうか、一昨日の試合で大量4失点で負け投手、昨日の試合もホームランを浴び、いよいよ事態の深刻さから目を背けられなくなってきました。

 

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 「またか」

 

 僕はそのように考えています。

 

 最近ようやく1軍復帰を果たした加賀繁選手が、実は入団1年目は球速が150キロくらい出ていたことを覚えている方がどれほどいらっしゃるでしょうか。それが今年で入団7年目の31歳という脂の乗った年頃にも関わらず、今では137キロしか出なくなってしまったのです。

 彼は入団1年目と2年目の前半を先発ピッチャーとして過ごしていますが、2年目の途中から球速とマウンド度胸を買われてリリーフに転向すると、3年目の2012年はシーズンで61試合に登板して防御率2.86をマークするなど、フル回転の大活躍を遂げました。

 しかしここからが急でした。本人には気の毒な言い方になるでしょうが、それまで順風満帆だったプロ野球人生が4年目から急坂を転げ落ちるように、4年目は48試合に登板して防御率3.97と雲行きが怪しくなり、2014年は更に登板数を減らして37試合で防御率4.93、昨年は9試合で防御率7.88と、質量ともに、リリーフでフル回転した年から急降下している事がわかると思います。

 加賀選手は今でも大変重要な選手に違いありませんが、入団当初は、それはそれは本当に頼りがいのある、これからベイスターズの中心選手として十何年頑張ってくれるに違いなかった存在でしたから、あのリリーフ転向やフル回転の是非に、僕はいまだにモヤモヤとした気持ちが拭い去れないままでいるのです。

 

 大原選手もそうでした。大原選手は加賀選手と違って最初からリリーフでしたが、初めの頃は150キロ近い球を投げていたのが、今では140キロにも届かなくなってしまいました。

 

 三上選手もそうでしょう。加賀選手や大原選手と違ってまだ140キロ台の球速をマーク出来ていますが、それにしてもルーキーの頃の150キロを超える速球は影を潜め、あの絶対的な安心感も、少し違って見える近頃ではないでしょうか。

 

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 もちろん球団側もこの事態を漫然と見過ごしてきたわけではないと聞いています。三上選手が登板過多で失速してしまった教訓を元に、ブルペンで投げる球数を全て記録してなるべく少なくしたりするなどの対応をとっているという話をどこかで見た覚えがあります。

 

 ですが、それらの対応が全く無駄だったとは言わないまでも、効果が限定的なものに留まったというのが現時点での評価ではないでしょうか。

 そして、このままいけば非常に高い確率で、三上選手も山崎康晃選手も、加賀選手や大原選手と同じ轍を踏むのではないでしょうか。

 

 果たして、本当にそれで良いのでしょうか。

 

 

 僕は先ほど加賀選手や大原選手の事例を挙げましたが、もちろんこれだけでは留まりません。加藤武治選手だって木塚敦志選手だってそうだっただろうと思います。同じような事例は他にいくらでもあって枚挙にいとまがないから、あえて最近のファンでもわかる顔触れで説明したのであって、このごくごく一般的な事例に、三上選手や山崎康晃選手が当てはまらないという方が論理を欠いていると思います。

 

 であるからして僕は、三上選手と山崎康晃選手のこれからのプロ野球人生をより良きものとするためにも、この際、チームを離脱させて、それこそ1年を棒に振るくらいの覚悟を持って、先発転向や、もしくは長続きできるリリーフピッチャーの道を模索するべきではないかと、そのように考えています。

 

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 チームは史上初めてクライマックスシリーズ進出を果たせそうだという状況です。そんな大切な時期に山崎康晃選手と三上選手という二枚看板をチームから離脱させるだなんてとんでもないという人もいるかもしれません。

 

 ですが、だいたい似たり寄ったりの言い分で多くの優秀なピッチャーを使い潰してきた過去を鑑み、いくらチーム事情がどうであっても、それらとは関係なく、2人をチームから離脱させるべきであると、僕は考えています。

 

 それに、他に手がないわけではありません。幸い新加入のブロードウェイ選手はそれなりに働けそうですし(ランナーを置いた場面でどうかは不明)ですし、須田選手や田中健二朗選手だっているではありませんか。

 ギリギリの状態の2人に玉砕戦をやらせても、状態が状態なだけに、これまで通りの活躍が望めるのかも難しいと思います。そして何より重要なのは、山崎康晃選手にも三上選手にも、そしてベイスターズ全体にも、来年再来年があるのだと言うことです。

 

 優秀な選手を短期間で使い潰しているようではいつまで経っても「選手層」を分厚くすることは出来ないのです。「層」というからには積み重ねが必要で、積み重ねるためには優秀な選手を1年でも長く働けるように配慮しなくてはならない筈です。

 そうする事で、1年目の選手、5年目の選手、10年目の選手、15年目の選手という「選手層」を積み上げていかなければならないのです。

 

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 リリーフピッチャーの重要性は近年つとに語られておりますけれども、運用面に関しては今後ますます深化させなければなりませんし、この運用を他球団よりも効果的に行った球団こそが今後のプロ野球界をリードすると言っても過言でもないと思います。

 

 運用、です。

 

 現在のNPBは1軍登録できる人数が28人までと定められていて、だいたいどのチームも12~14人程度のピッチャーを1軍に置いております。そしてそのうち5~6人が先発ピッチャーですので、リリーフピッチャーは6人~8人くらいいる計算になるでしょうか。

 

 それを11人くらいまで増やせないものでしょうか。

 

 なぜ11人必要なのかと言いますと、抑えとセットアッパーを2人づつ置きたいからです。この2つのポジションが短命で終わりやすい傾向にあるので、負担を半分に軽減して、長続きできるようにしたいのです。

 そして、これは抑えやセットアッパーだけに限らずリリーフ全般に言えることですが、先発ピッチャーと同様に、週に1日ベンチにも入らない完全休養日を設けるべきです。リリーフだけ休みも取れない給料も安い挙句に短命では、選手に頑張れという方が酷です。

 

 さらに、大量ビハインドで追いつけそうにない試合展開になったら、ピッチャーではなく野手をマウンドに上げるべきです。メジャーリーグでは時々やるようですが、ピッチャーの肩は消耗品なので、勝ち目のない試合のために貴重な消耗品を使うべきではありません。野手もそれでピッチャー心理を学ぶ機会になるのではないでしょうか。野手もその時の為に時々投球練習をして変化球を2種類くらい覚えておけばよいでしょう。

 

 ベンチ入り人数の話に戻しますが、リリーフピッチャーで3人から5人増やす分は当然野手を削ります。キャッチャー二人体制ですし、代打は出せても1日2人までです。守備固めも代打と兼用か、せめて1人です。

 バッターの打率の違いは、バッターがピッチャーの場合を除けば、代打を出されるレベルのバッターと控え選手ならせいぜい5%違うかどうか位のものでしかありません。まさか筒香選手や倉本選手みたいな3割バッターに故障でもないのに代打を出す筈はないですから、そうすると差は微々たるものでしかありません。

 その微々たる違いを埋めるための代打要員と、確実に選手寿命に影響を及ぼすリリーフピッチャーの登板過多とで、どちらに優先順位をつけるべきか、火を見るよりも明らかです。

 

 そうやってリリーフピッチャーの登板過多を全力を上げて防止し、せいぜいシーズン40~50試合、入団間もない若いピッチャーはシーズン30試合くらいを目処とするべきではないでしょうか。

 登板数をそれくらいの数字に留めれば選手寿命が伸びるという確証はありませんが、今より確実に良くなるはずです。

 

 

                 ■

 

 それと並行して、抑えピッチャーに関しては極力外国人選手に頼るべきではないか、とも考えています。なぜなら、これはもう構造的の違いという他ありません。身体の耐久性、精神力、言葉の問題などなど、特に抑えピッチャーは外国人選手の方が良い理由がいくつも挙げられます。

 

 例えば抑えに失敗してしまった場合、観客から手厳しい野次が飛ぶ場合が少なくありません。中には常軌を逸した暴言を吐く輩もいるわけですが、日本語の理解が不十分な外国人選手なら、そもそも言葉の意味がわからないだけに影響も軽微でしょう。

 

 僕は科学者や医者ではないので物理的な理由はわかりませんが、外国人のピッチャーは何年もリリーフを続けてもあまり衰えない場合が多いようにも感じます。今年からアメリカに戻ってプレーしている元ヤクルトのバーネット選手や今もソフトバンクでプレーしているサファテ選手も健在ですし、楽天にいるミコライオ選手は昨年こそ椎間板ヘルニアで離脱してしまったものの、今年また復活して素晴らしい活躍を続けています。

 リリーフの第一線で長期に渡って活躍し続けるとなると、これはもう欧米の外国人ピッチャーという事になるのではないでしょうか。

 

 ベイスターズは残念ながらエレラ選手が故障が癒えずに帰国してしまいましたけれども、来期以降は基本的にリリーフの外国人ピッチャーを中心にスカウティングする方向でやってもらえないものでしょうか。

 

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 プロ野球というからには勝ち負けが大変重要なのですけど、それと同じか、それ以上に選手を大切にして欲しいと僕は考えています。

 

 あれだけ活躍してくれた山崎康晃選手や三上選手がちょっと思わしくないからといって、いくら本人の目の前でないからといっても、言葉に気をつけて、なるべくいたわってあげて欲しいと思います。

 

 

 日本はいつまで経ってもブラック企業ブラック労働がなくならない国ですけれども、せめてリリーフピッチャーをブラック労働ではない働き方に変えて欲しいと、そのように願うばかりです。

 

 

以上