ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

ハマの大エース山口俊を熱く激しく褒め称えよう

 

 十数年来に渡って暗黒時代と呼ばれ続けるベイスターズでは主力選手のFA移籍や引退が相次ぎ、長期間チームを支え続けてくれるような柱と呼べる存在に事欠いてきました。

 

 その間のベイスターズファンは、FAで出て行った選手に対してはもれなく容赦のない罵声を、主にネット上で浴びせ続けました。流出を招いたチーム自身への批判も少なくありませんでしたが、FAで出て行った選手にはより一層エキセントリックで、鬱積した気分の全てを出し尽くすような、厳しいというよりかは、見るに堪えない汚い言葉がネット上でたくさん飛び交いました。

 

 では、暗黒時代まっただ中のベイスターズに残ってチームに粉骨砕身で尽くしてきた選手たちに対して、我々ファンの反応はどうだったでしょうか。

 ごく一部、三浦大輔選手については別格扱いの穏やかな反応が多く見られたものの、それ以外の山口選手や石川選手に対しては、ネット上だけでなく、球場で本人の目の前で罵詈雑言、罵声を浴びせかけるようなファンの姿が多く見られました。

 

 そのため、石川選手は耳栓をしてファンの声から耳を塞ぎ、山口選手は十円ハゲを作るほど心に深い傷を負いました。

 

 確かにベイスターズは常軌を逸した弱いチームに違いませんし、我々ファンが常軌を逸したストレスに長期間苛まれ続けてきた事も否定のできない事実に違いありませんが、このような異常な時間が長期間続いてしまったことで、我々ファンは大切な何かを忘れてしまったのではないだろうかと、僕は最近ふと思うようになりました。

 

 僕たちはこれまで、一体どれくらい褒め言葉をかけ、感謝の言葉を述べただろうか。

 

 プロ野球選手だって人の子ですから、厳しい言葉ばかり浴びせられ続けては心が折れてしまう事もあると思います。それが嫌でベイスターズそのものを嫌いになったり、愛想をつかしてしまう事もあるかもしれません。実際、内川聖一選手はベイスターズにいた最後の頃に、あまりにも酷い野次に堪りかねて、球団に対応を求めたこともあったと言います。

 

 だいたい、ベイスターズが度を越して弱い事について、選手ばかりが責めを負い続ける事は、それは違うのではないだろうかと僕は思います。

 不祥事を起こした会社で、末端の現場で働く職員の人ばかりに非難の声を浴びせ続けるようなもので、文句を言う相手を間違えているのではないでしょうか。なぜいつも選手ばかりに厳しい言葉をぶつけるのでしょうか。 

 

 最近のベイスターズの選手の多くはゆとり世代であります。世代まるごと十把一絡げにしてしまうのは問題があると思いますが、ただ、それより前の世代に生まれ育った人間と比べれば、はるかに打たれ弱い事が容易に想像できると思います。

 

 そして、はるかに打たれ弱い事が想像できる現在のベイスターズ選手達に対して、罵詈雑言を浴びせ続けるとどのような結果を招くのか、火を見るより明らかだと、皆様もお思いになりませんでしょうか?

 

 それよりもむしろ、選手が前向きな気持ちで頑張ってくれるように、苦しい時こそ良い所を見出して褒め称えてあげるべきではないでしょうか。

 

                 ■

 

 暗黒ベイスターズの選手の中で人一倍罵声を浴びせられ続けてきたのが、山口選手ではなかっただろうかと思います。

 

 この暗黒ベイスターズでありながら史上最年少で100セーブを達成した、暗黒ベイスターズで最もチームの為に粉骨砕身頑張って結果も残してきた山口選手が、まだ二十代前半の若い頃からずっと、中高年の経営陣が残した不始末のツケを背負わされるかのように、毎日毎日罵声を浴びせ続けられる。

 こんな理不尽な話があるでしょうか。

 

 2年に一度のペースで監督と球団社長が代わり、毎年のようにコンビを組む女房役が代わり、数年に一度ボールが代わり、頼りになる先輩もほとんどおらず、たまに打たれると上司から「裏切り」と言われ、ファンからは心ない野次を毎日のように浴びせかけられ、これでよく史上最年少で100セーブを達成できたと思いますよ。

 普通なら野球どころかグレて不良少年になっても仕方が無い所だと思います。

 

 それにも関わらず、よくぞ挫折せずにこれまで踏ん張り続けてくれたと思います。ベイスターズファンの一人として、心から感謝したいと思います。

 

 それに、今年の山口選手は開幕直前に先輩野手の雑なプレーの影響で怪我を負って出遅れたものの、これまでよく頑張ってくれていると思います。

 

■投手 山口俊

 

試合数 5 

防御率 3.41

勝利数 2

敗戦数 1

完投数 1

 

■打者 山口俊

 

打率--- .333

出塁率 .467

得点圏 .400

OPS 1.050

本塁打 1

打点数 4

 

 まさに二刀流の大活躍ではありませんか。先発登板する以外の試合には5番ライト、もしくはサードで野手として出場して欲しいくらいです。投手として出場するとベンチからの指示で思い切り打てないこともありますので、野手として出た試合ではこれまで以上の活躍が期待できると僕は思いますよ。

  

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 山口選手は2014年のシーズン途中に先発に転向したのは皆さんもよくご存知のことと思いますが、忘れてはいけないのは、この転向直後のシーズンに3つも完投している事です。リリーフからの転向で肩のスタミナがどうのこうのと気になるような並のピッチャーではもはや無いのであります。

 この前、山口選手が途中降板して逆転負けを喫した後に自ら監督に直談判したという件は、まさにこの完璧超人山口俊の真骨頂を監督に気付かせた、その大事な瞬間であったでしょう。

 

 豪速球と多彩な変化球を操り、スタミナが抜群、バッティングも野手顔負け。それでいて大きな怪我をした事が全く無いという完璧超人。それが山口選手なのではないでしょうか。

 

 山口選手は先発に転向した2014年、6月に先発として初登板してから二度の月間MVPを獲得し、二桁勝利も間違いないと言われながらも、結局味方の援護に恵まれない試合が続いて二桁勝利を逃してしまいました。

 しかし、今では味方の援護があろうが無かろうが、自分のバットで自らの力で勝利を手繰り寄せる能力を確立した今となっては、開幕に出遅れたロスを差し引いても18勝は充分期待できるだろうと考えています。

 

 山口選手が18勝をマークし、悲願のDeNAベイスターズ初優勝達成という今年の秋が、充分あるだろうと僕は思いますよ。

 

 ベイスターズファンで力を合わせて山口選手を全力で褒め称え、そして励ますことが、ひいてはベイスターズの優勝に繋がるのではないでしょうか。

 

 改めて皆さんに訴えかけたい。

 

 みんなで山口選手を全力で褒め称えようではありませんか!

 

 

以上