ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

在京セリーグ3球団の球場問題

 

 まずはここ数日問題になっているこの件について。

 

www.hochi.co.jp

 

 僕は、場合によってはヤクルトの本拠地移転にまで話が広がるおそれがあるのでは?と考えています。

 

 そう考える理由として、この神宮球場東京オリンピックの開催後に建て替えられる予定があるからです。神社本庁が所有する広い敷地内の別の場所に新しい神宮球場を建設し、大学野球プロ野球の開催をそちらへ移行させてから旧神宮球場を解体するという予定だと聞いています。

 

 ただ、ではその新しい神宮球場にヤクルトがすんなり収まるのかといえば、必ずしもそうなるとは限りません。

 

 すぐ近くに本拠地がある巨人の移転候補地となる可能性があるからです。巨人の本拠地である東京ドームは同じ読売グループの所有物であるかのように思われている方もいらっしゃるようですが、若干の資本関係はあるものの、れっきとした別会社であります。

 

 また、巨人としては古くなった東京ドームから都内の別の球場に移転を目論む考えが結構前から浮かんでは消え浮かんでは消えを繰り返してきました。最近だと築地市場の跡地に新球場を建てる構想などもあったと聞いています。

 神宮球場宗教法人の所有物だから使用料が他の民間球場と比べて割安な点も大変魅力的です。巨人の親会社である読売新聞は発行部数の大幅な減少が続き、以前のような潤沢な資金力はもはや望むべくもありません。ですから、少しでも賃料の安い球場に移って経営を効率化しなければならない台所事情もあるのではないでしょうか。

 

 広島やDeNAなどのセリーグ各球団が観客数を増やすことに成功している中で、ヤクルトだけが引き続き苦戦を強いられている事も移転を促す動機となりうると思います。ヤクルトの観客動員は長期に渡って低下傾向にあり、リーグ優勝を果たした昨年でさえ僅かに増加するに留まっています。

 

 これらの理由を踏まえ、今回の騒動はヤクルトがどこか別の場所に移転するキッカケとなりうるのではないかと考えるに至ったのです。

 

 

 しかし、東京オリンピックについては相変わらず行き当たりばったりを続けているようです。

 

 新国立競技場の設計問題しかり、シンボルマークしかり、ヨットの会場問題しかり、そして今度は神宮球場ですか。

 

 我が国の事をこのように書くのも胸が痛いですが、日本人は後先を考えない無計画な国民性だと考えています。

 

 2.26事件しかり、日中戦争しかり、大東亜戦争しかり、戦後も人口問題からエネルギーから社会保障から財政から長野五輪負の遺産から、何から何まで無計画で、常に後世に付け送りを繰り返しています。

 これは国家的規模の案件に留まらず、個々人も十数年前から待機児童問題が解消されないままの地域に引っ越してドツボにはまる若い夫婦とか、大規模マンションの維持管理問題とか、行き当たりばったりの事例を挙げれば本当にキリがありません。

 

 全く嘆かわしい限りだと思います。我々は、せいぜい巻き込まれないように注意しなければなりません。

 

 

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 お次は、我らが横浜について。

 

www.tokyo-np.co.jp

 

 みなとみらいの開発地域に「横浜ドームを実現する会」が進出を目論んでいた件は、残念ながら実現出来ませんでした。

 

 色々と理由はあるのでしょうが、なんといってもベイスターズ側が消極的だった事が致命傷でした。DeNA横浜スタジアムの運営会社を買収して、まだまだこれからも横浜スタジアムを使い続ける意向を示していますので、「ではみなとみらいにドーム球場を作っても誰も使わないじゃん」と不安視されたのも無理はありません。

 

 僕は横浜ドーム推進派ですから残念でなりません。

 

 ベイスターズは、DeNAは、これからどうしていくお考えなのでしょうか。

 

 横浜スタジアムの買収が成立して以降、ベイスターズ横浜スタジアムの未来像みたいなものを示したことがありました。

 大掛かりに改装して夢のある場所にするのだという心構えは全く素晴らしい限りですけれども、そうはいっても横浜スタジアムは僕と同い年の古い建物ですから、いくら改修すると言っても限度があります。

 耐用年数もさることながら、この球場は超突貫工事で急ごしらえで作られた球場であるという経緯と、遠からずやってくると言われる東南海地震の備えという意味でも恐さがあります。

 

 3万人弱の収容人員を4万人にするのは不可能でしょうし、オープン戦ですら満員にしてしまうほどの人気球団となった今となっては、この少ない収容人員は機会ロスの塊みたいなもので、もったいないと思わないのでしょうか。

 少なくとも日本シリーズの開催要件である3万人以上の収容人員の問題だけはクリアしてもらいたいものです。

 

 ドームがいいのか屋根なし球場がいいのかという議論は横に置いておくとして、横浜スタジアムは本当にあと何年十何年使える状態なのかしっかりと調べたうえで、その結果に基づいて新球場の建設計画を立てていかなければならないのではないでしょうか。

 

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 プロ野球は球場がなければ行えません。しかも何万人もの有料入場者をつつがなく収容できる場所でなければなりません。一朝一夕で建てたり壊したり出来るものでもありませんので、もうちょっと先々まで計画的に考えてやっていただきたいものです。

 

 

以上