ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

【祝開幕】2016年3月12日 千葉ロッテvs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 開幕戦を迎えましておめでとうございます。

 

 今日は開幕戦、そして1軍は遠征中、さらに三浦選手や山口選手が登板予定であると事前に報じられていたのもあり、とても混むだろうなと覚悟をし、試合開始の1時間前に球場入りいたしました。

 やはり野球人たるもの開幕はゲン担ぎをしなければならないと思いまして、昨晩は3000円くらいのステーキを食べて景気付けもいたしました。

 

 本日の始球式は横須賀市在住でバスケットボール女子日本代表の女子高生でした。昨年の開幕戦小泉進次郎議員と吉田市長のダブルゲストでしたのでそれと比べるとやや小粒な気もしますが、清廉な女子高生の頑張る姿を見て、汚れきった己の心を少しでも洗い流そうという気持ちで、精一杯の拍手をお送り致しました。

 

 それでは気合に満ち満ちて2016年のイースタンリーグ開幕戦をお伝えしようと思います。

 

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 手書きでスタメンをお知らせするのもアレかと思い、おニューのスコアボード写真で皆様にお伝え申し上げます。これが京セラタブレットの限界写真でございますが、皆様読めるでしょうか?

 

 まず、千葉ロッテの先発はロッテの主力投手である唐川選手、ベイスターズは1軍の開幕投手が内定している山口選手です。両チームとも本番モードということでキャッチャーまでレギュラー格の選手を連れてまいりました。

 

 さてさて、我らがベイスターズの先発ピッチャー山口選手についてですが、初回から制球を乱しヒット1フォアボール2で2アウトながら満塁のピンチを招くも後続をなんとか打ちとって0点で切り抜け、2回は三者凡退で片付けて暖機運転を完了したかと思いきや、3回に福浦選手青松選手大松選手に3連打を浴びて先制点を許してしまいました。この3連打のうち最後の大松選手のセンター前タイムリーはセンターの乙坂選手が目測を謝ってヒットにしてしまったもので普通ならセンターフライで片付いていただろうと思います。

 それ以降はのらりくらりと交わしながらゼロ行進を続けたものの、7回にロッテ打線に捕まってさらに2失点し、あえなく敗戦投手となりました。なお、横須賀スタジアムに新しく登場したスピードガンは先週以上に調子が悪く一日を通してほとんど表示されませんでしたが、表示された中での最速は、たぶん144kmだったと思います。

 

 ひとつ山口選手を擁護しておくと、バッテリーを組む戸柱選手との相性があまり良くないと見えて、初回から早速戸柱選手とマウンド付近で何やら話し込むような場面も見られましたし、今日の数字はそのへんの事情を汲んであげる必要があるのかな?と思いました。

 

 一方のロッテ唐川選手ですが、文句のつけようがありません。7回まで投げて打たれたヒットは乙坂選手の2本のみで、ランナーを貯めることが殆ど無いまま危なげないピッチングでした。140kmを超えるストレートと100kmを下回るようなスローカーブでバッターに的を絞らせず、バッターに中途半端なスイングをさせての空振り三振に取る場面が繰り返し演じられました。

 僕が褒めたピッチャーはだいたいその後ろくな事にならないジンクスがあるのであまりあれこれ言うのは恐縮なのですが、今年は久しぶりの二桁勝利が充分見込めるのではないかと思います。

 

 

 次に野手陣について。

 

 唐川選手の所でも書きましたが、今日は7回まで乙坂選手ただ1人2安打を放った以外は、皆さんご活躍なさいませんでした。あえて言えば、スタメンで出場して1打席で交代した下園選手がその打席で自慢の選球眼を活かしてフォアボールを選んだ所くらいしか取り上げようがありません。

 唐川選手がマウンド降りた後の3番手ピッチャーが登板した最終回に最初で最後の見せ場が到来し、途中出場の井手選手がライト前、DHで出場の石川選手がセンター前、白根選手が一二塁間を渋く抜ける一本で1アウトながら満塁にするも、続く戸柱選手が初球を打ってピッチャーゴロのダブルプレーでゲームセットとなりました。

 

 今日は山口選手三浦選手とバッテリーを組むためにわざわざやってきた戸柱選手ですが、プロ入り以来最大の挫折みたいなものを味わったのではないかと思います。

 マスクを被れば山口選手とのコンビネーションに苦しみ、ロッテ岡田選手の2塁への盗塁を阻止すべく2塁に送球すれば2塁から大きく右にそれる悪送球をやらかしてさらに3塁まで進塁させてしまい、最終9回にホームランが出ればサヨナラとなる満塁の場面で打席が回れば初球を叩いてダブルプレーでゲームセット。何一つ良いことがなかったのではないでしょうか。

 今日はベンチからサインが出るラミレス方式では無かったらしく、マスクをかぶっている間はベンチの様子をうかがう場面はあまり見られませんでした。ですから正真正銘自分の力量が問われたのだと思います。

 監督は戸柱選手をレギュラーキャッチャーに据える考えのようですが、今日見た限りにおいては、厳しいのではないかなと感じました。

 

 

 さらにロッテ打線についてですが、今日は福浦選手やサブロー選手や岡田選手田村選手といった1軍級の選手を惜しみなくつぎ込んできました。先発ピッチャーも唐川選手でしたし、2軍とは思えない豪華な顔ぶれです。

 そして、出てくる選手出てくる選手とも、とても調子が良さそうだと思いました。福浦選手やサブロー選手といった大御所に今更こんな事を申し上げるのは失礼かもしれませんが、本当に甘い球を全く見逃してくれません。これがプロの集中力だぞと背中で教えてくれるかのようです。我が軍の渡邊雄貴選手に爪の垢をそのまま無理やり飲み込ませて差し上げたいと痛感致しました。

 

 僕がベイスターズ絡みでない一番好きな選手は福浦選手なのですが、いつ見ても、打つ方も守る方も本当にプロフェッショナルだと感心させられます。

 イニング間のキャッチボールも、一つ一つに全くスキがありません。イニング間のキャッチボールで福浦選手がファーストについてサードショートセカンドにそれぞれゴロを投げるのも、きちんと相手と呼吸を合わせて目でコミュニケーションを取って、その呼吸をそのままプレー中に活かしているのです。これが内野守備に一体感を与えているのではないでしょうか。

 選手として一流なのは言うまでもありませんが、指導者としても間違いなく一流の人になるだろうなといつも尊敬しています。

 

 

 引き続き両チームのリリーフについて書きます。

 

 ベイスターズは8回からハマの番長三浦大輔選手がマウンドに上がり、そのまま9回までいきました。登場の折にはもちろん球場中の360度から大声援が上がります。ピッチングの方もキレッキレで、三浦選手の真髄でもある100kmを下回る球速のスローカーブでストライクが入ると球場中から「おおおおおーーー」と唸り声がこだましました。近頃は速い球を投げる人にばかり注目が集まりがちですが、こういう遅いボールを巧みに操るピッチャーの面白さは格別だぞと改めて申し上げたいです。

 結局8回9回とも三者凡退に切って取る全く危なげないピッチングで出番を終えました。まだ2イニングですし、もう少し暖かくなってから長いイニングを投げるようにしてくれれば良いのではないでしょうか。

 

 

 ロッテのリリーフは8回に金森選手、9回に香月良仁選手がそれぞれマウンドに上がりました。

 

 金森選手は日ハム時代から実によくお見かけするピッチャーです。あまり長いこと2軍でお見かけしつづけるのもあまり良いものではありませんが、今日は危なげのないピッチングで無失点です。

 最終9回の香月良仁選手は巨人にいる香月良太選手の弟さんです。お兄さんはベイスターズ戦になるとよく打たせてくれる良い人なのですが、こちらの弟さんも兄譲りの優しさを発揮し、乙坂選手以外ではチーム初となるヒットを井手選手石川選手白根選手に与えてくれました。ただ、最後は残念ながらダブルプレーを取ってゲームセット。無失点でセーブをマークしました。

 

 

 というわけで本日のイースタンリーグ開幕戦は残念ながら敗れてしまいました。

 

 明日も今日と同じ横須賀スタジアム千葉ロッテ戦が行われます。今日もそうでしたが、この時期の海に近い屋外球場は非常に寒いですから、なるべく厚着をして横須賀スタジアムにお越しくださいますようお願いいたします。

 また、明日は横浜マラソンが開催される都合上、横浜市沿岸部を走る首都高速湾岸線をはじめ非常に多くの場所で交通規制が行われますので、お車で来場される方は事前に通り道を注意しておいたほうがよろしいかと思います。

 

 それでは明日またお会いいたしましょう。

 

 

千葉ロッテ3-0横浜DeNA

 

勝:唐川

敗:山口

S:香月良

観客数:1756名

 

 

以上