ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

国際大会は「ローマは一日にして成らず」の気持ちでじっくりと育てるべし

 

野球プレミア12:「盛り上がり」関係者に期待と不安

http://mainichi.jp/sports/news/20151110k0000e050193000c.html

 

 この毎日新聞の記事であるとか、ファンの声とか、プレミア12に関する冷ややかな意見に物申したいと思います。

 

 世界中から持て囃されているスポーツ大会と言えばオリンピックやサッカーのワールドカップなどがありますが、それらの大会とて最初から今日のような地位があったわけではありません。

 最初は少ない予算と参加国でスタートして、それが回を追うごとに段々と認知度を高めていったのではないでしょうか。

 

 しかるに、まだ始まったばかりの大会に対して「本気度が低い」「盛り上がらない」というのは、そんな事は当たり前なのであって、これを今後どのように本気度や盛り上がりを高めていくのかが重要なのではないでしょうか。

 

 ローマは一日にして成らず、だと僕は思うのです。

 

 日本では戦前からプロ野球がありましたし、アメリカでも130年以上も前からプロ野球リーグがあったわけですが、プロによる国際大会は長らく行われてきませんでした。

 野球がサッカーと比べて競技されている国が少ないのも、世界に広めるための格好のアピールの場である国際大会が行われてこなかった影響が少なくないのだと僕は考えています。

 

 その為にはアメリカ主導で行われるようになったWBCと、日本主導で行われるようになったプレミア12が両輪となって動き出すようになれば、遅まきながらその名誉ある国際大会の歴史を築きあげられるのではないかという期待があります。

 

               ■

 

 僕の勝手な妄想ですが、僕はオールスターゲームを日韓台の3カ国合同で行ったらどうだろうかと考えています。

 

 各国がファン投票で代表選手を選抜して、その代表選手で作ったチームで日本対韓国と日本対台湾を日本の球場で1試合づつ、韓国対台湾と韓国対日本を韓国の球場で1試合づつ、台湾対日本と台湾対韓国を台湾の球場で1試合づつ、それぞれ行うのです。

 

 移動距離が大きくはなりますが、それにしても一番遠い台湾から日本までの飛行機で5時間程度ですから、各国が1週間強のオールスターブレイクを日程に組めば充分に実現できるのではないでしょうか。

 

 オールスタゲームがマンネリ化しているのは皆さんご存知の通りですが、「日本代表」の冠がつくと途端に視聴率や注目度が跳ね上がるのがわかってきましたので、こういう形で代表戦みたいなものをやるのはどうかと提唱する次第です。

 

 

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 少子化で国内の人口がどんどん減っていく中で、超内需型産業の日本プロ野球にいまいち危機感が欠如しているように思われてなりません。このままでは危ないという意識を持って貰う必要があります。

 

 日本国内の人口をプロ野球の力で増やすことは出来ませんが、方策次第では、国際化で売上や市場規模を維持する事が可能だと僕は考えています。

 

 その為には発展著しい東南アジアに野球を広める努力をする必要があります。

 

 それこそMLB球団が南米各国で自前で選手の養成所を作っているように、日本のプロ野球チームも東南アジアに養成所を作る必要があります。さらには各国にプロリーグを作る必要もあります。

 

 今のNPB球団が全て自力で養成所を作って維持していくのは経済的に難しいでしょうが、それぞれの国で経営進出を図ろうとする大企業にスポンサーになっていただき、例えばミャンマーに「トヨタベースボールリーグ」のようなものを作り、NPB球団が人材やノウハウを供出するような事が可能なのではないでしょうか。

 スポンサー企業にとっても現地の国に自社のブランドを広めるのに一役買えるのならと前向きに取り組んで貰えるのではないでしょうか。

 

 さらに、ソフトバンクや巨人のように三軍を創設するチームは、三軍チームがそのリーグに参入して、試合を重ねることもできるのではないでしょうか。

 

 ゆくゆくはNPBが外国人選手枠を撤廃したり、東南アジア出身選手に限って外国人選手の制約を免除したりするようにして、養成所で育成した選手がNPBで大金を稼いで故郷に錦を飾るようになったりすれば、NPBとしても、それぞれの国に対してもメリットになるだろうし、ビジネスとしても有望なのではないでしょうか。

 

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 野球がようやく国際化の緒についたばかりなのですから、これにいきなり高過ぎるハードルを課すような真似はせずに、「ローマは一日にして成らず」の気持ちでじっくりと腰を据えて、10年20年後にそれなりに幸せな未来が来るよう、皆さんで祈ろうではありませんか。

 

 

以上