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ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

ベイスターズには真のキャプテンが必要だ

 ベイスターズにはキャプテンという役職があります。現在は筒香選手がその任にあたっています。

中畑DeNAが4大改革 筒香が新主将

http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20150127-1426801.html

 筒香選手は類まれな才能を持つ有望な選手である事に疑いはありませんが、選手としての能力は別として、現時点でキャプテンとしての能力が備わっているのかについては、非常に難しいものがあるだろうと思います。

 まず何より、筒香選手は2015年の開幕時点で、1シーズンを全て1軍でやり通した経験がありませんでした。飛躍を果たした昨年でさえも春先は不調で2軍落ちしていましたし、試合中の接触事故で入院してしまった事もありました。年齢も二十代前半とまだ若く、1軍定着からのキャリアも浅い。キャプテンどころか自分のことで精一杯なお年頃と考えるのが一般的ではないでしょうか。

 僕は今年の夏に村瀬秀信さんが書かれた「4522敗の記憶」という本を読んだのですが、その中で現コーチの進藤達哉さんが「二十代の頃は自分のことで精一杯で周りを見る余裕なんか無かった」という趣旨の発言をされていたと記憶しています。アスリートではありませんが、僕自身も若い頃は周りを見る余裕などほとんど持ち合わせておりませんでした。

 ですから筒香選手は今年、一選手としても一人間としても、非常に厳しい立場に置かれていたのではないだろうかと、そのように心中を察している所です。

 僕は球団関係者ではありませんので、筒香選手がキャプテンとしてどのような仕事をし、他の選手からどのように思われているのかうかがい知る由もありませんが、今年の夏以降のベイスターズの急降下ぶりを見る限り、やはりまだ荷が重かったのではなかろうかと思えてならないのです。

 チームが弱い理由の大部分は首脳陣にあると思いますが、全部が全部そうでも無い筈です。そしてその、残る部分を埋める力が、筒香選手にはまだまだ備わっていなかったのではないでしょうか。

内川主将男泣き 4番の仕事 初回先制V打

http://www.nishinippon.co.jp/hawks/article/195949

 他方、パ・リーグを圧倒的な強さで制したホークスは、内川選手が今年初めてキャプテンの任にあたり、苦労に苦労を重ねながらチームを引っ張って優勝に導きました。

 ホークスはあれだけの強大な戦力を有するのだから強くて当たり前だという声も少なく無いでしょうが、しかし昨年は同じような戦力でもシーズン最終戦でようやく優勝が決まる位のギリギリの戦いをしていましたし、その前2年は優勝する事すらできませんでした。戦力さえ揃えば誰がやっても勝てるかのような甘いものではないのです。

 ですから内川選手の背中にのしかかっていたプレッシャーは相当なものがあっただろうと思いますし、それを乗り越えてまた1ランク上の選手になったなぁと、本当に尊敬の念を抱かずにはいられないのであります。

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 このホークスというチームは、ほんの20年くらい前までは今とは比べ物にならない位のひどい弱小チームでした。ベイスターズは今年で10年連続Bクラスになったわけですが、この時期のホークスはその倍の20年連続Bクラスという、これ以上ないすさまじいチームだったのであります。

 そのホークスが弱小チームから脱却していく過程を見ていく中で欠かすことができない存在なのが、西武ライオンズから移籍してきた石毛宏典選手、現監督の工藤公康選手、そして前監督の秋山幸二選手でした。

 この3選手が各ポジションのキャプテンとしてチームを引っ張ったことで、後に中心選手になる小久保選手や松中選手や城島選手その他大勢の若手選手がブレークを果たし、ホークスがパリーグきっての強豪チームへと生まれ変わっていったのです。

 この3選手は一選手としても非常に素晴らしい働きをしたのはもちろん、キャプテンとしてチームに与えた影響は計り知れないものがあったのは誰もが認める所です。

 現在のホークス工藤監督が内川選手をキャプテンとして指名したのかどうかまでは存じませんが、監督自身がキャプテンの重要性を非常によく理解されていたのは諸々のエピソードから見ても明らかで、この点はベイスターズもぜひとも学ぶべきであると、僕はそのように考えているのです。

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 さて、今年のベイスターズはこれからどんな奇跡を巻き起こそうともBクラス以上に行けないことが確定しておりますので、もう来シーズンへ頭を切り替えていかなければなりません。やみくもに「諦めない」と吠えている場合ではないのです。

 そして、監督人事はなるようにしかなりませんので今回は論点とせず、来季以降のキャプテンをどうしていくべきかを考えていきたいのでありますが、これは自前の人材でどうにか出来るとは到底考えられないので、余所から連れてこなければなりません。

 FAの選手を補強として連れてこなければならない、と言いたいのです。

 今年もFA市場を賑わしそうな選手がチラホラ出てきていますが、この中で僕が指名したいのが楽天イーグルスの嶋選手です。

 嶋選手は今年でプロ入り9年目の30歳。イーグルスでは創成期の苦しみも日本一の栄光も味わい、野村克也監督のID野球星野仙一監督の野球もブラウン監督の野球も一通り学んできた人です。年齢的にもキャリア的にもベイスターズにうってつけの存在ではないでしょうか。

 ベイスターズのキャッチャーは若い人しかおらず、最近は嶺井選手が攻守に活躍して一歩リードの形勢ですが、ここに嶋選手に壁として大きくそびえ立っていただく事もベイスターズにとっては有意義であるに違いありません。

 外様の選手はどうしても生え抜きに対して遠慮がちになりやすいと聞きますが、10年連続Bクラスのチームが見栄とかプライドとかを気にしていられる筈もありませんので、遠慮無く大暴れして言いたいことを言ってもらえるよう、球団としてもバックアップ体制を整える必要があるでしょう。

 監督やコーチ陣もたまには耳の痛いことを言われるかもしれませんが、チーム強化のためには懐を広く持つ覚悟が必要です。

 「監督とクジラは外から獲ってくる」というのが大洋ホエールズの社風だったと4522敗の記憶に書かれておりましたが、この際その伝統を踏襲して、キャプテンも外から獲ってくる他ありません。

 そうやってひとまずはベイスターズを真に戦う集団に生まれ変わってもらって、その7~8年後くらいに一皮も二皮もむけた筒香選手が再びキャプテンとして常勝ベイスターズを率いていくようになれば、美しいのではないでしょうか。

 ひとまず、今のベイスターズには真のキャプテンが必要ではないか、そのように申し上げる次第であります。

以上