ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2015年6月28日 千葉ロッテvs横浜DeNA (平塚) の感想

 会社の決算をやったり車を買い替えたりとバタバタ過ごしている僕ですが皆さまこんばんは。今日は久しぶりに球場に足を運びましたので、早速その感想を書きたいと思います。

 今日の神奈川県は午前中から素晴らしい天気に恵まれました。今更になって美肌を目指している僕にとってこの照りつける日差しは脅威そのものですから、そこは抜かりなくしっかりUVケアをして出かけましたが、いざ球場に入ってみると、平塚球場の傘の下あたりは適度な気温と風のおかげでこれ以上ないほどの快適さでした。今季最高の屋外球場日和であると感じました。あまりにも気分が良いので眠くなってしまいそうでしたが、久しぶりの球場なのでしっかりとグラウンドに目を向け続けました。

 本日はベイスターズが萬谷選手、ロッテが黒沢選手の両先発ピッチャーです。萬谷選手は育成選手登録の頃にはファームの先発ローテとして投げていましたが、今年は再び先発に戻って1軍を目指していく方向性のようです。

 まずは萬谷選手についてですが、最初に結論を書きますと、被安打わずか3の完封勝利を飾りました。恐らく3塁を踏ませなかったのだと思います。その3安打のうち2安打は加藤翔平選手によるものだったと記憶していますので、ですからロッテ打線は手も足も出なかったと言えます。トータル4人位出したランナーのうち2人はセカンドに盗塁を試みてアウトになっていますので、本当にホームベースが遠い1日でした。

 何が良かったかと言えば、ひたすら打たせて取るピッチングに徹したことに尽きると思います。だいたい相手チームの攻撃中がトイレタイムというのが野球ファンの相場だと思いますが、今日はうどんを買いに行ったりアイスを買いに行って戻ってくると既にロッテの攻撃が終わっているというパターンばかりでした。

 今日は平塚球場のスピードガンがいつにも増して不安定でして、6回表になってようやく常時表示されるようになったのですが、そこからの記憶によれば、7回表に140キロを出したのが最速だったと思います。体感的には3回4回位の方がもっと速かったような気もしますし、なにぶん厳しい平塚球場のスピードガンですから、萬谷選手にとって平常運転といった所だと思います。

 それに付け加えたいのが、フィールディングも非常に良かったことです。送りバントの処理で2塁ランナーを刺す場面もありましたし、クイックモーションもキビキビして嶺井選手の2度の盗塁阻止を大きくアシストしてくれました。

 球速が速いだけではダメというのは去年先発転向した直後の山口選手の登板を見れば明らかですし、なにより9回をらくらく完封できるスタミナを持っているのも頼もしい限りです。昨年の実績からリリーフでも1軍で勝負できる気配を見せてくれていますから、1軍の先発陣に割って入る能力は充分あるのではないでしょうか。

 次にロッテの黒沢選手についてですが、数字上は2失点で済んでいるものの、序盤からヒットをよく打たれました。ただランナーを得点圏に進めても臆することなく淡々と投げ続け、粘りのピッチングという感じでしょうか。今日はバックスクリーンから本塁方面に向かって向かい風の1日でしたので、風で救われた当たりが多少見られました。それほど球速があるわけでもなく、されとてコントロールで勝負するタイプとも言えず、なかなか評価の難しいピッチャーです。

 次にベイスターズ打線についてですが、今日は皆さんまんべんなく打てたと思います。スタメンでヒットがなかったのは2打席で交代した井手選手とフル出場の渡邊雄貴選手のみで、途中出場のつる岡選手や赤堀選手にもヒットが出ました。

 その中では嶺井選手がマルチヒットですが、難しい球を上手にセンター返ししたのが印象的でした。どうやら両打ちを止めて右打ち一本で勝負するようにしたようですが、今日見た限りではその方が得策ではないかと思います。両打ちの選手はそれぞれの打撃練習で2倍の時間がかかると言われますし、なにより打撃練習の時間を取りづらいキャッチャーですから、両打ちのメリットよりもまずは右打ちで1軍定着の足がかりを掴むのが良いのだと思います。なかなか力強い打球を飛ばしていました。

 その他では松本選手が相変わらず好調のようで喜ばしい限りです。去年あたりから打撃の安定性が目に見えて向上して、それが数字にも現れています。ただし、本人の性格的なものでしょうか、1軍で代打や途中出場の1打席勝負ではなかなか結果が出せません。これがもし1年目の時のように我慢して試合に使ってもらえるようなら、遠からず1軍で数字を残せるようになるのではと感じています。早いもので入団7年目、年齢は先日のお誕生日で29歳、背番号も61番になってしまって、もはや「我慢して起用」などと悠長な事を言っていられる立場ではないのでしょうけど、なんとか本来の実力を1軍で見せて欲しいものだと、見ているこちらが悔しくなってしまいます。

 そしてロッテ打線についてですが、ご覧のとおりなかなか評価するのが難しい内容です。

 今から1週間か2週間くらい前にNHKでロッテ浦和寮の寮長さんに密着するドキュメンタリー番組をやっていたのをたまたま見ていたのですが、その中では健大高崎から入団したルーキーの脇本選手のご家族についても触れられていました。脇本選手はご家族の事情で祖父母に育てられ、その祖父母がロッテ浦和の試合を見に来られたという場面もありました。その脇本選手が本日のスタメンレフトで出場し、守備では多少もたつく所もありましたけれども、打席ではレフト方向に見事なクリーンヒットを1本放ちました。

 今のところはプロのスピードやパワーに圧倒される毎日でしょうが、今日のヒットに未来の可能性を見せてくれたと思います。是非とも1軍で祖父母に孝行できるようになってなってもらいたいものです。

 ベイスターズは萬谷選手が完封しましたので、リリーフはロッテのみです。7回から登板したのが変速左腕の中後選手。僕はこの選手をルーキーの頃から結構興味深く見ています。今日も相変わらずコントロールに苦しみ、1アウトしか取れずに降板となりました。変則フォームから今日は最速145キロですから、これである程度コントロールがつくようになったら大変恐ろしい存在になるのになぁと期待してみているのですけど、年を追う毎にかえってダメになってしまっているのが残念でなりません。相性の合う指導者と運命的な出会いを果たせると良いのですけどね。

 中後選手の後を受けたのが連投となる矢地選手です。こちらは昨オフのトライアウトからロッテに入団した選手ですが、これまで良い所を見た覚えがありません。今日はあんまり細かくは覚えていませんが、あまり良い内容ではありませんでした。

 8回からマウンドに上ったのはルーキー左腕の宮崎選手。初めて見る名前なので急いで選手名鑑で顔と名前を確認しましたが、こちらも中後選手ほどではないにしても、コントロールで苦しみました。満塁のピンチを招いてゲッツー崩れの間に1失点で済んだという内容です。どのチームもコントロールは若手ピッチャーにとって永遠の課題だなぁとしみじみ思いました。

 今日のベイスターズは渡邊雄貴選手以外はだいたい満足できる1日を過ごせたのではないでしょうか。というわけでヒーローインタビューに答えるバッテリーの2人の写真はこちらです↓

 ついでに本日イベント開催した産能大の皆さんの掲示物を写メしてきましたのでご紹介します。

 という感じで久しぶりの野球観戦を楽しく素晴らしく過ごすことが出来ました。来週は土曜日曜にベイスターズのホームゲームがありますので、是非みなさんも足を運んでみてはいかがでしょうか。

千葉ロッテ0-5横浜DeNA

勝:萬谷

敗:黒沢

観客数:1600人ちょっと

以上