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ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

細山田選手初スタメン初ヒット初タイムリーおめでとう!

その他

 ソフトバンクホークスの細山田選手が4月に支配下登録をされた時から、祝福の趣旨でエントリーを書くつもりでずっとその時を待っていました。しかしながら、思った以上に出場機会を得られないまま、ついに2ヶ月も経ってしまいました。ですが、支配下登録からちょうど丸2ヶ月の今日、ようやく初スタメン出場でバットでも活躍できたという事で、時は来たとばかりにおめでとうエントリーを書きたいと思います。

ソフトB細山田4年ぶり先発でハッスル

http://www.nikkansports.com/baseball/news/1487884.html

 細山田選手は2013年にベイスターズを戦力外となって、その翌年からソフトバンク育成選手として頑張ってきました。

 僕は細山田選手の1軍でのプロ入り初ホームランを横浜スタジアムで見た経験があるのですが、それ以上に思い出深いのが、2013年9月に平塚球場で行われたファームの試合での、代打満塁サヨナラホームランです。これも球場で生で見ることが出来たのです。

【2013.09.06@平塚球場】細山田 代打サヨナラ満塁ホームラン!!

https://www.youtube.com/watch?v=Ur_pOPP4my8

 ともにファームで不遇な毎日を過ごしてきたラミレス選手や森本稀哲選手や筒香選手といった面々が大はしゃぎで細山田選手のホームインを迎え入れるシーンがご覧いただけます。

 生で見たという以上に強烈なのが、その日のファームプラスヒーローサインボールプレゼントにたまたま当選していて、サヨナラホームランを打ったばかりで興奮冷め止まないうちの細山田選手から直接試合使用球にサインしてもらえたという事です。わずか数十センチの距離から見たその時の細山田選手は、人間細山田武史としての喜びや生き甲斐に満ち満ちた雰囲気を醸し出していました。

 僕はこれまで小田嶋選手や清原選手や黒羽根選手など実に様々な劇的満塁ホームランをこの目で見てきましたが、その中でも格別な思い出になりました。

 この年の細山田選手はプロ入り以来最低のシーズンを過ごしたと思います。

 血行障害の手術を受けてから実際に試合に出られる状態に戻るまでそれほど長くはかかりませんでしたが、戻ってきてからもファームでさえほとんど出番を得られない毎日でした。イニング間のキャッチボールの相手として出てくる時には、本来なら必要のないレガースやプロテクターをフル装備で出てきて首脳陣にアピールしたほどです。

 たまの出場機会も、試合途中の守備から出てきて、打順が回ってきたところで代打を送られるような、ごくごくわずかの守備機会を得るだけで終わってしまうのが殆どでした。

 ですからこの9月6日の代打出場は、それこそなぜ彼が代打で起用されたのか、その時点でビックリするようなものでした。ベンチには他にも有力な選手が残っていましたが、かつて小田嶋選手を代打で起用して満塁ホームランを打たせたこともある山下大輔監督ならではの、独特の勘のようなものが働いたのかもしれません。

 僕自身それまで特別細山田選手を贔屓していたわけではありませんが、なんとかして出場機会を得ようと必死にもがく細山田選手の姿を毎試合のように見ていれば、自ずと情が湧くのが人情というものです。ですからこの時のホームランが、まるで自分の家族が活躍したのと同じくらい大きな喜びがありました。

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 しかしながら、その年限りで細山田選手はベイスターズから戦力外通告を受けました。

 僕は憤慨しました。

 僕が戦力外通告で憤慨するのは毎年のことですからそれ自体取り立てて珍しいものではありませんが、純粋にベイスターズの戦力として細山田選手は充分活躍できると本気で考えていましたので、だからなおさら腹立たしく感じられたのです。

 キャッチャーに求められる能力は様々です。プロ野球界でよく重要視されるのが肩の強さです。肩の強さはそれすなわちランナーの盗塁や進塁を阻止する能力ですから重要視するのも当然ですが、僕はそれと同じかそれ以上に重要だと考えているのがキャッチングです。

 ピッチャーが投げた球をしっかり捕球するのは当然として、逆玉やショートバウンドした球でも最低限体を張って前に落とす事が何より重要です。なぜならば、制球に苦しむピッチャーに安心感を与えるからです。ベイスターズ投手陣は制球で苦しまない人のほうが少ないくらいですから、危ないボールを後ろに逸らすキャッチャーより前で止めるキャッチャーのほうが何十倍もありがたい存在になる筈です。当時のベイスターズキャッチャー陣では細山田選手がその能力で上位にランク付けできた筈ですから、だから戦力外にしてはならないのだと、僕は憤慨したのです。

 結局のところ、細山田選手を失ったベイスターズは昨年の春に正捕手の黒羽根選手が骨折で戦線離脱して、その代わりに経験の浅い、もしくは1軍実績ゼロのキャッチャーを取っ替え引っ替えするハメになりましたし、今年もファームのキャッチャーが育成ルーキーの亀井選手1人しかいない状態を1週間も作り出してしまいました。

 充分すぎるほどのツケを払わされています。今だって、細山田選手がいればなと思える試合が何度もありました。

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 ですが、今更愚痴を積み重ねても片付いてしまったものを取り戻せる訳がありませんので、かくなる上は細山田選手にもっともっと活躍してもらい、細山田選手の戦力外を決めたベイスターズのフロント陣に「どうして戦力外にしたんだ!」と抗議が殺到する位の存在になってもらわなければなりません。

 僕はもちろんベイスターズのファンですからベイスターズが苦しむ姿を喜べる筈がありませんが、ベイスターズから出て行った選手、もしくはベイスターズから出された選手が行った先で活躍するのは、それはそれで非常に嬉しいと考える性分の持ち主でもあります。

 ベイスターズファンの間では未だに恨みつらみの対象として根強い人気を誇る内川選手にしても、僕は彼が活躍するのを嬉しいと考えています。ベイスターズは選手がFAで出て行きたいと思わせてしまった時点で落ち度があるのですから、今後はそうならないように教訓として掲げ、山口選手や筒香選手や梶谷選手や山崎康選手が将来ベイスターズから出て行ってしまわないようなチーム作りをして欲しいという考えです。

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 それはともかく、今日の試合はナイスアピールになったのではないでしょうか。

 鶴岡選手が故障したり細川選手も体調が完全では無かったりという状況はホークスファンにとって苦しいでしょうが、細山田選手としては大きなチャンスに違いありません。

 かつてバッテリーを組んだ経験もある工藤さんが監督に就任したのも、細山田選手にとって好都合だったのではないでしょうか。試合後の監督インタビューでは真っ先に細山田選手の事を聞かれていましたが、「あの時は右打ちのサインだったんだけど…」と言いながらも、まんざらでもない表情でしたし、再びスタメンで起用してもらえる日もあるのではないでしょうか。

 とにかくコネとか運とかいうのも掴んだもの勝ちなのがプロの世界ですから、この千載一遇のチャンスをしっかり掴んで、これからプロの世界で太く長く生きて欲しいと思います。

 兎にも角にも活躍できて本当に良かったと思います。これからも多くのファンに愛される立派な選手になれるよう心からお祈り申し上げます!

以上