ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2015年4月18日 横浜DeNAvs読売巨人 (ジャイアンツ球場) の感想

 昨日は久しぶりにベイスターズ2軍の試合を見に行ってきました。いつ以来だろうとこのブログの過去記事を漁ってみると、なんと3月22日以来、約1ヶ月も遠ざかっていた事に気付かされました。それもこれも全てはベイスターズ球団が横須賀スタジアムの開催試合を減らしたせいだ!と恨みつらみを言ってみたりもするわけです。

 野球そのものは先週末にBCリーグを見に行っていますけど、やはり本来の居場所が一番馴染むのだと思います。

 昨日の試合ですから興味のある方は既にご存知のことと思われますが、スタメンはご覧のとおりです。白崎選手と入れ替わりでファーム落ちしてしまった松本選手が6番センターでスタメン出場した一方で、一部夕刊紙でトレードの噂が書き立てられた多村選手の名前がありません。今日の越谷の試合には出場しているようですが、ベテラン野手がビジターの地方遠征に帯同するのは結構珍しいですから、チーム内の立ち位置としてトレードは「ナシ」なのかなと推察されますね。トレード予定ならベイスターズ球場に居残りで練習するようになるでしょうから。

 まずは先発ピッチャーですが、ベイスターズが加賀美選手、巨人が大竹選手です。

 どちらも本来なら1軍で働いてもらわなければならない立場なのだろうと思いますが、加賀美選手については5回1失点と数字上ではまずまずながら、終始ボール先行であんまり安心感のあるピッチングでは無かったように思われました。立岡選手や吉川選手のような左打ちの中距離打者にうまくタイミングを合わされて繰り返し強い打球を打たれているのも気になりました。

 この日の巨人打線は故障明けで本調子から今一歩な選手が少なくありませんでしたので、助けてもらったという感じがします。

 この日はよみうりランドのロープウェーやジェットコースターが運転を取りやめるほど強い風が吹き荒れていて、そのせいで投げづらさはあったでしょうが、1軍の本拠地も風の強い横浜スタジアムですから良い予行演習にはなったはずです。持って生まれた素質や技術は一線級のものがあると期待されているだけに、あとは精神的なものが求められるのかもしれません。

 一方の巨人大竹投手ですが、ヒットはよく打たれるものの要所を締めて9回を1失点で終えました。やはりFAで入団するレベルの選手ですからイースタンの試合くらい簡単に封じ込めるようでなければならない筈ですけれども、ヒットをよく打たれるのが気がかりです。全般的に高めの浮いているんではないでしょうか。

 ベイスターズの野手についてですが、松本選手が右中間に特大のホームランを打ちました。僕による推定飛距離は130メートルくらいあったのではないかと思います。よく「打った瞬間にわかる」とホームランを形容するものですが、このホームランは振った瞬間にわかったという位、おあつらえ向きの絶好球を好球必打でマン振りした結果だったのです。いつもの松本選手よりややアッパー気味の、まさにホームランを狙った感じさえしました。これでフォームを崩すのではないかと心配してしまうほどでした。

 松本選手は相当真面目な人物だと聞いたことがあります。真面目すぎてプロ向きではないとまで言われるほどだそうです。ファームの試合でスタメンで出場した時の松本選手のバッティングは今回のホームランのように非常に思い切りがよく見ていて清々しさを覚えることもある位なのですが、1軍で代打や守備から途中出場で1打席貰うくらいの時の松本選手のバッティングにはあまり清々しさを感じられません。悪い意味で真面目さが出てしまっているのではないかと思います。

 それこそ試合前にビール2杯くらい呑ませてからスタメン出場させれば軽く1試合3ホーマーくらいやってのけそうな雰囲気を感じるだけに、昨日の松本選手の一打には色々思うところがありました。

 もう一人山下幸選手について。僕は山下幸選手を生で見るのはこれが初めてです。オープン戦をテレビで見ていた時は恐れることを知らないがむしゃらなプレイヤーだと感じたのですが、今回見てみて、色々とプロの壁にぶち当たっているなと感じました。バッティングではとにかく内野ゴロが多く、まだまだピッチャーのボールを正しく見えていないのではないかと感じられました。

 守備の方では7回にアンダーソン選手が放ったなんでもないイージーなショートゴロを焦ってファンブルしてエラーとなりました。次の坂口選手の送りバントを挟んだ7番辻選手のやや強めのショートゴロもファンブルするも、拾いなおしてこちらはショートゴロで難を逃れました。バッティングにせよ守備にせよ、後々に尾を引きずるタイプかもしれません。

 山下選手といえば打ったあとのバット投げですが、バットを投げる時と投げない時があるのに気付きました。バットを投げるのは強い打球を飛ばせた時、投げないのは弱い打球を打った時です。昨日はライトへライナーのファールを打った時にバットを投げたのですが、1塁側巨人ベンチのすぐ目の前まで飛ばしていました。投げる投げないで分けているのを見るに、本人は大なり小なり意識して投げているのではないかと思いますが、これは止めるべきだと思います。なぜなら危険だからです。相手チームの選手に怪我をさせる恐れもありますから、事故を起こす前に絶対にやめさせるべきです。

 その他では特に目立った選手というのは感じませんでした。乙坂選手が延長11回に勝ち越しタイムリーを打つなど猛打賞の活躍ですが、大きく開いていた12塁間をうまく抜けたヒットという感じで、打球としては「会心の一打!」という感動は得られませんでした。

 一方の巨人打線は、なかなか豪華なクリーンナップだったと思います。1軍のクリーンナップが3番に1軍昇格から間もない橋本選手、4番が不調の坂本選手、5番に井端選手ですから、むしろファームのクリーンナップの方が火力で勝るのではないでしょうか。色々不運が重なっているようですが、それならそれで立岡選手や坂口選手を1軍で抜擢すれば良いではないかと思います。

 ただ、1軍復帰が期待されるアンダーソン選手は教育リーグの頃よりもコンディションが低下しているような印象を受けました。打球に強さがありません。大和スタジアムでかっ飛ばした火の出るようなライナーはまだまだ先のようです。大田選手も調子を取り戻すのにもう少し時間がいるのではないでしょうか。

 ベイスターズのリリーフは6回表から須田投手が登板し、そのまま延長10回まで5イニングを無失点で切り抜けました。特にボールが速いとは感じませんでしたが、されとて制球を乱すわけでもなく、淡々と自分の仕事をこなしてくれました。1軍に上がるとすればロングリリーフ要員が一番近いでしょうから、試合途中からマウンドに上がってこうやって働けるところを見せてくれるのは好材料です。

 最終回の11回裏は国吉選手がマウンドに上がりました。この日ベイスターズと巨人のピッチャーで「速い!」と感じさせてくれたのは国吉選手しかいませんでした。スコアボードのスピードガンも最速で150キロを表示していましたし、まずまず体調が良いのではないでしょうか。彼の居場所は横須賀ではなく横浜の筈ですから、疲れを癒やしたら早々に横浜に戻ってもらいたいですね。

 巨人のリリーフは延長10回から香月投手がマウンドに上がりました。香月投手はベイスターズに優しいピッチャーという印象がありまして、今日もベイスターズに花を持たせてくれました。そんなに強烈な当たりを打たれたわけではないのですけれども、巡り合わせみたいなものなんでしょうね。負け投手になっていただきありがとうございました。

横浜DeNA2-1読売巨人

勝:須田

敗:香月

S:国吉

本塁打:松本

                      ■

 巨人は今年からファームの集客に力を入れると表明していましたが、球場でざっと見た限りでは、巨人の本拠地であるにもかかわらずベイスターズファンの方が優勢なのでは?と、逆転現象みたいな事が起きていました。客観的に見ても半分はベイスターズファンだったと思います。神奈川といっても半分は東京都の稲城市ですから、地域性は巨人に有利だと思いますけれども、巨人の弱さをここにも感じさせられました。

 それと、ジャイアンツ球場の問題の一つとしてあげられるのがプアな売店です。お客さんをさばくのが特に遅く、いつも行列を成しています。売店の店員さんの働きぶりはどうかと言えば、笑顔と余裕にあふれた、お客さんの顰蹙を買いそうな雰囲気に満ち満ちていました。

 せめてお客さんの増える土日くらいは窓口を二つに増やすとか、すぐに出せる酒類ドリンク類だけ別の窓口で引き受けてスピーディに対応するとか、従業員に的確に指示できる管理職を置くとかしなければ、顧客満足を上げられないのではないでしょうか。

 ついでに書かせていただくと、今年から自信満々に販売を開始した800円のジャイアンツカレーですが、あれはレトルトではないでしょうか。具だけはレトルトでないものが入っているようでしたが、ルーはレトルト風が強かったです。ジャイアンツ選手は選手寮でこのカレーを食べているんだと自信満々に誇っているようですが、それがもし本当だとすると、もうちょっと食生活を考えたほうが良いと指摘しなければなりません。

 球場のハコとしての魅力はこれまで見てきたファーム球場の中でも鎌ヶ谷に次ぐくらいのポテンシャルがあるのですから、もうちょっと頑張ってもらいたい所だなと思います。

以上