ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2軍で泥にまみれてきた選手が1軍で活躍する姿を見るのが嬉しくて

 絶好調のベイスターズファンの皆様こんばんは。ついにセリーグ単独首位の座に立ち、王者ベイスターズのファンとして、そして一横浜市民として、僕自身も非常に誇らしく感じております。

 僕は開幕直前に「夢も希望も無い」などとテンション低めのブログエントリーを書いたばかりですが、こういう赤っ恥なら喜んでかかせていただきたいと思います。どうかベイスターズ球団の皆さん、僕の開幕前のブログエントリーに大きな赤っ恥をかかせ続けて下さい。宜しくお願いします。

 それはさておき、ここ数試合のベイスターズの中で、これまであまり見かける事のなかった選手が活躍しているのにお気づきの方も多いのではないでしょうか。そうです、飛雄馬選手です。ベイスターズの選手なのに、大阪出身なのに、あの昭和アニメの主人公の名前を持つ、松井飛雄馬選手です。

 昨年秋に初めて1軍昇格を果たすも、あまりの緊張で身体がカチコチになって凡打とエラーの山を築いてしまった飛雄馬選手でしたが、今年は中畑監督の贔屓起用っぽい雰囲気の中でプロ入り初の開幕一軍切符を掴み、3月29日の試合に今季初打席として代打で起用されてプロ入り初ヒット初打点と、幸先の良いスタートを切ることが出来ました。

 それからも試合途中から守備固めや代打での起用が続きましたが、開幕からショートのスタメンを張り続けた倉本選手の調子が思わしくなかった為、4月5日のヤクルト戦では待ちに待ったスタメン起用となりました。そしてその試合で3打席立って1安打1四球とまずまずの活躍を見せ、4月7日の試合はスタメン起用に応えて猛打賞、1日開いた昨日(4月9日)の試合でもスタメンで起用されて4打数2安打、そして2安打目は決勝点となるタイムリーヒットと素晴らしい活躍を見せつけてくれるに至りました。

 この一挙のブレイクぶりには、まるで我が事のように非常に嬉しく、こうしてブログを書かざるをえない心境になってしまったというわけです。昨年渡邊雄貴選手が1試合2ホーマーした嬉しさのあまりこのブログを始めた僕でしたが、こうしてまたブログを書かざるをえない嬉しい出来事が起きて、無常の喜びを噛み締めております。

 僕自身飛雄馬選手を特別贔屓しているわけではありませんでしたが、昨年あたりから目に見えて進歩しているのを感じ、こういうブログエントリーを書いたりもしましたから、やはり贔屓選手が活躍するのと同じくらいの喜びで溢れかえっているのです。

 飛雄馬選手は桑原選手や高城選手と同じく、今年でプロ入り4年目になる若手の内野手です。ベイスターズのこのドラフトの世代では他が全員高卒で、飛雄馬選手だけが高卒後に社会人チームに2年所属してからの入団になります。ですからその分年を食っているわけですが、1年目2年目くらいの頃は2歳年下の桑原選手や乙坂選手と比べて明らかに完成度の劣る、まだまだ時間のかかりそうな感じのする選手でした。

 僕は飛雄馬選手の2年目の秋頃、もしかしたら割と早く戦力外になってしまうかもしれないという、非常に嫌な予感というか感想を持ったのを覚えています。飛雄馬選手より1年前に入団した内野手の大原淳也選手が入団2年目にして早くも戦力外になってしまったのを踏まえると、大原淳也選手と同じ社会人卒の飛雄馬選手も残された時間はそれほど多くは無いと考えたのです。

 実際、2年目を終えた時点で、飛雄馬選手にはこれといった特徴が見られないままでした。特別守備が上手いわけでもなく、特別長打力があるわけでもなく、アベレージを残せるわけでも脚が速いわけでもない、厳しい言い方すれば、ベイスターズはどうして彼を獲得したのか理解に苦しむ選手だったからです。

 しいて言えば、彼は非常に元気のいい、アグレッシブな選手ではありました。

 今でも鮮明に覚えている事としては、ルーキー時代の飛雄馬選手がファームの試合でサードの守備についていた際、三塁フェンス寄りに高く上がったファールフライを飛雄馬選手とキャッチャーの細山田選手が接触するかの勢いで追いかけてきた場面です。

 そこで飛雄馬選手は事もあろうに年上の細山田選手に向かって「どけどけどけどけーーーーーーー!!!!」と怒鳴り散らしながら、細山田選手を押しのけてファールフライをキャッチした、そういう出来事がありました。

 プロ野球の世界は年齢をベースとした強固な縦社会であると言われていますから、その球界の慣行みたいなものをいとも簡単に吹き飛ばす飛雄馬選手のアグレッシブさというのは、それはそれでひとつの彼の特徴だなと記憶したのであります。

 そして3年目を迎えた飛雄馬選手は、前年までとは打って変わってバッティングが見違えるようにシュアになり、力強い打球を飛ばせるようになりました。スイングが力強くなり、打率も3割をマークするまでになりました。そうなってくるとファームでは押しも押されもせぬ主力選手として殆ど毎試合レギュラーとして試合に出続け、夏場のタフな場面でもバテずにプレーし続けられる事も証明してみせました。

 2014年シーズンに大村巌さんが2軍監督に就任して以降バッティングが向上した選手は他にも数多くいるのですが、その代表格と呼べるのがこの飛雄馬選手ではないでしょうか。

 初めの頃に「この選手は見込みが無いのでは?」と思えた選手が数年も経つと見違えるように大成長して驚かされる事がしばしばあって、それがまたファームを中心に見ることの醍醐味のようになっています。梶谷選手がまさかあんなたくましい選手になるとは夢にも思いませんでしたし、筒香選手も一昨年の秋頃はこのまま古木選手のようになってしまうのではと気をもんだものでしたが、みんな立派に成長して、ベイスターズに無くてはならない存在になっています。

 飛雄馬選手はまだ活躍したと言ってもここ数試合に過ぎませんから、これからまだまだ乗り越えなければならない壁がたくさん出てくるでしょうが、梶谷選手や筒香選手もかつてそうだったように、一つ一つ壁を乗り越えて、ベイスターズに無くてはならない存在に成長していって欲しいものだと願わずにはいられません。

                      ■

 さて、今週の日曜日(4月12日)は全国で統一地方選が行われます。我らが横浜市でも神奈川県知事選と県議選と市議選の3つの選挙が同時に行われます。国政選挙と比べるとなかなかわかりづらい事も多いとは思いますが、有権者の皆々様におかれましては是非とも面倒がらずに投票に行って頂きたいと思います。

 どこに投票すべきかはここで書くのはスポーツナビさんのルール違反になるので書けませんが、子供や孫の世代にどういう社会を残すべきか、それを示すのが選挙ですから、しっかり考えてせめてもの大人の義務を果たしてまいりましょう。かくいう自分は日曜日に用事があって行けないので保土ヶ谷区役所の4階にある期日前投票所に行って投票を済ませてきたところです。日曜日に時間を取れない方は、期日前投票に行くなどして、必ず投票に行きましょう。

以上