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ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

ビジターファンへのおもてなし

 5月に広島のマツダスタジアムで行われるベイスターズの試合について、コアなベイスターズファンの間で厳しい意見が飛び交っているようです。なんでも、その日は球場中を広島ファン一色で埋め尽くすためのイベントをやるのだそうで、そのためにビジターファンの隔離スペース「ビジターパフォーマンス席」の販売が行われない、というのがその理由だそうです。

 ツイッターを始めとするネット空間に飛び交う言葉というのは時としてエキセントリックになりがちですが、今回も御多分にもれず、良く言えば厳しい、個人的には「そこまで言わなくても(汗」くらいの言葉がベイスターズファンの間で行き交っているようです。気持ちはわかりますが、エキセントリックな言葉を使うのは山の中で独り言を叫ぶとき位に留めるべきです。なぜなら、麻痺するからです。「クズ」とか「死ね」という言葉をナチュラルに使うような人間になってはおしまいですし、同じベイスターズを愛するものとしてそこに踏み込んで欲しくないという気持ちがあります。

 言葉遣いはさておき本題ですが、中国地方で行われるベイスターズの公式戦というのは数えるほどしかありません。その数えるほどしか無い貴重な機会を奪われたファンの怒りが如何程のものか心中お察し致します。ベイスターズファンなのに赤い人達に囲まれて応援の声を挙げることもままならないような環境下では、いくら大好きなベイスターズの試合といえども、素直に喜べるものでは無いでしょう。

 ましてや、日本のプロ野球と応援とはセットで楽しむものというカルチャーが根付いています。それをぶった切るような広島球団の今回の対応はいささか配慮に欠けていると言わざるを得ません。広島球団は先日も下請けいじめに類する行為を行って行政処分を受けたばかりです。チームが勢いに乗っている今だからこそ、襟を正さなければならないのではないでしょうか。

 広島カープが現在のプロ野球応援のモデルケースとなったというのは古参野球ファンの常識でありますし、その球団が今回のような対応をとっているようでは、全く恥ずかしい限りだと思います。

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 ここから先は広島カープ以外の他球団も含めた全般的な話として僕の考えを書きますが、プロ野球界の傾向として、ビジターファンに対する扱いがぞんざいすぎるのではないでしょうか。ビジターファンもホームのファンも同じレートで入場料を支払っているのに、ホームのファンにはご来場ありがとうございますの雰囲気を全力で醸し出し、一方のビジターファンには「見せてやっている」というワンランクもツーランクも下の扱いに終始しています。

 例えば試合終了後のヒーローインタビューを見ていて思うのは、ビジターのファンに対してご来場ありがとうございますの言葉を語る選手が全くいないという事です。球場の約半分を占めるビジターのファンの皆さんに対してもきちんとお辞儀してお礼を申し上げるべきではないでしょうか。

 僕は子供の頃に6年ほど空手を習わされていた経験がありますが、空手にしても柔道にしても剣道にしても、相手に対する感謝の気持ちが競技者の必須条件だったと思います。相手がいるおかげで自分はこの競技に打ち込めるのだという話ですが、それは武道に限ったものではなく、スポーツ全般に言えるはずです。

 ましてや、プロ野球の入場料がどれほど高いか、場内の飲食物がどれほど高いか、それを支払ってくださるお客さんをホームとビジターで分け隔てるとは失礼千万ではないでしょうか。今は幸い大半の球団が多くの来場者で賑わっているから良いものの、かつての、何をどう頑張ってもお客さんが来てくれなかった時代の謙虚さを忘れてはならないと思います。

 この際、12球団の統一テーマとして、各球団が競いあうようにしてビジターファンへのおもてなしを向上させるべきではないでしょうか。

 チームのチアリーディング嬢がビジターファンの方に向かって「頑張れベイスターズ♪」などとやっては逆に怒りを買うだけですから、きちんと相手方の心をくすぐる仕掛けを考えなければなりません。ホーム選手のサインボールを投げ込む代わりに、例えば横浜ならありあけハーバーに専用パッケージの商品を作ってもらって皆さんに味わっていただくとか、抽選でみなとみらい万葉倶楽部のペア入浴券をプレゼントするとか、「ご来場ありがとうございます」を形にしなければなりません。ビジターファン専用の観戦ツアーを設けても良いかもしれませんし、ビジターファンの為の「横浜スタジアムファンクラブ(阪神版)」みたいなものがあってもいいかもしれません。

 僕の貧しいアイデア力では皆さんを納得させることは出来ないと思いますが、そこは優秀な人達に考えてもらって、よりよいものを作り上げていけばよいのではないでしょうか。

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 今回の広島カープの件はおごりだとか傲慢さみたいなものが垣間見えた一例ですが、他の球団にも似たような傾向はあるのだと思います。そして、この状態は決して看過してはならないと指摘しなければなりません。

 口でファンの為にと言うのは容易いですが、口だけでなく行動で、日本プロ野球を盛り上げていかなければならないのではないでしょうか。

以上