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ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

初回から送りバントは興醒めですよ

 今年もオープン戦が始まりました。近年はチームによってキャンプ開始の1週間後くらいから紅白戦や練習試合を組む場合もあり、オープン戦のスタートが「今季初の実戦!」では無かったりもするのですけれども、長年プロ野球を見続けてきたものとして、いよいよ開幕が近づいてくるぞと、心躍る重要なイベントである事には違わないと思います。

 というわけで早速、つい先程終了したばかりの今季最初のオープン戦阪神ベイスターズを見終わっての感想ですが、1回裏の先頭石川選手が粘って四球で出塁した後の、2番打者の関根選手が初球を送りバントする場面が、悪い意味で頭にこびりついて、試合中もずっと離れませんでした。

 こういう事を書くとまた中畑監督の支持者の方々からお叱りを受けてしまうかもしれませんが、今年もまたこういう野球を続けるのかと、暗澹たる気持ちになりました。

 まず、初回の制球が定まらない藤浪投手から四球を奪って出塁した石川選手は1番打者としてベリーグッドな仕事をしたと思います。せっかく俊足かつ盗塁成功率の高い石川選手が塁に出て、投手は制球に苦しむ藤浪選手、相手捕手は守備に課題を残す梅野選手、そして我が軍の2番を打つのが左打ちで俊足の、ダブルプレーになりにくい関根選手です。

 この場面ですから、1塁に出た石川選手は足で相手バッテリーにプレッシャーをかけたい所です。盗塁を恐れて緩い変化球を投げるのは無理でしょう。おのずと投げる球種が限られますから、関根選手は狙い球を絞りやすくなります。立ち上がりの不安定さを突いて球数を多く投げさせたい場面でもあります。

 よって、ここで初球から送りバントというチョイスは、まずもって考えられません。様々な可能性を自ら閉ざし、不安定な相手バッテリーに1アウトを無条件でプレゼントするだけです。藤浪投手に安心をプレゼントするようなものです。こんな事をやっているようでは、いくら相手先発の立ち上がりが悪かろうが、そこを突いて猛攻するような、典型的な勝ちパターンを築きあげることは不可能です。

 昨年のベイスターズはチームの総得点数がリーグワーストの568でした。投手陣はリーグ3位のチーム防御率をマークしていたのに、それに報いることが出来なかったわけです。ですから今年は得点力をいかに磨き上げていくのかが課題となるわけですが、これまでの練習試合やオープン戦を見た限りにおいては、特別何かが変わったという様子は見られません。

 打者がタイムリーやホームランを打って稼ぐのも得点ですが、四死球や相手のエラーで出たランナーを巧みな走塁で本塁に迎え入れる技術もまた、得点力のひとつの形なのだと思います。「打線は水物」というからには、水物ではない要素をいかに高められるのかが、より高い勝率を築く鍵になるのではないでしょうか。

 中畑監督はファンを楽しませる野球がモットーだった筈ではないでしょうか。その割に初回から送りバントとは、興醒めしてしまうのではないでしょうか。せっかく1~2番に足のある打者を置くのだから、もっとビシビシ打っていけば良いではありませんか。

 失敗を恐れて小賢しい手段で稼ごうとするのは、戦力の逐次投入という我が国の悪しき伝統でもあります。一気呵成に攻め立て、敵を終始圧倒し続ける力強い野球をやっていただきたいものだと、今日のオープン戦を見ながら思った所でした。

以上