ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

日本プロ野球界も改革開放に舵を切るべし

 サッカーのJリーグが来年から外資の進出を認める方向なのだそうです。外資であっても日本法人を設立し、そこでチームの運営を行うのであれば、それで由とするのだそうです。

Jに外資マネー!チェルシー級ビッグクラブ誕生も

http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20141115-OHT1T50322.html

 Jリーグはプロリーグとしては野球よりも後にプロ化した組織ですが、運営のあり方については見習わなければならない点が非常に多いと、僕は考えます。今回の外資の参入を認めた件も然りです。チーム運営を既得権として保護することはせず、常に厳しい競争環境を保ち、競技全体の底上げを図っていこうという考えです。

 翻って野球はどうかと言えば、極めて閉鎖的であり、競争も無いぬるま湯体質が蔓延っています。組織は改革開放前の中国のような閉鎖性を持ち、向上心のようなものはまるで見えてきません。日本プロ野球界とJリーグとで、どちらか野心的で、どちらが競技の将来を花開かせようと努力しているのか、違いは一目瞭然です。ここは日本プロ野球界もJリーグを見習い、まずは外資の参入を認めるべきではないでしょうか。

 もっとも、現在の日本プロ野球界において、オーナー企業が外資と判断できそうな球団が既に2社もあります。まずはロッテ。オーナーが韓国の方で、非上場のため持株比率は不明ですが、外資と判断するのが自然です。もう一つはオリックス。オーナーは日本人ですが、株主構成の60%以上が外国人投資家で占められています。

 これらの現状を鑑みれば、外資の参入を禁止する方がかえって矛盾含みになるのではないでしょうか。

 外資に球団経営を認めるのと合わせて、エクスパンション(球団数拡張)と外国人選手枠の撤廃も主張します。

 人口3.2億のアメリカに30球団あるのですから、人口1.2億の日本に14~16球団くらいあっても全く不思議ではありません。チームを増やせば1カードあたりの試合数が減り、相対的にレア度が増します。目先の試合を見逃すと次は無いとファンに圧迫感を与えられれば、それだけ球場に足を運ぶ動機を増やせるはずです。

 あとは外国人選手枠も撤廃すべきです。現在行われている日米野球のアメリカ側のメンバーを見てもわかる通り、MLBの選手に外国人の割合が非常に多いはずです。わざわざ自国民だけに限る必要など無いどころか、競技レベル向上を妨げるネガティブ要因になりえるのではないでしょうか。

 さらに大掛かりな構想として、ゆくゆくは韓国や台湾のプロリーグと統合してみるのも良いのではないでしょうか。韓国台湾のプロリーグと統合してMLBクラスのリーグを作り、春から秋まで、北は北海道から南は高雄まで、飛行機で最長5~6時間の移動になりましょうか。なかなか大変でしょうが、航空事情は昔とは比べ物になりませんから、全く不可能だとも思いません。

 日本プロ野球界はかつて球団数の縮小をやろうとした事がありました。さすが部数の伸び悩む新聞屋の考えそうな事ですが、将来を見誤る事にかけては戦前から一貫している読売新聞ですから、彼らの逆を行けば正しいという事になるのではないでしょうか。読売新聞は太平洋戦争で日本がアメリカに勝てると豪語した新聞です。だから読売新聞の逆張りをすべきなのです。

 アベノミクスがとんだ失敗だったと悲嘆の声で溢れかえる日本列島を元気付け、激しく前向きにさせるような大改革を、日本プロ野球界からスタートさせるべきではないでしょうか。

以上