ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

元ベイスターズ戦士たちのリクルート活動

 第1回目のトライアウトが終わり、所属球団から戦力外通告を受けた選手の、再雇用してくれる球団との契約が解禁となりました。出て行く選手もいれば入ってくる選手もいるわけですが、僕としては入ってくる選手よりも出て行く選手のその後の行方が気になる、というか心配でなりません。

 というわけで、まだ解禁日から間もないですが、これまでで動きの見えた選手の様子に触れておきたいと思います。

★入団決まったよ組

佐藤祥万選手(横浜→日ハム→広島に入団決定)

 1年ほど前に加藤政義選手との交換トレードで日ハムに移った佐藤祥万選手は、まだ移籍から1シーズンしか経っていないのに先月戦力外通告を受けました。しかしながら、晴れて広島カープに入団を果たすことが出来ました。背番号は98番だそうです。もうベイスターズの選手でなくなっていたとはいえ、まだ1年前はベイスターズ戦士でしたので、再就職が決まって喜びもひとしおです。

 佐藤選手は1年目の早い時期から1軍のマウンドに上がっていましたが、早いもので来年でプロ入り8年目を迎えます。顔が童顔なのでついつい若手のように見てしまいがちですが、8年目で今更若手ヅラもできません。日ハムでは主にリリーフで起用されていましたし、広島でもリリーフで起用されるのではないかと思いますが、ベイスターズ時代に一緒に戦った石井琢朗コーチや森笠コーチもおりますので、末永く可愛がっていただければと思います。

前ハム佐藤祥万が広島入団会見で意欲

http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20141111-1394874.html

藤江均選手(横浜→楽天に入団決定)

 今シーズンは春先から成績が振るわなかったものの、それまでの実績を踏まえればまさかの戦力外とも言えた藤江投手。戦力外の発表から早くも再就職先の噂が方々から飛び交っておりましたが、晴れて楽天への入団が発表となりました。楽天にはベイスターズの出身で陽気なキャラクターを持つリリーフ投手の福山選手もいますので、似たもの同士が東北の地で再会を果たすといった具合でしょうか。

 今シーズンはどうして調子が悪かったのか、僕には原因が最後までわからずじまいだったのですが、致命的な故障でもなければ、28歳というこれからが本当の意味で機が熟す時期ではないかと思います。ぜひとも交流戦横浜スタジアムに戻ってきて凱旋登板をして欲しいものです。

楽天が元西武山崎、元DeNA藤江と契約

http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20141111-1394996.html

★入団決まりそうだよ組

■トラヴィス選手(横浜→阪神(育)に入団の見込み)

 今オフに戦力外通告を受けた12名のうちで一番再就職(NPBの選手として)に苦労しそうだと思っていたのがトラヴィス選手でした。それが蓋を開けてみれば、トライアウトも受けずに、いつの間にか水面下で話が進んで阪神育成選手で契約してもらえそうだというニュースが飛び込んできました。トライアウトの参加予定を取りやめている所からして、もう入団は決まったも同然なのでありましょう。

 ただでさえファームの出場機会がものすごく少なかった上に、ウェスタン・リーグのチームからお声がかかるとは、これは二度ビックリです。プロ野球球団のフロントにはNPB選手用のスカウトがいるというのは知っていましたが、よくもここまで見ておられたものだと、本当にプロの凄さみたいなものを感じさせられました。

 僕は彼がボールを投げているのを見るのはベイスターズ球場ブルペンくらいしかありませんでしたが、ベイスターズでは果たせなかった1軍のマウンドを甲子園で実現して欲しいと期待しています。

阪神中村GMがトラヴィス獲得を示唆

http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20141110-1394434.html

■北方悠誠選手(横浜→ソフトバンクにて入団テスト)

 2011年ドラフト1位の北方選手はトライアウトでもそれほど良いアピールが出来なかったようですが、やはり潜在能力の高さを買ってくれるチームがあったようです。北方選手のお父様が故藤井将雄選手の後援会をやってらっしゃったとかで元々ホークスとの縁がそれなりにあったようですが、縁だけではなく、あくまで実力を買われての入団テストだと思いたい所です。

 テストは14日まで行われるとの事ですから、過去の例から考えれば今週中にも合否が発表されるのではないでしょうか。育成選手としてなのか、それともいきなり支配下で取ってもらえるのかはわかりませんが、まずはユニフォームを着続ける事が重要です。

 ソフトバンクにも内川選手や吉村選手といった九州出身の元ベイスターズ選手がおりますので、早く馴染んで、そして豪腕復活を目指して欲しいものです。

ソフトバンク 元DeNA158キロ右腕・北方をテスト

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2014/11/10/kiji/K20141110009261650.html

■陳冠宇選手(横浜→ロッテにて入団テスト)

 外国人枠の都合もあってなかなか出番を得られないままだった陳選手ですが、秋はアジア大会の台湾代表としてもプレーし、オフのストーブリーグでも複数球団から興味を持たれるなど、戦力外選手としてはまずまず順調にきています。外国人選手ではあるものの、入団からしばらくは下でじっくりと学んでゆくゆくは1軍の戦力として活躍するのを期待されて契約された選手です。それが投手の育成環境が芳しくないチーム事情にも翻弄されてしまった感があります。

 日本に来た時から素質の高さは注目されていましたし、台湾人らしいタフな精神力の持ち主でもありますので、ぜひNPB球団に入団して、外国人枠にも負けずに1軍の先発ローテを奪えるようになって欲しいものです。

ロッテ、前中日・矢地&前DeNA・陳の両投手をテスト 鴨川秋季Cに合流

http://www.sanspo.com/baseball/news/20141111/mar14111114020002-n1.html

中日落合GMが視察、左腕の陳冠宇に興味

http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20141110-1394287.html

★脈がありそうだよ組

広島獲得候補 東野、佐藤、小林に注目

http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20141110-1394430.html

 トライアウトで好投した小林太選手にも好感触との報。ここに名前の上がった佐藤祥万選手の入団が既に決まったので、まだ契約のニュースが挙がらないのはいかがなものか。多少年齢が高いものの、投球内容の良さは他からも評価されており、まだまだどこかで契約の芽があると見る。

【ロッテ】DeNA戦力外左腕・真下獲得も

http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20141009-OHT1T50307.html

 戦力外通告から1週間後に報道されたロッテが眞下選手に関心を寄せているとのニュース。記事の内容を読むと、ロッテは中継ぎ左腕を欲しているという点で眞下選手とはタイプのズレみたいなものを感じてしまったわけですが、それからトライアウトが終わった今に至るまで契約とか入団テストとかという話が一切聞こえてこなくなってしまいました。嫌な予感がします。

 それはともかく、トライアウトでは最速137キロを出したというニュース記事を目にしました。僕がこれまで見てきた中でも最速に近いくらいの球速が出ているという事であり、これはもしやルーキーの頃の輝きを取り戻しつつあるのではないか、という期待も頭をもたげてきます。投球フォームさえ元に戻れば十二分に1軍の先発ローテを張れる選手ですので、ぜひともどこかのチームに、育成でもいいので獲ってあげて欲しいと願っています。

楽天 DeNA&西武戦力外コンビ獲得へ 10日にも合流

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2014/11/09/kiji/K20141109009252890.html

 同僚の藤江選手の入団は正式に発表されましたが、育成での契約が見込まれた富田選手の話は出てきませんでした。こういうタイムラグは心臓に悪いのです。もしかして楽天よりも好条件のオファーが他球団から届いたという事ならば嬉しいですが。ただ、富田選手は元々力のあるボールを持っていますので、少しの工夫で重要なリリーフピッチャーになれるはずです。メンタルも弱くありませんのでリリーフ向きです。育成でも何でも、まずはNPBのユニフォームを着させてあげて欲しいものです。

 他には、中村ノリ選手や藤井選手といったビッグネームや、元ベイの江尻投手の今後に関するニュースがこれまでのところ出てきておりません。いずれもNPBの1軍で活躍出来るだけの実力の持ち主ですので、年齢とかしがらみとか、グラウンド外の邪念などを振り払って、あくまで実力主義で彼らに活躍の場を与えてあげて欲しいと願っております。

 今後も引き続きウオッチしていきますね。

以上