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ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

プレシーズンマッチを終えて

その他

 セパ両リーグのクライマックスシリーズが終了しました。

 僕は日ハムが北海道へ移転するまではパリーグの試合にも頻繁に足を運んでおりまして、その後も、日ハム移転後の割とすぐにパリーグ限定で始まったプレーオフを見に行った覚えがあります。西武ドームで行われた日ハムと西武の1stステージで、最初の試合が非常に良かったので3試合目も見に行ってしまったほど、とても面白かったのを覚えています。

 確か3試合目は、最終回日ハムの攻撃で木元選手が起死回生の同点ホームランを放つも、裏の西武の攻撃で、当時「北の大魔神」と呼ばれていた横山道哉投手が和田選手にサヨナラホームランを浴びてジ・エンド、という試合でした。

 その後「クライマックスシリーズ」と名を変えて、セパ両リーグでほぼ同一のレギュレーションでプレーオフが行われるようになりましたが、僕は「クライマックスシリーズ」という名称になってから、ただの一度もこの催しを見に球場に足を運んだ経験がありません。言わずもがな、ベイスターズが出場してくれないからです。

 ですから僕は常に第三者的視点からこの催しを眺めるハメになっています。

 パリーグプレーオフ横山道哉選手の話を持ちだしたのもそうですが、どうもこの催しは、いやにベイスターズの選手が活躍するような気がしてなりません。

ソフトB吉村MVP初戦サヨナラ最後も打点

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141020-00000070-nksports-base

 今回のパリーグのファイナルステージも元ベイスターズの吉村選手がMVPを獲得しました。シリーズ中の打率はそれほどでもありませんでしたが、とにかくここぞという大事な場面での一打が印象的でした。ベイスターズの晩年はいろんなものに押しつぶされて「勝負強さ」の欠片もなくなっていた吉村選手でしたが、ソフトバンクでは6番という非常に良い背番号を与えられ、秋山監督直々の熱血指導を受けて、いよいよ本来の輝きを取り戻しつつあります。

 彼の力を持ってすれば、もっともっと素晴らしい数字を挙げられるに違いありませんが、これは復活の序章として、とても嬉しく思っています。

 他方で、セリーグクライマックスシリーズファイナルステージを怒涛の4連勝で勝ち上がった阪神タイガースにも元ベイスターズ選手の活躍ぶりが目立ちました。

 まずは4試合中3試合でスタメンマスクを被った鶴岡一成選手です。彼は僕と同い年という事もあって2000年代中頃の1軍のレギュラーを争っていた頃からかなり好意的に見てきた1人です。TBSベイスターズの時代に巨人に放出され、親会社の変更と同時にFA宣言してまでベイスターズに帰ってきてくれたのに、たった2年で人的補償のリストから外され、またしても放出という憂き目に遭いました。阪神に移籍する際の涙ながらの会見は今でも忘れられないとても重いものでしたが、自らの実力で檜舞台に立ってみせたのは、これこそプロ中のプロです。

 もう一人忘れてはならないのが高宮投手です。高宮投手はルーキー時代に先発ローテの一角として芽を出しつつあったのが今でも思い起こされます。ナゴヤドームに野球を見に行った日、先発した高宮投手が好投するも味方の援護に恵まれずに敗戦投手になったという思い出もあります。

 その後はリリーフでもいまいちな内容が続き、オリックスにトレードに出され、そのオリックスから阪神にFAの人的補償で拾われていきました。阪神が要求した人的補償が高宮投手だと知った時は「阪神は本気か?」と半ば疑ってかかるような心持ちでしたが、いやはや、さすがはここまでのし上がってくるだけあって、見事に再生してくれました。

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 ベイスターズは親会社が経営に積極的なDeNAに変わってから、何かある度に「補強」という言葉を使うようになりました。今シーズンの終了後も、早くも来季の飛躍に向けて補強がどうのというニュースが流れました。

 ですが、そもそもの現有戦力ですらしっかり使いこなせず、放出した選手がこれだけ大勢活躍しているような状況下で、果たして優先すべきは補強なのか?という疑問があります。国の社会保障制度もそうですが、穴の開いたバケツにいくら水を注ぎ込んでも、いつまでも水は貯まりません。だから水を注ぐことより、まずはバケツの穴をふさぐほうが先決だと、僕はそのように考えています。

 例えば選手の補強で何億円も費やすよりも、その何億かで優秀なコーチやトレーニングスタッフやシステムを拡充してはどうでしょうか。若手選手のやる気を促すのが上手なコーチとか、投手のコントロールを矯正するのが得意なコーチを他球団よりも高額なオファーで呼び寄せることは出来ないのでしょうか。もしくは、海を渡ってアメリカのコーチを連れてくるとか、逆にアメリカに研修施設を作ることは出来ないでしょうか。

 そうやってバケツの穴をふさぐことを、まずは先に考えるべきではないでしょうか。

 ましてや、我らがベイスターズは高卒3年目の選手をいきなり4名もクビにする荒療治に打って出たばかりです。アマチュア球界にもベイスターズの悪名が轟き渡っています。こういう状況を野放しにするのは中長期的な強化計画を作る上で重大な阻害要因になりますから、ベイスターズはこれから選手の育成に力を入れるのだと目に見えるアピールをする必要もあります。

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 まぁなんにせよ、吉村選手にしても高宮選手にしても、優秀な指導者に出会えて本当に良かったと思います。野球選手としての人生が全く違うものになったのですから、これはとても重大な転換点です。

 ベイスターズもこれから、やみくもに補強をしてバケツの穴にガムテープを張って誤魔化すような事ではなく、しっかりとした土台を作って強いチームになってほしいと、そのように願ってやみません。

以上