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ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

3年目の選手たち ~其の2~

その他

 昨日の3年目の選手たち ~其の1~に引き続き其の2、ドラフト5位の乙坂選手から書き始めたいと思います。

■ドラフト5位 乙坂智

 この年のドラフトで僕が唯一指名して欲しいと考えていたのがこの乙坂選手です。その理由については過去のブログエントリーに書きましたので端折りますが、この乙坂選手も入団当初から体力がそれなりに備わっていたという理由でレギュラー級の扱いでファームの試合に出場し続けました。横須賀スタジアムで試合が行われる時には乙坂選手のお父様もよくお見えになっています。

 入団当初はまだプロとしてのパワーが身についていないからか打撃面で強い打球を飛ばすことが出来ませんでしたが、試合に出続けた事が良かったのかプロのスピードにも慣れてきて、最終的には1年目ながらまずまずの打率を残せました。守備と走塁をしっかりとこなせたことで、試合出場を続けられるだけの首脳陣の評価を得られたのだと思います。守備がしっかりしているというのは試合に出続ける上で非常に重要で、同期でも出場機会の多くない他の選手との違いは主にそこにあります。持って生まれた俊足と強肩もいかんなく発揮できています。

 2年目はやや伸び悩みの感がありましたが、3年目となる今年は打撃面で特に力強さを増し、春の教育リーグからホームランを度々放つようになりました。その事が首脳陣の評価を受けて晴れて初めての1軍昇格を果たし、交流戦千葉マリンスタジアムで初打席初ホームランをマークしましたが、どうも1軍の編成とのタイミングが合わず、殆ど出場機会を得られぬまま2軍落ちしてしまいました。シーズン序盤は好調だった打撃も徐々に下降線を辿り、3割近かった打率もルーキーの頃とさほど変わらない所まで落ち込んでしまいました。

 長打も期待できる俊足強肩の外野手として4年目となる来年こそはもう少し1軍に置いてみて欲しい所です。

■ドラフト6位 佐村トラヴィス幹久

 この年の二人目となる投手の指名は沖縄出身の佐村選手。入団1年目は体力づくりという事で公式戦での登板が一度もありませんでした。僕の記憶にある限りでは、この年は夏から秋にかけての時期にベイスターズ球場で行われたフューチャーズ戦でブルペンで投球練習をしているのを見た事が1度あったくらいでした。せっかく支配下登録で入団したものの、1年目のオフにいきなり育成選手登録に事実上の降格をさせられ、2年目からは3桁の背番号を背負ってわずか数試合の公式戦での登板をしたものの、僕自身は一度も見ることが出来ませんでした。

 3年目となる今年は登録名を「トラヴィス」としましたが、ベイスターズでは登録名を変えた選手のその後の状況があまり芳しくないというジンクスがあります。ミツル選手は戦力外、龍太郎選手はロッテへトレード、啓二朗選手は登録名を元に戻すetcと散々なものですが、トラヴィス選手もその悪いジンクスを覆すまでには至らず、今季も1試合の登板に留まりました。

 試合でマウンドに上がっているのを見た記憶が無いので良いのか悪いのかなんとも評せませんが、いくら高卒とはいえ3年で合計5試合しか投げられないとなると、なかなか厳しいと言わざるを得ません。横須賀スタジアムでヒーローインタビューの司会役を務めたのを一度だけ見ましたが、非常に陽気な好青年ではありそうです。

■ドラフト7位 松井飛雄馬

 初年度から登録名が飛雄馬となった松井飛雄馬選手がこの年の支配下ドラフトで唯一の高卒でない選手となりました。1年目はあまり出番が多くはなく、たまに出場する試合でも攻守ともに精彩を欠く場面が見られました。攻守ともにプロのレベルと比べるとまだまだ離れている印象が否めませんでしたが、愛想の良さもあって横須賀スタジアムのファンの心をぐっと掴みました。しかしながら、1年目の秋に不祥事を起こし(※1)中畑監督に悪い意味で名前を覚えられてしまった感があります。2年目は1年目よりも出場機会を増やしてレベルアップをはかりましたが、ポジションがセカンドやサードやショートと定まらず、打撃面でも目立った所は見せられませんでした。

 3年目となる今年は主にショートでレギュラー格として起用され続けたことが功を奏して守備力が目覚ましい進歩を遂げました。更に大村二軍監督の指導によりシーズンを追うごとに打力が向上して、終わってみれば打率3割をマークするまでに至りました。念願の一軍昇格は果たしたものの、せっかくもらったチャンスで見逃し三振に倒れたのが良くなかったとみえてすぐに2軍落ちとなる憂き目にも遭いました。

 一軍のショートの座がいまいち定まりきらないだけに、秋のフェニックス・リーグなどで首脳陣にアピールしてなんとか春のキャンプでは1軍スタートを目指したい所です。

※1 飛雄馬 喫煙で強制送還…中畑監督「何でここにいるんだ!」

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/10/19/kiji/K20121019004358600.html

■ドラフト8位 古村徹

 この年3人目の投手は地元茅ヶ崎出身の古村選手。球界では無名の高校から入団したとあって地元方面ではちょっとしたニュースになっていたと記憶しています。がしかし、佐村選手と同様に1年目は体力つくりのため公式戦での出場が無いまま、その年のオフに早くも育成選手になってしまいました。2年目も佐村選手よりも少ない1試合の登板で終わりました。その試合はちょうど見ていましたが、プロとしてはいささか厳しい球速のストレートと緩やかな曲がりの変化球を投げて一応抑えてはいました。

 3年目となる今年もついに公式戦での登板が一度もなく、ファームですら3年で1試合しか登板できない、非常に厳しい立場に置かれてしまいました。今年はチーム全体の投手の人数が異様なまでに多いせいで出番を得られない投手が少なくありませんでしたが、古村選手もその一人となってしまいました。

 球団が彼を今後どうしたいのかいまいちよくわかりませんが、せめてもう少し出番を与えてあげられなかったのだろうかと悔やまれてなりません。

■ドラフト9位 伊藤拓郎

 支配下ドラフトでは最後の指名となった伊藤投手は帝京高校で1年生の頃からその名を馳せた好素材でしたが、高校時代に肩に大きな怪我を負ったとかで後半部分を棒に振り、最後の滑り込みで入団となりました。ただし、この年に4人指名された投手の中で唯一の1軍出場を果たしたのがこの伊藤選手でした。1年目はファームでもたった4試合の登板しかありませんでしたが、たった4試合の登板しか経ずに異例の1軍昇格を果たし、1軍でもリリーフで2試合に登板しました。

 高校時代の彼がどのようなピッチングフォームをしていたのかは知りませんが、プロに入ってからの彼は小杉選手と似たようなスリークォーター気味のゆったりとしたフォームで、よく言えばダルビッシュ選手のようにも見えました。ダルビッシュ選手のように見えるからか、ものすごく将来楽しみな逸材としてワクワクしながら2年目を迎えました。1年目とは打って変わって、それなりに試合に出られるようになり、確か先発として登板した試合も少なくなかった筈です。これはいよいよベイスターズにもマエケン選手や田中将大選手のようなチームの顔とも言うべき大エースが誕生するかもと夢が膨らみました。2年目は1軍に呼ばれることはありませんでしたが、まだ若いから無理をすることはないと悠長に考えていました。

 しかし花開くはずの3年目、彼はなかなか姿を表しませんでした。たまに出てきてもリリーフで1イニング投げるだけでしたし、ピッチングフォームも去年までとはどこか違うような気がしましたし、球の速さもだいぶ落ちたように見えました。ファームの選手は1軍の選手のように故障してもニュースとしては報じられずに悶々とさせられる事が少なくないですが、何かもう少し情報があればスッキリするのですが、とにかくそういったモヤモヤとしたまま1年が終わってしまいました。

 ヒジや肩に故障歴のある選手ですから無理をさせられないのは仕方ないですが、もうそろそろ彼の本当の力を見せて欲しいと思います。

育成ドラフト1位 冨田康祐

 四国アイランドリーグから入団した速球派投手です。彼は北方選手ほどではないものの制球にかなりの難があり、1年目はたまにリリーフで出てきて制球に苦しむ場面が目につきました。2年目も相変わらずの制球難ではあったものの夏のオールスター期間中に中畑監督の目に止まり支配下登録を果たし、早速1軍昇格して1試合に登板したものの、またしても課題の制球難を露呈させて1試合の登板のみで2軍にとんぼ返りさせられてしまいました。

 3年目となる今年は課題の制球難もようやく影を潜めてきて、持ち前の豪速球でようやく彼本来の持ち味を活かしたピッチングが出来るようになり、僕もぜひ1軍昇格をとブログに書いたりしながらその時を待ち続けたのですが、これまでの所その機会は訪れていません。1軍のブルペン陣もそれほど手厚いわけでもありませんので、なんとか1度チャレンジさせてあげて欲しいものです。

育成ドラフト2位 西森将司

 富田選手と同じく四国アイランドリーグから入団を果たした西森選手は、捕手登録ながら俊足ぶりが買われて1年目から外野でスタメン出場する場面が多々ありました。むしろ本職の捕手として試合に出たのを見たことがないという位で、このまま外野コンバートとなるのかな?と僕は見ていました。2年目も外野で試合に出ることが多かったと記憶していますが、シーズン途中に支配下登録されてプロ入り初安打もマークしました。

 3年目はいよいよ大きなチャンスが目の前に転がってきました。昨年オフに鶴岡一成選手が阪神に移籍し、シーズン途中に正捕手の黒羽根選手が大怪我を負って戦線を離脱、ついに西森選手にも1軍のスタメンマスクを被る機会が訪れました。しかし、1軍2軍ともに試合でマスクを被った経験の乏しさが随所に顔を出し、高城選手やつる岡選手らとのライバル争いにも後れを取ってしまいました。そうこうしているうちに黒羽根選手が戦線に復帰し、西森選手はそれ以降1軍に戻る機会を得られないままで終わってしまいました。

 入団以来、外野手挑戦やスイッチヒッター挑戦といった不慣れなものへの取り組みがあまりに多く、本職の捕手としての修行がお座なりになっていた事が否めませんでしたので、今後はどこに腰を据えてやっていくのか首脳陣の側から決めてあげるのが彼のためにとっても良いのではないかと思います。それほど若くはないだけに、どちらに向かっても大変であるのは間違い無さそうです。

 駆け足でダーッと書いてしまいましたが、桑原選手のように1軍定着も目の前にあるような選手から、まだファームの試合にもほとんど出られない選手もいたりして、かなり大きく明暗の差が出てしまっています。1軍中心に見ておられるファンの方にとってみれば殆ど馴染みのない選手ばかりだとは思いますが、どうか来年も彼らがベイスターズのユニフォームに袖を通し、明日の優勝のために頑張れるよう、応援してあげて欲しいと思います。

以上