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ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2014年8月1日 埼玉西武vs横浜DeNA (横須賀) の感想

【観戦記】 対ライオンズ

 今日は横須賀スタジアムで行われた西武戦を観戦してまいりました。天気の行方が心配されましたが、6回くらいから雷とミストシャワーのような小粒の雨に降られたものの、最後まで試合を終えることが出来ました。

 今日のスターティングメンバーはこちらです。

 西武が変則左腕の小石投手、ベイスターズが須田投手の両先発です。

 小石投手は元々球速のあるピッチャーではありませんが、抑えられるバッターと打たれるバッターとが非常にハッキリとしていました。打たれるバッターに徹底的に打たれまくった事で失点を重ねて敗戦投手になりました。日頃そんなに頻繁に見る選手ではないので違いがわかりにくいですが、ああいう変速ピッチャーはタイミングの外し方をもう少し工夫しなければならないだろうなとは思いました。打たれるバッターが集中したのは、そのタイミングを掴まれたのが大きかったと思います。ベイスターズの久保投手のような小技を勉強して欲しいと思います。

 一方のベイスターズ先発の須田投手ですが、去年1軍で先発を任されていた頃のような輝きを取り戻しつつありました。立ち上がりにやや苦労し、4番の山川選手にしぶとくセンター前に運ばれて1失点を喫したものの、それ以降は尻上がりに調子を上げて6回1失点でフィニッシュしました。

 試合の序盤よりも5回6回に投げていたボールのほうが随分速く感じられました。最後の方はアウトコース低めのいわゆる「原点」にズバズバと速球を決めていましたので、これはしびれるなぁと感動しながら見ていました。疲れている表情にも見えませんでしたので、願わくばもっと長いイニングを放って貰いたかったと思います。ファームで8回9回をしっかり自分のペースで投げられるようなら、すぐに1軍で先発を任されても大丈夫だろうと思います。

 次以降の予定がどうなるかわかりませんが、そろそろ良かった頃の状態に戻ってきたと太鼓判を押せるようになるのではないでしょうか。

 ベイスターズ打線についてですが、小石選手の感想でも触れましたが、結果を残せた選手と残せなかった選手とがハッキリ分かれました。

 良かった選手のナンバーワンはなんといっても中村ノリ選手です。3打数3安打のホームラン1本。打球は全てレフト方面のライナー性で、ホームランは打った瞬間入ったと確信できる完璧な一打でした。ノリ選手の他にも渡邊雄貴選手が猛打賞の3安打2打点、関根選手は猛打賞3安打1打点、飛雄馬選手はマルチヒットで乙坂選手は1安打ながら2四死球で合計3出塁を果たしました。途中出場の松本選手も唯一の打席で右中間へライナーのスリーベースヒットを打ちました。

 一方で冴えなかったのが下園選手と嶺井選手です。両名ともノーヒットで内容もさっぱりどうにもならないといった印象です。内村選手は最後の5打席目でようやくヒットを1本出せましたが、その前の4打席はいずれも厳しいものでした。

                       ■

 今日の試合を見ながら、僕は内村選手のことをしばらく時間をかけて考えていました。

 皆さんご存知のように内村選手は藤田選手との交換トレードで楽天からやってきました。トレードそのものはベイスターズマターだったと言われていますが、内村選手自身もデーブコーチとのそりが合わずに苦しんでいたと言われていましたから、トレードをした時点では双方がWINWINのハズ、だったのではないでしょうか。

 それがどういうわけか、このトレードが2人の明暗を分けました。これ以上ないくらい残酷な差を作り出しました。楽天に移った藤田選手は楽天球団の初優勝に大きく貢献して守備力の高さを球界全体から高評価され、今年はプロ入り初のオールスターへの出場も果たしましたが、反対にベイスターズに移った内村選手はチームのプレースタイルがあまりに違いすぎるのに苦しみました。やがてそこから迷走を始めてしまったのだと思います。

 内村選手がそれまで楽天でやってきたのは、ある意味で「スペシャリスト」の野球でした。野手で言えば、ひとくくりに「足が速い」だけで片付けるのではなく、非常に細かく相手のクセを研究したりスライディングの形に変化をつけたりするような、微に入り細に入り、一つの技を極める野球をやってきたのだと思います。

 しかしベイスターズの野球はそうではありません。よく言えば「ゼネラリスト」の野球、実直に言えば「大雑把」な野球です。例えば守備位置ひとつとってもそうで、今年に入り1軍のレギュラークラスで複数の守備位置を経験していないのはブランコ選手くらいのものです。後は皆最低でも2ポジション程度はこなしています。複数こなせると言えば聞こえは良いですが、そこには「極める」作業がありません。それがスペシャリストとゼネラリストの違いです。

 僕は、内村選手が目指すべきロールモデルは巨人の鈴木尚広選手や広島の赤松選手ではないかと考えていますが、鈴木選手にしても赤松選手にしてもチームの方針が「スペシャリスト」の野球だから活かされているのであって、もしも仮にこの両名がベイスターズに来ても、彼らの持ち味を存分に引き出すことは出来ません。そういった、いわば袋小路に迷い込んでしまったのが、現在の内村選手なのではないでしょうか。

 かつてはベイスターズスペシャリスト型の野球をやっていました。石井琢朗選手や鈴木尚典選手や佐伯貴弘選手など、一人として同じような個性、同じような方向性の選手がいないのですが、それぞれがそれぞれの道を極めていたのです。しかし、それももうかなり昔の出来事になってしまいました。

 僕は内村選手がとても不憫でなりません。野球選手としてもっとも脂が乗ってくる年代を、こうしてどこを向いたら良いのかわからぬまま、無益に時間を浪費しているだけに見えるのです。かつて内村選手と同様に楽天からやってきた渡辺直人選手はこのコラムの中でこうコメントしています。

西武・渡辺直人 - Number Web - 文藝春秋

http://number.bunshun.jp/articles/-/821259

>そして昨季の途中、トレードで西武に移ってきた。「(DeNAでは)チャンスをもらえる感じではなかった。

>そこは(こっちとは)違っていました」と渡辺は振り返っている。

 ファームで塩漬けになっている状況は当時の渡辺直人選手も今の内村選手も同じなだけに、どれくらい苦しい思いをしているのだろうかと、そこが気がかりでならないのです。

 今の内村選手の成績では1軍に呼んで欲しいとはなかなか言いにくい状況ではありますけれども、ファームにいる選手がある種諦めの感情を抱いてしまうようになると、もはやそこにファームチームとしての意義が損なわれてしまいますし、戦力の底上げなど絵に描いた餅で終わってしまうのではないでしょうか。

                    ■

 内村選手に対する僕の考えはそれまでにして、須田選手の後を継いでリリーフしたピッチャーについてですが、7回藤江投手、8回長田投手、そして9回ソーサ投手でした。

 藤江投手は先頭の鬼崎選手に早速気分よく長打を打たれ、その後もメリハリのないピッチングでヒットを許して1回を1失点。ウイニングショットと言いましょうか、打ち取るための自信の持てるボールが見えませんでした。前回の登板でも緩い変化球でかわすようなピッチングをしていましたが、このままではどうにもならないと残念に感じられました。

 8回は長田投手が3者凡退パーフェクトピッチです。心技体ともフレッシュさを取り戻した様子ですので、また1軍に戻ってそれなりに働いてくれそうです。9回のソーサ投手もコントロールが落ち着き、力強い速球で3者凡退ゲームセットに打ち取りました。外国人枠の都合さえ無ければ…といった感じではないでしょうか。

 今日は全員が全員良い結果で終われたわけではありませんでしたが、締める所をしっかり締めたナイスゲームだったと思います。

 また、明日はこのブログを始めてから初めての平塚球場開催ですので、そのあたりも注意しながら観戦してこようと思います。

西武2-7横浜

勝:須田

負:小石

本:中村

以上