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ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2014年7月8日 楽天VS横浜DeNA (横須賀) の感想

 今日は僕が一押しの渡邊雄貴選手が2打席連続ホームランを打ったことが大変嬉しく、その思いの丈をぶちまけるためにブログを作ることを考えついた次第です。

 普段は別に政治経済のブログを書いていますが、ここではライフワークと化したプロ野球観戦、とりわけベイスターズファームチームについて、なるべくこってり濃厚に書いてまいりたいと思います。

 前置きはさておき、今日は神奈川県横須賀市横浜市寄りにある横須賀スタジアムで行われた楽天イーグルスベイスターズの試合を見てまいりました。

 球場に到着したのは2回表の楽天の攻撃中、我らがベイスターズの先発ピッチャー高崎が上々の立ち上がりを見せている場面でした。

 先発の高崎は中堅ベテランピッチャーらしいソツのないピッチングでランナーを出しながらも最終的にゼロにまとめ上げ、一方の楽天塩見はベイ打線を手玉に取って、全く危なげないピッチング内容でした。

 高崎投手は、かつては1軍で開幕投手を務めた人ですし、先発ローテの中軸として1年チームを引っ張った年もありました。ですから今の窮状が信じられないくらいですが、中途半端に小器用なピッチャーにまとまってしまった印象です。今でもファームならそこそこのゲームメイクが出来ますが、一軍の、とりわけ狭い横浜スタジアムで投げるとなると勝手が違うのでしょう。

 精神的な理由なのか、フォーム等の技術的な問題なのか。牛島元監督や佐藤義則さんや西本聖さんのような名伯楽との出会いがあればいっぺんに大復活できそうな気がするのですが、それが無い今はいたずらに時間が過ぎているだけだなぁと感じます。

 塩見投手は元々1軍にいても不思議でない力量のピッチャーです。どうしてここで投げているのか?事情はわかりませんが、使わないならウチにくれよとつい言いたくなるような、さすが1軍のピッチャーだなという低め低めへの制球とストレートの速さでした。ファームの試合は速い球を低めに集めればだいたい打たれませんので、これができる塩見投手は無双状態です。

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 その塩見投手を唯一打ち崩したのが、僕が一押しの渡邊雄貴選手です。

 1打席目はカウントを追い込まれながらも、なんとかカットを繰り返してタイミングを徐々に合わせて、そしてレフトスタンドへのライナー性のホームランでした。2打席目は初球を見事に捉え、1打席目より飛距離のある、やはりライナー性のレフトへのホームランでした。

 渡邊雄貴選手を見ていると、若かりし頃の梶谷選手を思い出します。

 梶谷選手が入団したばかりの頃は身体がヒョロヒョロで、内野守備でも凡ミスが目立ったものですが、それでも首脳陣に目をかけられて優先的にショートのレギュラーとして起用され続けました。それが少しづつ身体が大きくなって、守備ではミスが減ってきて、バッティングでは強い打球を飛ばせるようになって、やがて今日の姿になったのでした。

 渡邊雄貴選手も入団したばかりの頃はヒョロヒョロの身体でした。同期の乙坂選手や桑原選手や高城選手といった面々が比較的体格に恵まれていただけあって、渡邊雄貴選手のヒョロヒョロの身体が余計に目立ったものでした。体力面の不安から、試合の出場機会も同期の野手と比べて非常に少ないものでした。

 当時の山下大輔二軍監督が乙坂桑原の体力を表立って高評価していただけあって、そこの時点でかなり引き離されてしまった感がありました。

 ですが、2年目の春に見た渡邊雄貴選手は去年とは見違えるほど逞しい身体に変貌を遂げていました。僕は身体フェチではありませんけど、明らかに違うのがわかりました。それも単に太ったのではなく、胸板が厚くなっていましたので、その間彼がどれだけ努力を重ねたのか、熱意が伝わってきたものでした。身体つきだけ嘘をつけないのです。

 身体が大きくなったおかげかどうかはわかりませんが、強い打球を打てるようになりましたし、内野守備での送球も、本来の地肩の強さを感じさせる地面を這うような球を投げられるようになりました。僕が内野手の送球で一番美しいと思うのが中村ノリ選手なのですが、渡邊雄貴選手も中村ノリ選手のそれに近づけるだけの素質が感じられました。

 

 僕が渡邊雄貴選手のどこを高評価しているのかと言えば、ひとえにスラッガーとしての天賦の才能が見えるからです。

 ベイスターズの多村選手がそうですが、バットを軽く振っているように見えるのに、しかし打球がグーンと遠くへ伸びていく選手がいます。渡邊雄貴選手こそがその典型例なのです。そういう選手のことを野球界では「リストが強い」と評することが多いですが、渡邊雄貴選手もリストが強い1人なのかもしれません。

 実際、今日の2本のホームランも「マン振り」した結果ではありませんでした。特に1打席目はカウントを追い込まれてカットを繰り返しながら打ったものですから、そもそも「マン振り」するような余裕すら無かったでしょう。それであれだけ飛ばすのだから大したものです。

 また、軽く振っているように見せても打球を遠くへ飛ばせるバッターは、長打を稼げるのと同時に打率も稼げるのが特徴です。多村選手は全盛期に3割40本を打ったことがありましたが、今のベイスターズでは渡邊雄貴選手こそが、将来3割40本を打てるような、そういう夢を見られる選手だと感じています。

 

 そういう夢を持てる選手だけに、小さくまとまってしまわないようにして欲しいと強く願っています。

 近年はスモールベースボールが流行ったせいもあって、とかく和製大砲が育たなくなりました。その理由の一つとして、長打を打てる才能がある選手にも小器用なバッティングをさせて、結局本来の長打力を損なって点が挙げられます。巨人にFA移籍した村田選手も随分つまらない選手にまとまってしまいました。

 そういう小器用な選手もTPOに応じて必要になるのでしょうが、アメリカで持て囃されるような、長打力と選球眼はあるけど打率が低い、いわゆるOPSを稼げるようなバッターもまた、日本の野球に必要なのではないでしょうか。

 特にベイスターズはシーズンの半分以上をバッターズフィールドと呼ばれるような狭めの球場で試合をやるのであって、試合のムードを一変させるような長打力のあるバッターは不可欠です。そのあたりも踏まえて、渡邊雄貴選手は大きく育てて欲しいのです。

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 渡邊雄貴選手についてはここまでにして、今日の試合についての感想を続けます。

 ベイスターズの2番手ピッチャーは6回から小林寛投手。それまでの引き締まった試合から一転、面白いくらいに打たれまくってあっという間に4失点してしまいました。カレーを買いにちょっと席を外していた、ほんの僅かな間の出来事でした。あれだけポンポンとクリーンヒットを打たれ続けるのは、たぶん球が高めに浮きまくっていたという事だと思います。楽天打線は小斉選手以外は二軍らしい顔ぶれでしたので、ここを抑えられないようでは1軍など夢のまた夢です。

 その後を継いだのが7回から大田阿斗里投手。昨年一昨年の良かった頃に見られた、実に上から目線の頼もしいピッチングでした。元々荒々しい顔立ちの人ですから、それに加えて余裕綽々で低めに強いボールを投げ込めれば、すぐに1軍でセットアッパーをやってもらっても問題ないのではないでしょうか。

 8回はソーサ投手。1軍の試合を何度もぶち壊してついにファーム落ちとなりましたが、今日も1軍の時と同じように制球が定まらず、キャッチャーが急いでマウンドにかけつけて話しあうような場面も見られました。結果的に相手の拙攻のおかげで無失点で済みましたが、重量級揃いの巨人やロッテの二軍が相手なら大量失点は免れなかったのではないでしょうか。

 9回は富田投手。元々制球に課題のあるピッチャーで、今日も最初の打者に0ストライク3ボールと制球に苦しみましたが、そこで気持ちのスイッチが切り替わったのか、人が変わったように強気のピッチングになって結局危なげなく締めくくりました。彼もすぐに1軍に上げてやって欲しい1人です。

 4-2の2点ビハインドで迎えた最終回は連打と敵失で1点取ってさらに満塁サヨナラの大チャンスも、代打乙坂と渡邊雄貴が倒れてあえなくゲームセットと相成りました。結果はともかくとしても、最後の2人が随分呆気なかったのが残念に思われました。

 という具合で本日は4-3で楽天に破れる結果となりました。

 良い材料も悪い材料もあった試合ですが、満足ができたのでよしとしたいと思います。

以上