ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2018年7月08日 埼玉西武vs横浜DeNA (平塚) の感想

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 皆様ご無沙汰をしております。いつの間にか山梨県民になっていた僕です。

 

 ちょっと身の上話みたいな事をしますが、僕の身の回りで次々と人が死んだり、飼っていたペットのうさぎさんも死んだり、不運としか言いようがない理由で警察に捕まったり(任意同行)と、いくら鍛え抜かれたメンタルの持ち主たる僕でも気が滅入る出来事が4月5月6月と続いておりまして、これは、世が世ならば大仏の一つも建立しなくてはいけない位にまで精神的に追い詰められまして、さすがに大仏建立は無理なので、田舎暮らしする事に決めた、という次第です。

 

 山梨というと皆さんとても遠い場所というイメージを持たれるようですが、実はそれほどでもなく、今日の平塚球場で13時プレイボールの試合を見る為に10時半に家を出て、12時には平塚球場で駐車場探しをしていた位の、そんなに所要時間のかからない比較的近い、程々に田舎の場所であります。

 

 毎朝の通勤通学で片道一時間半費やしている方も少なくないと思いますが、そういう感覚で今日の試合を見に行っていますので、これからもこんな調子でボチボチと観戦記を続けていきたいと考えております。

 

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 さて、本日の先発ピッチャーはベイスターズが浜口選手、西武は川越選手です。

 浜口選手は先日の一軍の試合で怒涛の勢いで押し出しフォアボールを連発したのが記憶に新しい所ですが、対する西武の川越選手も同じ方向性においてかなりのツワモノで、確かルーキーの年に横須賀スタジアムで凄まじい勢いでフォアボールを連発してえらいことになったのを記憶しております。

 

 ですから今日は悪い意味で長い試合になるかもなぁと、ある種の覚悟を決めて観戦に臨みました。

 

 

 まずはベイスターズ浜口選手ですが、初回からストライクゾーンの外側に向けてMAX148キロのストレートをビシビシと投げ込む、実に彼らしいワイルドなピッチングです。

 ただ、あれだけボール先行ボール先行で行きながら、不思議とバッターが手を出してくれ、なんだかんだで6回を被安打1の無失点で切り抜けました。この数字だけを見れば、さすが去年一軍で二桁勝利したピッチャーなだけに格が違うなと喜べる筈なのですが、果たして如何なものでしょうか。

 僕は思うに、ファームのバッターは一軍と比べて少々のボール球でも手を出してくる傾向が強いように思います。それは技術の未熟さもさることながら、首脳陣にアピールするためには何より打たなければならないというファーム特有の事情も大いに関係してくるのではないでしょうか。

 ですから、首脳陣にアピールするためにボール球でも積極的に手を出してきた西武打線に救われて運良くこの数字を出せた、と見るのが、僕のジャッジという事です。

 

 ただやはりあの浜口選手のストレートは各バッターともまともに前に強い打球を飛ばせていませんでしたので、ここはさすが二桁ピッチャーだと、素直に感服した事も付け加えておきます。

 

 

 一方の西武先発の川越選手は3回を投げて無失点で勝ち負けは付きませんでした。記録としての四死球は4つで、多いといえば多いですが、これで済んで良かったと見るべきでしょうか。

 川越選手は浜口選手と同じ左投げで今日の球速は143キロくらいしか出ておりませんで、恐らく制球を気にしなければもっと速いボールを投げられるのでしょうが、現状は球速も制球もどっちつかずになっている気がします。

 この制球難でベイスターズ打線が的を絞りきれずに結果オーライで無失点という感じでしょうか。

 

 

 次に打線について。

 

 今日のゲームスコアを先に書いてしまうとベイスターズが2-0で勝利したわけですが、そのうち先制点は相手のエラーでランナーが生還したというもので、チーム全体で4安打でマルチヒットを記録した選手は皆無であります。

 

 ですので誰が良かったという話はし辛いのですが、あえて言えばレフト線に2ベースを打って先制のホームを踏んだ青柳選手でしょうか。

 僕がまだそこそこ球場に足を運んでいた今年の春先の青柳選手は完全に細川選手に出番を奪われて控え要員のたまにしか見られないレアキャラ的な状態に留まっていたのですが、ここ最近はスタメンで起用される試合も増えてきて、持ち味のバッティングもきちんとピッチャーと勝負できていると感じました。

 レフトへの2ベースもありましたし、ライトポール際に風で押し込まれてファウルになってしまったホームラン性の打球もありましたし、調子の良い時の飛距離が出てくるようになったなと、好意的に感じました。

 もうちょっと確実性を上げて一軍に呼ばれるようになってもらいたいものです。

 

 

 現在ベイスターズには入団3年以上になる育成選手が4名おります。網谷選手、山本武白志選手、田村選手、そしてキャッチャーの亀井選手です。

 このうち前3名はいずれも今季3年目でルーキーのときから着実な進化が伺えるのですが、亀井選手はどうも、ルーキーの頃から体付きがほとんど成長しておらずに、プロのキャッチャーとしてはいささか心もとない細身の体格のまま4年目を迎えてしまっております。

 打つ方でもその非力さがモロに出ていて、今日途中出場で1打席立ったのを見て、ちょっとこれでは当てるだけだなと、残念に感じた次第です。

 

 高卒入団の選手は体格が未成熟なのが当たり前で、そこからしっかりとした食事とたゆまぬトレーニングの積み重ねによって身体を大きくしていかなければなりません。それが必要だから大卒や社会人卒の選手と比べて多少長い年数を契約してもらえているのだと思うのですが、そのせっかくのトレーニング期間を、あんまり活かせていなかったのではないでしょうか。

 

 それが僕は、ただただ残念でならないと、今日の亀井選手を見て思いました。

 

 

 西武打線もベイスターズ打線と似たり寄ったりの散発3安打でマルチヒットを記録した選手は無く、山賊らしさがありませんでした。メンバー的にもいつもと比べると若干中距離型に偏ったメンバー編成になっていて、いつものような迫力はありませんでした。

 呉選手や永江選手のような、数年前まで1軍のショートのレギュラーを虎視眈々と伺っていたような選手が源田選手の出現によって方向転換を迫られだいぶ苦労している、そんな悲哀を見た気がしました。

 

 

 

 次にリリーフについて。

 

 

 ベイスターズは7回進藤選手、8回武藤選手、9回田村選手の右投げ3人衆が揃って1イニングづつです。アメリカ帰りの中後選手が登場するのではと期待していたのですが、残念ながら登板はありませんでした。

 

 その中で田村選手について触れますが、今年の田村選手は本当に申し分がありません。球速はスピードガン表示が無かったので正確な所はわかりませんが、恐らく140キロ代後半のストレートがコーナーの隅を付き、そして120キロ代のスライダーとおぼしき横の変化球でもしっかりカウントを稼ぎ、淡々と三者凡退に切って取りました。

 現在のベイスターズ1軍の勝ちパターン以外の右のリリーフ陣は三嶋選手が7回のセットアッパー役に昇格したのもあってか、やや疲れの見える三上選手、それに国吉選手や加賀選手といった所で、田村選手の割って入る隙は十分あるように思います。

 彼はまだ育成選手ですので支配下登録を経なければ1軍昇格もあり得ない訳ですが、枠の都合さえつくのであれば、僕は今すぐにでも支配下登録をするべきなのではと、そのように考えています。

 

 

 西武のリリーフは4回と5回豊田選手、6回と7回に相内選手、8回に高橋光成選手という継投です。なかなか豪華な顔ぶれが揃いました。

 

 その中では本日の敗戦投手になってしまった相内選手について。ベイスターズに許した先制点は相内選手の3塁への悪送球で2塁ランナーが生還してしまったというもので、この引き締まった試合を一人で壊してしまったと言えましょうか。

 チーム方針なのかリリーフで投げるためのコンパクトな投球フォームをしていて、球速は少し物足らない感じのある140キロ代前半で、彼の長所が色々と削り取られてしまったような、とても数字以外も含め、残念な面が目立ちました。

 入団以来いくつものトラブルを起こして悪い意味で注目を集めることも多く、本来の才能も発揮できているとは言えず、本人自身が大きく変わらなければいけないなと思いました。

 

 

                ■

 

 およそ1ヶ月半ぶりの野球観戦になりました。ここ2ヶ月くらいテレビ観戦もままならない状況でしたので、ようやく僕の日々に平穏とか、楽しみとか、そういうものが取り戻せつつあるのを実感しました。

 

 テレビで見る野球も良いですが、やはり球場で見るのが一番だと改めて感じましたので、保土ヶ谷に住んでいた時のようなペースは無理としても、これからもちょこちょこ球場に足を運び続けたいと思います。

 

 

埼玉西武0-2横浜DeNA

勝:浜口

敗:相内

観客数:僕の推定で3000人くらい

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

 

2018年5月25日 日本ハムvs横浜DeNA (横須賀) の感想

 

 

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 ご無沙汰をしております。近頃の僕は、たびたび警察の職務質問を受けたり毒虫に背中を数十箇所刺されたりしながら、元気いっぱいに生きております。誰も心配していないとは思いますが、どうか心配して下さい。

 

 さて、今日は久しぶりに聖地横須賀スタジアムに行ってまいりました。

 

 ちょうど1ヶ月前に珍しく横浜スタジアムの1軍の試合を見に行きました所、絶賛4連勝中の京山選手が僕のせいでプロ入り初敗北を喫してしまったという事で、その責任を深く痛感し、自らに1ヶ月の謹慎処分を下したのであります。

 この潔さをぜひ日大アメフト部の前監督にも教えて差し上げたい(受講料10万円/日)次第であります。

 

 ご連絡お待ちしております。

 

 

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 本日の先発ピッチャーはベイスターズバリオス選手、日本ハムは大卒3年目の吉田選手の両先発です。

 そろそろゴールデンルーキー清宮選手が鎌ヶ谷方面に合流するんじゃないかと密かに期待しておったのですが、今日は埼玉県で山賊を相手に戦っておられたそうで、お目にかかれずに残念でした。

 

 

 さて、まずはベイスターズ先発バリオス選手ですが、6回途中まで投げて3失点で勝ち投手となりました。

 初回から148キロの速球を低めにビシビシ投げ込んで体調が良さそうな感じを受けましたが、微妙にストライクゾーンから外れるボールが少なくなかったようで、多少ボール先行気味で球数を費やしてしまいました。

 被安打3ですし、そのうち芯を食った強い打球も1つか2つくらいで内容は決して悪いものでは無かったと思うのですが、当り損ないのボテボテのゴロが内野安打じゃないの?と思う記録エラーとなって出塁を許したり、バッテリーエラーがあったりで不運も重なりました。

 

 昨年プレーしていたBCリーグの富山サンダーバーズでも長いイニングは投げていなかったようですからそのあたりの課題が依然として残されているのもありますし、ソフトバンク時代はリリーフで結果を残していたのもありますので、僕の印象としてはリリーフの方が良いのでは?と思ったりもしています。

 

 

 日本ハムの吉田選手は5回を投げて7失点で負け投手となりました。

 コントロールに相当苦しんでいましたし、球速も140キロを若干超える程度でそれほど速くもなく、決め球という決め球も目につかずで、かなり苦労しているようでした。

 個人的に気の毒だと思ったのは内野のポジショニングで、左バッターを相手にしているのに一二塁間がガラ空きで、そこに本来ならイージーセカンドゴロで済むような打球を転がされてライト前ヒットになったり、それに似たような状況は他にも数回見られ、そこはもう少しベンチや内野手で考えてあげないと気の毒では?とも思いました。

 

 去年は一軍で投げていたようですので、なにかきっかけを掴めば大きく変わる人なのかもしれないなとは思いましたね。

 

 

 

 次に野手について。

 

 ベイスターズの個別の選手評にふれる前に一つ感じたことがあって、1ヶ月前に見た時と比べるとどの選手も走塁に積極的になっていると感じました。

 具体的には、ノーアウトで1塁ランナーに佐野選手という場面。ピッチャーが投げた球をキャッチャーが取り損ねて手前にこぼしたと見るやいなや、佐野選手が果敢に二塁を陥れるという、これまでには無かったスキの無い走塁があり、とても印象に残りました。

 佐野選手は足が武器というタイプで無いのは皆さんもよくご存知だと思いますが、そういう選手でも常に一つ前の塁を狙う意識があるというのは非常に良い進歩だと感じました。

 もちろんこれ以外にもチームとしての意識を感じさせる場面が複数回ありましたので、これはぜひお伝えしておかねばと思った次第です。

 

 今日出場した野手の中で調子が良さそうだと感じたのは関根選手と楠本選手です。

 

 楠本選手は5打席立ってそのうち4打席で打球を外野に飛ばし、2安打1犠飛とチームに大きく貢献しました。

 春の頃から見ていて鈴木尚典さんを彷彿とさせるような天才バッターだと感銘を受けていましたが、春先の打棒が決してフロックではなかったと、改めて感じました。

 一軍の試合で走塁ミスというか緩慢プレーで懲罰降格の憂き目にあったわけですが、そろそろ懲罰を解いてあげてもよいのではないでしょうか。

 

 関根選手は5打席立って2安打と1四球でこちらもチームに大きく貢献しました。最後の打席の空振り三振は多少大きいのを打とうとして荒っぽいスイングになっていたような感じも受けましたが、それ以外は本当にケチのつけようがありませんでした。

 関根選手が走攻守三拍子揃った好選手なのはいまさら言うまでもないのですが、走塁でややアグレッシヴ過ぎる所が入団時からあって、今日も第一打席の2ベースで、本来ならシングルヒットの打球で暴走気味に二塁を狙って、日本ハムの送球が乱れて運良くセーフとなりました。

 初回の先頭バッターという状況を考えると、ああいう結果オーライの走塁をいつまでも続けるのは、果たしていかがなものだろうかと、そこが関根選手に求めたい所であります。

 

 

 一時期は1軍のムードメーカーとして居場所を獲得したかに見えた飛雄馬選手ですが、もうここ2年位ほとんど2軍暮らしを続けています。

 その飛雄馬選手は本日3安打猛打賞でヒーローインタビューにも呼ばれてお話しをされていたのですが、入団1年目2年目の頃と比べると、どうも暗いなと、心配に感じました。

 飛雄馬選手が崖っぷちに追い込まれた立場なのはなんとなく想像できるのですが、しかしだからといって試合中まで声が小さくなったりヒーローインタビューで暗くなったりというのは、本人の持ち味を失っているだけで、空元気でもいいから、それこそソフトバンクの松田選手のようになれと言いたいと思います。

 

 それともう一つ、今日はサードを守った飛雄馬選手ですが、1塁への送球が非常に不安定でした。

 初回先頭バッターが打ったイージーなサードゴロで投げるまでに多少もたついたかと思ったら投げた瞬間にフェンス直撃の大暴投とわかる悪送球でエラー。エラーがついていないものでも1塁にショートバウンドの危ない送球をしたり、本塁方向に逸れた送球をしたり、とても危なっかしかったです。

 途中から気になって投げるフォームから注目していたのですが、リリースポイントがバラバラでしたし、腕の回し方もオーバースローだったりスリークォーターだったりサイドスローだったり、本人に迷いがありそうな、そんな印象を受けました。

 

 試合後の暗い受け答え然り、精神面で彼を持ち上げてくれる何かが必要ではと感じました。

 

 

 日本ハムはDHで出場のベテラン実松選手が4打席立って2安打2四球で全出塁を果たしました。

 ただ、記録だけ見ると大変立派なのですが、2安打とも内野手が標準レベルの守備をしたら普通に内野ゴロで済んだ打球だったなぁと、まぁ、年の功でいいじゃないですか、という結論に達しました。

 去年暮れのテレビ番組の戦力外通告特番で見た時と比べて少し痩せて見えたのは、やはり選手としてプレーしているからなのでしょうか。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは6回途中から加賀選手、7回井納選手、8回パットン選手、9回は育成の田村選手という継投です。

 

 ラミレス監督が先発復帰を示唆したとかいう話もある井納選手は内野ゴロに2連続三振で見事三者凡退です。

 井納選手は以前からファームでたまに投げることがあるので見る機会もそこそこあったのですが、やはりファームでは役者が違うんですね。いつもバッターは手も足も出ないといった感じです。だから春の教育リーグで井納選手のピッチングを見て「今年は20勝も夢じゃない」などと思ってしまうのです。今日もそういう無敵モードでした。

 

 という事は1軍でいまいちだったのは技術的なものよりも精神的な部分が圧倒的に大きな原因と言えるんじゃないかと思いますので、先発かリリーフかで悩むと言うよりかは、いずれにせよ、彼が精神的に満ち満ちた状況を周りでお膳立てする事に重きを置いて欲しいと思うのでして、それにはやはり、リリーフで短いイニングを後先考えずにバッシバシ投げられる方が良いのではと、僕は考えます。

 

 最終回に投げた田村選手は今年二度目くらいに見たのですが、前回も今回も非常に良いと感じました。

 今日記憶している限りの最速は148キロで今春支配下登録された笠井選手と比べて多少落ちるのですが、その分コントロールが安定してきて、130キロ台の落ちるボールがビシッと決まって実に素晴らしいと感銘を受けました。

 ラミレス監督は先発ピッチャーを早めに降板させてリリーフを多用するスタイルですから、当然リリーフの頭数は多いほうが良いに越したことはありません。そういったチーム事情などを鑑みれば、念願の支配下登録もすぐそこまで来ているのでは?と、今日改めて思いました。

 

 

 日本ハムは6回からマウンドに上った左腕の高山選手がそのまま最後まで投げ抜きました。

 そんなに強い印象は残っていないのですが、球速はそれほど速くなく、多少高めに浮き始めた7回に3連打を浴びて1失点となりました。その3連打はいずれのバッターも大振りせずにコンパクトにセンター返しを心がける的な打ち方をしていて、バッターから見てボールがよく見えていたように感じました。

 特にこれといったクセというか個性を感じなかったのですが、ただ、フォアボールを連発して自滅するタイプでは無さそうですので、これからどうやってプロで生き抜いていくのか、その個性を作っていって欲しいと思います。

 

 

              ■

 

 

 野手も投手もすぐに1軍に送り込める状態の選手が何人もいて、非常に頼もしく感じました。

 パットン選手のように外国人枠の都合で渋々下に置かざるを得ない選手もいますし、関根選手や楠本選手や山下幸輝選手のように打撃好調で今すぐ1軍で使いたい選手もいます。

 長年に渡って「選手層が薄い」が合言葉となっていた我らがベイスターズにとって、まさに宿願が叶いつつある、そういう状況です。

 

 ファームチームとしても今日で4連勝となり、ホエールズからベイスターズに改称してからでは初となるイースタンリーグの優勝も現実のものとして視野に捉え始めています。

 

 まさに充実一途でありますので、皆様も是非、ファームチームの試合を見に横須賀スタジアムに足をお運び下さい。

 

 

横浜DeNA8-3日本ハム

勝:バリオス

敗:吉田

観客数:699名

 

 

 

以上

 

 

 

 

 

残念な来場者対策について

 

 ヤフートップに選ばれるほど話題のこのトピックについて、全く他人事でありませんので、言及したいと思います。

 

number.bunshun.jp

 この記事の中では鎌ヶ谷で選手に迷惑行為に及ぶ人物の話と転売目的でサインを何枚も貰おうとする人物の話が取り上げられていますが、僕は今回、前者の迷惑行為について言及したいと思います。

 

 我らがベイスターズではかつて、特に横浜スタジアムのベンチ付近の観客席から選手に向かって執拗に誹謗中傷を繰り返す輩がおりまして、そういった問題に対し内川選手や村田選手が球団に善処を求めたものの充分な対応が取られず、それが数年後に両選手がFA流出する遠因になったとも言われております。

 

 当時の横浜スタジアムは閑古鳥が鳴く有様で、とりわけベンチ付近である内野指定席ともなれば人間が手で数え切れるような観客数でしたので、その分誹謗中傷の声が選手の耳まで届きやすかったのです。だから選手が堪り兼ねるのも無理はありませんでした。

 

 ベイスターズでかつてそういった事があったからこそ、今回の件を全く見過ごせない出来事だと、強い憤りとともに感じ取ったのであります。

 

 

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 この鎌ヶ谷における迷惑行為に及ぶ来場者の問題については清宮選手が選手寮に入寮して以降から始まっていて、それを比較的早い時期から主に東スポさんが繰り返し取り上げておりましたが、残念ながら現時点まで解決に至っていない模様です。

 

 

 こういった迷惑行為を働く人への対処をする場合、20~30年前であれば暴力団街宣右翼などの反社会的勢力の手を借りよう等となっても不思議ではなかったわけですが、コンプライアンス遵守や反社会的勢力撲滅が強く叫ばれる昨今、そのような手段を講じる事は到底許されません。

 

 

 しかしながら、では警察がどうにかしてやっつけてくれるのかと思いきや、こういった迷惑行為を働く人たちというのは往々にして、警察が手出しの出来ないグレーゾーンを熟知した上で迷惑行為に及んでいるような側面もあって、だから何ヶ月にも渡って問題を長引かせざるを得なくなっているのだろうと推察致します。

 

 普通の人間はこういう迷惑行為に及ぶような人種と交わることが少ないか、皆無だと思います。だからなかなか想像しにくいのですが、僕はかつて「川崎国」などと揶揄された川崎市の南部で生まれ育った関係上、そういう性質の人種がいるのを体感的に理解しております。

 

 飲食店で出された食べ物にわざと髪の毛を入れて「髪の毛が入ってたぞ!」と騒ぎ立てて飲食代を無償にさせたり慰謝料を取ろうとしたりするような人が、実際にこの日本にもおりますし、恐らくそういう土壌にいる人達が、この鎌ヶ谷で暴れているんじゃないだろうかと想像できるのです。

 

 

             ■

 

 球団としてはあまり事を荒立てたくないと考えるのは無理もありません。事を荒立ててマスコミ総出で報じるような事態になると、よく事情を知らない人達に好き勝手に言われて世論をコントローラブルにする恐れもありますし、「球団側にも責任の一端がある」みたいな論調にならないとも限りません。

 ですから現時点における日ハム球団の対応は、特に可もなく不可もなくといった所ではないでしょうか。

 

 

 そしてその上で必要だと思うのは、主としてファイターズファンから成る自警団のようなものではないかと、僕は考えたのです。

 

 

              ■

 

 東スポがかつて報じた所によれば、この迷惑行為に及ぶ人物の多くは未成年であって、さらに親権者にも事態に真摯に向き合おうという態度が見られないという事であって、現状において「キレイゴト」で問題を解決するのは無理なのではと、僕は見ています。

 

 ですから、球団とは資本的にも人的にも交流のない第三者のファイターズファンから成る自警団を立ち上げて、あくまで警察のご厄介にならない範囲において「目には目を」で抗していくのが良いのではないかと、ご提案を申し上げます。

 

 

 ここで僕が「警察のご厄介にならない」と書いたのにも理由があって、大雑把に言えば刑事罰に問われない範囲でやって下さいね、という事であります。

 

 もっと具体的に言えば、この迷惑行為に及ぶ輩の一部始終を動画に撮って、YouTubeで正義の告発をして頂いたり、また、動画や写真を手がかりに様々な情報を収集したり、さらにそこで得た情報を手がかりに、その迷惑行為に及ぶ人達の周辺の人達に取材を申し込んだりしてはいかがでしょうか。

 

 僕が言っているのはあくまで正義の告発であるとか、情報収集であるとか、取材活動をしてはどうかと言っているのであって、何も直接的に鎌ヶ谷で当事者たちと対峙しろとか、殴ったり蹴ったりしろとかといった警察のご厄介になりそうな事は絶対にダメなのであります。

 

 そうやって迷惑行為に及ぶ人物たちの周辺を固めてはどうかと、そう言いたいのです。

 

 

             ■

 

 ファンがチームを応援する方法は様々あって、試合を見に行って声援を送ったりグッズを購入したりするのがオーソドックスな手法ですけれども、それ以外にも練習を見に行ったり高価なカメラを携えて写真を撮ったりSNSでコメントを拡散したり、そういった中に「自警団を作って選手を守る」という手法があっても、決しておかしくないと思います。

 

 ただし、これは繰り返し何度も言うようですが、鎌ヶ谷で職員さんや選手たちが目の前にいる所でバチバチやるのはありがた迷惑になる可能性が高いですし、警察のご厄介になるのは論外となりますので、あくまで現代的な手法で、うまくやってはどうだろうかと、そのようにご提言申し上げた次第であります。

 

 そうやってチームとファンが共に手を携えて大団円を迎えられれば良いのではないでしょうか。

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PS 最後に付け加えると、民事上の係争になるかもしれませんけど、それは個々人の責任の範囲でやって下さいね(笑)

 

 

 

 

2018年4月21日 ヤクルトvs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 およそ半月ぶりに球場に行ってきました。今年は仕事の都合もあって球場に行ける回数が減りますので、ファームプラス(ベイスターズ2軍のシーズンパスの意味)には加入せずに逐一チケットを購入するという方針で挑んでおります。

 それでも最終的にはビジターと非公式戦を含めればトータル20試合くらいにはなると思いますので、引き続きお付き合いを頂けますと幸いに存じます。

 

 

 さて、本日はチケットの券面にも印刷されておりますように、横須賀ガールズデイであります。ハマのギャルが見つめていることでおなじみの万永貴司監督率いる横須賀ベイスターズならではのイベントです。

 ガールズ(注:もちろん18歳以上)が大好きな中年おじさんことワタクシも、はるばる追浜まで馳せ参じたわけですが、このイベントが好評を博したのか、本日の横須賀スタジアムの入場券売り場が、まるでハマスタの前売りでもやっているのかと見紛うほどの大行列になって、チケットを買うのに1時間もかかる有様となりました。

 

 行列に並びながらこの盛況ぶりを写真にとって皆様にもブログでお見せしようかとも思ったのですが、あまりの人数ですから写真に他人様の顔がたくさん写り込んでご迷惑となる可能性が大であると、考え直しました。

 

 で、いざチケットを手に入れて場内に向かってみますと、これが全くの拍子抜けでして、いつもの土日のデーゲームとほとんど代わり映えのしない、外野開放しなくても済む程度の客入りでありました。

 あまりの行列ぶりに一時はツイッターのトレンドワードにもなっていたとの事でベイスターズファン界隈でも話題沸騰だったそうですが、この球場に十数年来通ってきた僕からしますと、毎年数回行われる横須賀カレーゲームの方がもっとお客さんが集まりますから!これくらいで驚いてる場合じゃないです!と申し上げたいと思います。

 

 要するに、ただチケットを売るスピードが遅過ぎたが為に大行列が発生してしまったという顛末でありまして、これは本日のイベントを挙行した球団関係者はオペレーションの不手際を大いに反省して頂かなければならないのでは?と、そのように結論づけたい僕であります。

 

 

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 本日のスタメンはご覧の通り。ベイスターズは一軍の開幕投手だった石田選手、ヤクルトは村田修一世代の館山選手という豪華な顔ぶれです。野手のスタメンも両チーム揃って一軍級を多数投入してきていますので、この横須賀ガールズデイに掛ける意気込みみたいなものを感じずにはいられません。

 

 

 まずはベイスターズ石田選手。今日は横須賀スタジアムのスピードガンがガールズデイのインスタばえを意識したのか妙に高い数字が連発し、石田選手は149キロや148キロのストレートをバンバン放り込みました。結局、この試合の最後まで、たぶん5~8キロは割り引いて見たほうが良いんじゃないかという感じであります。

 肝心のピッチングの方は、いわゆる「ボール先行」を連発しておりまして、とにかく変化球はストライクが入らず、ストレートは高めに浮き、挙げ句に1塁へ牽制球を放る時にボークを喫する悪循環でした。投球間隔のテンポもイマイチ締まらない感じで見ていてリズム感がなく、5回を投げて被安打6に与四球2で2失点の勝ち負けはつかずに終わりました。1軍定着を果たした入団2年目以降から考えると今日がワーストピッチだったのではと思います。

 今季は投げる度に状態が悪くなっていく一方のような気がします。昨年二桁勝利したピッチャー3人が故障で欠けてその分の穴埋めをしようと焦ってしまったのかもしれませんが、そこはもう少し落ち着きが欲しい所です。 

 

 ここで注釈。ここでひとつ考慮に入れなければならないのは、今日の女房役がルーキーの山本選手だったという事です。

 1軍で3戦3勝と素晴らしいデビューを飾った京山選手でさえも、その直前に登板したファームの開幕戦で山本選手とバッテリーを組んで5回4失点の負け投手になっていますので、山本選手の力量不足も考えてあげなければいけないと、そこは注釈を入れたいと思います。

 

 あと、ここが重要な点ですけれども、山本選手をディスるつもりは毛頭無くて、彼はまだ19歳のルーキーですから、経験力量がモノを言うキャッチャーの大役を何とか果たそうともがき苦しんでいる段階であります。

 ファームの投手成績というのはこういう状態のキャッチャーとバッテリーを組むことで出る数字も織り込まれておりますので、ただ防御率や被安打数といった字面だけをなぞるだけではない、深い部分を見て頂ければと思います。

 

 

 ヤクルトの館山選手は7回裏のマウンドにのぼって投球練習を終える所までいったものの、そこで急遽投手コーチとトレーナーをマウンドに呼んで一緒にベンチに帰ってしまい、そのまま降板となりました。何か怪我でもしていないと良いのですが、心配になる降板シーンでした。

 それまでの投球は6回で被安打4に四死球4の2失点で勝ち投手となっています。スピードガンが盛り過ぎだったのはヤクルトが守備の時も同じで館山選手の球速も常時150キロ近くが連発していて、しかし見た感じそこまで速いとも感じませんでして、おそらく140キロ前後が最速だったのではと見ています。

 こちらも石田選手と同様でコントロールに苦しむ所があったものの、それでベイスターズ打線に的を絞らせないという副産物を産んだのかもしれません。

 あの130キロくらいと見られる落ちるボールは相変わらず健在でベイスターズのバッターもだいぶ惑わされている感じはありましたが、それ以外のコントロールの方が今日はパッとせずに、そのウイニングショットにまで持ち込むのに苦労したピッチングだったと思います。

 

 

 次に打線について。

 

 ベイスターズは1軍復帰が待ち望まれる梶谷選手が3番ライトで出場してチーム唯一の打点となるライト前への2点タイムリーを打ちました。故障箇所を気にすること無くフルスイング出来ているようです。

 守備の方で故障箇所の回復具合を見定められるようなシーンはありませんでしたが、打球の追い方などで特にブランクを感じさせるような事はありませんでした。

 今のベイスターズ1軍のライトはルーキーの神里選手が定着してしまって焦りが募るかもしれませんが、ファームでしっかり結果を残して誰もが納得する形での1軍スタメン復帰を望みたい所です。

 

 ひとつ余談ですが、今日は梶谷選手の事を「タカユキー!」と呼んで応援するファンの姿が非常に多く目に付きました。

 もう数年前から薄々感づいてはいましたが、1軍に定着してからの梶谷選手は「タカユキ」と呼ばれているんですね。梶谷選手というのは中畑監督が就任するまでほとんどファームにいて、その頃は誰も彼のことを「タカユキ」などとは呼んでいなかったような気がしますので、非常に新鮮に感じました。ナウでヤングなベイファンジェネレーションという感じでしょうか。都会に出ていった同級生が垢抜けて帰ってきた的な寂しさがありましたね。

 ちなみに今日の梶谷選手の打席で「しまねー!」と声援を送るファンは誰一人としていなかった事を付け加えておきます。

 

 

 山下幸輝選手が6番サードでスタメン出場し3打数1安打でした。その1安打はタイミングを外されながらも、なんとか右手一本でバットでレフト前に押し込んでいくような、技アリの一打でした。往年の篠塚和典さんを彷彿とさせる匠の技だと、以前にも彼のバッティング技術を評した記憶があります。

 目下の所、ベイスターズの1軍に彼の居場所はありません。昨年は出場機会を得るために外野を守る場面もありましたが、それでも1軍でコンスタントに打席をもらうまでには至りません。

 ですが、彼のバッティング技術は、それこそ1軍でコンスタントに出場機会を得られさえすればおいおい首位打者を取れるんじゃないかと、そういうものを感じています。それこそ、今から4年くらい前にこのブログで宮崎選手を猛プッシュしていた時と似たような感情を持っています。

 チームが強くなって選手層が厚くなってきたからこそのジレンマだと言えるでしょうが、なんとか彼のバッティング技術が日の目を見る時が来ないものかと、非常に惜しい気持ちを今日は特に強く感じました。

 

 

 ヤクルトではゴールデンルーキーの村上選手が5打席立って3つのフォアボールとなかなか勝負してもらえず、2打数の1安打に終わりました。

 特に石田選手との対戦ではどちらが高卒ルーキーなのかわからないという位の圧倒的な存在感で石田選手を威圧し、いずれもカウントノースリーという状況を作りました。打たせてもらえた2打席はいずれもレフト方向への打球で、本当に軽く振ったようなスイングでレフトフェンス直撃の2ベースとなりました。

 今年のイースタンは日ハムの清宮選手やロッテの安田選手など高卒ルーキーの強打者が居並んでいるわけですが、ここまで見てきた中で言えば村上選手が圧倒的にリードしているように見えます。近年の近いケースだと西武の森友哉選手が高卒ルーキーで1年目から1軍で結果を残していますが、その森選手よりも格上なのではと思います。

 僕は去年のドラフト会議でくじ引きになるまで彼の名前を知らなかったのですが、さすが3球団から指名されるだけの逸材であると唸らされました。ヤクルトはとんでもない大物を獲得したぞと、声を大にして申し上げたいと思います。

 

 とにかく今申し上げたいのは、ヤクルトファンの誰でもいいから、村上宗隆選手のウィキペディアのページを作ってあげて下さいという事に尽きます。ドライチなのにウィキペディアのページがないなんて寂しすぎますから。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは、6回から武藤選手、7回から田中健二朗選手がそれぞれ1イニングづつ、8回と9回の2イニングを平田選手という継投です。

 

 その中で平田選手について触れますが、先日の1軍の巨人戦でまさかの先発5回無失点をやってのけたあの平田選手が、1イニングは完璧に抑えるも、2イニング目になると数年前の平田選手に逆戻りしたかのようなフォアボール連発、そして味方の守乱による2失点となりました。

 井納選手にも言えることですが、先発で結果を残す人はロングリリーフでも大丈夫だろうと思いきや、回跨ぎした2イニング目で調子を狂わせてしまって、先発とは似て非なるものなのだなと感じました。

 1イニング目は先日の先発した時と同様のゆったりとしたフォームからビュッと投げて、相手打者が思わず初球から手を出してしまうという好循環を作りました。先発した時に球数が少なく済んだのもそのあたりが要因だと思いますが、今日の回跨ぎの2イニング目は若干力んでいるように見えなくもなく、それがコントロールに狂いを生じさせたという感じではないでしょうか。そのあたりは気持ちの問題ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

 今日の1軍の試合でロングリリーフで結果を残した三嶋選手もリリーフに転向した当初はそんな感じでしたので、安易に先発ピッチャーだったからロングリリーフでも大丈夫だとは決めつけずに、慎重にステップを踏んで欲しいと思いました。

 

 

 ヤクルトは7回裏の投球前に急遽降板した館山選手に変わって左腕の中澤選手が8回2アウトまで投げ、2アウトで白崎選手が代打で出てきた所から右腕の山本選手にスイッチし、そのまま山本選手が最後まで投げました。

 

 中澤選手は急な登板だったにも関わらず慌てる様子もなく、ランナーを1人も出さないピッチングで決めました。元々1軍でもそれなりに投げている選手ではありますが、対戦したベイスターズの打者も荒波選手や石川選手などの1軍レギュラー経験者だったのに、ずいぶんあっけなく終わってしまいました。

 球速は覚えていないのですが、コントロールがストレート変化球ともに非常に良く、横の変化球の出し入れがうまいなぁと思いました。この調子なら一軍も近いのではないでしょうか。

 

 

                ■

 

 というわけで大行列を作って応援したベイスターズファンの奮闘もむなしく、ベイスターズは敗れました。今日は両チームともベテラン勢の出番が非常に多かったわけですが、ベテランの悲哀を見せつけられる、シュールな一日だったと言えるでしょうか。

 

 明日も今日と同じくヤクルト戦が横須賀スタジアムのデーゲームで行われます。1軍はナイターですので、それまで横須賀スタジアムに駆けつけて応援してみるのも良いのではないでしょうか。

 

 

ヤクルト6-2横浜DeNA

勝:館山

敗:武藤

S:山本

観客数:試合後の発表がなかったので僕の推定で1700~1800人ほど

 

 

 

以上

 

 

 

 

 

2018年4月7日 千葉ロッテvs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 本日は寒風吹きすさぶ神奈川県横須賀市まで、イースタンリーグの本拠地初試合を見に行ってまいりました。

 厳密に言えばベイスターズ球場(練習場)と平塚球場の試合が既に数試合行われておりますからホームの初試合ではないのですが、予定されていた横須賀スタジアム開催が雨で流れ、開幕から半月以上が経ってようやくこぎつけることが出来た、という経緯です。

 それで今日はDeNA球団肝いりのイベントなども行われたわけですが、さすがにここまで間が空いてしまっただけに、いつもの本拠地開幕戦と比べるといまいち盛り上がりに欠ける、そんな試合だったと思います。

 

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 本日のスタメンはご覧の通り。ベイスターズはルーキーで基本的にはリリーフ型の寺田選手、ロッテの先発もルーキーの渡邉選手という顔ぶれです。

 ベイスターズは先発陣の故障が相次いでいる影響でファームの先発ローテが不足しており、そのため今日の寺田選手は先発で登板したものの2イニングで降板し、その後もリリーフピッチャーが1~2イニングづつ繋いでいくという形になりました。

 

 それと、今日の横須賀スタジアムはスピードガンさんの調子が非常に悪かったようで、試合開始から2回裏くらいまで冷温停止状態が続き、その後は表示が出たり出なかったりで、出ても80キロのような首を傾げざるを得ない異常値が結構多かったものですから、途中から視線を追うのを諦めました。ご承知おき願います。

 

 それではベイスターズ先発の寺田選手についてですが、初回先頭の加藤選手にいきなりデッドボールを当ててしまってヒヤリとさせられたものの、その後は至って順調に2イニング無失点で切り抜けました。

 球速表示がないので感覚的なものに過ぎませんが、今日はとにかく風が強くてしょっちゅう砂嵐が吹き荒れている状況だったのを考慮したのか、控え目な球速で投げていたように見えました。速い球でも恐らくは140キロ前後でしょうか。

 球速が抑えめで奪三振も1つのみでしたので見栄えはしませんでしたが、この強風にもめげず、右バッターにも左バッターにもコントロールをそこそこ整えて投げられましたので評価できるのではないでしょうか。

 今日のピッチングをそのまま1軍でやるとすぐに捕まりそうな気もしますのでなんとも言えませんが、グラウンドコンディションの良い状態で球速を上げてどこまでコントロールを維持できるか、今後も見ていきたいと思います。

 

 

 ロッテ先発の渡邉選手は立ち上がりに多少コントロールに苦しむ様子が見られ、初回こそ三者凡退で終わったものの、2回にフォアボールでランナーを出して置きに行ったボールを痛打され2失点しました。

 ただ、甘いボールを打たれたと感じたのは山下幸輝選手と網谷選手に対する1本づつで、白崎選手に打たれたタイムリーはタイミングを外せたもののうまく拾われてセンター前へゴロで抜けたという感じで、そこまで内容が悪かったわけでは無いと思います。

 3回以降は完全に立ち直りコントロールも安定して3者凡退を3イニング続けた所で降板となりましたので、トータルで5回2失点。多少球数を要しましたが、試合中に悪い部分を修正する器用さを見せられたと好評価できるのではないでしょうか。

 

 

 次に打線について。

 

 2回に3連打で2点を奪いましたが、それ以降は試合終了まで荒波選手の内野安打1本しか出ず、1軍と同様に多少寂しい感じがしました。

 

 

 高卒2年目で今年から登録名を「大河」と変更した松尾大河選手ですが、ひと冬越して守備が非常に良くなってきたと感心しました。

 今日は三遊間にも二遊間にも厳しい打球が何本も飛んできましたが、打球判断が非常に良く、遠い所までグラブが届くようになりました。そしてただグラブが届くだけでなくキャッチングが正確無比で取りこぼしが無く、取ってから投げるまでの動作も去年とは見違えるほど速くなりました。

 更に、去年はあまり肩が強いとは思わなかったのですが、今日は苦しい体勢から強い送球で足の速い大木選手の普通なら内野安打になるような打球をアウトに仕留めるナイスプレーも見られました。

 守備にも持って生まれた才能というのがあるらしいですが、野球のあらゆる要素の中で言えば守備ほど努力で補える、上積みの出来るものは無いと僕は考えています。

 ですから、たった1年で守備力をここまで上げてきた松尾選手の、外からは見えないたゆまぬ努力のようなものを、今日はたっぷり実感させてもらいました。

 この調子で人一倍努力して、1軍初出場を掴んで貰いたいと思います。

 

 

 もうひとり、7回に代打で出場した山本武白志選手についても触れておかなければなりません。

 今日の打席はタイミングを取るのにかなり苦しんでいたものの、なんとか粘って、そしてレフトの和田選手がフェンスに背中を付けてようやく捕球できるような、大きなレフトフライを打ちました。

 多少バットの先だったかな?と思ったのと、あとは少し打球の角度が低かったのもあって外野フライに終わりましたが、本当にごく僅かな出場機会しか与えられない中で、よくここまで打席で自分の持ち味を発揮できていると感心しました。

 

 武白志選手は入団当初から非常に立派な体格をしていましたが、去年と比べてまたさらに一回り身体が大きくなったと感じました。身長というよりかは身体の厚みと言いましょうか、間違ってもデブではない、それこそゲゲゲの鬼太郎に出てくるヌリカベのような威風堂々とした体格になりました。相当ウエイトトレーニングを積んだのではないでしょうか。

 今季に入って唯一スタメン出場した試合で4打数2安打をマークしていますし、育成3年目で後がないというのもありますが、もうちょっと公式戦の出場機会を与えてあげられないものでしょうか。

 あの無駄のないバッティングフォームに、代打で出てきてもそれなりに勝負をできる適応力などを見ても、フューチャーズ戦やアマとの交流戦だけでなく記録の残る公式戦に起用するだけの価値は絶対にあると思うだけに、こうしてたまにしか出場させてもらえないのが、見ていて悔しくて仕方ありません。

 

 

 ロッテは新外国人選手のドミンゲス選手がスタメンで出場して4打席3三振に1四球と全く奮いませんでした。緩めの変化球と外に逃げる変化球が苦手そうだと感じました。

 

 ロッテといえば去年伊東勤監督が長距離バッターを熱望しているのに、どう見ても中距離バッターのサントス選手をシーズン途中に獲得して物議を醸した事が記憶に新しいですが、どうも、今年もチグハグというか、そもそもちゃんと外国人選手のスカウティングをやっているのか、甚だ疑問だと、今日のドミンゲス選手を見て改めて感じました。

 

 ロッテはもう1人、昨年BCリーグの富山サンダーバーズでプレーしたペゲロ選手を獲得していて、去年BCリーグで見た時に素質みたいなものを感じていたので獲得したのはそれはそれで良いと思うのですが、その後の様子を見ていると、どうも選手のサポートが行き渡っていないような感じも受けています。

 

 毎年のように1年限りの外国人バッターを取ってはリリースして取ってはリリースしての繰り返しをしていますので、もうちょっと根本的な対策を考えなければならないのではと、そのように感じました。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 先述した通りベイスターズは先発からリリーフピッチャータイプの寺田選手が2イニング投げて降板し、そこから藤岡選手、田中健二朗選手、加賀選手、野川選手、田村選手が1イニングづつ投げ、最後に須田選手が8回9回の2イニングを投げました。

 

 その中で育成3年目の田村選手について触れますが、昨年まではファームの先発ローテの一角として投げていたのが、今日はリリーフでの登板となりました。ベイスターズの先発陣は見ての通りの充実ぶりでこのままでは支配下登録の芽がないという事でリリーフに転向したのでしょうか。そんな気がします。

 それで今日はスピードガンが動いた時で最速が141キロと、去年先発で投げていた時とだいたい同じくらいか少し抑えめの球速で、フォアボールを1つ出したものの、無難に無失点で切り抜けました。

 投球フォームの腕の振りが去年と比べていくらか力感が増したというか、短いイニングを投げればいいという安心感から思いっきり投げているような感じがして、球速はともかく、フォームはリリーフ向きになったという印象を受けました。

 元々コントロールはそれなりのものがある選手ですから、リリーフで連投しても球速を高水準で維持出来るようにして、支配下登録を目指して欲しいと思います。

 

 

 ロッテのリリーフは6回関谷選手、7回阿部選手、8回高野選手がそれぞれ1イニングづつ投げました。

 

 6回に登板した関谷選手は昨年まで1軍で先発をやっていたピッチャーですが、今年はどうしてこの場所にいるのでしょうか。スピードガンがはっきりしないので球速はわかりませんが、特にどこか故障明けという雰囲気でもありませんでしたし、3アウトを3つともフライで仕留めているのは、バッターが感じている以上にボールに勢いがあるからバットの上っ面で叩いてしまうのでは?という意味で、ボールにも力があったのではないでしょうか。

 リリーフ転向なのか、それとも何か別の事情でもあるのかわかりませんが、調子は悪くなさそうだと思いました。

 

 

                ■

 

 

 野球以外の事で一つ気になる事がありました。

 

 今年の横須賀スタジアムは販売する酒類のバリエーションが豊富になったのは良いのですが、どう見ても小学校低学年~中学年の子供が大人のお使いでビールを購入しているのを何度か目にしまして、コンプライアンス上も非常に不味い事ですから、一刻も早く未成年への販売禁止を徹底するべきだと、申し上げたいと思います。

 

 僕が子供の頃は大人からお使いを頼まれて酒屋さんにビールを買いに行くのが当たり前でしたけれども、今ではしっかり法律を厳守しましょうという事で、仮にお使いであったとしても認められないというのがスタンダードです。

 

 ですが、いささか球場ではそのあたりの管理が甘くなっているようです。それは全く問題の有る事ですから、DeNA球団におかれましては、早速明日から関係業者も含めて申し渡しを行って頂きたいと思います。

 

 

 それにしても今日は寒い一日でした。横須賀スタジアムは海に近いので天気予報で言われる気温より多少寒くなる傾向はあるのですが、それに加えて今日は激しい強風のおかげで、あまりの寒さに耐えきれずに途中で球場を後にしてしまうお客さんも少なくありませんでした。

 

 明日8日は天気予報の最高気温が今日よりさらに低くなっておりますので、横須賀スタジアムに行かれる皆様は、ぜひ真冬の服装でお出かけなさいますよう、僭越ながらアドバイスさせて頂きたいと思います。

 

 

千葉ロッテ1-2横浜DeNA

勝:須田

敗:渡邉

観客数:1302名

 

 

以上

 

 

 

 

2018年3月25日 横浜DeNAvs日本ハム (鎌ヶ谷) の感想

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 21日の春分の日横須賀スタジアムで行われる予定だった今季最初の本拠地公式戦が雪で中止になりましたので、先日の浦安のロッテ戦に続いて、千葉県まで公式戦を見に行ってまいりました。

 思ったよりも到着が遅くなって鎌ヶ谷スタジアムの客用駐車場が満車のため入庫出来ず、やむを得ず東武野田線鎌ヶ谷駅近くのコインパーキングに車を停めて、そこからタクシーで球場入りしました。

 そのせいで試合開始に間に合わず、観客席に入った時には既に2回表が終了し、ベイスターズが2-0でリードしている状況でした。

 

 鎌ヶ谷スタジアムの周辺にはコインパーキングが一切無いので、これに懲りて、今後はもっと早く行こうと肝に銘じましたね。

 

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 両チームの先発メンバーはご覧の通り。ベイスターズは高卒ルーキーの阪口選手、日本ハムはご存知ハンカチ王子こと斎藤佑樹選手の両先発です。

 

 

 まずはベイスターズ阪口選手。初めて見るのですが、球速が140キロを超えるストレートが8割方を占める実に若々しい配球で、たまに110キロ台のカーブと120キロ台のチェンジアップのような球を織り交ぜるピッチングです。ものすごくストライク先行でズバズバと、それを5回まで続けて、6回になってスタミナが切れたのか球速が140キロを切るようになって、そこから変化球の割合を増やして、6回終了で降板となりました。

 失点は1で被安打とフォアボールがいずれも2と、高卒ルーキーの3月の内容としてはすこぶる良いと、非常に嬉しくなりました。近年のベイスターズは飯塚選手綾部選手京山選手と毎年のように高卒で右投げの先発型ピッチャーを獲得してきましたが、入団1年目の3月の時点でここまで完成度の高い選手は、間違いなく初めてではないかと思います。

 まずなにより、6回までで球数が86で収まっているというのが良いです。つまり無駄なボールをあんまり投げていません。しっかりストライクゾーンで勝負できていて、それでいて5回まで常時140キロ以上の球速で相手打線を抑え込めているのですから、技術的にはDeNAになって以降では最高の高卒ピッチャーと呼んでも差し支えがありません。

 課題はスタミナ面です。これはもう年齢的にやむを得ませんが、まだまだ体力不足で、その影響が6回に出てきました。球数が少ない中で6回で疲れが見え始めていますので、まずは体作りをしっかりやらなければなりません。

 あとは、今日見た限りでは横に曲がる変化球が無いのかな?という気がしました。僕が見れていなかっただけかもしれませんが、もし本当に持っていないなら、今後学んだほうが良いと思います。

 

 いずれにせよ、鎌ヶ谷まで行った甲斐がありました。

 

 

 日本ハム斎藤佑樹選手は5回を投げて3失点で敗戦投手となりました。僕が覚えている限りにおいて球速が140キロを超えた事がなく、今まで見た中では明らかに球が遅かったと感じました。

 あとは、これは非常に気になったのですが、投げた後の体勢が崩れていて、強めのピッチャーゴロはほとんど捕球出来ずにセンター前へ抜けるか、セカンド・ショート任せになりました。あんなにフィールディングの悪い選手では無かったと思いますから、怪我でもしているのか、それともピッチングで頭が一杯になってしまっていたのか。理由はわかりませんが、気になりました。

 ヒットもホームランも打たれていますし、首脳陣へのアピールどころでは無かったと思いますね。

 

 

 次に野手陣について。

 

 

 まず個々の選手の感想に触れる前に書きたいことがあって、今日は皆さん何時になく盗塁を仕掛けまくっていました。

 関根選手のような俊足型のみならず、狩野選手や細川選手も果敢に盗塁を仕掛けました。日本ハムのスタメンキャッチャーがあまり強肩とはいえないベテラン市川選手だったのでベンチから指示が出たのかもしれませんが、思惑は的中し、キャッチャーが郡選手に替わった後も含めて全て成功いたしました。

 あくまで盗塁をしているだけで、それ以外の基本的な走塁面がいつもと比べて果敢だったというわけではありませんので、キャッチャーの顔ぶれを見て決めただけかもしれません。

 

 

 野手ではファーストスタメンの網谷選手が2打席連続でホームランを打ちました。1本目は斎藤佑樹選手から、2本目は替わった浦野選手から、いずれも左中間のスタンド後方にある防球ネットに突き刺さる、目の醒めるような素晴らしい弾道の特大ホームランでした。

 昨年と比べて身体つきが大きくウエイトアップしたという感じは無く、フォームも特に変わった印象はありませんが、とにかく迷いのない思い切りの良いスイングで、今年こそ支配下登録を勝ち取るぞという意識を感じさせてくれました。

 同じ右のスラッガーとして注目される細川選手と比べると幾分バッティングに柔らかさがあって打率もそれなりに残せそうなのが網谷選手の特徴ですので、この勢いで打ちまくって支配下登録をゲットしていただきたいものです。

 

 

 かつてベイスターズのキャプテンの座に君臨していた石川選手が3番指名打者で出場して、あいにくノーヒットで2打席終了後に途中交代となりました。

 今年の石川選手は特にどこかを痛めていたという話を聞かない割に、ずいぶんと仕上がりが遅く、まだピッチャーと対戦していてもタイミングを取るのに苦労しているような、とても1軍に呼んでもらえるような状態では無いという印象を、前回の浦安のロッテ戦の時と同じく感じさせられました。

 僕は石川選手には代打の切り札になって欲しいと思っています。1軍では2年目の佐野選手やルーキーの楠本選手が代打要員として考えられているようですが、シーズン通して期待できる代打の切り札というのはそれなりに場数を踏んだベテラン級でなければならないというのが僕の持論で、ですから石川選手にもうひと踏ん張りして欲しいのになと、非常に残念に感じています。

 確か一昨年くらいに山下幸選手が代打の切り札として活躍した時期がありましたが、長続きさせられずに、彼は今ファームを主戦場としています。若手でも彼のように代打の切り札として一瞬の輝きを放つ事はあるけれども、シーズン通してとなると、下園さんやゴメス選手のように、ある程度のキャリアが必要なのだと思うのです。

 ですから、石川選手には、こういう所でモゴモゴしていないで、ファームのピッチャーなんか相手じゃないんだと見せつけてもらいたいと、残念に感じています。

 

 

 日本ハム打線は全般的に低調で特に目につく選手はおりませんでした。

 

 膝の靭帯損傷から復帰を目指す谷口雄也選手がスタメンで出場して4打席ノーヒットに終わったわけですが、ちょっと気になったのは、足の調子が引き続き芳しくないのか、内野安打になりそうな打球でも間に合わずにゴロアウトに倒れるなど、自慢の俊足が完全に影を潜めてしまっておりました。

 スタメンで守備にも就いてフル出場しているのだからお医者さんからもゴーサインが出ているのではないかと思いますが、もしかしてもうかつてのような俊足は取り戻せないのでは?などと、余計な心配をしてしまったりもしました。

 

 

 次にリリーフ陣について。

 

 ベイスターズは7回加賀選手、8回武藤選手が1イニングづつを投げ、9回にマウンドに上ったルーキーの寺田選手がピリッとせず1アウト取っただけで降板して急遽平田選手が登場し、残る2アウトを取ってゲームセットとなりました。

 

 その中で加賀選手について触れますが、球速は130キロ台中盤がMAXで、おなじみの外に逃げるスライダーで危なげなく3者凡退に切って取りました。

 加賀選手くらいのレベルになると、よほど状態が悪くない限りファームのバッター相手に打ち込まれることは無く、だから見ている僕らは1軍に行っても活躍できそうだという気分になりがちなのですが、ここが1軍と2軍の違いで、1軍の主力級のバッターともなると外に逃げるスライダーをカットしたり見逃したり出来ますので、そうすると苦しくなって打ち込まれたりフォアボールになったりして、なかなか抑えられません。

 ですから今の状態を持って1軍でどれくらいやれるのか未知数なのですが、彼のようなタフな精神力の持ち主はやはり心強い存在ですので、なんとか1軍に這い上がって頂きたいものだと思います。

 

 

 日本ハムは6回と7回の2イニングが浦野選手、8回高山選手、9回は昨秋の侍ジャパン代表戦に選ばれて出場した堀選手がそれぞれ1イニングづつ投げました。

 

 この中で堀選手について触れますが、球速は140キロ台中盤となかなかの速いボールを続けざまに投じるものの、関根選手に狙いすましたようにレフト線へ強烈なライナーの2ベースを打たれ、その後味方の守備のミスなども重なって自責は0ながら3失点となりました。

 味方のエラーが大きく響いたのは確かですが、それにしても打たれた打球はいずれも芯を食った強い当たりばかりでしたので、あまり満足のいくものではなかったと思われます。

 結局1軍のオープン戦にも全く登板していないようですし、2年目のジンクスにぶつかってしまったという感じでしょうか。

 

 

              ■

 

 

 というわけで今季3戦目にしてようやく初勝利(僕の目の前において)となりました。

 

 1軍のオープン戦も終わり、今後は開幕1軍入りを目指して当落線上にいた選手達がこちらに移って試合に出るようになって来るでしょうが、現有メンバーだけで見ても今年はイースタンの良い順位を狙えそうな感じもしますので、引き続き見守っていきたいと思います。

 

 

横浜DeNA7-4日本ハム

勝:阪口

敗:斎藤

S:平田

本塁打:網谷(僕の推定飛距離130メートル)網谷(僕の推定飛距離135メートル)

観客数:1300人ちょっと

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018年3月17日 横浜DeNAvs千葉ロッテ (浦安) の感想

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 年を取ると月日が経つのが早く感じられるようになります。四十路の大台を迎えた今年は特にオフの期間が短く感じたような印象を受けています。

 毎年毎年ストーブリーグばかり頑張るチームだったのでオフの期間も戦闘モードを崩せなかったのが、今回のオフはいつになく心穏やかに過ごせたから、それで心身ともにリフレッシュして開幕を迎えられているという事なのかもしれません。

 

 さて、今日はイースタンリーグ開幕戦。万永ベイスターズの船出だよ!という事で、頭に耳の飾りをつけたリア充が集う街「舞浜」にて、ネズミ野郎には目もくれずに浦安市運動公園野球場で行われた試合を見に行ってきました。

 

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 ネズミ野郎そっちのけでロッテのファーム戦に集いし勇者達がこんなにも大勢で列をなしております。ちなみにこの行列はロッテ応援側席の入場列で、ベイスターズ側にはもう一本行列が出来ておりまして、いかにすごい人数が入ったかおわかり頂けるかと思います。

 結果的に2000人以上入ったそうですから、マリーンズファームはロッテオリオンズをも上回る、集客力を誇るチームと言えましょう。

 

 ロッテ球団はファーム戦でもこんなにお客が入るのに、明日はほとんど客席のないロッテ浦和球場で試合をやるというのだからわかりませんね。実にもったいない事です。一昨年市原市で行われた試合でお客さんが大勢いるのを見ましたし、当時と同じことを感じてしまいました。

 ファームとは言えプロ球団なのだから、そういうお客さんの集まる球場で試合をやるべきではないでしょうか。

 

               ■

 

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 本日のスタメンはご覧の通り。ベイスターズは高卒2年目の京山選手、ロッテは大卒2年目の佐々木千隼選手で、2年目ピッチャー同士の対決です。ちなみにベイスターズのキャッチャーであるルーキー山本選手はBCリーグの滋賀ユナイテッド出身で、京山選手は滋賀県出身ですから、滋賀絡みバッテリーという事になります。

 

 まずは京山選手についてですが、今日は被安打6に与四球6で4失点の負け投手となりました。

 球場のスピードガンがまともに機能していなかったので正確な球速はわかりませんが、感覚的には140キロ台中盤は出ていたように思います。立ち上がりはそれほど制球に苦しむ様子は見られなかったものの、4番を打つ角中選手に対してストレートのフォアボールを出した所から「おやおや?」という雰囲気を醸し出し始め、3回から球が打ち頃の高さかつコースに集まるようになってきてヒットと押出しを含むフォアボールで3失点。さらに次の回にももう1点を奪われて、5回終了で降板となりました。

 

 今日バッテリーを組んだ山本選手が低めのボールをファンブルしたり後ろに逸らす場面が繰り返されて、そこから少し調子を狂わされたような印象もありましたし、内外のストライクゾーンでも多少首をかしげる素振りを見せていましたので、山本選手とのコンビネーションにまだまだ不慣れな感じがあったのかもしれません。

 

 球速はそれなりに出ていましたし、最後のイニングとなった5回はそれなりに修正してきましたので、今日4失点したからすぐに「ああダメか」と落胆するような重い話では無いと思います。次回に好投を見せて挽回して欲しいものですね。

 

 

 ロッテ先発の佐々木選手は5回を投げて1失点(自責点ゼロ)で勝ち投手となりました。初回先頭の荒波選手をサードへの高く上がった内野フライに打ち取るも、ゴールデンルーキー安田選手が打球を見失ってエラーという不運から始まり、好調楠本選手にタイムリーを打たれてエラーで出たランナーの荒波選手に生還されてしまいました。

 球場で時々表示されるスピードガンによれば130キロ台のストレートと、110キロ台中盤の外に逃げる変化球(たぶんスライダー)を中心とした組み立てで、あんまりすごみは感じないものの、結局その外に逃げる変化球をベイスターズ打線がまともに捉えきれずに5回までいってしまったという感じがしました。

 今日のベイスターズ打線は右打者が多かったのですが、左の楠本選手にはボールをしっかり見られているような感じがしましたので、左打者との対戦が増えてくると果たしてどうでしょうか?という印象を受けました。

 

 

 次に打線について。

 

 まずはオープン戦で絶好調の楠本選手です。佐々木選手から一人気を吐く2安打をマークして存在感を示しました。特に圧巻だと思ったのは2本目のレフト線2ベースで、タイミングは振り遅れ気味に、バットの出方は大根斬りみたいな少し無理のある体勢ながら、しかしバットの芯でキレイにミートして打ち返してしまいました。

 プロ野球に入ってくる選手は皆何かしら抜きん出たものを持っているとは思いますが、それにしてもこのバットの芯で捉える能力は天性のものがあると唸らされました。

 なんでこんな良い選手がドラフト8位で取れるのかよくわかりませんが、守備も走塁もソツが無い所を見せてくれましたし、これはファームの試合で見られる機会もそれほど多くないんじゃないかと、大変感心致しました。

 今後は、まだ身体の線が細いように見えますので、体力増強が課題になってくるという感じでしょうか。

 

 それ以外は野手で目を引いた選手はいませんでした。

 

 

 ロッテ打線は個々の選手の感想を書く前に一つぜひ書いておきたい事がありまして、チーム全員の走塁に対する意識がものすごく高く、守備側が少しスキを見せるとすぐにスタートを切ってくるのが、昨年と比べて明らかに違うところだとして感じました。

 ランナー12塁の場面でベイスターズのキャッチャー山本選手が投球を取り損ねて後方数十センチにボールが転がってしまったと思うと、2塁ランナーの肘井選手が瞬時にスタートして、12塁ランナーそれぞれが進塁してしまう、という事もありました。

 山本選手の2塁への送球が甘いと見るやいなや試合中からどんどん盗塁を仕掛ける頻度が増えていきましたし、成功する確率も高かったです。牽制に引っかかって飛び出してしまう場面もあったものの、ではすぐに凶殺プレーで捕まるかと思いきやずいぶんうまく逃げ回ってベイスターズ守備陣に冷や汗をかかせるという事もありました。

 

 ロッテファームは今年から今岡さんが監督をおやりになっているわけですが、今岡さんが足で攻めるというイメージは全くなく、それよりもむしろ井口新1軍監督の思想がファームにまでしっかりと浸透していると見なすのが自然なのかなと思います。

 率直な所戦力的にロッテに手強そうな印象は無かったのですが、監督就任1年目の3月でファームにここまで井口イズムが浸透しているのを見ると、これはもしかしたらパリーグの台風の目になるかもしれないと、そこまで考えさせられました。

 

 

 ロッテ打線では加藤翔平選手が4打数4安打と大爆発しました。4安打中3安打は文句のつけようがないクリーンヒットでしたし、もう1本もピッチャー強襲といっていいキレイなセンター返しでしたので、とにかく調子が良さそうだと感じました。

 加藤選手は走攻守三拍子揃ったいかにも井口新監督の野球に馴染みそうなタイプの選手ですし、これから1軍のレギュラー争いに割って入ることも充分可能なのではないでしょうか。

 

 ロッテと言えばゴールデンルーキーの安田選手が6番サードでスタメン出場しました。初回の守備からいきなりエラーをしてしまい、打席では1アウト満塁の場面でゲッツーに倒れるなど、良い所はあんまり見せられませんでした。

 ただ、守備で、3塁線に飛んだゴロをさばいて1塁に送球する場面が何度かあったのですが、軽く投げるように見せて矢のような送球が行っていましたので、肩の強さは相当なものがあると感じました。

 打つ方では強い打球を全く打てておらず、疲れや気持ちの問題も多分にあるのではないかと思いますが、そもそも高卒1年目の春からいきなりプロのレベルをこなせる筈もないのでして、焦らず怪我のないように体力をつけて、フォームを固めて、じっくりと力をつけてくれれば良いと思います。

 

 

 次にリリーフ陣について。

 

 ベイスターズは6回平田選手、7回三嶋選手、8回国吉選手と右の速球派を3人続けて投入です。

 

 その中で国吉選手について書きますが、今日はランナーのいない先頭からセットポジションで投げ続けて最速が148キロをマークし、フォアボールを1つ出してしまったものの、ほぼ危なげなく片付けました。

 今年の国吉選手はカットボールを多用して打たせて取るピッチングをやると言っていましたが、今日はストレートの制球が良く、変化球は多少バラツキがあって打者によく見られているような感じも受けました。

 カットボールを多用するようになったのは今年からだという事でまだ完全に自分のモノになりきっていないのかもしれませんが、今日のように、その日その日の状況を見ながら柔軟にボールの使い分けが出来るようになってくれれば良いと思いますね。

 

 

  ロッテは6回から唐川選手がマウンドに上ってそのまま最終回まで投げ続けました。

 

 唐川選手は6回から8回まで全く危なげないピッチングで、得意のカーブもコースにしっかり決まってベイスターズ打線に的を絞らせませんでした。

 

 ただし最終9回、先頭の代打網谷選手から、タイミングを外されながらもバットの先に当たったようなふわりとした打球でセンター前に運ばれると、続く山下選手には、こちらもタイミングをうまく外したにもかかわらず、まるで往年の篠塚和典さんのような右手一本でバットを押し出すようにしてレフト前に曲芸打ちするかのようなヒットを打たれノーアウト12塁のピンチを招いてしまいました。

 白崎選手関根選手には2者連続でファールフライを打たせて2アウトまでいくも、松尾選手に三遊間を抜けるタイムリーヒットを許し、さらに続く西森選手にも同じようなコースに連続タイムリーを打たれ1点差まで追いつかれます。

 そして迎えたバッターは石川雄洋選手。コースの隅を突く唐川選手に、カットして粘る石川選手。しかし最後、内角低めにズバッと決まるストレートを投げられ、見送ったのか、それとも手が出なかったのか、という具合で見逃し三振に終わり、ゲームセットと相成りました。

 

 不運な連打から2アウトを取って一安心した所で松尾選手で、少し甘く見すぎてしまった部分もあったのでしょうが、再びやる気スイッチが入ってからの唐川選手はさすが1軍のピッチャーだと感服させられました。

 

 

                ■

 

 というわけで今日は序盤の自滅による失点が最後の最後に響いて1点差で敗れてしまいました。

 

 内容的には打つ方でも投げる方でもロッテに軍配が上がる感じでしたけれども、今日の試合で目を覚まして、明日以降はビシっと引き締まった試合をやってもらいたいものだと感じております。

 

 

横浜DeNA3-4千葉ロッテ

勝:佐々木

敗:京山

S:唐川

観客数:2203名

 

 

 

以上