ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

球団職員の労働問題

 

 

 元選手で今年からベイスターズの球団職員をされていた井手正太郎さんの、このツイートに僕のアンテナが反応しました。

 

 

 

  監督、コーチや選手などのユニフォーム組の契約が明日をも知れぬ厳しいものだというのはファンの間でも充分承知されている話ですが、その理屈が球団職員にまで持ち込まれるのは、いかがなものでしょうか。

 

 井手さんの雇用契約がどのようになっているのかいまいち不明で、1年毎に契約を結ぶ契約社員のようなものなのか、それとも期限の定めがない無期契約で労災や社会保険が完備されたいわゆる正社員としての扱いなのか、それによって判断の分かれる所ではありますが、仮に前者の契約社員的な立場であったとしても、通告が期日の1ヶ月前ギリギリ入るかどうかというのはあまりにも遅過ぎますし、球団側の対応は誠実さに欠けるものであると批判されて然るべきではないでしょうか。

 

 井手さんご本人がツイートで「いきなり過ぎて頭真っ白」と激白しておりますように、下手をすると労働基準法の定めに抵触する恐れも有り得るのではないだろうかと、僕は疑っております。

 

roudou-pro.com

 

 選手たちがインタビューなどで折に触れて裏方さんへの感謝の言葉を述べているのを皆さんもよく耳にしているかと思います。

 裏方さんといってもプレーをサポートする職員も営業面をサポートする職員もいて色々ですが、チームを縁の下で支える裏方さんの雇用が、こんな不安定な、場合によっては違法性の疑いもあるような状況では、ベイスターズの将来が危ぶまれると言っても過言ではないと思います。

 

 ベイスターズ球団が井手さんに対して行った行為に違法性は無いのか。双方にしっかりと齟齬が無い円満退社が図られたのか。今後のベイスターズを考える上で非常に重要な事ですから、何らかの情報公開を求めたいと思います。

 

 

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スタッフの交通費支給を球団に直訴しソフトバンク動かした和田の交渉力東スポ

 

 

 ソフトバンクと言えば選手の総年俸が12球団トップで、孫正義オーナー自ら「金満球団で結構」と言って憚らないリッチな球団ですけれども、そのソフトバンクをして、裏方さんの交通費で自腹を切らせていたというのが驚きでした。

 そして、裏方さんの窮状に真摯に耳を傾け、球団に直談判をした和田選手は素晴らしいと、最大級の賛辞を送らなければなりません。

 

 で、僕は神奈川県民ですので、このHAWKSベースボールパーク筑後までの交通費というのは一体どれくらいの距離で、どれくらいの費用が生じるのか見当がつかなかったものですから、少し調べてみました。

 

 すると

 

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 ヤフオクドームの最寄り駅である唐人町を起点に計算すると、片道の在来線移動で1370円。通勤定期を買うと37200円もの額で自腹を切らせていたというわけで、これは非常にヤバいぞと、和田選手に直談判されるまで放っておいた球団首脳陣の神経を疑わざるを得ないという結論に達しました。

 

 東スポの記事にある、支度金として50万円を支給されたといっても、通勤定期を買えば13ヶ月で底を突くような、慰めにもならないような僅かな額と言えるでしょう。

 

 選手に高い給料を払うのは大変結構な事ですけれども、裏方さんに対する待遇面でももう少しレベルを高めないことには、黄金時代を長続きさせる事は出来ないのではないでしょうか。

 

 

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 ソフトバンクで2軍や3軍の投手コーチを務めている入来祐作さんが、その前までベイスターズで用具係をしていた事をご存知の方も多いと思います。

 

 用具係時代の入来さんに対しては、ベイスターズの若手選手が失礼な言動をするような事も、ままあったと聞いています。入来さんの選手時代もろくに知らず、ただの用具係と下に見るような態度を取っていた選手がいた、という話です。

 

 それを何かの記事で見た時には怒髪天を衝くような、ものすごい怒りに打ち震えたのを、今でもよく覚えています。

 

 日頃お世話になっている裏方さんがどういう人なのか興味も知識もないというのがそもそもダメですし、失礼な態度を取るというのがそれに輪をかけてダメである、という事です。

 

 くだんの失礼な態度を取った選手というのは誰なのかわかりませんでしたから、ベイスターズ全体に対して、一体何をやっているのだという怒りに繋がりました。

 

 選手はマスコミ向けのインタビューなどで裏方さんへの感謝の言葉を口にしますけれども、それはパフォーマンスとか、リップサービスの類ではもちろんダメで、心の底から選手と裏方さんとか一蓮托生で、共に戦う姿勢が無いと、本当に強いチームになんかなりっこないと、僕は思います。

 

 だからこそ、ソフトバンクの和田選手がチームスタッフの窮状にしっかりと耳を傾けて、そして直談判をした件を聞いて、なるほどこれこそが強いチームの真髄だと感服させられましたし、ベイスターズも筒香選手が裏方さんのグローブをプレゼントしたりして少しづつそういう空気が醸成されつつある感じもありますので、そこからさらにもう一段上に、井手さんのような事が起きないように声を上げる選手が出てきて欲しいと、そのように願っている所です。

 

 

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 野球は総合力の時代になろうとしています。昭和のON時代のような一握りのスターに富と権限が集中する時代は終わり、これからはプレーする選手だけでなく、監督やコーチはもとより、スコアラーや、さらにアメリカMLBではセイバーメトリクスを始めとした理工学系の学者さんまでもが加わって、より高度な野球を追い求める時代になろうとしています。

 

 だからこそ、裏方さんの雇用をぞんざいに扱っているようなチームは早晩時代に取り残されるだろうし、優勝を目指すなどもってのほか、という事になるのではないでしょうか。

 

 最初の話に戻りますが、ベイスターズは裏方さんの雇用にしっかりと目を配り、全員が一致して優勝を目指せるようにしてもらわなければならないと、改めて主張したいと思います。

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

 

細川成也選手にお詫びしたり褒めたりするブログ

 

 こんばんは。横浜と山梨の二拠点生活みたいな事を始めた僕ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。山梨でニュービジネスの匂いを嗅ぎつけ、アイデアと行動力だけで生きている僕の本能が黙っていられなかった、そんな近頃を過ごしております。

 

 さて、細川成也選手について僕は一言、深く深くお詫びしなければならない事があり、この度筆を執った次第であります。

 

suguru0220.hatenablog.com

 それは一体なんぞやと申しますと、10月のはじめに書いたこのブログエントリーの中で細川選手をクライマックスシリーズ日本シリーズに帯同させることに反対する声明みたいなものについて、これは今思えば非常に愚かな事を書いてしまったと、細川選手や、ベイスターズを愛する3億人くらいの皆様にお詫びをしたいと、そのように痛切に感じたという次第であります。

 

で、この偉業を受けてベイスターズファンの中からは早くも「クライマックスシリーズに代打要員で帯同を!」との声が増えてきているようですが、僕の意見としてはNOであるという事を申し上げておきたいと思います。

 

 なんでしょうか。この理性の欠片も感じられないようなトンチキな意見は。これが本当に僕が書いたものなのか。何者かに不正アクセスをされた!と某有名精神科医師みたいな言い訳でもしたい所でございますが、大変残念な事に、これは僕が書きました。

 

 よって、謹んでお詫び申し上げるとともに、自らに罰を処す覚悟で、スポーツナビブログの更新を2018年1月末日を持って停止することを、ここにご報告申し上げます。

 

 つきましては、それ以降はこのはてなブログで引き続き弊ブログをご愛顧賜れますよう、重ねてお願い申し上げる次第であります。

 

 

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  一言で言えば、僕は細川選手を過小評価しておりました。

 

 確かに高卒1年目としては非常に立派な体格をしていますし、1軍の公式戦最終盤で放った2本のホームランも見事でした。

 

 ただし、シーズンの大半をファームで過ごし、ファームの数字的にも普通の「期待の和製大砲」程度の結果しか残せませんでした。1軍の公式戦でホームランを打った相手ピッチャーもシーズン1勝のルーキー笠原選手と、今季1軍で4試合13イニングしか投げていない阿知羅選手でしたので、場所が1軍だっただけで内容的にはファームで打つホームランと大差が無かったのではないでしょうか。

 そんな所が僕の細川選手に対する実質的な現状評価だったのですが、いざクライマックスシリーズ日本シリーズで打席に立った細川選手の姿を見ていると、対戦するピッチャーは明らかに警戒感を強めて嫌がる気配が見て取れましたし、落ち着いてフォアボールを選んだりヒットを打ったりと、充分戦力としてチームに貢献しておりまして、いやはや、これは僕の評価が不当に低かっただけなのだと、見方を改めたという経緯であります。

 

 細川選手に過小評価した理由としては、筒香選手のルーキー時代の印象が根強く残っているからかもしれません。

 

 細川選手と同じく高卒入団の筒香選手は、ルーキーの年にファームでイースタンの最多記録となるシーズン26本塁打を放ち、やはり細川選手と同じように1軍の公式戦最終カードで初昇格を果たし、当時阪神ブルペンで無くてはならない存在だった久保田選手から1軍初本塁打をマークしました。

 

 それと比べればファームでの本塁打数は筒香選手の半分以下で、1軍の本塁打を打った相手も久保田選手と比べればいくらか格が落ちる相手でありますから、細川選手に対する評価がそこまで広がりを持てなかったのです。

 

 

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  筒香選手と細川選手とで大きく違うのは、やはりチームの環境だと思います。

 

 毎年90敗くらいする弱小球団で、毎年変わるコーチ陣に朝令暮改の指導を受けたせいで何年も迷走を続けた筒香選手と、コーチ陣の顔ぶれが多少変わってもある程度指導方針が堅持され、そしてルーキーの年から日本シリーズへの出場を果たすような現在のチーム環境では、本人の将来に与える影響は計り知れないほど大きく異なり、それは間違いなく細川選手に好影響を及ぼすに違いありません。

 

 さらに、チームはレギュラー固定よりも、レギュラーに競争を求めていく方針らしいというのも、細川選手にとって追い風になるように思われてなりません。

 

DeNA・ラミレス監督、大和獲得を歓迎「打順は2番か7番を考えている」 - SANSPO.COM(サンスポ)

 

 FA入団の大和選手に「定位置を争ってもらう」と語っているようですし、だとすれば細川選手にも筒香選手桑原選手梶谷選手で盤石に見える外野の定位置争いに食い込む余地が残されていると見て取れるのではないでしょうか。

 

 まだ細川選手には実績が何も無いに等しいわけですから、これから春の練習試合やオープン戦で結果を出していくしかレギュラーを奪う方法は無いと思いますけれども、なんせ1軍公式戦最終盤からクライマックスシリーズ日本シリーズで見せた急成長ぶりから、あっと驚く結果を見せてくれてもおかしくはないと思います。

 

 

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 ベイスターズは、いくら日本シリーズに出たからと言っても公式戦の順位はギリギリで3位を死守したという状況だったわけですから、昨年とはまた一段も二段もレベルの高いレギュラー争いが繰り広げられて、今度こそはリーグ優勝して胸を張って日本シリーズにリベンジを果たしに行ってもらいたいものですね。

 

 

以上

 

 

 

 

万永ベイスターズ

 

 ベイスターズの来季首脳陣の顔ぶれが決まったようです。

 

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 今年のファームの首脳陣が誰だったのかピンと来ない方のために、2017年版も貼っておきます。

 

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 大きく変わった点は、まずなにより監督が1998年戦士の万永さんに変わったという事です。

 

 ファームの監督は、ある意味1軍監督よりも体力的に厳しいポジションです。そのため今シーズン中もオリックス田口壮2軍監督がシーズン途中に体調を崩されて休養されましたし、日本ハム田中幸雄2軍監督も体調不良を理由に今季限りで退任されてしまいました。

 ですから二宮監督から万永監督へ18歳若返ったのは、監督の健康を考える上でも、非常に良かったと思います。

 

 万永さんと言えば現役時代から日焼けした肌がトレードマークみたいな人でしたから、真夏もデーゲームばかりのファームの試合で絵になる監督さんになるのではないでしょうか。

 

 監督としての手腕は未知数ですが、守備力の強化がチームの重要課題の一つでもありますので、現役時代から守備に定評があった万永監督には、ぜひその部分の強化をお願いしたい所です。

 

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 コーチ陣の顔ぶれも激変しています。

 

 まず投手コーチについては、川村丈夫さんと大家友和さんの2名体制です。川村さんは過去にもベイスターズでコーチをされていた事がありましたし、大家さんも昨春に現役を引退してから社会人野球のコーチをおやりになっていたとの事ですから、プロアマの違いはあれど、お二方とも指導実績があると評価して良いと思います。

 

 ベイスターズファームの投手コーチでは浅野コーチが今年からファームの専属になったおかげで飯塚選手や綾部選手の1軍デビューが実現し、また平田選手や三嶋選手の復活にも大きな役割を果たしてこられました。

 ですから浅野コーチが退団されるのは非常に残念ではありますが、川村大家両コーチにその方向性をしっかりと引き継いでいただければと考えています。

 

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 打撃コーチも総入れ替えとなって、ベイスターズと中日でコーチを歴任された嶋村一輝さんと、今年からベイスターズの球団職員として働いてこられた柳田殖生さんの2名体制となりました。嶋村さんはオリックスからベイスターズへ、柳田さんは中日からベイスターズへ、ともに選手時代にトレードで入団したという共通点があります。

 

 今季のベイスターズで、ファームから1軍に上がって打撃面で目覚ましい活躍を果たした選手は、非常に残念ながら、ほとんど見られませんでした。

 チーム打率もイースタン・リーグでワーストとなる.234(トップは巨人の.270)でしたので、厳しい表現になりますが、惨憺たる結果に終わったと言えるでしょう。

 特に気になったのはシーズン最終盤に1軍に昇格した細川選手です。ファームでは一向に調子が上向かないままだったのが、1軍に呼ばれて1軍のコーチや監督から打撃指導を受けた途端に結果を出す事となりまして、一体ファームでは何を教えていたのかという声も挙がる始末でありました。

 

 ですからコーチ陣が総入れ替えとなるのはやむなしだと思いますが、しかしこの人選は、果たして如何なものでしょうか。

 

 嶋村一輝さんはベイスターズで現役引退後に2年間コーチを務め、その後中日に移って初年度は1軍、2年目となる今季は2軍で打撃コーチをおやりになっていたわけですが、中日の1軍コーチ時代のチーム打撃成績はリーグワーストで、2軍コーチの今季はウエスタン・リーグで5球団中4位と、これまためぼしい結果を残せずじまいでした。

 その、いまいち実績に乏しい嶋村コーチと、コーチ初体験の柳田さんで2名体制というのは、なんだか僕はとても不安になってしまうのであります。

 

 僕のこのブログでの経験上、ファンの中に「コーチなんて誰がやっても同じ」「悪いのは選手」と言う人も少なくないようですが、今季のベイスターズファームの投手陣が浅野コーチの専属化によって激変したのは見ての通りですし、他にも腕利きコーチとの出会いで才能が開花した選手のエピソードなども枚挙にいとまがないのですから、誰をコーチにするのかの人事が非常に重要であると、現実を直視することを主張したいと思います。

 

 率直な所、来季の打撃コーチ陣が何かの学びを得て劇的に才能を開花させ、打撃成績が見違えるほど良くなってくれたら良いなぁと、半ば神頼みに近い心境に至っております。

 

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 打撃コーチの人選以上に心配なのがバッテリーコーチです。こちらも総入れ替えで、中畑監督時代にもバッテリーコーチを務めていた新沼慎二さんと、今季はブルペンキャッチャーを務めていたつる岡賢二郎さんの2名体制です。

 

 まず新沼さんについては、率直な意見としては、前回コーチを務めた際にはバッテリーエラーがNPBのワースト記録を出すような惨状となり、退任した翌年に入団した戸柱選手が新沼コーチの教え子を蹴散らす格好で初年度からレギュラーを取るという状況で、芳しい結果が得られなかったものと承知しています。

 自分の教え子がルーキーに負けるというのは、なかなか重い事実であります。

 

 つる岡賢二郎さんについては、まだ現役を退いてから1年しか経っていない事と、現役時代にもこれといった実績も見られなかった事から、指導者としての実力は未知数としか言い様がありません。

 長年選手をしていればベテラン選手として後輩に技術を伝承するような事もあったかもしれませんが、つる岡さんの5年間の現役時代にそういう事があったとはなかなか考えにくいですから、そういった所から評価を下すのも難しいでしょう。

 なにより経験が物を言うポジションなだけに、これからお手並み拝見というほかありません。

 

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 守備に関しては福原さんと小池さんで、多少肩書の変更は見られるものの、ほとんど変更点がないと言えるでしょう。万永監督と福原コーチで内野守備コーチが2名いるようなものですから、これから守備をビシビシ鍛えてもらえればと思います。

 

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 12球団全体を見渡してみると、セパの最下位チームが揃って1軍監督の交代と、それに伴うコーチ陣の大変革が行われているようであります。特に腕利きと名高いコーチを、球団OBか否かに関わらずに呼び寄せて、チームの強化に本腰を入れているように思われます。

 

 それに対するベイスターズファームの組閣は、顔ぶれこそ大胆に入れ替わったものの、いまいち力の入れ具合が他球団に見劣るように思われてなりません。

 

 どんなコーチも最初は新米コーチなのですから新米コーチそのものを否定するつもりはありませんが、新米コーチに指導者のなんたるやを指し示す立場の先輩コーチも実績が乏しいようでは、やはり不安が拭えないのが当たり前ではないでしょうか。

 

 かつて池田前球団社長が「コーチも育てる」と声高に訴えていたのをご記憶されているベイスターズファンも少なくないと思いますが、あれから数年が経ち、経験の浅いコーチを呼び寄せてコーチとしても一人前に育て上げようというかつての目論見は、もはや跡形もなくなっていると言えるでしょう。

 だからこそ投手も打撃もバッテリーもコーチの総入れ替えという状況に陥っているのです。

 

 ですから、いい加減この方式には見切りをつけて、腕利きのコーチには相応の高給をお支払してでも、ベイスターズのコーチになっていただけるようにするべきではないでしょうか。

 

 少なくとも、クライン選手のような高年俸の外国人選手を連れてくるよりかは費用対効果が見えやすく、チーム強化に結びつくのではないでしょうか。

 

 

 「1軍と2軍の差が大き過ぎて選手間の競争が起きにくい」と言われるのはファームの首脳陣に問題があるからだと、高田GMにはよくよく考え直して頂きたいと思います。

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

正確な送球と正確な捕球で、来季こそリーグ優勝と日本一を目指せベイスターズ

 

 

 思い起こせば、2016年のラミレスベイスターズ1年目は「凡事徹底」などという、おおよそプロ野球チームのチームスローガンらしからぬ四文字熟語を掲げて船出をしたわけでありますが、それがこうして、この四文字熟語を全うできなかったが故に、あと一歩の所で日本シリーズ3勝目を逃し、日本シリーズ敗退を決定づけたのでありまして、因縁めいているなぁ、昨夜僕はしみじみと感じておりました。

 

 子供が大人から野球を教わる時、まず最初に学ぶのはキャッチボールでは無いでしょうか。そしてそのキャッチボールは、相手の胸をめがけて投げなさいと、繰り返し教わるものではなかったでしょうか。

 

 その、野球を知る者なら誰しもが必ず耳にするイロハのイを全うできずに、日本シリーズ3勝目をすんでのところで逃してしまったのですから、野球の神様はよく見てらっしゃるし、こういうチームが日本一になってはならないという、ある種思し召しみたいなものではないだろうかと、僕は考えました。

 

 他の11球団全てのチームがそうであるように、ベイスターズもまた来年、一からやり直さなければなりません。

 

 

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 それにしてもベイスターズに守備のミスが目立った日本シリーズでした。思いつく限りで順不同で挙げてみると

 

・柳田選手の強めのセカンドゴロが柴田選手のグラブの下を抜けてヒットに

・2塁への盗塁を試みたランナーを刺すべく投じた嶺井選手の送球が高めに浮く

・梶谷選手の本塁送球が1塁側へ逸れた

ダブルプレーで送球を受けた倉本選手がファンブルしてオールセーフ

サードゴロダブルプレーの場面で宮崎選手の1塁送球が高く浮きダブルプレーに出来ず 

・砂田選手がピッチャーゴロで飛び出した3塁ランナーを刺さずに1塁に投げて1失点

・サヨナラのランナーが本塁に突っ込んできた際、嶺井選手が本塁よりかなり後方に守っていため捕球できず

 

 これが全て失点に結びついたミスなのです。

 

 ソフトバンクもトータルで3つくらいのミスはしているのですが、そのうち致命的といえるのは第5戦の明石選手のプレーくらいでしょうから、やはりシーズン最小失策はダテでは無かったと言えるでしょう。

 

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 日本シリーズの戦前の予想ではソフトバンクが圧勝すると予想した人が多かったと思います。それが蓋を開けてみれば、第6戦の延長戦までもつれる大激戦となりました。ベイスターズは下馬評を覆し大善戦したという見方も出来るでしょう。

 

 ですが、僕は、4つ負けたうち3つは守備のミスで落としたと判断していて、ですから大善戦したのは事実であるが、しかし爽やかに敗者を讃えようという気持ちには、すんなり切り替えられておりません。

 

 これならまだ、力の差を見せつけられて負けたほうがまだ良かったと、言葉に表し様のない悔しさで満ち溢れています。

 

 

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 僕は数日前にこういうブログエントリーを書きました。

 

suguru0220.hatenablog.com

 スポーツナビの方では非常に多くのアクセスと賛否両論が激しく分かれるコメントを頂いたわけですが、この中で僕が懸念したものが、不幸にも的中してしまいました。こんな懸念など当たらないほうが良かったと、今でも思っています。

 

 また、梶谷選手を擁護する意見の中でも梶谷選手の守備の不安を挙げている人は少なからずいて、ですから、タラレバではありますが、延長11回の中村晃選手がフォアボールを選んでランナー12塁となった所で、ライトに関根選手を守備固めとして送る事も出来たかな?などとも考えています。

 なんにせよ第3戦の時点でソフトバンクは梶谷選手の弱点に気付いていましたし、昨夜の川島慶三選手のサヨナラヒットもものの見事にライト方向に狙い撃ちしていましたので、大変悔いの残る結果になりました。

 

 ただ、昨夜のサヨナラの場面については梶谷選手ばかり責めてはいけないとも思っています。上の方でも書きましたが、嶺井選手のポジショニングにも問題がありましたので、梶谷選手だけが批判の矢面に立たされるのはアンフェアだとも思っています。

 

 

 突き詰めれば、梶谷選手も嶺井選手も、そしてなによりラミレス監督も、最後のツメが甘かったという事なのだろうと思います。

 

 この本当にわずかな歪を埋めて、また来シーズン、今度こそリーグ優勝と、そして日本一を目指してもらいたいと思います。

 

 

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 日本シリーズの悔しさとかイライラは横に置いて。

 

 一昨年までビリだったベイスターズが、たった2年でソフトバンクと雌雄を決する立場になっているとは、さすがに上出来過ぎたとも思います。

 

 僕は2014年頃から、この戦力があれば最低限CSには出られると本気で思っていました。あとは勝てる指揮官さえ据えてもらえれば、この夢のような舞台にベイスターズが足を踏み込めると信じて疑いませんでした。

 

 ですから、僕はこの2年間に大変満足しています。

 

 野球ファンというのはいつもとてもワガママで贅沢な要求をする生き物で、それは自分自身が痛いほど実感できているのですが、そのワガママはこの瞬間ひとまず横に置き、この満足感の表明と、チームへの感謝を申し述べたいと思います。

 

 まだ選手も首脳陣やチームスタッフの皆さんも嬉しさより悔しさのほうが強いんじゃなかろうかと思いますが、少なくとも僕は思うに、皆さんは僕達ベイスターズファンの期待に充分応えてくれたと思います。だから感謝申し上げます。

 

 また来年、今度はさらにもう1つ上のステージを目指し、短いオフの間ではありますが、しっかり体を休めてもらいたいと思います。

 

 今年一年、夢を見させてくれてありがとうございました!

 

 

 

以上

僕は梶谷選手を猛批判したい

 

 

 今朝、この記事を読んで呆れ果て、思わず言葉を失ってしまいました。

 

www.hochi.co.jp

 まだ日本シリーズの試合が残っているというのに、なぜランエンドヒットのサインだったと記者さんに答えてしまったのでしょうか。これではソフトバンクにサインが筒抜けになってしまうではありませんか。

 

 記者さんは他社よりも良い記事を書くために手を変え品を変え内情を引き出しにかかってくるのが当然で、だからこそ選手も首脳陣も慎重に言葉を選んで取材に応えるものです。プロ入り11年目の梶谷選手が、まさかそんな基本を知らなかった筈もなく、軽率極まりないものです。

 

 ベイスターズの首脳陣は今頃慌ててサインの変更に取り組んでいるのではと思いますが、それにしてもこの梶谷選手の言動は不用意でした。

 

 

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 ベイスターズはストレートの3連敗を喫し、もう後がありません。初戦は大差をつけられての敗北で特にあれこれ言う事もありませんが、2戦目と3戦目についてはベイスターズのツメの甘さ、雑さが顕著に出てしまって自滅した格好でありました。

 

 その中で僕が指摘したいのは、2戦目の7回裏2アウト満塁から中村晃選手のライト前ヒットで2点を奪われた場面です。

 

 ここでは本塁クロスプレーで長時間のビデオ判定の結果セーフとなってソフトバンクの決勝点となる通算4点目が認められた格好ですが、そもそもクロスプレーでセーフになった原因は、梶谷選手の本塁への送球が1塁側に逸れてしまった点にありました。

 

mainichi.jp

 ソフトバンク村松コーチが言うように、送球がストライクであればアウトに終わって、同点のまま3アウトでチェンジに終わる筈の場面でした。

 

 外野手の前に転がった打球を本塁に送球して刺殺を試みるというのは、イチロー選手のレーザービームでもよく出てくる場面であり、いわば外野手の腕の見せ所であります。

 ましてや、この場面はちょうどライト定位置前にやや強めに転がったイージーな打球だったわけで、僕は打球が一二塁間を抜けた瞬間に「2塁ランナーは還って来られない」と直感したような状況だったので、落胆の度合いもひときわ大きいものがありました。

 

 

 ではなぜ梶谷選手の送球が逸れてしまったのでしょうか。

 

 理由は複数あると思いますが、僕が特に気になったのは、梶谷選手が打球に対して一直線に入らず、やや横からスライドするような形で捕球してから送球動作に入った点です。

 2アウト満塁ですから2塁ランナーはイチかバチかで本塁生還を目指して突っ込んでくるでしょう。だから外野手は自分の前に打球が飛んだら最初から本塁にダイレクト送球するつもりでまっすぐに助走をつけて捕球体勢に入らなければならない所を、梶谷選手は打球にまっすぐ入れず、やや体勢を崩しながら送球しました。

 それが送球が逸れる要因になったのではないでしょうか。

 

 そしてそれはつまり、準備不足、怠慢プレーだったのではないのかと、僕は厳しく批判したいと思っています。

 

 塁上にランナーを置いた場面で外野へのゴロヒットが飛んできたら打球に向かってまっすぐ助走をつけて捕球体勢に入るのは外野手のイロハのイであります。その基本を怠った事が、あの数センチのタッチの遅れに繋がって、1点差の敗北に繋がったのです。

 

 

 倉本選手の痛恨のエラーだとか、桑原選手がノーヒットだったとか、ベイスターズの敗因は他にも色々あると思いますが、しかし倉本選手にしても桑原選手にしても、準備不足とか怠慢でああいった結果に繋がったとは、僕は思いません。

 彼らは精一杯のプレーをしたと、きっとほとんどのベイスターズファンが彼らを咎めることはしないだろうと思います。

 

 ですからこの2名については、この失敗を糧にさらに大きくなって欲しいとポジティブに受け止めているのですが、梶谷選手については、あまりポジティブな受け止めが出来ずに居ます。

 

 もしもライトが関根選手だったら。もしもライトが細川選手だったら。もしも荒波選手だったら。そんな事ばかり考えてしまっています。

 

 もしも僕が荒波選手だったら、今頃地団駄を踏んで悔しがったに違いありません。

 

 こちらはどんなに結果を残しても控えかファームの場しか与えられないのに。梶谷選手は夏バテで全く打てなくなってもレギュラー扱いをされ続けて、その挙句がこのプレーかよと、テレビに向かって物を投げつけて画面をぶち破ってしまうんじゃないだろうかと、勝手な想像を巡らせています。

 

 

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 夢にまで見た日本シリーズは、あと何試合戦えるのか今のところ想像もつきません。梶谷選手が次の試合でどういう結果を残すのかも想像できません。

 

 ですが、少なくとも控え選手に惨めな思いをさせるようなみっともない結果だけは残してくれるなと、強く申し上げたいと思います。

 

 

以上 

 

ベイスターズはルールに則って正々堂々と戦い、そして勝った。それに対してゲーム差がどうのこうの言うのは言いがかりである。

 

 ベイスターズが昨年初めてクライマックスシリーズ進出を決めた時は様々な方面から「借金持ちでクライマックスシリーズに出るなんて認められない」等といった言いがかりが多数寄せられた事を記憶しておりますが、それが今年は日本シリーズ進出を決めた途端に「首位カープと14.5ゲーム差も開いているのに」といった、ニューバージョンの言いがかりをつけられるようになりまして、少々うんざりしております。

 

 元々現行制度がこうなっているというのは今季が開幕する前から決まっているのに、なぜベイスターズ日本シリーズ進出を決めた後になって、このような事を言い出すのでしょうか。

 

 ベイスターズが何か卑怯な手段を用いたのならともかく、NPBや12球団の偉い人たちが集まって決定したルールに則って戦った結果がベイスターズ日本シリーズ進出なのであって、それについてゲーム差が云々と言うのは、それは「批判」では無く、ただの言いがかりであると、断固主張したいと思います。

 

 「批判」と「言いがかり」では、言葉の意味が全く違うのであって、現行のルールに反するような意見も、むろん言いがかりに過ぎないわけです。

 

 先般行われた衆議院選挙において結構極端な結果が出た事で、投票日が過ぎた後になって小選挙区制度が悪いと後出しジャンケンの言いがかりをつけるような人が非常に多く見受けられるわけでありますが、それと全く同じであります。

 

www.asahi.com

 朝日新聞は「価値を考える機会に」等と書いておりますが、一介のベイスターズファンの立場からすれば、このおめでたいタイミングでこんな議論をスタートするのは我々の喜びに水を差す、著しく無粋で不愉快で仕方がありません。

 

 全く無神経であり、TPOをわきまえない不愉快な朝日新聞、およびこれに類する言いがかりを繰り返している人達に、貴方がたの言い草が著しく不愉快である旨、強く申し伝えたいと思います。

 

 

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 NPBがクライマックスシリーズという名称でプレシーズンマッチを行うようになったのは2007年のシーズンからですが、そもそもの発端はパリーグが2004年から独自にスタートさせたプレーオフ制度が非常に盛況であったため、セリーグがそれを真似て2007年に始めた制度というのが、事の経緯になろうかと思います。

 

 で、僕はこの2004年のプレーオフの最初の試合を一プロ野球ファンの興味として、また元西武ファンの興味の一環として実際に西武ドームに足を運んでみたのでありますが、とにかく非常に面白く、ついついその2日後にも同じく西武ドームに足を運んで第3戦も見てしまいました。

 日ハム木元選手が放った起死回生の同点2ランと、その裏にマウンドに上がった僕と同い年の日ハム横山道哉選手が西武の和田一浩選手にサヨナラホームランを浴びてついに敗れてしまうシーンをこの目に焼き付けて、いやはや、プレーオフってなんて素晴らしいんだろう、セリーグも一刻も早く取り入れるべきだという考えに達し、それから今日に至るというわけです。

 

 この考えは、ベイスターズクライマックスシリーズにかすりもしなかった時代から今日この日に至るまで、全く変わりありません。

 

 

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 クライマックスシリーズの意義に今更になって文句を言い始めている人々の、じゃあ144試合公式戦を戦い抜いて勝ち取った順位の意味はどうなるんだという意見も、わからないでもありません。

 

 ですが、クライマックスシリーズが始まる前の公式戦しか無かった時代の、1位と2位のゲーム差が10も開いてしまったような時は、野球ファンの反応は如何でしたでしょうか。

 

 球場は完全に白けきって観客席には空席が目立ち、どのチームも上の順位を追いかけるのを諦めて若手の実験台の場と化していたではありませんか。

 あの空虚な日々を、よもや忘れたわけでは無いでしょう。それとも、たまたま今回自分たちに都合の悪い状況になったから文句を言っているような、ただのご都合主義なのでしょうか。

 

 クライマックスシリーズの意義に文句を言っている人達は、自分がご都合主義の卑怯者だと思われないようにするためにも、来シーズン以降も引き続き制度改正の意志を今と同じくらいの熱量で表明し続ける必要があるでしょうし、それと同時に、空虚な消化試合を産まないための新たな対案を示し続ける必要があるように思われますが、如何でしょうか。

 

 

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 僕は元々プロ野球チームが12個しか無いのは少な過ぎると思っていて、せめて16球団は必要で、さらに言えば韓国と台湾のプロリーグを統合して日台韓で30球団くらいの規模感のグローバルリーグを作るべきだと考えています。

 

 これくらい規模が大きくなれば、その分だけ消化試合を減らすための新たなプランを出しやすくなるでしょうし、リーグそのものがより一層エキサイティングになるだろうとも考えております。

 

 いずれにせよ、対案も示さず、元から決まっているルールを後になって水を指すようにケチをつけるような行為は、断じて認められないと、そのように結論づけたいと思います。

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

暗黒時代に終わりを告げた

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 日本シリーズ進出を決めて歓喜に湧くベイスターズの選手たちをテレビ越しに眺めながら、あの輪の中に高崎選手や山崎憲晴選手や下園選手や大原選手の姿がない事に、少し寂しい思いが入り混じりました。

 

 タラレバを言っても仕方がないのだけれども、あと2年年早くこの瞬間を迎えることが出来ていたならば、きっとこの4人もあの輪の中に入ってくしゃくしゃの笑顔を見せてくれていたに違いないだろうと思いましたし、無念だと思いました。

 

 暗黒時代は終わりました。

 

 暗黒時代の最中は、果たしてこの暗黒時代はどのような結末を迎えるのか、想像することさえ出来ませんでした。

 毎年開幕する時期を迎える度に「今年こそは」の思いを持っていたものの、では一体どうやってこの暗黒時代に終わりを告げるのか。どういうシーンが描かれるのか。それが全く思い浮かびませんでした。

 

 ただなんとなく思っていたのは、高崎選手や山崎憲晴選手や下園選手や大原選手といった面々の苦労がついに報われて、みんなが笑顔で大団円を迎えるというイメージは持っていました。

 

 ですから、愛するベイスターズがついに日本シリーズ進出を決めたという喜びはもちろんあるものの、ただ、あの頃思い描いていたものとは違う現実に直面して、「厳しいプロの世界」と簡単に結論付けられるような単純ではない、喜びも悲しみも、実に様々に入り混じった、うまく言葉に言い表しにくい感情が、僕の心を包み込んでいるわけです。

 

 

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 日本シリーズで対戦するのは工藤監督率いるソフトバンクホークスです。改めて言うまでもなく、工藤監督は元ベイスターズ選手でもあります。

 

 その工藤公康さんがFAの人的補償ベイスターズに移籍してきた時のことは、今でも克明に記憶しています。たまたまスーパー銭湯のテレビをぼんやり眺めていたら、巨人の工藤公康選手がFAの人的補償ベイスターズに移籍するというニュースが流れてきたわけです。

 とにかくセンセーショナルな出来事でした。

 

 工藤公康選手の稼働1年目となった2007年は、大矢監督が再登板で就任した1年目と重なり、工藤さんと時期同じくしてトレードで巨人からやってきた仁志敏久選手や、やはりトレードでソフトバンクからやってきた寺原選手といった新しい顔ぶれがレギュラーを占めるような形で開幕をスタートし、前年最下位だったベイスターズを躍進させてくれました。

 

 2007年はセリーグクライマックスシリーズが導入された最初の年となったわけですが、この年のベイスターズはベテランも若手も一致団結をして上位争いを繰り広げたものの、最後は3位阪神に一歩及ばずにクライマックスシリーズ進出を逃してしまいました。

 ベテラン勢では工藤さんや三浦さんがいて、若手では34本塁打を放った吉村選手や移籍1年目の寺原選手や、それにまだブレイク前の控え選手だった内川選手もいました。この人達がクライマックスシリーズ争いの原動力となって、僕達ベイスターズファンに夢と感動を与えてくれました。

 

 この時の僕は、今こそ暗黒時代に終わりを告げる時であり、翌シーズンはクライマックスシリーズ進出も手の届く範囲にあるものだと信じて疑わなかったのですが、その後どうなったかは、皆様もよくご存知の通りとなります。

 

 

 あの2007年のクライマックスシリーズ進出を目指して悪戦苦闘していたベイスターズの中心メンバーだった工藤さんや内川選手や吉村選手や寺原選手と、こうして日本シリーズで相まみえることになろうとは、不思議な縁のようなものを感じずにはいられません。

 

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 今日一日ずっとテレビの前でこの記念すべき、歴史的な試合を見守り続けてきまして、ですからこの感動は骨の髄まで染み渡っている筈なのですが、今のところ僕は割りと冷静で、いや、冷静というかいまいち現実に起きている出来事のように実感しきれていないのですけれども、ドラフト会議を挟んで、今週の土曜日から早くも日本シリーズが開幕するという事で、そこに向けて徐々に感情が仕上がっていくんだろうなと、予想したりしています。

 

 とにかく、日本シリーズ進出を掴み取ったベイスターズの全メンバーにお礼の気持ちと、さらなる奮闘をお祈りしつつ、この幸せな時間を噛み締めたいと思います。

 

 

以上