ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2017年4月22日 横浜DeNAvs日本ハム (鎌ヶ谷) の感想

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 今日はおよそ1年ぶりくらいにファイターズタウン鎌ヶ谷に行ってきました。

 

 関東のイースタン本拠地球場では最も遠い場所(僕にとって)になりますが、ハコもサービスもいつも素晴らしいものですから、時間をかけて足を運ぶだけの価値を感じております。ヤクルトさんやロッテさんや西武さんにもこの姿勢を見習って欲しいものです。

 

 それと、ファイターズタウン鎌ヶ谷は今年で20周年を迎えるのだそうで、それを記念してファイターズが1試合で「20得点」「20安打」「20奪三振」のいずれかを達成した暁には、来場者全員に自由席無料券をプレゼントするという告知が行われました。

 

 試合開始前にこのアナウンスが流れた時には「さすがに1試合で「20得点」「20安打」「20奪三振」はキツイだろう」と苦笑いしたベイスターズファン各位でしたけれども、試合終盤になるとこのプレゼントが達成間近になっている事に気付き、「この際ファイターズに達成させてしまえ」とヤケクソになる人や、「絶対に回避すべし」と決意を新たにする人など、悲喜こもごもといった1塁側スタンドの状況であったことをあらかじめお伝えしておかなければなりません。

 

 

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 両チームのスタメンはご覧の通り。ファイターズのスタメンに有名人が何人か含まれているような気がしてなりませんが、それはともかく、ベイスターズは三嶋選手、ファイターズが中村選手の両先発です。

 

 

 まずベイスターズ先発三嶋選手ですが、今日は今シーズン見てきた中で比べると最もストレートを投げる比率が高かった、という投球内容でした。

 ストレートの球速は143~140キロという位で、ルーキーの頃とは比べるまでもないほど落ちてしまいましたけれども、今年の中では速い方だと感じました。これがだいたい投球の半分よりやや多いくらいです。

 これだけストレートで押すピッチングをしたわけですが、序盤から大田選手や中田選手のようなパワーのあるバッターとの力勝負に負けて、強い打球をポンポン飛ばされました。特に4回表に迎えた中田翔選手の第二打席は、まさに火の出るような超強烈なライナーでレフトスタンド後方のボール飛び出し防止ネットまで運ばれまして、いつもより早起きをしてまぶたが重かった僕の目をさましてくれました。

 5回くらいまでは毎回のようにランナーを出しつつも相手の走塁ミスなどのおかげで2失点で済んでいたのですが、6回、これまでのストレート主体のピッチングでバテてしまったのか球が高めに浮くようになり、集中砲火。この回だけで5人のランナーを出して3失点、ゲームトータルだと6回を投げて被安打11で5失点の負け投手となってしまいました。

 試合の序盤は三遊間を守る人達の守備範囲が狭いせいで気の毒だなぁ等と思ったりもしたのですが、それから少しすると同情心も雲散霧消で綺麗さっぱり無くなりまして、また1から頑張って下さいと、冷静に向き合うようになりました。

 

 まだまだ先は長いです。

 

 

 ファイターズ先発の中村勝選手は4回を投げて無失点で勝ち負けつかずでした。立ち上がりから最後まで延々とボール先行でしたけれども、ベイスターズ打線の誰ひとりとして芯で捉えた強い打球を飛ばせませんでした。特にシリアコ選手に関しては90キロ台のカーブを簡単に手を出してクルクル回って、まるで大人が子供をからかっているかのような対戦でした。

 球速の方は130キロ台中盤くらいだったと思います。どうも昨年あたりにヒジの手術をしたのだそうで、球速が抑えめだったのはその関係でしょうか。

 まだコントロールが相当バラついていましたので、本領発揮するまでもう少し辛抱する必要があるのかもしれませんね。

 

 

 

 続いて打線について。

 

 ベイスターズのスタメン陣で特に誰かを褒める気分にはなれませんでしたが、8回裏の守備から途中出場した高卒ルーキーの松尾大河選手が記念すべきプロ入り第一号ホームランを、しかも満塁の場面で放ってくれました。

 対戦したピッチャーは左腕の瀬川選手で制球にかなり苦しんでいる状況でしたが、そういった状況でストライクを取りに来た所を狙いすましたかのようなフルスイングで左中間の奥深い部分まで運んでいきました。

 高卒1年目という事もあって今は身体の負担にならないように途中出場が中心の松尾選手ですから、打席に立つ機会はそう多くはありません。その中で決めたのですから、本当に大したものです。

 今はまだ打撃も守備もお勉強しなければならないことが山ほどあると思いますが、スタート地点がここですから、将来どこまで育ってくれるのか、楽しみにしていきたいですね。

 

 

 ファイターズ打線で取り上げたい選手は2人います。

 

 まずは故障が癒えて実戦復帰した「ロマンの塊」こと大田泰示選手です。今日は3回裏の第二打席を終わった所でお役御免となりましたが、初回の第一打席で内角の難しい球を力で押し込むようにライト前ヒットし、さらに2塁へ盗塁を決めました。すこぶる順調のようです。

 前の所属球団の巨人ファンやファイターズファンならずとも注目するのが大田泰示選手で、打席に立った時の球場の雰囲気も他選手の時のそれとは全く違い、まさに固唾を呑んで見守るというムードが漂いました。

 怪我が癒えて問題がないからこそ盗塁を踏み切れるのだろうと思いますので、一刻も早く1軍で活躍する姿を見たいですね。

 

 

 もう一人取り上げたいのは高卒ルーキーの今井順之助選手です。僕は初めて見る選手だと思いますが、とにかく高卒ルーキーとは思えない迫力ある体格で、今の時点でもソフトボール出身の大嶋選手と双璧をなすといっても良いと思います。

 体格が体格なのでバッティングを期待されてのプロ入りだと思いますが、今日はサードの守備でも充分評価できるフットワークと正確なスローイングを見せてくれました。高卒1年目であそこまで守れる選手はそこまで多くはありません。

 その上で肝心のバッティングについて触れますが、とにかく打席に立った時の雰囲気が実に堂々として、まるで阿部慎之助選手のようなオーラを放っていました。そしてスイングスピードが速く、最初の打席で打ち上げた内野フライも随分高い所まで上がりました。

 圧巻だったのは4回に迎えた第二打席で、打てないボールはとにかくカットして粘り、打てるボールが来るやいなやコンパクトなスイングでセンター前へライナーで運ぶヒットを放ちました。

 僕はアマ野球にはほとんど知識がありませんので高校時代の今井選手の評判がいかほどのものだったのか存じませんが、少なくとも西武の森友哉選手と同じくらいまで期待できる、とんでもない掘り出し物を見つけてきたものだと、大変興奮しました。

 ファイターズというのはともすると和製大砲の育成があんまり芳しくない傾向があるわけですけれども、この今井選手を一人前に出来ないなら本当に重大な責任問題になると、今のうちから釘を差しておかなければなりません。

 

 

 次にリリーフについて。7回高崎選手、8回福地選手が1イニングづつ投げました。

 

 まず高崎選手ですが、今日はストレートの球速が140キロくらいしか出ず、コントロールもまとまらずにフォアボールを2つも出し、挙句に宇佐美選手にセンターバックスクリーンに飛び込む満塁ホームランを打たれてしまいました。

 ストライクが思うように取れず、置きに行ったボールを狙い打たれるという、高卒ルーキーのような内容で、一体どうしてしまったのだろうと思います。今年はオープン戦でも内容が良かったので期待していたのですが、この選手は以前から割と環境の変化に脆い人という印象を持っていまして、出番の定まらない中継ぎというポジションがうまくハマっていないとか、そんな印象を受けました。

 

 8回の福地選手もコントロールに苦しみ、置きに行った所を打たれるというパターンでした。福地選手はコントロールが芳しくないのは最初からですので特に驚きはないのですが、今日は球速が140キロくらいしか出ておらず、持ち前の豪速球を控えてもコントロールがつかないのでは、これから一体どうすれば良いんだろうと、今後の行方が大変心配になりました。

 

 この前渡邊雄貴選手のトークショーに行った時のブログでも書きましたが、現在のベイスターズファームは選手の出番の有るや無しやという情報伝達がギリギリになるまで行われないのだそうで、そのあたりがこの選手成績に関係しているのかもしれないなと、少しだけ思いました。

 

 

 ファイターズのリリーフは5回に新垣選手が1イニング、6回頭から7回途中まで屋宜選手、7回途中から8回まで公文選手、そして9回を瀬川選手が1イニングという継投になりました。

 

 その中ではこのブログで時々触れてきた公文選手について。ファイターズに移籍して1年目の今年は春のオープン戦の時から栗山監督に褒められる場面もたくさんあって開幕戦後も1軍に居た期間が長かったわけですが、最近は登板成績が振るわず、再びイースタン・リーグの人になりました。

 この選手は左の変則フォームから140キロ中盤の速球を投げるという事で、いわゆる左バッターが苦手とするピッチャーという事になると思います。今日も左バッター相手には松本選手に1安打を許しただけで、それもそんなに強い打球ではありませんでした。

 ただ、ファイターズとしてはワンポイントリリーフではなく1イニングくらい任せられるピッチャーを求めているのでしょうか。それで右バッターと対戦して、そこで打たれてしまっているという今日のピッチングでした。

 右バッターも抑えられるようになればそれに越したことはないのでしょうけれども、そこまで求めるならもう少し準備期間が必要になるのかもしれませんね。

 

 

               ■

 

 というわけで本日はルーキー松尾選手の初ホームランが唯一の見せ所という試合になりました。

 

 明日も今日と同じファイターズタウン鎌ヶ谷でデーゲームが行われます。グルメイベントなども行われていますので、お時間の有る方はどうぞご観戦いただければと思います。

 

 

横浜DeNA5-10日本ハム

勝:新垣

敗:三嶋

本塁打:中田(僕の推定飛距離135メートル)松尾(僕の推定飛距離125メートル)

観客数:1135名

 

 

 

以上

 

2017年4月15日 千葉ロッテvs横浜DeNA (平塚) の感想

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 今シーズン最初の平塚球場に行ってきました。いつも通り車で向かったわけですが、想像を絶する大渋滞の連続で、球場についたのは試合が始まってから45分後、3回表のロッテの攻撃中でした。

 なので初回の5点の詳細はよくわかっていませんが、どうやらシリアコ選手が満塁ホームランを打ったという話を聞きました。シリアコ選手公式戦初アーチ、おめでとうございます。

 

 それと、今日は天候に恵まれたのもありまして、なんだかとても眠かったのです。そのせいか、ただでさえ低い集中力が、いつにも増して低かった事を予めお伝え申し上げます。

 

 

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 今日もスコアボードの写真でスタメンをお知らせします。ベイスターズの先発が三嶋選手、ロッテは育成ルーキーの安江選手です。

 

 まず三嶋選手ですが、7回を投げて1失点で勝ち投手となりました。僕が3回途中で球場に来た時点で既に4安打ほど打たれており、その後も毎回のようにランナーを背負いながらのピッチングでした。

 僕はいつも平塚球場のスピードガンは表示が厳しいという趣旨のことを書いてきましたが、今日見た限りでは「修正されましたか?」と感じました。僕が見た中で今日の三嶋選手の最速が142キロだったのですが、適正な数字だと思いました。

 最近の三嶋選手は140キロを超えるような球を投げる時にコントロールがバラつくような事が少なくなかったのですが、今日は140キロを超えても低めのストライクゾーンにしっかりまとめられるようになっていました。

 少しづつ良化の兆しが見られる、といった感じでしょうか。

 

 ロッテ先発の安江選手は6安打を浴びて5失点で負け投手となりました。

 安江選手といえば昨年のBCリーグで先発ピッチャーのタイトルをいくつも獲得し、ドラフトは支配下で指名されるのでは?との呼び声もあった人です。

 ですから僕もそれなりに注目して見ているのですが、今日は立ち上がりに苦しんで大量失点してしまったという所でしょうか。満塁ホームランを打たれたシリアコ選手も安江選手と同じBCリーグの西地区出身で対戦経験もそれなりにあったでしょうから、シリアコ選手をリラックスさせてしまった面もあったかもしれません。

 元々は150キロ近い球を投げられる筈だったと思いますが、今日は140キロ出るか出ないかくらいで比較的抑えめで制球を重視したピッチングだったのかもしれません。僕が球場について以降のピッチングは打たせて取る危なげない内容でしたし、数字ほど悪い印象もありませんでした。

 なるべく早く支配下登録してもらえるよう頑張って頂きたいものです。

 

 

  続いて野手について。

 

 ベイスターズ打線については僕が球場についた時には大方のお仕事を終えられていまして、ある意味ルーティンを淡々と見せつけられているような、悪い言い方をすれば、少し退屈な内容でした。

 

 初回に満塁ホームランを放ったシリアコ選手は、その後もレフト前ヒットを打ちました。110キロ台の変化球をバットの先で拾うようにして、サードの頭の上を超えていく打球でした。

 先週今週とシリアコ選手を見ていて思うのは、積極性が裏目に出ているという事と、バットに当てる技術はそれなりに持っているという事でしょうか。去年のロマック選手はバットに当てられずにクルクルと三振を繰り返していましたが、シリアコ選手の場合はとりあえずバットには当たり、その打球が力ないフライや内野ゴロに終わるパターンが目につきました。

 当てることは出来ますし、選球眼もさほど悪くはないように見受けられます。あとは、最初から長打狙いをせずに、まずは強い打球のヒットを重ねていく事が必要なのでは?と僕は思いました。

 外国人選手枠の兼ね合いもありますが、元々年俸は1000万円と低く抑えられている選手ですので、なるべく早くNPBのレベルにアジャストして来季以降の契約を貰えるようにしてくれれば良いですね。

 

 もう一人挙げるとすれば、左中間にツーベースを放った松本選手でしょうか。梶谷選手に足の不安があるという事で荒波選手が急遽1軍にお呼ばれしていきましたが、もしも梶谷選手の具合が芳しくないという事態になれば、左打ちの外野手で守備と長打力では他のライバルと比べて遜色ないのが松本選手だと思います。

 今年は本当に存在感を示せておらず本人もファンも苦しい状況だと思いますが、決して調子を落としているわけでも怪我をしているわけでもなく、打席に立てば結果を残しています。

 僕は個人的に松本選手の二刀流転向を希望しています。といっても考えているのはワンポイントリリーフ程度の起用ですけれども、彼の特性を見極めて、もうちょっと活用していただきたい選手であると僕は考えます。

 

 

 ロッテの野手陣で特に目立った選手はおりませんでした。

 

 1軍の開幕スタメンを張った中村選手がなぜか出場していました。バッティングに関して特に目立つものはありませんでしたが、守備では柔らかい土のグラウンドを物ともせず、無難に守っていました。ベイスターズの内野陣が軒並み土のグラウンドに足を取られて反応を鈍らせる場面が目についただけに、やはりそこは昨年1軍のショートを守り続けただけは有るなぁと思いました。

 

 だいたいこれまでのロッテのファームと言えばクリーンナップに福浦選手や青松選手や井上晴哉選手がいて皆さん非常に存在感のある所を示しておられたものですが、今日のオーダーについて言えば少し迫力不足に思いました。

 三家選手や柴田選手といったトライアウト組が出場していてふと思い出したのですが、近年のロッテは他球団を一度戦力外になった選手の雇用に熱心ですね。非常に良いことだと思いますが、しかし肝心の成果のほうが伴っておりませんので、三家選手や柴田選手に奮起してもらい、後に続く人達が出てくるようにしてもらいたいものです。

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは8回尾仲選手、9回平田選手が1イニングづつ投げました。

 

 尾仲選手はギリギリまで開幕一軍を争っていた選手だけあって、非常に良かったです。球速は145キロ程度出ていてコントロールも良かったと思います。大木選手にヒットを一本許しましたが、内角の難しい球をうまくヒジを畳んでセンターへ運ばれたもので、これは仕方がなかったと思います。

 1軍のリリーフ陣も決して順調とは言えない状況ですが、1軍候補の一番上の方にいるのではないかと思いました。

 

 9回の平田選手はマウンドに上がるなり、いきなり3者連続フォアボールで満塁のピンチを招き2失点です。

 ただ、全くストライクを取れる雰囲気が無いといった類ではなく、コースや高さがギリギリ外れてばかりという感じで、3者連続フォアボールという言葉から感じるほどの悪い印象は持ちませんでした。

 実際、取ったアウトは三振1つにボテボテのセカンドゴロが2つです。それとは別にエリアン選手と狩野選手の連携ミスで、本来ならゲッツーを取れた所で1アウトも取れないという場面もありました。強い打球を全く打たせていないのは評価して良いと思いました。

 数字だけ見れば評価できないものですが、僕は運がなかったくらいに考えておけばいいと思っています。

 

 

 ロッテのリリーフは7回信楽選手、8回阿部選手が1イニングづつです。

 

 信楽選手といえば宮崎の自動車教習所で教員をしていた異色の経歴の持ち主ですが、マウンドさばきも、いかにも安全運転という感じで、抜群の制球力で3者凡退に切って取りました。

 嶺井選手と対戦した所で、嶺井選手は当てるのがうまいバッターですけれども、巧みにタイミングを外して強い打球はファウルゾーンにしか飛ばせないようにしておりまして、この人はすごいなぁと感心しました。

 今年2年目で1軍実績は無いようですが、今年は1軍デビューも充分あるだろうと思いました。

 

 

                   ■

 

 というわけで初回の猛攻でそのまま決着をつけてしまいました。途中から来たせいで初回の猛攻を見ていない僕としましては、あまり勝った気がしない、なんともいえない試合内容でありました。

 

 明日も今日と同じ13時から平塚球場でロッテ戦が行われます。暖かくなってきましたので、お時間の有る方はどうぞ平塚球場にご来場下さいますようお願い致します。

 

 

千葉ロッテ3-5横浜DeNA

勝:三嶋

敗:安江

本塁打:シリアコ

観客数:700人?くらい

 

 

 

 

以上

 

  

2017年4月9日 埼玉西武vs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 今年のイースタン・リーグ公式戦が開幕してから21日、ついに球場で観戦できる日がやってまいりました。

 昨日は降雨で中止、今日も雨が降っておりましたので「たぶん中止だろう」とタカをくくって家でダラダラしていたのですが、どうやら試合をやるらしいとの事で、慌てて駆けつけました。ファームプラスに加入していなかったので、今日はひとまず一般券を購入しての入場です。

 

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 僕の安いスマホで撮ったスコアボード写真で本日のスターティングオーダーをお知らせします。

 ベイスターズの先発は三嶋選手、西武の先発は十亀選手です。どちらも、本来ならとっくに1軍の先発ローテに入っていてもらわなければならない立場だと思いますが、雨が降りしきる中、吐く息が白くなる横須賀スタジアムで登板です。

 

 

 まずはベイスターズ先発の三嶋選手についてですが、5回を投げて被安打が5本くらいで2失点の、恐らく敗戦投手になりました。

 打たれたヒットの本数はそこまで多くはありませんが、下位打線で比較的パワー不足気味な選手にも軽々と外野フェンス手前まで運ばれたり、こすったような打球があわやホームランかという所まで飛んだりと、いわゆる「飛ぶピッチャー」という風に感じました。

 球速はあまり注意していませんでしたが、速い球でも140キロを少し上回る程度で、いつにも増して控えめな球速でした。制球を重視するために球速へのこだわりを捨て始めてから2年くらい経ったと思いますが、その割には低めに集められているわけでもなく、ただの凡庸なピッチャーになってしまったと残念に感じています。

 

 去年はシーズン終盤戦で結果を残し始めていたのに、またしてもシーズンオフの過ごし方を誤ってしまったという事でしょうか。これからまたシーズン終盤戦に向けて調子を上げていくしかありませんが、もう少し早く、本来の調子に合わせられるようになっていただきたいものです。

 

 

 一方の西武十亀選手は6回を投げて被安打5くらいで1失点、恐らく勝ち投手となりました。

 被安打数は三嶋選手とさほど変わりませんが、内容はホームランを1本浴びた以外はおおむね散発で危なげない内容だったように思いました。

 雨でぬかるんだマウンドは投げにくかったと思いますが、それでも球速は140キロ台中盤が出ていて、130キロ台のスライダーをホームベースの右へ左へ自由自在に投げ込んでおり、なぜファームで投げているのか理由がサッパリわかりませんでした。

 今季の西武の先発投手陣はずいぶん順調なようで、だから十亀選手の入る隙がなくてファームで投げているのかもしれませんが、こういう選手が2軍にいるという事は、今年の西武は強いかもしれないなぁと感心致しました。

 

 

 

 次にベイスターズの野手陣についてですが、全般的に褒めたい事柄は非常に少ないです。

 

 スタメンサードで出場したエリアン選手が心身ともに順調なようで、打ってはライトポール際に弾丸ライナーで飛び込むホームラン。守っては三塁前のボテボテの内野ゴロをダッシュよく掴んで一塁に矢のような送球で仕留めるなど、入団2年目の進化を感じさせられました。

 外国人選手枠の都合がありますのでなんとも言えませんが、本人はニコニコと非常に機嫌が良さそうに見えますし、体の具合も良さそうですので、1軍に、特にレギュラー争いの途上にあるセカンドなどで必要な人材と言えるのではないでしょうか。

 

 

 今日は途中出場組に守備のミスが目立ちました。

 

 記録がついたエラーは2つで、途中からキャッチャーの西森選手がイージーなキャッチャーファールフライを落球した場面と、途中からファーストの山本武白志選手がファーストゴロを捕球し損ねてファールグラウンドに弾き飛ばしてしまった場面でした。

 記録がつかなかった所では、こちらも途中からセカンドの百瀬選手が充分守備範囲内のやや強いゴロを捕球し損ねてライト前ヒットとし、やはり途中からレフトの白根選手がハーフライナーの目測を誤ってレフト前ヒットとし、西森選手はバント処理で三塁悪送球をしてしまいました。

 今年のベイスターズファームは例年にも増して一軍実績のある選手がスタメンに居並ぶ状況が続いておりまして、本来ならたくさん試合に出て実力を高めたい若手が割を食う現実があります。だからこそこの数少ないチャンスでしっかりアピールしておきたい筈ですが、今日はマイナス点ばかりが目立ちました。

 

 今日のミスはいずれも、そう難しい場面では無かったと思います。エラーは実力の無さの現れですから、ミスをした各選手がしっかりと現実に向き合ってもらいたいと思います。

 

 

 西武の野手陣で目についたのは、僕がこのブログで時折触れている駒月選手です。以前はもう少し細い体つきをしていたような記憶がありますが、今年は非常にごっつい、いかにもパワーのありそうな体格にグレードアップしておりました。

 打つ方では6回にリリーフで登場した平良選手から、レフトに打った瞬間それとわかる豪快なホームランを放ちました。打球の上がる角度が少し高めで、今日はあいにくの天候でボールの見えにくくなる空模様でしたので一瞬打球を見失ってしまったのですが、レフトを守る白根選手はほとんど身動きせずに打球を見送っていました。そしてレフト奥にある木々が揺れるのがわかりました。

 西武は和製大砲を次々ブレイクさせていきますけれども、今年の駒月選手は本当に楽しみだと思います。1軍と2軍ではピッチャーのコントロールや変化球が段違いなので1軍に上がってすぐにバリバリ打ちまくれるとは言いませんが、なるべく早く1軍に上げて1軍ピッチャーの水準を味わってきてもらいたい、そういう1人です。

 

 

 今日の西武の4番は愛斗選手でした。見慣れない名前なのでルーキーかしらと選手名鑑を見ると、去年の登録名は大瀧という名前だった選手でした。

 こちらは高卒2年目で昨年の記憶はあまり残っていませんが、高卒2年目で4番を任されるだけあって、ごっつい身体をしています。昨年1年ファームで5本塁打したそうで、またしても有望な和製大砲候補といった所です。

 ですが、大変残念な事に、レフト前ヒットを打って出塁した際に1塁ベースで足を滑らせて転倒し、その際にかなりの怪我を負ってしまったようで、コーチに背負われて退場してしまいました。バックネット裏からでも苦痛に歪む顔が見えましたので、今後が気になる所です。

 雨が降ってるのに無理に試合をやると、こういうトラブルが起きてしまうのが本当によろしくありません。怪我の程度が軽くて済むのを願いましょう。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは6回から平良選手がマウンドに上がり9回までの4イニングを投げました。その最初のイニングでヒットとホームランで2失点し、さらに試合終盤にも味方の守備のミスが連発して合計で5失点。被安打も7となりました。

 球速は僕が見た範囲で最速が140キロと、去年までと比べると引き続き物足らない数字です。最近のベイスターズはどのピッチャーにも球速より球の回転だとかコントロールを重視するように指導している向きがありますが、平良選手については、今の所それがハマっているとは言い難く、強い打球をポンポン飛ばされている状況です。

 本拠地球場が狭い横浜スタジアムですからあんまり球速が無いようだとどんどんフェンスの向こうへ飛ばされてしまう心配もあるわけでして、なので選手の個性をあんまりいじらずにのびのびとやらせてあげて欲しいものだなと、そう思いました。

 

 

 西武は7回誠選手、8回藤原選手、そして9回は岩尾選手です。この3人とも、だいぶおなじみのメンバーとなってきました。

 あんまり事細かには覚えられませんでしたが、誠選手は相変わらず球が速いなぁと感心しました。1イニングで2与四球は褒められたものではありませんが、ぐちゃぐちゃにぬかるんで投げにくいマウンドでしたし、それでいて150キロ近い球を投げられるのですから、そこを好意的に受け止めたいです。

 

 

 

                  ■

 

 というわけで1軍級の選手をいっぱい並べたベイスターズが大差で敗れました。点差を広げられたのは大方の選手が入れ替わった試合終盤でしたが、スタメンで出ていた1軍級の野手がエリアン選手を除いてさっぱり打てていなかったのも紛れもない事実でありまして、まだまだ道半ばだなぁと思いました。

 

 来週末は平塚球場で2連戦、その次の週は鎌ヶ谷で2連戦ですから、ようやくコンスタントに球場に通える、良い季節になってまいりました。

 

 ベイスターズファームチームは正直パッとしませんが、厳しい目線で見守っていきたいと思います。

 

 

埼玉西武7-2横浜DeNA

勝:十亀

敗:三嶋

本塁打:エリアン(僕の推定飛距離120メートル)駒月(僕の推定飛距離130メートル)

観客数:200人弱

 

 

 

以上

 

 

 

元プロ野球選手のトークショー

 

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 こんにちは。イースタンリーグが開幕してから半月近く経つのに1試合も見に行けていない僕ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

 月金はデーゲームだから見に行けず、土日は遠くでビジターだから見に行けず。そんなこんなで今週末(利府)も見に行けないでいます。開幕からまる3週間も土日の主催試合が無いとはどういう事でしょうか。一体誰がこんないびつな試合日程を組んだのでしょうか。憤懣やるかたないとはこのことです。

 

 さて、どうでもいい前置きはさておき、昨日東京の新大久保で行われた、元プロ野球選手が2名参加したトークショーを見に行ってきました。

 元ベイスターズの渡邊雄貴さん、元マリーンズの山本徹矢さんの2名が元プロ野球選手で、スポーツライターの花田雪さん、そしてチケットに写真が載っているお笑い芸人の3名、総勢6名の出演者で行われました。

 

 僕がこのトークショーに興味を持ったのは、引退を表明して以降の状況がうかがい知れなかった渡邊雄貴さんの様子を見に行こうと思ったからであります。

 

                ■

 

 

 このトークショーは今回が初めての試みだったそうで、始めはフラフラの立ち上がりという塩梅でした。お笑い芸人の方がなんとか場を盛り上げようとするもうまくいかず、さしずめ制球が定まらない先発ピッチャーの様相を呈しておりました。

 

 そこから徐々に、高校野球時代の強豪校の内情みたいなものを話し始めた所からようやく調子が出てきて、やがて場が盛り上がって話題も尽きなくなって終了時間まであっという間に時間が過ぎ去った、という流れでした。

 

 渡邊雄貴さんからは、ベイスターズ選手時代の選手同士のやり取りの思い出話が出てきました。

 

 モスコーソ選手が少し怖いネット動画を面白がって見ていた。重量挙げの選手が腕が反対方向にひしゃげてしまう怖い場面を大笑いで見ていて、ちょっとゾッとした。

 

 梶谷選手とは特に仲がよく、お酒を呑んではお互いの頬を引っ叩きあったりした。

 

 筒香選手は野球以外の様々な面においてもすごい。神。

 

 他にも色々あったと思いますが、僕もビールを飲みながら聞いていたので所々記憶の復旧作業に手間取っております。

 

 あとは、こういうトークショーにはつきものの質問コーナーがありましたので、僕から渡邊雄貴さんに1つだけ質問をしました。

 「大村巌さんが指導者でおられた時とそうでない時で成績が随分違ったが、やりやすさやりにくさの違いはあったか?」という質問です。

 それに対し渡邊雄貴さんのコメントは「大村巌さんが2軍監督の時には予め出番の有無を教えてくれたのでやりやすかった。自由にやらせてくれた。大村巌さんが指導者でない時代は、選手起用が多少偏っているように思っていた」という趣旨のものでした。

 

 僕は当初はどストレートに中畑さんは好きか嫌いか聞こうとも思ったのですが、そもそも渡邊雄貴さんは1軍の公式戦には出ておらず、ここで変な爆弾発言でもさせて後の人生に影響を及ぼしてもマズイと考え直し、それで上記のような質問をしました。

 

 お酒が入ってはいたものの、それにしても大人の回答だったと思います。上から目線のようになってしまいますが、これから社会人として生きていくためには言葉を選ぶ技術が必要になりますが、その点においては年齢相応に出来ていると、安心しました。

 

 なお、渡邊雄貴さんはこれから東京の広尾でスポーツジムのようなものを開くと話していました。ちょっと特殊な、電流を流して行うトレーニングだそうです。詳しくは渡邊雄貴さんのツイッターをご参照ください。

 

 

 山本徹矢さんは、現在はテレビ番組の製作会社で働いておられるそうで、すっかり「ギョーカイ人」っぽくなられました。こう言っては失礼かもしれませんが、この人が元プロ野球選手だったと言われても、あまりそんな感じのしない、むしろ昔からテレビ業界で働いていたオーラすら感じました。

 

 山本徹矢さんの思い出話で記憶にあるのは

 

 カルロス・ロサ選手と一緒に食事に行った。しかし言葉が全く通じなかったので苦労した。

 

 グライシンガー選手はベジタリアンか?と思うくらい野菜ばかり食べていた。

 

 対戦したバッターで一番すごいと思ったのはソフトバンクの内川選手。どこに投げても打たれると思った。

 

 金泰均選手はあまり同僚選手と打ち解けていなかった。くだけた挨拶(イェーイ!みたいな)をしても愛想笑いで軽く返してくるだけだった。

 

 といった所でしょうか。山本さんは元々喋りが上手な方だったのかもしれませんが、本当にテレビ番組の一出演者のように手際の良さを感じさせられました。

 テレビ業界に入ってもう3年も経つと言いますが、セカンドキャリアの面でかなりの成功例なのではないかと僕は思います。

 

 渡邊雄貴さんと山本徹矢さんはこのトークショーの定期メンバーというわけではないらしく、次回は文化放送ライオンズナイターでおなじみの中川充四郎さんがご出演なさるのだそうで、皆様もご機会があればぜひどうぞご検討いただければと思います。

 

               ■

 

 

 元プロ野球選手のトークショーという事で僕が思い出すのはこの時です。

 

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  湘南シーレックスの頃からファームの試合を見に行っていた者としては垂涎モノのトークショーでした。

 試合開始前の短い時間でちょこちょこお話をされて、質問コーナーもありましたが、時間が足らないなぁと当時僕は思いました。

 

 僕以外の観覧者の表情などを見ていても皆さん非常に満足げでらっしゃいましたので、こういうメンバーのトークショーも世の中には根強いニーズが有るのではないかと、そのように考えています。

 

 

                ■

 

 

 今日からプロ野球1軍の公式戦が始まりますが、オフの間は野球に飢えていたファンの方もさぞや多かったでしょう。

 

 ちょっと気が早いですが、今オフくらいからこういった元プロ野球選手が参加されるトークショーがもっとたくさん開催されると良いのになと、そんな風に思いましたね。

 

 

以上

 

 

 

 

3年ぶりくらいにハマスタに行った件

 

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 イースタンリーグの公式戦が開幕し、今日もロッテ浦和球場ベイスターズファームの試合が行われたのでありますが、どうもあの球場には足を運ぶ気がせず、しかしどこにも試合を見に行かずに週末をやり過ごすのも寂しいなと思い、3年ぶりくらいに横浜スタジアムに行ってきました。

 

 僕の家から横浜スタジアムは10キロと離れていないのにご無沙汰をしていた理由はいつも混んでいるという評判を聞いて気後れしていたからなのですが、行ってみて、その評判は本物で、恐ろしいくらい混んでいました。

 これがオープン戦かと、本当はクライマックスシリーズなのではないかと見紛うほど球場の座席という座席が埋め尽くされており、僕自身も座る席を探すのに結構歩き回りました。

 

 大勢のお客さんで賑わうのは素晴らしいことです。新聞屋の無料券が配られる内野自由席しか埋まらなかったあの頃や、満足できなかったら返金するチケットまで売り出していたあの頃に、もう戻ってはなりません。

 せっかく掴んだこの大勢のお客さんを離してなるものかと、選手も球団も一丸となって頑張っていただきたいものです。

 

                ■

 

 それはさておき、急成長には軋轢やトラブルが付き物、とも言えます。

 

 かつて高度成長期の日本人は、海外旅行先で色々と羽目を外しては顰蹙を買いまくっていたと言われておりました。先進国のマナーを充分身につけないまま行った先々で、つい羽目を外してしまうというのは、今では中国の人々がそのように言われているように、やはり急成長には付き物なのだと思います。

 

 そしてその兆候は、本日の横浜スタジアムでも随所で見掛けられました。

 

 球場の入場ゲートで手荷物検査を受けようとすれば、後ろから来た人達が次々に横入りに割り込みにと、とにかく自分優先主義をむき出しにしている姿が見られました。

 

 場内は満員で座席を求めて彷徨っているお客さんも大勢おられるというのに、座席を荷物置き場として占有している人の姿も非常に多く見受けられました。

 夫婦2人で来場して、通常なら2席あれば充分な所を、夫婦がそれぞれ1つづつ座席を荷物置き場としてトータル4席を占有するというような、なかなかたくましい根性の持ち主も僕の半径10メートル以内に2組は見つかりました。

 こういう人が出てしまうから、結局は球団側も全席指定席にせざるを得なくなるのでしょう。

 

 SNS上では入場待ちの場所取りでマナー違反をするファンの姿や、それを批判する声がひっきりなしに飛び交っておりますが、それもやはり急成長に伴う一種の軋轢のようなものかもしれません。

 

 

 果たして、ベイスターズは、そしてベイスターズファンは、この急成長期特有の諸問題に対して、どのように向き合っていくでしょうか。

 

 ベイスターズファンの間で意識の啓蒙がはかられて徐々に沈静化、先進国化していくのか。はたまた、事態が悪化する一方で、ベイスターズファン以外の人々から顰蹙を買って、ともすれば「ベイスターズファン=マナー知らずの後進国民」みたいなレッテルを貼られる時代が来るでしょうか。

 

 ある意味で、今がその分岐点とも言えましょう。

 

                ■

 

 あんまり試合に集中出来ず、ぼんやりとベイスターズの現有戦力について考えていました。

 

 僕が昨年オフ以降で最も心配していたのはリリーフでした。山崎康晃選手や三上選手は来年も結果を出せるだろうか。田中健二朗選手は健康に過ごせるだろうかと心配していたのですが、どうやら心配するどころか、充実し過ぎる位だという結論に至りました。

 

勝利の方程式 7回須田 8回パットン 9回山崎康晃 (敬称略)

 

 だとして、他にも役どころを固定せずにベンチ入りさせられるピッチャーがたくさんいます。

 

左腕の部:田中健二朗、砂田、野川

右腕の部:三上、高崎、進藤、平田 (敬称略)

 

 高崎選手は去年の終盤くらいからファームで好投を続けていましたので、それから半年経って、いよいよ全盛期のような調子を取り戻しています。ルーキーの進藤選手も三上選手のルーキー時代を思わせる躍動感です。平田選手が以前とは見違えるようになったのも画期的なことです。

 

 僕は内心、今季はリリーフに復帰した国吉選手が50ホールドくらいマークするのではと考えていたのですが、50ホールドどころかベンチに座る席を用意することさえ出来ませんでした。これは恐ろしいことです。とにかく潤沢過ぎて、侍ジャパンのリリーフ陣をも凌駕すると言っても過言ではないでしょう。

 

 

 他に思いつくウィークポイントと言えば、故障が多い梶谷選手のポジションでしょうか。

 

 若い頃からとにかく故障が多く、今日も故障で途中出場も出来ないということですから、ここが今後の課題であります。

 

 ですが、では穴が空いて頭を抱えるような状況かと言えば、それもまたただちに埋められそうな豊富な現有戦力があります。

 

☆梶谷選手の穴を埋める候補生

 

・佐野恵太-オープン戦打率3割超えでレギュラーのような存在感を醸し出す

・荒波翔-一昨年は規定打席未満ながら3割近い打率をマーク。2年連続GG賞受賞の名手

・乙坂智-プロ入り初打席でホームランを打つ超勝負強い男。昨季打率.270で充分勝負圏内

・関根大気-オープン戦では数少ない出場機会ながら打率5割。1軍で控えとして過ごした期間が長かった為数字自体は目立たないが、コンスタントに出場機会を得られれば一気に飛躍も。

松本啓二朗-これまでオープン戦出場ゼロで絶賛瀬戸際中だが、一昨年までは試合に出ればそれなりに数字を残しており、長打力も魅力

 

(敬称略)

 

  という塩梅ですので、そこまで困らないのではという気すらしてまいります。

 

 昨年のチームが不振だった時に、梶谷選手が故障から復帰したのと歩調を合わせるようにチームも復調して、そこでちょっと神格化みたいな状況になりましたけれども、これまでの成績であるとか故障がちな面を考慮すれば、まだ不動のレギュラーとして位置づけて良い選手とは、僕は思いません。

 ですから、梶谷選手のファンの方にはちょっとシビアですが、ライトのレギュラーにはもう少し競争原理を持ち込むべきではと思います。

 

                ■

 

 他の部分も色々考えましたが、まるで何年も連続して優勝しているチームかのような潤沢な戦力で満ち満ちております。これはもう優勝以外の順位は想像するのも難しいのではないでしょうか。

 

 よって、2017年は記念すべき優勝の年でありますので、今シーズンはもう少し1軍の試合も見に来ようと、そのように感じた所であります。

 

 

 

以上   

 

2017年3月12日 東北楽天vs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 昨日に続いて教育リーグの試合を見に行ってまいりました。試合開始時刻を12時30分と勘違いしていたおかげで、ずいぶん早く球場について座席も選び放題になりました。

 

 昨日のジャイアンツ球場では売店も駐車場も営業していなかったのですが、今日の横須賀スタジアムは教育リーグの試合にも関わらず、売店も駐車場もしっかり営業しておりましたので、ここで選手名鑑を購入して試合に備えました。

 

 だいたい選手名鑑というのは後ろの方からペラペラとめくるのが、これまでの僕のスタイルでした。なぜなら、選手名鑑というのは前年の順位でチームの掲載順が決まりますので、万年最下位のベイスターズのページは毎年最後の方と決まっていたのであります。

 ですが、今年は勝手が違いました。最後の方からペラペラめくってみても、なかなかベイスターズのページにたどり着けません。それでハッとなりました。「そうだ!僕らのベイスターズは昨年Aクラスだったのだ!」。だから今年の選手名鑑のベイスターズのページは前の方から探したほうが早いのであります。

 

 本当に些細な出来事なのです。些細とわかっているけれども、でもこの小さな違いが僕は嬉しいのです。どうかベイスターズファンの皆さん、今年の選手名鑑は最初の方からめくって見て下さい。ただ単に早くたどり着けるという以上の喜びを、きっとじわじわと味わえると思いますよ。

 

 

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 本日も僕の型落ちスマホで撮影したスコアボードの写真でスタメンをご紹介申し上げます。

 

 ベイスターズ先発は巨人から移籍の平良選手、楽天四国アイランドリーグ出身の3年目右腕、入野選手です。どちらも1軍実績がそれほど多くない、なんとか開幕一軍切符を手に入れたいピッチャーです。

 

 

 まずベイスターズ平良選手ですが、6回を投げて二桁被安打で5失点の敗戦投手となりました。

 ストレートの球速は130キロ台中盤と物足らず、ゆるい変化球も楽天打線に見切られているように感じました。あくまで僕の推測ですが、長いイニングを投げることを考えすぎて、あまり強いボールを投げきれていないように感じました。

 楽天打線は比較的ガタイの良いパワー型の選手が少なくありません。2回に平良選手からホームランを打った西田選手も年々身体が大きくなってきています。そういう打線を相手にすると、球速がなく低めへのコントロールも不充分な現在の平良選手では、なかなか歯が立たないかもしれません。

 

 平良選手は基本的には打たせて取るピッチングをする選手だと思いますが、今日は守備の乱れでもかなり苦労させられていました。野手の問題なので詳細は後で書きますが、それによって心の揺らぎみたいなものが生じてしまった部分もあったのではないでしょうか。

 去年まで見ていた限りでは、あと10キロは球速が出ていたように記憶していますし、ピッチングフォームもかつてトルネード投法と言われていた頃と比べるとちょっと小さくまとまってきているようにも感じますし、それが球団の方針なのかもしれませんが、個性を失いつつ有るのを寂しく思っています。

 

 ちょっと時間がかかりそうですね。

 

 

 楽天先発の入野選手は6回途中、途中出場の戸柱選手の打席で投球動作で足首付近の故障をした模様で、そこでお役御免となりました。そこまで被安打を数本許すも無失点で勝ち投手となりました。

 ストレートは140キロ台中盤で、その他に120キロ台の外に逃げるスライダーのような球を多投していました。外角のボールゾーンに逃げていく球がベイスターズの若手バッターにとことん決まり、下半身が崩されたようなみっともない空振りで倒れる姿が再三繰り返されました。

 最終6回は飛雄馬選手の肩口付近に投球してしまい、それが飛雄馬選手のヘルメットにあたってデッドボールとなりましたが、危険球退場にはなりませんでした。この回は目に見えてコントロールがバラツキ、その影響が故障として出てしまったように見えなくもありませんでした。

 

 投球パターンが140キロ台のストレートと120キロ台の変化球の2パターンで構成されているちょっと単純に見えなくもないピッチャーですので、130キロ台110キロ台といった具合に投球の幅を作り、コントロールの精度を高めていく事が求められるのではないかなと感じました。とにかく大怪我でないことを願いますね。

 

 

 次に打線について。

 

 皆さん打つ方守る方ともに散々で褒める場面を見つけるのが大変な試合だったのですが、そこをあえて見出すとすれば、スタメンで1打席だけ立って交代した後藤選手でしょうか。

 

 その本日唯一の打席となった第一打席の初球にきた140キロ台のストレートを逆らわずにセンター前へ美しいライナー性のヒットを放ちました。

 後藤選手といえば代打の切り札です。代打は初球から積極的に振っていくのが大切だと言われますが、それを見事に体現してみせたと言えると思います。初球の速いボールですからついていくだけでも大変だったと思いますが、こういう事をしっかりこなせるからこそ1軍で代打の切り札として起用してもらえるのでしょう。

 

 その他の皆さん方から褒める要素を見出すのは、実に困難です。

 

 記録がついたエラーは1つ。盗塁を試みた1塁ランナーを刺すべく高城選手が2塁にストライク送球を決めたのに、ベースカバーに入った狩野選手が捕球し損ねてボールがライト方向へ転々と転がっていき、ランナーに3塁まで進まれてしまった場面です。

 

 記録がつかなかったエラーを思い出しますと、盗塁を試みた2塁ランナーを刺すべく高城選手が3塁にストライク送球を決めたのに網谷選手が捕球し損ねて盗塁成功にした場面や、センター前方に高く上がったフライを細川選手が見失ってポテンヒットにしてしまった場面、左中間へのシングルヒットを青柳選手が後逸してしまった場面。そんな感じでしょうか。

 

 高城選手は盗塁阻止成功が1回ありましたが、内野がしっかり守っていれば合計3回は阻止できたと思いますので、気の毒といえば気の毒です。

 

 バッティングの面では、楽天入野選手の外角に逃げるスライダーに簡単に手を出してクルクル回ってしまう若々しいバッターが目立ちました。ルーキーの細川選手や狩野選手は仕方ないにしても、2年目の青柳選手や網谷選手はもうちょっと球筋を頭に入れて我慢する事を覚えてほしかったなと思いました。

 

 

 楽天打線で目立った人は、4番スタメンで第一打席に左中間へホームランを打った西田選手でしょうか。

 ホームランは弾道が低い、打った瞬間はフェンスを越えるのはちょっと厳しいかな?という角度の打球でした。それがああやってスタンドまで届くのですから、見事なパワーでした。

 年々一軍の出場機会が減っていく厳しい立場だと思いますが、ブレずに頑張っていただきたいものです。

 

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは二番手として登板した飯塚選手が7回から最終9回までの3イニングを投げきって1失点でした。

 

 飯塚選手は今年で入団3年目になりますが、身体つきは高卒で入団したばかりのルーキーのようにほっそりとしています。楽天の岸選手のように細い身体でも活躍できる人はいるにはいるものの、やはり飯塚選手の課題はフィジカルにあるのではないかと去年から思っていました。

 それで今日のピッチングですが、のっけから3連打を浴び、その後も強い打球が外野にバンバン飛ばされるも辛うじて野手の届く範囲だったおかげで助かるという場面が続きました。センターを守る細川選手の守備範囲が思った以上に広いことを実感いたしました。

 楽天打線は終盤になると選手の入れ替えで実績の乏しい育成選手が打席に並ぶ、飯塚選手とすればいくらか楽な相手だったと思いますが、それにしては互角の勝負をしておりました。昨年イースタンで25打数ノーヒットだった村林選手にサクッとセンター前に運ばれるなど、この状態ではファームの先発ローテも厳しいのではないかと、実に心配になりました。

 

 

 楽天のリリーフは6回途中に入野選手の負傷退場で急遽登板の大塚選手が7回まで、8回は木村選手、そして9回は武藤選手です。

 

 特に強い印象は持ちませんでしたが、入野選手の負傷降板で突然お鉢が回ってきた大塚選手は、いきなりボールカウント1-1のトライアウトみたいなシビアな状態から出てきたにも関わらず非常に落ち着いてコントロールも良く、頼りになる人だなぁと感心しました。

 

 というわけで課題ばかりが目についた今日の試合、でありました。

 

              ■

 

 

 これから教育リーグとイースタン公式戦へほとんど休みらしい休みもなく、全てデーゲームで試合が続けられます。

 

 平日もデーゲームですので見に行ける方はそう多くはないと思いますが、普段見る機会の少ない若手選手も存分に堪能できますので、頭の片隅にでも置いておいていただければ幸いですね。

 

 

東北楽天6-0横浜DeNA

勝:入野

敗:平良

本塁打:西田(僕の推定飛距離120メートル)

観客数:700人くらい

 

 

 

以上

 

 

2017年3月11日 横浜DeNAvs読売巨人 (ジャイアンツ球場) の感想

 

 40歳の大台到達まで残す所1年を切った僕ですが、皆様こんばんは。時計の針に逆らおうと一生懸命頑張って若作りに励んでおります。

 

 

 さて、本日は今シーズン始めての球場観戦に行ってまいりました。ほとんどのベイスターズファンの目が横浜スタジアムに向けられている中、僕はあえてジャイアンツ球場で行われた教育リーグの試合に行ってまいりました。

 もうかれこれ5年か6年くらいに渡り、シーズン最初は教育リーグという習慣が定着してしまいまして、ですから近い横浜スタジアムよりも少し離れたジャイアンツ球場へ勝手に足が向いてしまったのであります。

 

 さてさて、本日は皆様もよくご存知の通り、東日本大震災の日であります。あの日も横浜スタジアムでオープン戦が行われていたのが記憶に新しいですが、そういったわけでジャイアンツ球場においても試合開始前に黙祷が捧げられました。

 東日本大震災で犠牲となられた皆々様に対し改めて、哀悼の誠を捧げたく存じます。

 

 

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 僕の3年前に発売されたスマホで撮ったスコアボードの写真で本日のスタメンをご紹介致します。

 ベイスターズの先発が三嶋選手、巨人は高木選手です。巨人のスタメンは1軍にいてもおかしくない顔触れがだいぶ含まれているようですが、この時期の巨人のファームは以前からこういった1軍級の選手が混じるのが通例となっています。

 

 

 さて、まずはベイスターズ先発の三嶋選手ですが、6回を投げて2失点で勝ち投手になりました。

 序盤の3回途中まではランナーを一人も許さないパーフェクトな立ち上がりをするも、少しづつ強い当たりを打たれ始め、最終的には6本くらいヒットを許した格好だったと思います。序盤は120キロ前後の変化球が主体で巨人打線はタイミングを合わせにくそうにしていましたが、徐々にストレートの比率が上がるに連れて、そこを狙い打たれているようにも見えました。

 球速は僕が記憶している限りで147キロが最速でしたが、ストレートを投げる時は緩い変化球の時のように低めに集めることが出来ず、あわやホームランという打球も2本ありました。

 

 せっかく去年の終盤になって1軍で結果を残し始めていた所でしたが、元に戻ってしまったような、ちょっと不満の残る内容だったと感じました。

 

 

 一方の巨人先発の高木選手は5回まで投げて、恐らく勝ち負けつかずだったと思います。

 

 立ち上がりにいきなり飛雄馬選手と石川選手に連打を浴びましたが、その後は落ち着いて打たせて取るピッチングという感じです。球速は速い球でも140キロくらいで特に速くも遅くもないですが、4回くらいまではそんなに強い打球を打たれる事もありませんでした。

 ただし5回に入って青柳選手にソロホームランを浴びた所で何かが狂ってしまったのか、さらに連打と犠牲フライで2失点で、5回を投げ終えた所でマウンドを降りました。

 

 まだ開幕まで半月ありますから焦ってどうのこうの言う時期でもないかもしれませんが、巨人ファンの方々からすれば少し不満が残る結果だったかもしれませんね。

 

 

 次に打線について。

 

 ベイスターズは良かった人と悪かった人がクッキリハッキリしたと思いますが、良かったと思うのは石川選手と青柳選手の2名です。

 

 ラミレス監督がセカンドのレギュラー候補として名前を上げているのは田中浩康選手と宮崎選手、そしてこの石川選手です。そういった立場ですのでもうそろそろ1軍の試合に混じってもらいたい所ですが、手術明けの影響が色濃かった昨年と打って変わって、今年は非常に状態が良さそうです。

 高木選手が崩れる前の4回まででヒットを打てたのは飛雄馬選手と石川選手の2人だけですが、飛雄馬選手のそれはピッチャーのフィールディングが良ければピッチャーゴロになってしまう性質のものであったのに対し、石川選手のヒットは2本ともノーバウンドで外野に到達する文句のないクリーンヒットで、バットコントロールは全盛期の頃にほぼ近づいたのでは?と、今日見た感じで僕は思いました。

 

 今年のセカンドのレギュラー争いは12球団で1.2を争うような激しいものですから、バッティングの状態が全盛期の頃に戻ったと言うだけで自動でレギュラーに戻れるほど甘くはないでしょうが、もしも昨年この状態だったら、とタラレバを並べたくなる、そういう風な感じです。

 

 

 もう一人の青柳選手はホームランを打った事も良い点ですが、この一冬を越して胸板が分厚くなってプロらしい身体つきになったと感心しています。

 僕はこの時期の高卒2年目3年目の選手を見る時は、まずは技術以前に身体つきをどれだけ成長させてきたかを特に注意してみています。ピッチャーで期待されていた飯塚選手は相変わらずヒョロヒョロのままで投げる前からガッカリさせられましたが、青柳選手はこのオフも自分に厳しくしっかり鍛えてきたのではと、評価をしたいと思います。

 最近のベイスターズは若き和製大砲候補が何人も揃いまして、その中で特に目立っているのが網谷選手と細川選手ですが、昨年首脳陣から最も期待をかけられてどんな時でも優先して試合に使ってもらっていたのはこの青柳選手だったのであります。

 ぱっとみた感想としては、いわゆる「リストが強い」と称されるタイプの選手ではないでしょうか。バットを軽く振っているように見せて、しかし打球がぐんぐんと伸びていく。青柳選手はそういう選手です。

 まだ焦る時期ではありませんが、今シーズンの終盤くらいには1軍で顔見世出場してプロ入り初ヒットくらい記録できるようになれたら良いなと、期待しております。

 

 

  次に巨人打線について。

 

 良かったと感じたのは坂口選手と橋本到選手です。

 

 坂口選手はこのブログでも再三に渡って褒め称えている和製大砲ですが、今日見た感じ、少しだけウエイトを絞ったかな?と感じました。去年はモロに「和製李大浩」でしたが、今年はそこまでではありませんで、サードの守備にもつきました。

 バッティングは最初の打席にセンターのフェンス手前まで飛ぶ大きな外野フライ、第二打席はレフトフェンス直撃の2点タイムリー2ベースと、そのパワーをいかんなく発揮してくれました。

 やはりパワーは巨人でも上位につける存在ですので少々バットの芯を外しても遠くへ飛ばします。今日の大きな当たりも少しバットの先とか根っことかでジャストミートではありませんでしたので、そのあたりの正確さがもう少し高まると、とんでもない事になりそうです。

 ただし、いくら成長しても今の巨人で彼の食い込める余地があるのかどうか。そこが一番の問題ですね。他球団なら少なくとも支配下登録くらいはしてもらえる存在だと思います。

 

 

 橋本到選手は三嶋選手の145キロの速球をセンター前へ、林選手の110キロ台の緩い変化球をライトへ、いずれも鋭いライナー性のヒットを放ちました。

 緩急をつけたピッチングをしてこられても、ゾーンに入ってくる球はとにかくカットしてしのいでしのいで、タイミングを掴んで打てるボールが来たらシャープなライナーを打ち返す、首脳陣が彼に求めているであろう役割をしっかりとこなしているのがわかりました。

 今年はFAで陽岱鋼選手が加入して、さらに岡本和真選手が外野にコンバートしてきましたので、狭き門がますます狭くって大変だろうと思いますが、しっかりと己の歩むべき道をブレずに進んでいると思いますね。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは7回林選手、8回笠井選手、9回田村選手が1イニングづつ投げました。

 

 復活を期す林選手は、なかなか厳しい一日でした。代打で登場の相川選手に左中間へフェンス直撃の3ベースを打たれるなどで3安打1死球で1失点。よく1失点で済んだという苦しい内容でした。

 

 8回の笠井選手は最速150キロのストレートで、多少ボール先行ながらも全く強い打球を打たせずに3者凡退です。ボール先行といってもごくわずかな違いを試しながら投げているようにも見えましたし、支配下の中堅選手のような落ち着いた雰囲気も見事でした。

 対戦したのは中井選手松沢選手坂口選手といずれもパワー自慢のバッターで、この結果は大いに評価できるのではないでしょうか。

 

 最後は田村選手です。田村選手が登場したことで、今日の試合でベイスターズの育成選手が5人全員揃い踏みとなりました。数年前までベイスターズの育成選手はフューチャーズ戦しか出られない状況が続いていましたので、感慨深いものがあります。

 内容の方は、最速140キロ程度で前の笠井選手と比べてしまうとどうしても見劣りますが、しかし低めに落ち着いて集めるピッチングで、味方のエラーで1人のランナーを出しただけで抑えきりました。

 

 

 巨人のリリーフは6回から乾選手、7回大竹秀選手、8回西村選手、9回は注目ルーキーのリャオ選手がそれぞれ1イニングづつ投げました。

 

 その中で気になったのはやはりリャオ選手です。スタンドから見ていてもデカイのは一目瞭然ですし、横幅もありますし、マウンド上で何やらせわしなく動き続けていますので、得体のしれ無さがなんとも言えません。

 ピッチングの方は変化球の制球に苦しみ、狩野選手と網谷選手に120キロ前後のボールでデッドボールを当ててしまい、フォアボールを挟んで、白根選手が放ったイージーなショートゴロを藤村選手がエラーして1失点、最後は青柳選手を三振に切って取って3アウトと相成りました。

 とったアウトは全て三振というのがリャオ選手の真骨頂ともいうべき所で、課題が色々あるものの、先々が楽しみな1人であるというのは間違いのない、そういう選手でした。

 

               ■

 

 

 というわけで今シーズンの最初の球場観戦が終わりました。

 

 時期が時期なので防寒の準備をしっかりして行きましたが、日が傾くまでは拍子抜けするくらいポカポカ陽気で過ごしやすく、野球観戦日和となりました。

 

 明日は場所を移して横須賀スタジアムにて12時半から教育リーグの試合が行われますので、お時間の有る方はぜひ足を運んでみて下さいませ。

 

 

 

横浜DeNA7-3読売巨人

 

勝:三嶋

敗:乾(たぶん)

本塁打:青柳(僕の推定飛距離110メートル)

観客数:500人くらい

 

 

以上