ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

ワシが育てた2017

 

 まだ1軍で活躍していない無名の選手に誰よりも早く注目し、やがてその選手が1軍でブレークをしますと、なんだか誇らしい気持ちになれます。自分はただ見ているだけなのに、まるで自分が育てたかのような、そして自分には著しく先見の明があるかのような、そういう気持ちになれます。

 

 僕がこのブログを続ける理由も、だいたいそんなようなものです。

 

 人によってはそれをレプリカユニフォームで表現します。まだ1軍で活躍したことがなく、普通のファンの人には名前も覚えてもらえないような選手のレプリカユニフォームを着て球場に行き、やがてその選手が1軍で活躍をすると、そのレプリカユニフォームをいつも以上に誇示し、ドヤ顔をキメたくなる、そういう人もいるのではないでしょうか。

 そういった理由から、今シーズンはオープン戦の頃から網谷選手や細川選手のレプリカユニフォームを着るベイスターズファンも、きっと少なくないだろうと僕は見ています。

 

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 自分の経験を言えば、いくら自分が誰よりも早く注目し、会う人会う人に「こいつはすげえよ!」と言い続けた選手が後々活躍しようとも、周りの人達の殆どは、そんな事は覚えてなどおりません。思い出して欲しくてわざわざ口に出しても、せいぜいその場しのぎの相槌を打ってくれる位の成果しかありません。

 

 僕は以前からこのブログで宮﨑敏郎選手の凄さをPRし続けてきました。しかし、2015年の後半になってようやく1軍定着するより前は「宮崎は守備が下手だから」「そこまで打てないし」と否定的な意見の方が多かったように記憶しています。

 ですから宮崎選手が去年それなりに数字を残すようになって僕は誇らしく思っているのですが、あの頃散々否定的な意見を放っていた人達の殆どはそんな事は覚えておらず、そしてだいたい180度違う意見を述べられております。

 

 したがいまして、いくら誰よりも早く注目しようが、PRしようが、そんなものは自己満足に過ぎません。全く何一つ見返りの得られない、実にむなしい作業であります。

 

 

 しかし、何一つ見返りの得られないむなしい作業だと重々わかっているけれども、僕はまた性懲りもなく、この作業を繰り返そうとしているのです。

 

 

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 長い長い前フリになりましたが、誰よりも早く注目して「ワシが育てた」感を醸成したい皆々様のために、2017年、誰よりも早く注目したい楽しみな選手の候補を、ベイスターズに限らず、ここから取り上げたいと思います。

 

 

アウディ・シリアコ内野手DeNA

 

 まず最初は今シーズンからベイスターズでプレーする事になったシリアコ選手です。

 

 実はベイスターズは昨年からシリアコ選手をマークしていたという情報がBCリーグの有識者の方から寄せられまして、僕も昨年から密かにマークしておりました。

 実際に見に行ったのは9月に前橋で行われた群馬ダイヤモンドペガサスと石川ミリオンスターズのプレーオフの1試合だけですし、その日のシリアコ選手はアメリカから日本に戻ってきたばかりでぶっつけ本番だったらしく調子が思わしくなかったのでありますが、それでも動きはシャープで雑な所もありませんでしたので、なかなか良い選手だと感じたのを思い出します。

 

 近年の日本で活躍する外国人野手に共通して言えるのは、日本の生活、日本の野球をリスペクトし、そして心から楽しめる事だと考えます。

 昨年ベイスターズに所属したロマック選手は間違いなく日本野球をリスペクトして愚直なまでに練習に打ち込んでおりましたが、しかし彼は残念ながら日本野球を楽しんでいるとは言えず、ひたすら生真面目にトンネルの中をさまよい続けてしまったという感じがしております。

 

 その点シリアコ選手は去年1年間石川ミリオンスターズでプレーして必要条件をクリアしてきたと言えると思いますし、元々のポテンシャルも相当なものがありますから、だから活躍できるだろうと、僕は太鼓判を押したいのであります。

 

 年俸1000万で背番号98番というのが彼の元々の期待値を表していると思いますけれども、僕は、この期待値をものすごい角度で覆してくれるだろうと、大いに期待しておりますよ。

 

 

大田泰示外野手(日本ハム

 

 今年から日本ハムでプレーすることになった大田選手ですが、僕はこれが彼の人生を素晴らしいものに変える、大変な分岐点になったと思います。

 

 というのも、これまで所属してきた巨人は大田選手の本来の個性を全く顧みない、個性を潰す野球を押し付けてきたからです。

 やれ進塁打を考えろだの、やれ送りバントも重要だのと、彼の日本有数の身体能力を押し殺すような野球をやらせてきたから彼は伸びなかったのであって、しかし日本ハムなら、個々の選手の適正をしっかりと見極めて使ってくれるだろうという期待があります。

 

 今シーズンの日本ハムは大田選手に打率など求めず、とにかくガンガン引っ張れ、ガンガンマン振りせよと、とにかくその長打力を活かすような起用法をするべきだと思いますし、これまでの練習試合などの様子を見る限り、実際にそれに近い方針で既に結果を出しつつ有るように見受けられます。

 

 守備に関しては、あの足と肩は糸井嘉男選手を上回ると言っても大袈裟ではありませんから、まずは陽岱鋼選手の抜けた穴を埋める守備要員くらいの心持ちでいてもらいたいです。

 

 今シーズンは40本塁打40盗塁(打率は.220くらい)を目指して頑張っていただきたいと思います。

 

 

■三ツ間卓也投手(中日)

 

 一昨年の育成ドラフトで中日に入団し、今シーズンから支配下登録でプレーすることになった三ツ間選手が、僕は相当活躍するだろうと見ています。

 

 彼は元々無名大学からBCリーグの武蔵ヒートベアーズに入団したという、まさに雑草魂的な経歴の人で、中日に入団してからしばらくはリリーフをやっていました。

 ヒートベアーズの選手時代に球場で実際に見たのですが、その時もリリーフで右の横手投げで、まさにリリーフをやるために生まれてきたみたいな強いボールと気合の入った人だったのですが、昨シーズンの途中から先発に転向したようです。

 昨シーズンの早いうちから支配下登録の話もちょこちょこ出ていましたが、先発に転向すると言うので支配下登録が先延ばしになったのだろうと思われます。先発転向してすぐのウエスタンの試合をテレビで見ましたが、思いの外慣れるのが早く、ゆうゆうと9回完投するくらいのピッチングをしておりまして、適応能力の高さも相当なものが有ると舌を巻きました。

 

 ピッチャーに最も重要な能力は精神力だと思いますが、どこで投げてもしっかり結果を残す三ツ間選手はそのあたりがしっかりしていますし、それ以外にもさしあたって不安に思える点が見当たりません。心配なのは1シーズンを投げきるスタミナが有るかどうかという所ですが、今年から森繁和さんが監督ですので、そのあたりの運用も巧みにやってくれるのではという期待もあります。

 

 彼は本当はリリーフのほうが向いていると僕は思いますが、それはそれで、どちらにせよ非常に良い働きをしてくれるのは間違いないと思います。

 

 

 ■廣岡大志内野手(ヤクルト)

 

 去年の6月に「廣岡大志と山本武白志」というエントリーの中で廣岡選手を大絶賛しましたらば、その半年近く後になって1軍デビューの初打席、それもよりによって三浦大輔さんの引退試合でホームランを打つという離れ業を成し遂げて下さいました。

 どこか違うチームの試合でデビューしてくれれば良かったのに、と何度思ったでしょうか。

 

 廣岡選手はバッティングフォームの形から山田哲人二世の呼び声が高いですが、僕の見立てはそうではなく、かつてヤクルトでプレーされた池山隆寛さんのようだと思っているのですが、なんとヤクルトの杉村繁コーチも同じような事を仰っておられまして、これは1つドヤ顔をキメたい所であります。

 

 今シーズンは1軍でお勉強を積み重ねたい所ですが、問題は守備位置です。本職はショートですが、まだちょっと粗い所がありますから、真中監督が堪えきれるかどうでしょうか。サードやファーストあたりなら無難にこなせそうですが、サードには川端選手、ファーストには畠山選手がおりますので、お勉強期間の選手をそこに当てはめるのはちょっと現実的ではありません。

 

 もしも開幕から我慢して使って貰えるようなら、最初の1ヶ月はそこそこ結果を残し、その後数ヶ月は他球団のマークが厳しくなって数字を落とし、夏場くらいから盛り返して最終的には高卒2年目としては上出来くらいの数字にまとめてきそうな、そういう可能性が彼にはあります。

 

 もう既に1軍で少し結果を残していますから注目度は高めでしょうが、ぜひご注目下さい。

 

 

 

                ■

 

 

 今年もまた自己満足を高ぶらせる季節がやってまいりました。

 

 高いプロ意識を持ち、開幕に向けて徐々にペースを上げていきたいと思います。

 

 

以上

みんなはWBCをどう考えているのだろう

 

 間もなく第4回のWBCが始まろうとしているわけですが、今の所の印象としては、これまでで最も高揚感が感じられないと、僕は考えています。回を増す毎に盛り上がりを欠くようになってきたと感じています。

 

 まだ海の物とも山の物ともつかない状態だった第1回は監督に王貞治さんを迎え、メジャーリーガーも多数集まったのもあって、これから世界に闘いを挑むんだという高揚感が見られましたけれども、今回は指導者実績ゼロの小久保監督であり、メジャーリーガーも青木宣親選手しか来てくれないという事でして、見るからにトーンダウンいたしております。

 

 なんというか、町内会が毎年行う夏祭りを嫌々手伝わされている末端町内会員と、それを外から眺めているオーディエンス、という風情であります。

 

 「こちとら毎日残業でクッタクタなのに、なんで夏祭りの手伝いなんかしなきゃならないんだ・・・」みたいな愚痴が、中の人達から漏れ伝わってくるような、そんな感じがしてなりません。

 

 

                ■

 

 WBCNPB界隈にとって面倒くさいイベントに成り下がってしまった理由の1つとして僕が考えているのが、監督の人選であります。

 

 人間が組織に入って働く上で、直属の上司がどのような人になるのかは、これはものすごく重要な課題であります。

 第1回はカリスマの王貞治さんで、第2回は人心掌握術に長けた原辰徳さんが監督だということでメジャーリーガーも多数参加してくれましたけれども、第3回は現場から離れて久しい山本浩二さんが監督という事で過去2回とは打って変わって代表選手の集まり具合が芳しくなくなり、ついに第4回となる今回はメジャーリーガーが1人だけという、実に寂しい状況になってしまいました。

 

 そもそも、日本代表の監督に、それまで指導者として働いたことが無い人が就くというのが、他競技ではありえない話だと、僕は不満に思っています。

 

 サッカー日本代表の監督はこれまで欧州サッカーの強豪チームで監督として実績を積んできた人が多いようですし、一昨年日本中を沸かせたラグビー代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチも様々な実績がありましたし、なでしこジャパン佐々木則夫前監督も指導経験が豊富であります。

 

 野球界には昔から「名選手は名監督にあらず」という格言もあるわけで、いくら小久保さんが選手としての実績が抜群だからといっても、それがいきなり日本代表の監督を任せる理由にはならないのでありまして、そのあたりの選考プロセスがWBC日本代表の盛り上がりを欠く、大きな要因であると言えるのではないでしょうか。

 

                ■

 

 改めて言うまでもなく、我が国は未曾有の少子高齢化社会を迎えております。これから生産年齢人口が加速度的に減少し、経済力が急激に落ち込むのは間違いない情勢です。

 

 ということは、日本プロ野球も当然ファンが減り、来場者数が減り、売上が減るのであります。そうなると選手の年俸も応分な額に抑え込まれるのは必定であります。

 

 だからこそ、なるべく減少幅を抑え込むために、国際化が不可欠なのであります。日本国内でバイクが売れなくなったからバイクメーカーがこぞって海外に目を向けたように、日本プロ野球も海外から売上を稼ぐ事を、必ずやらなければなりません。

 

 だからこそWBCは必要なんだと、僕は考えています。

 

 今は苦しいかもしれませんが、苦しい中でもなんとかWBCを世界中からリスペクトされる大会に育て上げて、WBCを頂点としたグローバル戦略を打ち立てていかなければならないのです。

 

 野球が本当の意味でグローバルなスポーツだと認められるようになれば国際的なスポンサーがつくようになり、そのお金で新興国に野球を普及させ、プロリーグを作り、NPBとそれらの国々とで共存共栄していく事が可能になります。

 

 

 ですが、現状ではNPB界隈がそこまで先々を見据えて動いているようには、僕には見えません。

 

 そこがファンに見透かされているのではないでしょうか。

 

 

               ■

 

 NPBを牛耳っているのは12人のオーナー陣ですが、この人達はこれまでならサラリーマン社長タイプが多かったのが、最近は創業者の改革開放型オーナーが一定程度の勢力を持つようになってきました。

 オリックスの宮内さんも実質的には創業者といえるでしょうし、ソフトバンクの孫さんや楽天の三木谷さん、DeNAの南場さんも然りです。

 

 サラリーマン社長は事実上の任期制ですから自分の任期だけで考えてしまいがちですが、創業者オーナーは自分自身が会社の大株主でもあるから、事実上任期など無いも同然で、それゆえロングスパンで物事を考えられるはずでして、その利点を活かして、この人達にNPBのリーダーシップを取ってもらいたいと、僕は考えます。

 

 以前楽天の三木谷さんが外国人枠の撤廃を提言されていましたが、そういった具体的な提言をどんどん出し、改革開放型オーナーで一気呵成に物事を進めていってもらうべきですし、WBCの監督選びも、お偉いさんの覚えがめでたい人を選ぶシステムから、しっかりと勝てる監督を日本人にもこだわらずに徹底的に選び抜く方式に変え、我が侍ジャパンを常勝軍団としてもらいたいです。

 

               ■

 

 NPBはこのままでは沈みゆく泥舟であるという大きな危機感を持ち、この危機を打破する1つのキッカケとして、WBCを球界財界を挙げて本気で取り組むようにしてもらいたいものだと、そのように考える次第です。

 

 

以上

ベイスターズの新しい球団社長が、ちょっと心配である

 

thepage.jp

 この記事の書き出しで「東大出で総務省から転職してきた異色のリーダーだ。」とありますが、実際には中央省庁のキャリア官僚が民間企業や団体にヘッドハンティングされる事例は異色でもなんでもありません。

 最近話題になっている文科省の高級官僚が私大に天下っていた件もそうですし、財務省の超大物次官と言われた勝栄二郎さんという方は、その後IIJの社長になっておられます。

 

 だいたいこういうのは何らかの事情があって中央省庁と仲良くしたい会社が使う、よくある芸風なのでありますが、それらの様々な事例を見た上で言えば、ベイスターズの球団社長にそういった人が収まった事を少し心配する気持ちが、僕にはあります。

 

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 中央省庁のキャリア官僚と言いますと、我が国の中枢を担うエリート中のエリートで、僕みたいな人間が1000人で束になっても敵わないようなとてつもない頭脳明晰な人達ばかりであります。

 この方達がお話しをされているのを聞きますと、とても理路整然としていて説得力が強いものですから、ついつい飲み込まれてしまいがちです。

 

 ですが、そのエリート中のエリートな人達が打ち出すプランが本当に効果を上げるのかと言いますと、それは我が国の現状を見れば明らかでして、実を結ぶどころか、悪い方へ向かう場合ばかり目立つのであります。

 財政にしても社会保障にしても外交にしても、大きなフレームで言えば何一つとしてうまくいった話が見当たりませんし、キャリア官僚の方々が退官後に就いた新しいお仕事の成果も、あまり芳しい事例が見当たりません。先述したIIJにしても然りです。

 

 それに、過疎化の進む地方自治体ほど、首長がキャリア官僚出身だったりするものです。

 

 ですから僕は、ビジネスマンとしての手腕に、大変心配に思っているのです。

 

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 現役のキャリア官僚の方々がおやりになる仕事にも色々ありますが、中でも重要な仕事の1つが、国会議員や各種ステークホルダーの人々に対する折衝業務です。

 一例を挙げると、財務省としては消費税を増税したい、その為には閣僚や与党の大物議員に消費増税の必要性をしっかりご進講して、野党内部にも容認ムードを醸成して、消費増税の先頭に立って働いて貰わなければなりませんから、キャリア官僚の方々が日夜そういった所に骨を折られるわけです。

 

 岡村新社長がこの前に横浜スタジアムの社長をお務めになったのは、横浜スタジアムTOBを行う上で岡村新社長のキャリア官僚時代のスキルが大いに活かされる局面だったでしょうから、その点においては非常に良い人事だったのかもしれませんが、ベイスターズの球団社長としては、求められる役割がかなり大きく違ったものになるはずです。

 

 今後のDeNAベイスターズの球団社長として求められる能力は、斬新な企画、アイデアを各方面から持ち寄って実行するまでの、プロデューサー的な役割ではないでしょうか。端的に言えば、お客さんを飽きさせない、常に楽しめる仕掛けを矢継ぎ早に打ち出す能力が求められるはずです。

 

 ですが、残念ながら岡村新社長にそういった方面の能力が期待できるかと言えば、なかなか難しいと言えるのではないでしょうか。

 

 なぜならば、これまで常に黒子の役割に徹して、地道にコツコツと働いてきた人だからです。

 総務省地場産業の育成といって、東京にアンテナショップを作りましょう、とか、ふるさと納税の返礼品で名産品を売り出しましょうといった四角四面の施策を手掛けていた人が、果たして前任の池田社長を上回るものを打ち出していけるのか、という点に大いに疑問があるわけです。

 

 池田前社長を上回ることが出来なければ、それすなわち、お客さんをガッカリさせる事へと繋がっていくわけですから、なかなか難しい立場なのであります。

 

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 DeNAベイスターズ誕生から昨年までベイスターズの球団社長を務め上げられた池田純さんは、中央省庁とはまるで正反対の民間企業を転々とした後、DeNAに入社されています。

 勤め先をたった数年でコロコロと移り変わる事を、あまりよく思わない人も少なくないと思います。学卒後に21年もお役所勤めを続けた岡村新社長とは、本当に何から何まで正反対であります。

 

 ですが、結果的にそれが功を奏したと言えるのではないでしょうか。様々な企業で吸収した知識やノウハウをここぞとばかりに注ぎ込んだからこそ、あの暗黒と言われたベイスターズを、まだ5位とか6位をさまよっているうちから押しも押されもせぬ人気球団に押し上げたのではないでしょうか。

 

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 一番良いシナリオはベイスターズがリーグ優勝、そして日本シリーズでも勝ち抜く事です。

 

 それによってお客さんが大きく盛り上がってくれれば良いに越したことはないのですが、ただし、チームが強ければ、それだけでお客さんが盛り上がって収益が伸びるわけでもないのであります。

 

 チームが強くても来場者やグッズの売上が伸び悩んで「野球がつまらない」などと不協和音が囁かれるなんて話はそこかしこに見られるのでありまして、ですからやはり、岡村新社長には引き続きお客さんを盛り上げるために施策をどんどん投下していくスタイルを頑張り抜いていただく必要があろうかと思います。

 

 

 本音を言えば事実上のトップが南場オーナーで岡村新社長が参謀役として組織が動くのが良いのですが、WELQ問題の時にも再三指摘されていたように親会社の本業の経営状態があまり芳しいものではないだけに、南場オーナーがベイスターズの為に割ける時間もそれほど多くはないのでありましょう。

 

 単なる無難な球団になってしまうような気がして、それが心配でならないと、そのように申し上げる次第であります。

 

 

以上

 

 

 

 

 

若くして引退していく選手を見ていると、ああでもないこうでもないと考えてしまう

 

 オリックスを戦力外になった大田阿斗里選手が引退して警視庁の試験を受けていたというニュースを見まして、色々と思う所があります。

 

www.nikkansports.com

 

 若くして引退していく選手の多くは、本当はプロ野球選手を続けたいが、戦力外になってしまって働く場所が得られないから、不本意ながらユニフォームを脱ぐ決断をするというパターンではないでしょうか。

 阿斗里選手もオリックスを戦力外になった後にトライアウトに参加していますので、本音としては野球を続けたかったのではないでしょうか。

 

 しかしながら、奥様もお子さんもいる中で、不安定な立場でいる事は許されないという責任感もあって、警視庁の門を叩いたという流れではないかと想像できます。

 

 

 プロ野球は実力社会だから、雇ってもらえないのならば仕方がありません。そんな事は百も承知ですが、それでもなお、なんとかならなかっただろうかと、悔しい気持ちが、僕にはあります。

 

 阿斗里選手は通算9年のプロ生活で69試合に登板していますから、実力が足らずに箸にも棒にもかからなかったという選手ではありませんでした。

 高卒1年目から1軍デビューしていますし、2013年には1年で38試合も登板していますから、それなりに実力のある選手であった事に違いはありません。だからこそ、27歳という若さでユニフォームを脱がざるを得なくなった事が、悔しくてならないのです。

 

 ベイスターズファンの立場でこのような事を申し上げるのはいささか心苦しいですが、入ったチームがもう少ししっかりしていたならば、戦力外の当落線上をウロウロするようなプロ生活にはならなかったのではと、まるで自分や親族の事のように、あれこれと考えてしまうのです。

 

 きっとね、入ったチームいかんで山口俊選手と肩を並べられる位の存在になっていたのではないかと、今更ながら僕は思っています。

 

 それも含めての自己責任ですから、なんでもかんでもチームに当たり散らすわけにもいきませんけれども、チームだってしっかり育てて戦力になってもらった方が良いに決まっているのですから、「毎年のことだから」と気安く流さずに、1人1人の行く末をしっかりと見届けて、今後のチーム運営の糧にしてくれなければ困ると、僕は思いますよ。

 

 

 阿斗里選手がプロ野球界から離れてしまうのは悔しくて仕方がありません。湘南シーレックスの時から、本当に将来が楽しみな、ファンに夢を見せてくれる素晴らしい選手でした。

 9年間のプロ生活を誇りに持ち、必ずや第二の人生を良きものにして欲しいと思います。

 

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 昨年限りでベイスターズを戦力外になった渡邊雄貴選手が昨秋のうちに引退を表明していたと、最近ようやく知りました。フェイスブックで表明していたようで、僕はフェイスブックをほとんど活用していなかったので、それで知るのが遅れました。

 ツイッターのアカウントを削除していましたからなんとなく想像はしていましたが、ハッキリと真相がわかった今、非常に悔しい思いがこみ上げています。

 

 皆様もよく覚えておられると思いますが、ちょうど一年前の渡邊雄貴選手はフェニックスリーグの活躍が評判を呼び、一躍若手のホープと目される存在になっていました。

 それがたった1年で戦力外になって引退を表明することになるとは、本当に呆気ないものです。

 

 2016年春の練習試合やオープン戦ではかなり長い期間1軍に帯同させてもらって出場機会もまずまず与えられていた方でしたが、その様子を見ながら、僕はとても嫌な予感がしたのを覚えています。

 守備や走塁については特に可もなく不可もなくでしたが、バッティングは目先の結果を求めて当てに行くようになり、完全に自分を見失っているように思われました。

 

 それは2軍に降格してからも尾を引きずり続け、やがてファームの公式戦でも青柳選手やロマック選手に出場機会を奪われてアピールする機会をなかなか持てないまま、ズルズルと夏まで進んでしまいました。

 

 あくまで離れた外から見ていた印象に過ぎませんが、相当焦っていたんだと思います。

 1年目から3年目くらいまでは出場機会をふんだんに貰っていたので一度失敗しても取り返しがつくという心の余裕があったのが、2016年は控えで、試合途中からせいぜい1打席貰えるかどうかという立場に追いやられて、取り返す機会が無いから目先の結果を焦る、悪循環に陥ったのではないかと思います。

 

 

 同期入団の桑原将志選手は今でこそ1軍のレギュラー選手としてかけがえのない立場に成長しましたが、入団1年目の頃は渡邊雄貴選手のほうが打率が良く、ショートという難しいポジションで悪戦苦闘しながらも将来性を感じさせてくれたのです。 

 それが今、こうしてハッキリと明暗を分けてしまった理由はなんだかったと言えば、自分に対する厳しさ、精神力、そんな所だったと思います。

 

 渡邊雄貴選手のほうが身体能力がずば抜けていましたけれども、ウサギとカメになってしまいました。

 もちろん渡邊雄貴選手が努力していなかったわけではありません。1年目はまだ高校を出たばかりらしいほっそりとした身体つきだったのが、一冬越して身体が一回り大きくなってガッシリとしたプロ野球選手らしい身体つきに生まれ変わったのを見た時は、彼の本気を感じ、嬉しく思ったものです。

 フェニックスリーグの時の喫煙問題で中畑監督をはじめ首脳陣にきつく叱られて、それでようやく気持ちを入れ替えたのだと、改めて将来を楽しみに感じたのを、昨日のことのように覚えています。

 

 

 2016年は悔しいことばかりだったと思いますが、ただ、夏場くらいから何かを掴んだように僕には見えました。

 7月の横須賀スタジアムの試合で放ったホームランも無駄な力の抜けた見事なものでしたし、イースタン終戦の西武第二の試合でもホームランを打ったと聞いています。長い長いスランプを脱し、ようやく何かを掴みかけたように、僕には見えました。

 

 

 渡邊雄貴選手は引退を表明しました。

 

 が、彼の人生はまだまだ長いわけですし、長い人生の中で考えが変わることも少なからずあるだろうと思います。

 

 折しも、同期入団の古村選手が一度引退して打撃投手をやっていたのが、現役復帰して四国アイランドリーグでプレーするようになりました。

 渡邊雄貴選手の年代は育成選手と飛雄馬選手以外は全員高卒入団ですから同い年が多いわけですが、そのうちドラ一の北方悠誠選手も古村選手と同じく四国アイランドリーグで、伊藤拓郎選手はBCリーグの群馬でプレーを続けています。トラヴィス選手も自主トレを続けているようなので、今年もどこかでプレーを続けるのでしょう。

 

 だからというわけではありませんが、一度表明してしまった引退の二文字を、今から引っ込めてどこかしらでプレーを続けても、僕は全く問題なく、素晴らしい決断だと、そう思います。

 

 単なる一ファンとして離れた場所から見ていたに過ぎませんが、僕には、まだまだ悔いややり残した気持ちがあるように思えてならないのです。

 

 一度環境を変えて、改めて自分を見つめ直せば、秘めたる実力を今度こそ発揮できるのではと、僕はそう思っています。

 

 

 渡邊雄貴選手は右の梶谷隆幸であります。しかも梶谷選手と違って故障が少なく、そしてまだ若いのです。

 だからこそ、気持ちを入れ替えて本気で野球に取り組みさえすれば、どんな球団からも欲しがられる5ツールプレイヤーになれると、僕は今でも思っています。

 

 若いというのは素晴らしいものでね、まだまだ何度でも失敗が出来るのです。成功は失敗のもっとずっと先にしか無いものだから、若さを活かして、もっと貪欲に、北方選手や伊藤選手や古村選手の後を追いかけてもらえないだろうかと、僕は思っています。

 

 

 とにかくこのままユニフォームを脱がせるのは惜しい、惜し過ぎる、それが渡邊雄貴選手だと、僕は強調しておきたいと思います。

 

 

                 ■

 

  

 プロ野球の世界には毎年のように百人を越す新しい選手が入ってきて、そして百人を越す選手がこの世界を後にしていきます。

 

 だから毎年僕は、後にする選手1人1人を思いながら、まだやれたのではないだろうか、とか、チームの育成方針が間違えていたのではないだろうかと、あれこれ考えてしまいます。

 百人を越す選手の中にも少なくない人が、僕と似た考えを持って、黒い雲のようなものを脳裏に浮かべているのではないかと思います。

 

 仕方がないと言ってしまえばそれまでですが、果たしてそれで良いのか。

 

 僕はこれからもこの気持ちを忘れないようにしたいと、そのように考えています。

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

2年目のジンクス(新型)

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 野球界で昔から言われている格言の1つに「2年目のジンクス」というものがあります。

 

 通常これは、1年目に大活躍したルーキーが2年目に思ったような活躍ができなかった時に言われる言葉ですが、僕は最近、ちょっと違った意味で2年目のジンクスを感じるようになりました。

 

 何が違うのかと言いますと、1軍2軍レベルは別にして、高卒1年目にそこそこ見どころのあった選手が2年目に大して成長していなかったり、むしろ悪くなってしまうような、ある意味クラスダウンしたような、そういう意味で感じ始めているという事です。

 

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 僕はベイスターズファンですからベイスターズの選手で事例を示しますが、まず最初にご紹介するのは桑原将志選手です。

 

www.plus-blog.sportsnavi.com

 これは数年前に書いた僕のブログエントリーで、この中でも桑原選手の2年目について触れています。1年目が非常に良かったのに、2年目にあまり成長が見られなかった、あのガッカリした時の感想も僕なりに書きました。

 

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 上の表は桑原選手のイースタンの公式記録ですが、1年目から2年目にかけて打率こそ順調に伸びているものの、持ち前の俊足をアピールするための盗塁は前年比ダウン、その他の数字も伸び悩んでいます。

 3年目は1軍昇格を果たしたぶんファームの出場試合数が減りましたが、それでも前年比で大幅に数字を伸ばしている事からも、2年目の伸び悩みがどれほどのものだったか、ハッキリ見て取れるのではないでしょうか。

 

 

 

 桑原選手以上に、もっとハッキリと数字に現れているのが筒香選手です。

 

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 筒香選手は1年目のイースタンの全日程が終了した後、3試合だけ1軍の試合に出場しました。2年目は故障で休んだ時期もありつつ、1軍の試合にもそこそこ出つつ、という具合でしたのでイースタンの出場試合数はだいぶ少なくなりましたが、それにしても打率の下がり方が尋常ではありませんでした。

 

 この筒香選手の2年目のジンクスについては、周囲の環境の変化による影響も少なからずあったと見られます。

 

 1年目は当時の加地球団社長号令のもと「700日計画」なるものが発動し、ほぼ筒香選手のためといっていいタイミングで鈴木尚典さんがファームの打撃コーチに就任したり、田代富雄さんがファームの監督として見守ったりして英才教育が施された1年でした。

 

 それが2年目に入る前のシーズンオフで鈴木尚典さんはコーチを外され、田代さんも監督をクビになってしまいました。

 それに加えて春のキャンプのシート打撃中にデッドボールを受けて骨折してしまった影響も、かなり大きかったのではと思われます。

 

 そんなこんなで、僕が提唱する新型2年目のジンクスにどっぷりとはまり込んでしまった、当時の筒香選手でありました。

 

 

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 筒香選手にしても桑原選手にしても紆余曲折を経て今は1軍でレギュラー級の立場になりましたから、この2人については良い経験になったと言えると思いますが、残念ながらこれが終わりの始まりになってしまった選手もおりました。

 

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 筒香選手と同期入団で筒香選手よりも先に1軍デビューを飾った眞下選手です。最近ファンになられたばかりの方にはピンと来ない人もいらっしゃるかもしれませんが、言うならば現在の砂田選手か、それ以上に期待の高かった左腕ピッチャーでした。

 ですが、2年目に監督直々にフォーム修正を指示されてから調子を狂わせて、結局は数年後に戦力外通告を受けるまでになってしまいました。

 

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 ものすごく悔やまれる事例としては、桑原選手と同期入団の伊藤拓郎選手に触れない訳にはいきません。元々故障持ちを承知の上で支配下ドラフトで獲得し、状態が良くなったと見てイースタンで4試合投げただけですぐに1軍昇格という、大変なスピード出世を遂げた伊藤選手でしたが、今になって振り返れば、この時に急ぎ過ぎた事がかえって仇になったと思えてなりません。

 伊藤選手は戦力外になった後もBCリーグで元気にプレーを続けていますので、フロントや首脳陣が投げる時も戦力外にする時もあんなに拙速にならなければと、僕は今でも考えています。

 

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 2016年のベイスターズには飯塚選手、百瀬選手、亀井選手と3名の高卒2年目の選手が在籍していたわけですが、僕の感想としては、3人とも伸び悩んだ、ガッカリした1年だったという風に見ています。

 

 で、問題なのは、この3人が2016年をどのように振り返り、どのように考えてこのオフを過ごしているのだろうか?という事と、あとは2016年に高卒ルーキーとしてプレーした綾部選手、青柳選手、網谷選手、山本選手の4人が、3人のしくじり先生達の振る舞いを見て、反面教師にして欲しい、という事でしょうか。

 

 高卒2年目3年目の選手に1軍の戦力になって欲しいだなどと欲張りな要求をするつもりは毛頭なく、まずはしっかりと食事を取って、ハードなウエイトトレーニングに取り組んで、身体を一回りも二回りも大きくする位の事は、必ずやっておいて欲しいと思います。

 

 プロ野球選手は身体が資本なのですから、少なくともそれくらいの努力は高卒1年目のオフくらいにはしっかり習慣づけておいてもらわなければ困るのであります。

 

 また、きちんと体作りをしておけばキャンプでハードな練習に取り組めるし、ハードな練習に取り組みながらも、なおかつ頭を使う余裕も生まれることでしょう。それが数年後の自分に跳ね返ってくるのだと、全員で理解しておいてもらいたいです。

 

 とにかく最近のベイスターズは高卒選手が特に育っていないという危機感があります。これ以上しくじり先生を量産しないでおいてもらいたいものであります。

 

 

以上

 

 

 

俺の時代!      のためにはリリーフを整備しなくてはいけないよね。

 

 皆様あけましておめでとうございます。僕にお年玉をあげたい方におかれましては現在も引き続き募集を行っておりますので、一口1万円から奮ってお振込下さいますようお願い申し上げます。

 

 それはさておき、ついに待ちに待った人的補償選手の発表が行われました。

 

www.baystars.co.jp

 ワタクシが先日書いたブログの中でも平良選手を推奨する1人としておりましたので、日頃からピッチャーを見る目がない事に関して自信がある僕としましては、いささか不安が拭えない、そんな矛盾を内包しつつ今日を迎えました。

 

 チームとしては平良選手を先発ピッチャーとして考えているようですが、平良選手自身はつい最近まで行っていたプエルトリコウインターリーグでリリーフをやっていたのだそうですから、その時々の状況でどうにかなる、そんな感じではないかとも思われます。

 

 これで山口選手の抜けた穴が埋まるとは微塵も思いませんが、人的補償の選択に関して言えば、僕にとっては満足度が高いです。

 

 

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 上の方でも少しにじませましたが、僕は出来れば平良選手にリリーフをやってもらえると助かるなぁ、と思っています。

 

 というのも、現状のベイスターズのリリーフ陣が不充分だと思っているからです。

 

 2016年のチーム別リリーフ防御率は1位が中日で3.04、2位が広島で3.06、3位が阪神で3.29、4位が巨人で3.63、5位がDeNAの3.76,6位ヤクルト4.34となっていて、ここがベイスターズのウィークポイントであるのは明らかです。

 1点差を争うようなシビアな試合でこの差が効いてくるでしょうし、拮抗した試合を落とせば後々に尾を引くような精神的なイメージも大きいでしょうから、ここは是が非でも強化しておきたいと、僕は思っています。

 

 というわけで平良選手には、出来ればリリーフをやってもらいたいと思っています。

 

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 リリーフを強化したい!という文脈で続きを書きますが、2016年は先発ピッチャーとして頑張っていた国吉選手に、2017年は心機一転リリーフで再挑戦してもらいたい、と思っています。

 

 国吉選手がどういう選手だったか、もはや記憶に残っていない人もいるかもしれませんが、2015年に28試合投げて防御率2.43、2014年は49試合投げて防御率3.47でしたから、リリーフとしては充分戦力になっていたと思います。

 2016年は1軍で1試合に先発しただけですから多くのファンにとってあまり良い印象が残っていないと思いますし、2軍中心に見ている僕からしてみても、非常に不安定だったという印象で、このまま先発としてやっていくのは厳しいのでは、と思っています。

 国吉選手は筒香選手と同い年で若いですから、まだしばらくはリリーフとして実績を積んで、もう少し年を取って落ち着いて野球に挑めるようになった頃合いを見計らって再度、先発に挑戦することは可能だと思います。

 

 2016年もファームでは若干リリーフで登板する機会がありまして、その時は本当にイキイキと結果を出していましたので、リリーフなら充分活躍できると思います。2017年はリリーフとして国吉選手の時代を作ってもらいたいと思います。

 

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 先月テレビの深夜番組で阿部慎之助選手や涌井秀章選手や角中勝也選手といった球界を代表する選手が模擬的なドラフト会議をやる、という企画をやっているのをたまたま見ていました。

 そこで阿部慎之助選手が砂田選手をリリーフとして指名しておられまして、砂田選手はプロが見て嫌なリリーフピッチャーに名前が挙げられるような、そういう存在になったのだなぁと嬉しく思いました。

 

 砂田選手は先発ピッチャーとしてはややスタミナが足りていない所もありますが、メンタルの強さ、ボールの強さ、そのあたりはチームでも屈指の存在です。

 ただし、まだ骨格の成長が落ち着かないお年頃ですからリリーフのような過酷な環境に置くのは故障の心配が頭をもたげるわけでして、難しいところだなと思います。

 

 ですから、普通のリリーフピッチャーのように連投も厭わないような、どんなイニングどんな場面も厭わないような、そういうハードな起用法は避けつつ、しかしなんとか壊さないように大事にリリーフとして起用してもらいたいと、思っています。

 

 なんなら、抑えピッチャーを務めることだって出来るのではと思います。

 

 そういう方向性で、砂田選手にはリリーフで頑張ってもらいたいと思います。

 

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 日本ハムハンカチ王子さんが背番号1番になったそうですが、我が軍の背番号1番といえば熊原選手です。

 

 熊原選手はシーズン途中までリリーフとして登板してなかなか素晴らしい成績を収めていたものの、首脳陣の考えもあって途中から先発に転向しました。しかしシーズン中は思うような結果を残せず、果たして先発ピッチャーとしての適性がいかほどなのか、いまいちハッキリしない状況にあります。

 

 で、僕は思うに、まずはリリーフでもう少し頑張ってもらってはどうでしょうか。

 

 少なくともリリーフでやっている間は通用していましたし、2年か3年リリーフで結果を積み上げてプロとはなんたるかを学び、技術と自信をつけてからでも遅くはないのではないでしょうか。

 

 特異なピッチングフォームですので故障しやすそうな心配がありますから、そこは注意を欠かせませんけれども、わざわざ先発で悪戦苦闘する時期を増やす必要は無いのでは?と思います。

 

 熊原選手の神主投法でベイスターズに神ってる時代をもたらしてもらいたいと思います。

 

 

               ■

 

 アメリカからパットン選手という将軍みたいな名前の新外国人選手を連れて来られまして、来シーズンの抑えは山崎康晃選手固定ではなく、あくまで競争で勝ち取ってもらうのが球団の方針である、という事だそうです。

 

 昨年は「抑えは山崎康晃!」とはなから固定されたチーム構想でしたので、そこに山崎康晃選手の立ち位置みたいなものが見え隠れしております。

 

 やはり、入団初年度から無理をさせ過ぎてしまったのではないかと僕は思います。ここから先、チームが本気で優勝を狙いに行くような状況下で、山崎康晃選手にかかる負担もますますハードになっていくのは間違いありませんから、こうやって「競争」と称して1人あたりの負荷を和らげる方向性に持っていけるのであれば、僕はそれで良いと思います。

 

 せっかくの優秀な選手なのですから、1年でも長く続けてもらうために、今やるべきことを考えていってもらいたいと思います。

 

 

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 とにもかくにも、今シーズンは本気で優勝を狙えるぞ!と嬉しく思っております。

 

 昨年の春頃にはネガティブ三昧をしていた皆様方に、タイムマシーンに乗って現況をお伝えしたい、そんな気持ちでおります。

 

 

 皆様、今年は昨年よりも美味しいお酒を呑みましょうね!

 

 

 

以上

 

 

 

 

 

2016年は、どういう年だっただろうか

 

 いまだに山口ロスを引きずっております。

 

 ようやく暗黒時代に終わりを告げて、まさにこれからという時期になったと僕は思っていました。そこへきて暗黒ベイスターズを支え続けた三浦選手が引退、山口選手が移籍するとあっては、ベイスターズはもはや全く別物になってしまったという虚無感に苛まれています。

 

 苦しんできた選手たちには報われる日が来て欲しいと願っていましたから、その分無念なのです。

 

 ですが、三浦選手にしても山口選手にしても、自分の意志で来年以降の進路を決められたのですから、それが救いでもあります。

 トレードに出されたり戦力外通告を受けたりして、自分の意志とは無関係にチームを離れなければならなくなった多くの選手たちの事を思えば、自分の意志で進路を決められた分だけ、まだ救いがあります。

 

 そろそろ頭を切り替えなければなりません。

 

 

                ■

 

 

 今シーズンのベイスターズはついに念願のクライマックスシリーズ出場を果たした反面、僕が普段見ているファームチームは、7球団からなるイースタンリーグの5位に終わりました。要するにBクラスに沈んだのであります。

 

 ファームは選手の育成をする場所だから順位は関係ないというのが常套句ですけれども、さはさりながら、過去にファーム日本選手権に出てきたチームの顔ぶれを見れば、それが1軍の強い弱いと大きく関係するのが明らかなのでありまして、ですから僕は、Bクラスに沈んだベイスターズのファームについては不満たらたらなのであります。

 

 

 

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※ 出典 NPBホームページ

 

 チーム防御率は下から数えたほうが早く

 

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※ 出典 NPBホームページ

 

 チーム打率に至っては最下位であります。

 

 

 投手野手ともに際立って「育てた!」と感心できるような選手は出て来ず、来シーズンの1軍のレギュラー陣の地位を脅かすような選手も、ほとんど見えてきていません。

 

 投手では飯塚選手と柿田選手、野手では山下幸輝選手と飛雄馬選手が、思ったよりも活躍できなかった選手として名前を挙げておきたい所です。

 

 特に飯塚選手は春には6月に行われる地元新潟の公式戦で1軍デビューをしようなどと持ち上げるムードもあったくらいでしたが、結局1軍デビューすら叶いませんでした。まだ高卒2年目ですから過度な期待はできませんが、基礎体力など、基本的な所であまり成長が見られなかったように思います。

 

 山下選手も飛雄馬選手も春先は1軍でたっぷりとチャンスをもらいましたが、モノに出来ませんでした。2人とも内野手ですが、来シーズンは田中浩康選手やシリアコ選手が加入し、山崎憲晴選手も帰ってきますし、守備に定評がある柴田選手もチャンスを貰うでしょうから、かなり厳しい立場に置かれるのは間違いありません。今年のようなチャンスは、もうほとんど巡ってこないでしょう。

 

 桑原選手や宮崎選手のように今年ようやく1軍のレギュラーに収まった選手はおりますけれども、今シーズンのファームの選手の中で来シーズンは1軍のレギュラーを脅かせるような所に立っているといえるのは、せいぜい嶺井選手と白根選手くらいのもので、例年と比べると、全体的に伸び悩んでいる感じが目立ちました。

 

 

 ベイスターズファン界隈では、台湾のウインターリーグで活躍した育成ルーキーの網谷選手に関心が高まっているようです。

 彼は春のキャンプで大怪我をしてしまったせいで実戦に入れたのは秋になってからです。同じ高卒ルーキーの青柳選手がイースタンで370打席立たせてもらったのに対し網谷選手はたった46打席という圧倒的な実戦不足でありながら、台湾であれだけの数字を残せたのですから、ファンが夢を見るのも当然であります。

 

 ですが、少々厳しい事を言えば、やはりまだまだ覚えなければならない事がたくさんありますので、すぐに支配下登録されて1軍で華々しい活躍をしてくれる、という所まで進むのには時間がかかると思います。

 1軍のピッチャーはコントロールが良いですし、変化球のキレも大違いです。ですから、期待は期待で引き続き持っておいて頂きたいですが、まるで来シーズンから1軍でレギュラーを奪ってバリバリ働くのを夢見るような、過剰な期待をするのは止めましょう。

 

 

                ■

 

 とにかくベイスターズクライマックスシリーズに進出したという事実は揺るぎないものですから、ここが来シーズンの足場として、まかり間違ってこれより下など無いという危機感を持って、その危機感の源泉たるファームの熾烈な競争環境を整えていって欲しいと、そのように考えております。

 

 

 今シーズンも僕のブログをご愛顧頂きありがとうございました。

来年もまたお会い出来ますよう、お待ち申し上げます。

 

 

以上