ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

なぜ巨人入りを目指すのか  &  人的補償を僕なりに考える

 

 「巨人はFAで獲った選手をポイ捨てにする」

 

 山口俊選手の巨人入りに関して、このような理由から山口選手の選択を疑問視するファンの声が結構多く見られましたが、果たしてそれは本当なのでしょうか。

 

 かつては、そういう状況が多かったのは否めません。広沢さん、清原さん、石井浩郎さん、野口さん、他にも大勢の人がそういう状況になりましたから、その印象が強いのは当たり前かもしれません。

 

※ スポナビの読者さまからのご指摘で石井浩郎さんはFA入団ではないとの誤りに気付きました。貴重なご指摘ありがとうございました(2016/12/08 23:43)

 

 ですが、最近は必ずしもそうではないのでは?というのが僕の考えです。

 

【投手】大竹(広島)杉内(ソフトバンク) 

【捕手】相川(ヤクルト)

【野手】脇谷(西武)片岡(西武)村田(横浜)   (敬称略)

 

 今シーズン巨人でプレーしたFA入団の選手は上記の通りです。脇谷選手は出戻りなので他の選手と同じ扱いにするのは難しいですが、不振を極めた選手も含めて、なんだかんだフラットに競争させてもらっているのではないでしょうか。

 また、故障に苦しんだ杉内選手は今シーズン一度も一軍で登板できませんでしたが、それでも来シーズンの契約を結んでもらえました。相川選手に至っては本業のキャッチャーで苦しいと見るや、右の代打で起用されるようになりました。

 

 このように、FA選手のポイ捨ては過去のものになりつつあると言えるのではないでしょうか。

 

 それと、巨人は外様選手のセカンドキャリアについても随分サポートが手厚くなってきたという印象を受けます。

 

 かなり前に日本ハムから巨人にトレードで入団した古城茂幸さんは、すっかり生え抜きOBのような雰囲気で日テレG+の巨人の応援番組に出演していますし、昨年FAで獲得したばかりの金城選手も、引退後はコーチとして受け入れています。やはりFAで獲得した藤井秀悟さんは現役時代に一度ベイスターズに移ったものの、引退してからは球団職員として呼び戻しています。

 コーチ転身といえば忘れてならないのが井端弘和さんです。もはや彼が元中日の主力選手だった事さえ記憶の彼方に追いやられようとしているのではないでしょうか。

 

 

 こういう所を見ると、外様も生え抜きもとことん塩対応のベイスターズのほうがよっぽど辛いように思えてなりません。

 森本稀哲さんや渡辺直人選手や中村紀洋さんなどの外様選手も最終年はほとんどノーチャンスで2軍に幽閉されていましたし、多村選手や鶴岡選手といった元々生え抜きで呼び戻した筈の選手も短期でポイ捨てに近い形で他球団に移る事となりました。

 

 コーチ陣の顔ぶれも然りです。コーチはコーチで出身云々より能力で引き立てるべきではあるものの、それにしても出身選手の登用が少ないように思えます。

 

 

 変わりゆく巨人の状況を見ていくと、現役後半から晩年に差し掛かったプロ野球選手が巨人に移りたがるのも、充分理解できるのではないでしょうか。

 引退した後の事まで考えれば、きちんとセカンドキャリアを考えてくれるチームに行きたいと思うのは、特に所帯を持つ選手なら当然のことです。

 

 ですから僕は、近年の巨人の取組は素直に見習うべきだと、そのように考えています。

 

 

               ■

 

 さて、ドライに人的補償について考えたいと思います。

 

 普段イースタンリーグを中心に見ている僕としましては、巨人は宝の山だと感じています。ベイスターズの高田GMはリストを見てからの判断だとコメントされていますが、28人のプロテクト枠から外れる選手の中にも必ずや宝が混じっているだろうと思います。

 

 そこで今回僕は、プロテクトから外れそうだと勝手に想像している選手の中で何人か、僕の推奨リストとして抜粋してみたいと思います。

 

(敬称略)

 

 ざっと思いつく所では、こういう感じになるでしょうか。

 

 人的補償の選び方は2種類あって、1つ目は自チームの戦力アップに必要な選手を選ぶ事です。2つ目は相手のウィークポイントを奪って弱体化させる事です。

 

 この中で實松選手を選んだのは2つ目の、弱体化を主な目的としています。今オフの巨人は加藤健選手を戦力外でリリースしておりますので、若い小林誠司選手のバックアップになるキャッチャーで1軍経験が豊富なのは相川選手と阿部選手という非常に故障の多い大ベテランと、あとは實松選手の計3人が中心になります。あとの選手は1軍経験が殆どありません。

 そうなってくると實松選手の存在が非常に大きくなってきますから、ここを引っこ抜いておきたいというのが僕の狙いです。

 ベイスターズのキャッチャー陣はキャリアの浅い若手ばかりですので實松選手のような経験のある選手が1人加わることの意味も大きいと思います。

 

 今村選手與那原選手平良選手の3人はいずれも先発ローテ候補です。

 

 與那原選手は1軍経験はありませんが、恐らく来年の早い時期に1軍デビューしてくるであろう大器です。

 平良選手はスリークォーター気味のフォームから非常に速いボールを投げますので、リリーフでもかなり活躍できるのではないかと見ています。

 今村選手は伸び悩み傾向ですが、ファームでは非常にのびのびと力強いピッチングを続けています。かといって2軍の帝王タイプでもなく、環境の変化で一気に開花するだけの素養があります。

 

 1人だけ選んだ野手の辻東倫選手は、ベイスターズで言えば倉本選手に近いタイプです。倉本選手ほど守備の巧みさはありませんが、倉本選手よりも長打力があります。普段はショートを守っており、坂本選手が特に絶好調だったので出番が限られましたが、このまま置いておくのが非常にもったいない逸材です。

 まだ1軍実績が少ないため、すぐに1軍でバリバリ数字を残せるとまでは言えませんが、1軍ピッチャーのスピードやキレに対応するのにそこまで長い時間はいらないでしょう。

 

 與那原選手や平良選手は本来なら絶対プロテクトされる高卒入団1~3年目の若手有望株ですが、やはりそういう位置付けにいた奥村展征選手を人的補償でヤクルトに持って行かれた過去があるだけに、このへんが狙い目になるのではないだろうかと考えています。

 

 

 

以上 

筒香選手と山口俊選手の年俸がアンバランス過ぎた問題

 

 山口選手の退団が決まるやいなや、今度はこのニュースが飛び込んできました。

 

www.nikkansports.com

 ベイスターズではかつて、屋鋪要さんや高木豊さんや山崎賢一さん他多数の主力選手を一斉に解雇して、そのオフに巨人から駒田選手を獲得した事がありました。

 この件は世間やファンに対して「駒田獲得資金のための大量解雇」という印象を強く残したものですが、なんとなく、山口選手退団→筒香選手大盤振る舞いの図式と被って見えて仕方がない、そんな風に僕は考えております。

 

 功罪はともかく、タイミングは実にいやらしいと思います。

 

 

 それにしても、ベイスターズは随分と派手な大盤振る舞いをしたものです。

 

 日ハムの中田選手がレギュラーになって6年以上かかって、その間に2度もリーグ優勝しても2億8千万だというのに、かたや筒香選手はレギュラーに戻って3年、今年初めてクライマックスシリーズに出たばかりで、もう3億です。

 DeNAはお金持ちだなぁと感服することしきりであります。そして、いくらなんでも大盤振る舞いのし過ぎだと思います。

 

 そこで、筒香選手と同じく侍ジャパンの4番を争う西武の中村剛也選手、日ハムの中田翔選手の成績と年俸の推移と、筒香選手の推移とを見比べてみたいと思い、簡単な表を作ってみました。

 

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 確かに筒香選手の今シーズンの成績は非の打ち所がありませんでした。欲を言えばクライマックスシリーズのファイナルステージでうんぬんかんぬんと言いたい所ですが、それでもパーフェクトと言っていい仕事ぶりでした。キャプテンの重責を担った点も評価されてしかるべきです。

 

 ただし、では3億円が妥当な査定かと言えば、まだ時期尚早ではないかというのが僕の考えです。

 あえて厳しいことを言えば、NPBの中で圧倒的に狭い横浜スタジアムを本拠地としている優位性を見なければなりません。

 さらに言えば、毎年のように何かしらの故障でチームを離脱したり欠場を余儀なくされている面も見なければなりません。今年も10試合も欠場しているのです。

 

 筒香選手は順調に言ってもFAを取るまでにあと丸4年1軍でプレーする必要があります。それまでの間、この3億円がひとつのベースとなるわけで、今後の年俸がどうなっていくのかという心配があります。

 成績自体は今季の数字が多少前後する程度でも充分ですが、それに加えてチームの順位が上がったり、日本一になったりすれば、さらなる年俸の上積みも必要になるでしょう。その時に他の選手とどうバランスを取っていくのかという問題があります。

 

 

 そこで僕が考える筒香選手の来季の適正年俸は、中村剛也選手の2010年、中田翔選手の2014年あたりを参考にして1億5000万くらいが妥当なのではないでしょうか。そこにキャプテン手当も含めるとしてもトータルで1億8000万くらい、という所ではないかと考えますが、いかがでしょうか。

 

                ■

 

 退団が決まった山口俊選手の査定は適正だったでしょうか。僕は不充分だったと考えます。FA宣言をした後で出せる数字には規定があるので大きな金額は出せませんが、宣言をする前であれば、上げる分には自由ですし、それより前の査定も再検証する必要があります。

 

 もう退団が決まってしまったので今更後の祭りであるとは重々承知の上で、ここでも他球団の選手と比較してみたいと思います。先発と抑えでそれなりに実績を作った選手という観点で比較します。

 

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 ソフトバンクの摂津選手を含めるべきか悩みましたが、通算1セーブしかないので省略いたしました。セットアッパーとして働かれていたので見える数字が残りにくいんですね。

 

 というわけで上記の比較を踏まえて山口選手の査定の妥当性を再検証するわけですが、2012年に防御率1.74をマークしても年俸が据え置きになった所で相場との乖離が始まり、先発転向で即月間MVPを2度も獲得した2014年の査定でもたった800万円の昇給に留まった点で、山口選手の球団に対する不信感が溜まっていったのではないかと推測されます。

 

 オリックスの平野選手やロッテ涌井選手の成績を見ていただいてもわかるように、ある程度の長いキャリアを積んだピッチャーというのは、そのキャリアの過程で不振や大きな故障で結果が伴わない時期が必ず出てくるものです。

 ですからここで球団が度量を見せなければならないわけですが、ことベイスターズについて言えば、球団も、そしてファンも、このちょっとした不振期間を針小棒大に論ってきた、そういう状況にあります。

 そしてその結果が、他球団の同じクラスの選手と比べて数千万から億くらい安い年俸に繋がっていくわけです。

 

 果たしてこれが妥当な査定といえるのでしょうか。

 

 

 僕は思うに、山口選手の2015年の年俸は1億2000万から1億5000万くらいが妥当だったのではないでしょうか。2014年シーズン途中に先発転向して一挙に2度も月間MVPを取る大車輪の活躍ぶりで、ここでもし山口選手がさらに発奮するような査定をしていれば、2015年の成績も随分違ったものになったのではないかと、悔やまれてなりません。

 また、仮に年俸の多寡が2015年の成績に反映されなかったとしても、多少の減額があっても、まだ球界の相場の範囲内で収まったのではないでしょうか。

 

 そういった積み重ねがあったからこそ、山口選手が退団する道を選んでしまったのではないでしょうか。

 

                ■

 

 DeNAベイスターズがフロント業務に携わるようになったのは2011年のオフからですが、それから今まででFA宣言をしたのは、村田修一選手、篠原貴行選手(現コーチ)、金城龍彦選手(現巨人コーチ)、そして今回の山口選手の計4人です。

 トータルで4人が宣言をして、宣言残留が篠原さん1人、あとの3人は退団です。

 

 個別の事案ごとに見ていくと、金城さんについては、やむを得ない所もあったかもしれません。

 

 ですが、あとの村田選手と山口選手の両名については、果たして球団は本当の意味で最善を尽くせたのか、僕は疑問に感じています。

 

 TBSベイスターズだった頃から、ずーっと主力が流出し続けては、その穴を埋められないまま、いつもいつも戦力不足だと言われ続けてきたのがベイスターズでした。

 谷繁選手も相川選手も内川選手も、その穴を埋める選手はついぞ現れずじまいでした。

 

 ベイスターズはいつだって穴の空いたバケツであり続けました。

 

 だから僕は反省しなければならないと思うのです。

 

 

 ベイスターズファンの人達はいつもいつも選手のせいにばかりして、その度に悪口を言ったりブーイングをしたりして溜飲を下げていますけれども、そんな事で戦力は埋まらないのだと、いい加減学習をするべきだと思うのです。

 

 今年はたまたまクライマックスシリーズに行けたからいいものの、退団した山口選手が作った貯金6が無ければ、今年のベイスターズも5位か6位止まり、クライマックスシリーズなど遠く及ばなかったのだと、冷静に考えるべきです。

 

 

 他のチームのファンはどうなのか知りませんが、ベイスターズのファンはどうしていつも球団側、背広を着た人達を擁護して、ユニフォームを着ている人達ばかり非難するのでしょうか。

 チームが暗黒時代と言われている間、背広を着た人達の顔ぶれはほとんど変わらず、ほとんど誰も責任を取らないままでした。ユニフォームを着ている人達は短期間でコロコロ入れ替わりを余儀なくされました。

 にも関わらず、ファンの批判の矛先はいつもユニフォームを着ている人達に向かい続けました。

 

 問題意識が間違えているのではないでしょうか。

 

 監督の責任問題の時も、グリエル選手の去就の時も、そして今回の山口選手のFAも、ベイスターズファンの中でかなり多くの人達が、いつも通り選手に批判の矛先を向け続けました。

 

 それではダメなんだと、僕は言いたいのです。

 

 

               ■

 

 過ぎたことは過ぎたことで仕方がありませんが、しかし検証する必要があります。

 

 選手が自分のプレーを検証して次の試合に備えるように、我々ファンもベイスターズが強くなるために、過去は過去とリセットするのではなく、せめて胸にとどめておくくらいの事はしてもらいたいのです。

 

 今年初めてクライマックスシリーズに進出できたことは素直に喜ばしいけれども、しかしベイスターズには引き続き問題が山積みである。

 

 そのように考えています。

 

 

以上

  

評価ってなんだろう

 

 今永選手が新人王争いで大差をつけられて敗れたことに、僕は不満を持っています。

 

full-count.jp

 大差で新人王に選ばれた阪神の高山選手が規定打席に到達して球団の歴代新人記録を打ち立てた事は評価されてしかるべきですが、全部で269票のうち220票を獲得をするほどの圧倒的な数字を残しただろうかという疑問が残ります。

 

 他方で、我らがベイスターズの今永選手は規定投球回にはわずか8イニング届かなかったものの、22試合に先発して防御率2.93、8勝9敗でチームのクライマックスシリーズ進出に大きく貢献いたしました。

 負け数が勝ち数を上回った理由は、この防御率を見れば言わずもがなであります。この防御率規定投球回に達した選手の順位で換算すればリーグ6位に相当する、大変立派な数字であります。

 

 ちなみに、高山選手の打率はリーグ全体で16位、本塁打は27位であり、チームをクライマックスシリーズに導くことも出来ておりません。

 

 ですから、規定投球回にわずかに届かなかった点がマイナス評価となるのを踏まえても、得票数が188も離れた2位という評価は不当に低いと、大いに不満を持つものであります。

 

 なお、新人王の投票を行ったのは新聞記者の皆様方でありますが、彼らはシーズン中に何度となく「今永語録」に助けられたはずではなかったかと記憶しています。

 それでもなお、常識的なコメントしか言わない高山選手を選んだからには、恩知らずの勲章を授与されても仕方がないのではないか、とも考えている所です。

 

               ■

 

 FAで退団することが決まってしまった山口俊選手に対し、ベイスターズが残留交渉の際に提示した条件は3年契約の総額5億円だったと言われております。つまり年俸1.6億円(プラス出来高)の3年契約という事ですが、これがまた実に渋いと言わざるを得ません。

 

 今シーズンの山口選手は開幕前に調整目的で出場したファームの試合で先輩野手のやらかしに巻き込まれる形で怪我をしたのを皮切りに、3回に分けてトータル2ヶ月近く戦線離脱する事となりました。

 しかしこれだけの間チームを離れておきながらも、なんだかんだチームトップ、なおかつチームで唯一の二桁勝利をマークするあたりは、勝ち星を稼げるピッチャーという所をいかんなく見せつけてくれたわけでして、こういう実力あるピッチャーにこれだけの提示しか出来ない古巣チームが愛想を尽かされるのも、わからなくもないと僕は考えております。

 

 だいたい彼はFA権の持ち主なのです。FA権とは一軍登録日数の積み重ねでしか得ることが出来ない権利であり、それだけ長きに渡ってチームの戦力であり続けた何よりの証拠でもあるわけで、かえすがえすも渋いチームだぜと言わざるを得ません。

 

 今シーズンのベイスターズ球団は横浜スタジアムを買収した成果でガンガン儲かっちゃってるぜと、来季は丸一年使えるからもっともっと儲かっちゃうぜと、コレでもかというくらい親会社のIRで吹きまくっている懐事情なのであります。

 

 にも関わらず、山口選手に対してだけは著しく渋いのであります。

 

 これだから、評価っていうのはなんだろうね、と思うのです。

 

 

               ■

 

 今では永遠番長と崇められる三浦大輔さんですが、今から十数年前は給料泥棒呼ばわりされて、結構ディスられていたのが思い出されます。

 ただ不幸中の幸いだったのは、同じように給料泥棒とディスられている選手が他にも鈴木尚典さんや斎藤隆さんや、と他に何人もおりましたから、1人あたりのディスられ圧力はいくらか分散して楽だったかもしれない、という事です。

 

 そんな酸いも甘いも知る三浦さんもチームを去り、山口さんもチームを去ることになりました。

 

 じゃあ、次は誰がターゲットになるのか?という所が重要であります。

 

 目下のところの最有力候補は石川雄洋選手でしょうか。彼の場合は熱心なファンも少なくありませんので一方的にディスられまくるだけの状況にはならないのでは?という見方もありますが、それでもなかなか危険な位置にいるのは間違いありません。

 また、今季はヒジを手術した影響でシーズン中も痛み止めを欠かせなかったと言いますが、この影響が和らいだり完全になくなって、まるで別人のように来シーズン大活躍でもしようものならば、また来年の今頃はFAでどこかへ行ってしまうのではという心配も合わせて出て来るであろうと思います。

 

 石川選手に次いで危ない位置にいるのは、梶谷選手あたりでしょうか。まぁまぁ高い給料をもらっている割に成績が打率.270の15本塁打あたりを前後するシーズンが続いておりますので、とにかく誰かをディスりたくてウズウズしているような人達の矛先となりかねません。

 せめて来シーズンは3割20本くらいマークしてハマのディスられ王の座を回避していただければと存じます。

 

 ダークホースは山崎康晃選手あたりでしょうか。「良い子キャラ」が一度やらかすと、今度はものすごい勢いで叩かれまくるというのが近年の傾向であります。

 小保方さん、ベッキーさん、乙武さんがその後どうなったかを考えますと、山崎康晃選手が来シーズンもしも復活できなかった場合、悲惨な目に遭うのではという心配が無いわけではありません。

 

 

 本当はこんな事にはならない方が良いに決まっているのですが、だいたい12球団を見渡してみると必ず1人くらいはいるものなので、これは小中学校におけるイジメ問題みたいなものなのだろうと、少し諦めの感情を併せ持っております。

 

 

              ■

 

 すくすくとイジメたい盛りに育っておられるファンの皆々様におかれましては、どうか冷静に選手の実力や評価をして、これ以上実力者の流出を起こさないようご協力を願いたいものだと、そのようにお訴えをしたいと思います。

 

 

以上

 

さようなら、ハマの大エース。山口俊

 

www.baystars.co.jp

 

 無念でなりません。

 

 そして、色々と思う所があります。

 

 選手も首脳陣も納会で伊豆に行っているのに、どうしてこんな手際よくコメント付きのニュースリリースを出せるのでしょうか。

 

 選手会長でチームの勝ち頭なのに、球団のマーケティング広告的なもので全面に押し出されるのは筒香選手や山崎康晃選手ばかりでした。このような面を含め、球団における山口選手の扱いの悪さは常につきまとっていました。

 

 

 こうなるに至った背景は、何も今年1年だけの問題では無かったのでは?と、僕は考えています。

 

 思いつくところとしては、DeNAベイスターズ初年度の2012年に守護神として60試合に登板して防御率1.74をマークしたのに、オフの契約更改で随分と渋いことを言われた挙句に現状維持留まりにされた、あの一件が全ての始まりだったように思います。

 

 そこから不信感が溜まりに溜まって、それで「いつかこのチームを出てやる」のような思いを募らせていったのではないでしょうか。

 

 

 長年にわたって組織の柱とも言うべき活躍を続けてきたのに、上司や経営陣は新しく入ってきた見栄えのする若い選手ばかりチヤホヤしていたら、それは嫌気も差すと思いますよ。

 定年まで終身雇用のサラリーマンや公務員だって、こういう状況に置かれたら嫌気が差すと思いますよ。それが長くても向こう3年くらいしか契約を保証されない立場で、なおかつ同業他社から最大級の待遇と褒め言葉で誘いを受けたら、出ていきたいと思うのが人情ではないでしょうか。

 

 

 一部のマスコミの報道によれば条件交渉が噛み合わなかったような話が漏れているようですが、果たしてそれだけが出ていく理由でしょうか。

 わざわざ針のむしろになるのを承知の上でファンフェスに出席をした位ですから、それなりのチーム愛は持ってくれていたのではないかと思います。

 

 

 今回のFA報道においては、やれ全員出席の総会をサボっただの、やれ条件が無理だの、山口選手にとってマイナスイメージになるような情報が次々と報じられました。

 

 そこでね、もしも本当にベイスターズに残って欲しいならば、どうしてベイスターズは山口選手をかばう発言を公に出せなかったのでしょうか。まるで塩をまいて追い払うかのように、山口選手をどんどん追い込むような情報をマスコミに流し続けたのは、一体誰なのでしょうか。

 

 プロ野球界全体で今オフにFA宣言をした選手は他に何人もおりますが、山口選手ほどマイナスイメージを植え付けられるような報道が繰り返された選手は、他にはいなかったと思います。

 まだ移籍先がはっきりしない陽岱鋼選手にしても森福選手にしても、彼らに悪い印象を持たれるようなマスコミ報道は皆無と言ってよいのではないでしょうか。

 

 ここにこの問題の後味の悪さが残るのです。

 

 

 ベイスターズは長年に渡る先発ピッチャー不足からほぼ脱却し、まずまずの顔ぶれを用意できるようになりました。だから山口選手がいなくなっても他の選手で穴が埋まるかのような、影響を軽く考えるムードが、ベイスターズファンの間で多少見受けられます。

 

 ですが、そんなに計算通りにいくほど甘いものではありません。2014年は先発ピッチャーが軒並み活躍してくれたからもう安心だと意気揚々と迎えた2015年がどうだったか、記憶に新しいと思います。

 

 単純に戦力として抜けることの影響しかり、これまで暗黒ベイスターズで常にチームの中心になって粉骨砕身頑張ってきた支柱が自ら退団を選んだという精神的なショックとで、僕はあまり良いシーズンオフを過ごせそうにありません。

 

 

 ただ、これだけは言いたい事として、これまでベイスターズで頑張ってくれてありがとう。これからはライバルになってしまうが、ベイスターズのフロントや首脳陣やファンが地団駄を踏んで悔しがるような大活躍をして欲しい。そのように思っています。

 

 いなくなってしまうのはとても悔しいことですが、決まってしまった以上仕方がありません。

 

 フラれた女に泣き言を言うような恥ずかしい真似だけはしないで欲しいと、ベイスターズファンの皆々様にお訴えをしつつ、今日のブログを終えたいと思います。

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

ベイスターズの親会社が大炎上している件

 

 我らがベイスターズの親会社が、またしても問題を起こして大炎上しております。

 

www.buzzfeed.com

 問題の概要としては、(1)医療系の知識など何もない無名ライターをかき集めて医療にまつわるデタラメな記事を量産し、(2)それを「WELQ」というDeNAの医療情報サイトに投下。(3)そしてそのサイトに様々なSEO対策を施してGoogle検索の上位を独占出来るようにしてページビューを荒稼ぎし、多額のアフィリエイト収入を得る。

 この(1)(2)(3)コンプガチャ、ならぬコンプ技を決めましたよ、という問題であります。

 

 ここからは僕の推測です。

 

 DeNAは過去、「モバゲータウン援助交際の温床になっている問題」や「ソシャゲメーカーに不当に圧力をかけた問題」「コンプガチャ問題」で世間から強い批判を浴びた経緯があります。

 ですから、これらの経験を踏まえて「法律にひっかかるようなビジネスは止めよう」という行動規範みたいなものを持つようにはなったものの、もっとも根幹的な倫理観までは熟成されないまま、とにかく法に触れずに手っ取り早くお金を稼げる方法を模索してしまったのではないでしょうか。

 ですから今回は、今のところは法律上の問題について特に争点とはなっておりません。裏を返せば、「法律に引っかからなければ何をやっても良い」くらいの意識が社内に蔓延っていたのではないかと推測できます。

 

 そして、何かしらのマーケティングに基いて「医療は儲かる」と気付き、それが「WELQ」誕生に繋がっていったのではないでしょうか。

 

 さもありなん、であります。

 

 

 しかし今回は、ネタが「医療」というのが、いくらなんでも不味すぎました。人の生死に直結するからです。

 

 ネットの普及に伴って、残念なことにいい加減な医療情報が盛んに飛び交うようになりました。

 

 最近でもガンで闘病中の有名人がいい加減な医療情報を信じてしまったせいでガンを進行させてしまった事例が明らかとなっています。

 病に苦しむ人の中には、なんとか光明を見出すべく、ネットで新しい情報の入手に余念がない人が非常に多くおられます。僕も一応生死に関わる持病があるので時々ネットで情報を探したりもしていますが、Googleなどのネット検索で上位に上がるようなサイトで、なおかつDeNAのような上場企業が運営しているサイトともなれば、信じる人も相当数いるだろう事は想像に容易いと思います。

 

 で、病に苦しむ人やそのご家族が藁にもすがる思いで見つけたDeNAの医療情報サイトで得た情報がデタラメだったとしたら、いくら現行法に触れないとは言え、これはとんでもない大問題であるというのは、普通に考えれば誰だって理解できることではないでしょうか。

 

 そして、これに公開前の時点で社内の歯止めが効かないDeNAという会社は、一言で言ってしまえば、信用するに値しないヤバイ会社、という事に尽きるのではないでしょうか。

 

 

  上場している大企業は「ちゃんとやっているのが当たり前」とみなされて、会社が大きいというだけで無条件で信用されてしまいがちですが、実態は必ずしもそうではなく、過剰労働の電通や、不正会計を繰り返した東芝、燃費不正を繰り返した三菱自、組織ぐるみで身代わり出頭の佐川急便etc、枚挙に暇がありません。

 

 ですから大きいというだけで無条件で信用したらいけないんだと庶民は眉につばをたっぷり付けて生き抜いてゆかなければなりません。

 

 

 まぁとにかく、不幸中の幸いで、ベイスターズは球団単体で黒字経営が出来るようになりました。

 かくなる上は、この際株式会社横浜ベイスターズとして単体で株式市場に上場して、DeNAと縁を切れるようになってもらいたい、というのが僕の願いです。経営陣さえしっかりしてくれれば、もはや親会社などいなくなってもらっても構わないのだと、先駆的存在になってもらいたいです。

 

 

 とにかく、DeNAという会社にはベイスターズを再生してもらったという恩義は感じるものの、それを大きく上回る嫌悪感がある、そういう風な僕の意見表明であります。

 

 

 

以上

 

トライアウトがショー化したって、ええじゃないか

 

 この記事がバズっておられましたね。

 

thepage.jp

 

 僕は2年前に書いたトライアウトのススメというブログエントリーの中で皆様に見に行かれることをおすすめしているような人間ですから、1万2千人もの方が見に行かれた今回のトライアウトについて非常に嬉しく思っている所です。

 僕が初めて見に行った2008年のトライアウトはベイスターズ球場で平日昼間に行われたのですが、あの時は多く見積もっても数百人程度のお客さんしかおりませんでしたので、そこから10年も経たないうちに桁が2つも増えたというのは画期的だと思います。

 

 そもそも、かつては関係者だけで地味に行っていたドラフト会議だって、最近はお客さんを入れて派手にやるようになったではありませんか。入り口のドラフトがショー化できるのだから、出口のトライアウトがショー化して何が悪いというのでしょうか。

 

 トライアウトに参加した選手の中にも色々な考えを持つ人がいるとは思います。中にはショー化するのをよろしく思わない人もいるかもしれませんが、そもそもプロ野球とは一人でも多くのお客さんに見てもらってナンボの職業です。プレーする姿を見られたくないなんて言ってはいけないと、僕は思います。

 

 僕としては、雨が降って屋内練習場で執り行う時が非常に気の毒ですので、できればドーム球場でやってあげて欲しいと思っています。何年か前、古木克明さんがオリックスを戦力外になった年のトライアウトが雨で球場が使えなくなり、屋内練習場でやる事になったのですが、ピッチャーもバッターも非常に不本意に終わったと言います。

 何より、屋内練習場では守備を見せることが出来ません。

 

 トライアウトは形骸化しているという人もいますが、一度も一軍に上がったことがない選手の場合、ウエスタンリーグイースタンリーグで、双方の首脳陣の目に触れずにいる、ダイヤの原石が隠れている可能性もあるのではないでしょうか。

 特に守備は数字に現れにくい能力です。ファームの選手の守備能力ともなれば、イースタンとウエスタンで情報が充分に行き交っているとは、まだまだ言えないと思います。プロ担当のスカウトとて全部に目を通せているわけではなく、映像化されていない試合もたくさんあります。

 だからこそ、きちんとした環境でトライアウトが出来るよう、ドーム球場を開催地とするべきです。

 

 

 ショー化うんぬんで言えば、僕はいくらかの入場料を徴収しても良いとさえ思っています。そこで上がった収益を選手のセカンドキャリア問題の向上に充てがってもらえば良いと思います。

 

 あくまで一つの例ですが、高卒で育成契約で入団して数年で戦力外になった選手が、退団後に大学に通うためのお金を補助してあげる為の原資になったりすれば御の字です。最初から支配下で入団した選手はそれなりの額の契約金をもらえますが、育成選手の支度金や年俸では大学の学費を賄えるような金額にはなりません。だからそういった人達の支援が必要だと思うのです。

 入場料や飲食売上がそういったお金に回るなら、ファンも快くお金を払えるのではないでしょうか。

 

 

 トライアウトに参加する選手の中には、一軍の公式戦に出場した経験の無い人もいます。そういった選手たちにとって、数万人ものお客さんの前でプレーする機会というのは、それこそトライアウトが最初で最後になる可能性もあるのではないでしょうか。

 だからこそ僕は、トライアウトにもたくさんのお客さんに集まってもらえるようになったほうが良いと思います。

 

 

 冒頭で挙げた「THE PAGE」については以前にも別の記事を槍玉に挙げた記憶がありますが、今回についても見方が非常に浅はかだと思います。

 お客さんが大勢集まったことに対するメリットへの考察がほとんどなされておらず、終始、何を言いたいのかいまいちハッキリしない、当たり障りのない内容に、記事のタイトルだけで世論を煽っているような印象さえあります。

 そういったネット記事でいちいち釣られる僕も僕で同じ穴のなんとやらですから、困ったものです。

 

 これから先、野球がどんどん国際化してASEAN各国にもプロリーグが出来る運びになれば良いと思っています。そういった所にNPBの選手が加わっていって競技能力向上のお役に立てるようになるために、トライアウトが一つの契機に繋がっていけばいいですね。

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

ファンがチームを弱くする

 

 秋田県のとある無医村では、お医者さんがいないのは困るからと、苦労して他地域のお医者さんに赴任してもらって診療所の開設にこぎつけたものの、一部の村民がせっかく赴任してくれたお医者さんを執拗にイジメ、結局お医者さんに出ていかれてしまったと言います。

 それでまた新たにお医者さんを呼び寄せたものの、またしても一部村民のイジメにより退職されてしまい、また~と、以後何度も同じ過ちを繰り返し、ネットでもそのことが一時話題になりました。

 

 村民が困るからわざわざお医者さんに来てもらったのに、その村民によるイジメで出ていかれるとは、正気の沙汰ではない。そういう感想がインターネット上を駆け巡ったのが記憶に新しい所ですが、これに近い話は、割りとそこら中に転がっているものだと、僕は思い至りました。

 

 僕個人の経験ですが、かつて地元川崎の寂れた商店街で店を開業した際に、古くからある商店街のお茶屋の婦人に、イジメと言いましょうか、デマを振りまかれた事があります。

 地元とは言ってもそのお茶屋とは全く付き合いも面識もありませんでしたからイジメを受ける謂れも無かったと思いますけれども、それはしばらくの間続きました。僕が地元の人間という事もあって、周囲の方々の協力で鎮圧できましたけれども、まったくもって合理的でない、意味の分からない人だと改めて感じました。

 

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 人間のやる事ですから、好きとか嫌いとかの感情は少なからずあるでしょう。それは否定できませんけれども、かといって、嫌いだからイジメて良いとか、誹謗中傷しても良いとか、そういう理屈は通りません。

 

 ましてや、イジメや誹謗中傷する事でかえって自身の利害を損ねる場合もあるのだから、そこは損得勘定みたいなものも冷静に踏まえるべきだというのが僕の考えです。

 

 

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 長い前置きになりましたが、最近のベイスターズ界隈でもっとも重大なニュースとも言うべき山口俊選手の去就、ならびにファンの反応について今日も触れてみたいと思っています。

 

 ここ最近のベイスターズファンの山口選手に対するムードは、かつて内川選手や村田選手がFA流出した時と、非常に似ているなと、僕は感じています。

 

 ベイスターズにとって内川選手はどういう存在だったかと言えば、かけがえのない素晴らしいバッターでした。村田選手もそうです。この2人を超えるような数字を残せる選手は、今年の筒香選手が初めてです。

 内川選手がベイスターズを去ってから丸6年、村田選手がベイスターズを去ってから丸5年、ベイスターズはこの2人の穴を埋めることはついぞ出来なかったわけです。

 

 ですから本来なら流出させた事を後悔し、そして反省しなければならない筈です。

 

 しかしながら、我々は反省するどころか、またしても同じ過ちを繰り返そうとしています。

 

 これでは秋田の例の村と同じではないかと、僕は腹立たしく感じています。

 

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 先月にベイスターズ球場で行われたパブリックビューイング会場で、僕はあることに気付きました。山口選手のレプリカユニフォームを着ている人が殆ど居ないという事実です。たぶんロマック選手のレプリカユニフォームより少なかったのではないかと思います。

 

 一方で、三浦選手や山崎康晃選手のレプリカユニフォームを着ている人はものすごい人数にのぼりました。

 

 なぜ三浦選手や山崎康晃選手はあんなに人気があるのに、山口選手のレプリカユニフォームを着ている人はあれしかいないのでしょうか。なぜ山口選手は愛されないのでしょうか。

 

 僕は思うに、野球の実力や実績はあまり考慮に入れられないのです。

 

 野球の実力よりもむしろ、ファンに気に入られる要素を一つでも多く持っている選手が愛されるのです。

 

 ファンに愛される要素の一つは見た目です。かっこいい選手、かわいい選手に人気が集まります。関根選手と砂田選手が仲睦まじくしている写真や、山崎康晃選手がハロウィンの仮装をしている写真はSNS上でガンガン拡散され、人気を集めます。

 

 もう一つはネット戦略です。今季限りで引退した三浦選手はインターネットをたくみに使いこなす先駆者で、ブログの番長フレームはテレビでも取り上げられるくらいの人気があります。

 文章があまりにも短いので、僕は内心「これはブログなのか?」と悶々としているのですけれども、海老蔵さんもこれで人気があるという話ですから、これが世間に受ける重要なポイントなのだと思います。

 

 

 こういったファンに愛される要素が何一つ無いのが山口選手の悲しい所であります。

 

 彼もああ見えてネット戦略に取り組もうとしてきた痕跡はありまして、いまでもオフィシャルブログが残されているのですが、一番最後に更新されたのは2012年の11月です。

 最近はインスタグラムに場所を移して情報発信に取り組もうとしているようですが、いかんせん文章が拙すぎて、何を言いたいのかよくわかりません。

 

 要するに山口選手は不器用な人間なのです。

 

 

 近年は、不器用な人間にとって生き辛い世の中になっていると思いませんでしょうか。

 

 僕などは子供の頃から身近に地方議員が何人かいる環境に育ったせいか、勉強はできないし性格も悪いけれども、敬語と本音建前の使い分けだけはしっかり身につけた狡猾な人間になりまして、最終学歴工業高校の分際で、身の丈を大幅に上回る良い評価を受け続けて今日に至ります。

 世の中には旧帝大クラスの大学を出た優秀な人材であってもコミュニケーション能力が乏しいというだけで粗雑な扱いを受けているという一方で、僕のような工業高校卒が有名企業のヘッドハンティングを何度も受けるという、コミュニケーション能力至上主義ともいうべき、そういう現代の世相であります。

 

 だから山口選手は実績の割に、あまり評価もしてもらえないし、愛してもらえないのではないでしょうか。

 

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 しかし、だからといってこのまま山口選手に対して、ごく一部とはいえ誹謗中傷のようなものが飛び交ったままの状態にしておけば、内川選手や村田選手の時と同じような結末を招き、同じような苦しみを今後味わい続けなければならないわけでして、それによってベイスターズが弱くなるのは、非常に困るという事ではないでしょうか。

 

 ですから僕はしつこく言い続けますが、山口選手はかけがえのないハマの大エースであり、挙国一致ならぬ挙浜一致で山口選手の流出を阻止しなければならない、そのように考えております。

 

 もしも今年山口選手が築き上げた貯金6(11勝5敗)が無かったらベイスターズは5位だったのだと、今一度山口選手の功績に思いを馳せるべきではないかと、そのようにお訴えしたいと思いますね。

 

 

以上