ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

さようなら、ハマの大エース。山口俊

 

www.baystars.co.jp

 

 無念でなりません。

 

 そして、色々と思う所があります。

 

 選手も首脳陣も納会で伊豆に行っているのに、どうしてこんな手際よくコメント付きのニュースリリースを出せるのでしょうか。

 

 選手会長でチームの勝ち頭なのに、球団のマーケティング広告的なもので全面に押し出されるのは筒香選手や山崎康晃選手ばかりでした。このような面を含め、球団における山口選手の扱いの悪さは常につきまとっていました。

 

 

 こうなるに至った背景は、何も今年1年だけの問題では無かったのでは?と、僕は考えています。

 

 思いつくところとしては、DeNAベイスターズ初年度の2012年に守護神として60試合に登板して防御率1.74をマークしたのに、オフの契約更改で随分と渋いことを言われた挙句に現状維持留まりにされた、あの一件が全ての始まりだったように思います。

 

 そこから不信感が溜まりに溜まって、それで「いつかこのチームを出てやる」のような思いを募らせていったのではないでしょうか。

 

 

 長年にわたって組織の柱とも言うべき活躍を続けてきたのに、上司や経営陣は新しく入ってきた見栄えのする若い選手ばかりチヤホヤしていたら、それは嫌気も差すと思いますよ。

 定年まで終身雇用のサラリーマンや公務員だって、こういう状況に置かれたら嫌気が差すと思いますよ。それが長くても向こう3年くらいしか契約を保証されない立場で、なおかつ同業他社から最大級の待遇と褒め言葉で誘いを受けたら、出ていきたいと思うのが人情ではないでしょうか。

 

 

 一部のマスコミの報道によれば条件交渉が噛み合わなかったような話が漏れているようですが、果たしてそれだけが出ていく理由でしょうか。

 わざわざ針のむしろになるのを承知の上でファンフェスに出席をした位ですから、それなりのチーム愛は持ってくれていたのではないかと思います。

 

 

 今回のFA報道においては、やれ全員出席の総会をサボっただの、やれ条件が無理だの、山口選手にとってマイナスイメージになるような情報が次々と報じられました。

 

 そこでね、もしも本当にベイスターズに残って欲しいならば、どうしてベイスターズは山口選手をかばう発言を公に出せなかったのでしょうか。まるで塩をまいて追い払うかのように、山口選手をどんどん追い込むような情報をマスコミに流し続けたのは、一体誰なのでしょうか。

 

 プロ野球界全体で今オフにFA宣言をした選手は他に何人もおりますが、山口選手ほどマイナスイメージを植え付けられるような報道が繰り返された選手は、他にはいなかったと思います。

 まだ移籍先がはっきりしない陽岱鋼選手にしても森福選手にしても、彼らに悪い印象を持たれるようなマスコミ報道は皆無と言ってよいのではないでしょうか。

 

 ここにこの問題の後味の悪さが残るのです。

 

 

 ベイスターズは長年に渡る先発ピッチャー不足からほぼ脱却し、まずまずの顔ぶれを用意できるようになりました。だから山口選手がいなくなっても他の選手で穴が埋まるかのような、影響を軽く考えるムードが、ベイスターズファンの間で多少見受けられます。

 

 ですが、そんなに計算通りにいくほど甘いものではありません。2014年は先発ピッチャーが軒並み活躍してくれたからもう安心だと意気揚々と迎えた2015年がどうだったか、記憶に新しいと思います。

 

 単純に戦力として抜けることの影響しかり、これまで暗黒ベイスターズで常にチームの中心になって粉骨砕身頑張ってきた支柱が自ら退団を選んだという精神的なショックとで、僕はあまり良いシーズンオフを過ごせそうにありません。

 

 

 ただ、これだけは言いたい事として、これまでベイスターズで頑張ってくれてありがとう。これからはライバルになってしまうが、ベイスターズのフロントや首脳陣やファンが地団駄を踏んで悔しがるような大活躍をして欲しい。そのように思っています。

 

 いなくなってしまうのはとても悔しいことですが、決まってしまった以上仕方がありません。

 

 フラれた女に泣き言を言うような恥ずかしい真似だけはしないで欲しいと、ベイスターズファンの皆々様にお訴えをしつつ、今日のブログを終えたいと思います。

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

ベイスターズの親会社が大炎上している件

 

 我らがベイスターズの親会社が、またしても問題を起こして大炎上しております。

 

www.buzzfeed.com

 問題の概要としては、(1)医療系の知識など何もない無名ライターをかき集めて医療にまつわるデタラメな記事を量産し、(2)それを「WELQ」というDeNAの医療情報サイトに投下。(3)そしてそのサイトに様々なSEO対策を施してGoogle検索の上位を独占出来るようにしてページビューを荒稼ぎし、多額のアフィリエイト収入を得る。

 この(1)(2)(3)コンプガチャ、ならぬコンプ技を決めましたよ、という問題であります。

 

 ここからは僕の推測です。

 

 DeNAは過去、「モバゲータウン援助交際の温床になっている問題」や「ソシャゲメーカーに不当に圧力をかけた問題」「コンプガチャ問題」で世間から強い批判を浴びた経緯があります。

 ですから、これらの経験を踏まえて「法律にひっかかるようなビジネスは止めよう」という行動規範みたいなものを持つようにはなったものの、もっとも根幹的な倫理観までは熟成されないまま、とにかく法に触れずに手っ取り早くお金を稼げる方法を模索してしまったのではないでしょうか。

 ですから今回は、今のところは法律上の問題について特に争点とはなっておりません。裏を返せば、「法律に引っかからなければ何をやっても良い」くらいの意識が社内に蔓延っていたのではないかと推測できます。

 

 そして、何かしらのマーケティングに基いて「医療は儲かる」と気付き、それが「WELQ」誕生に繋がっていったのではないでしょうか。

 

 さもありなん、であります。

 

 

 しかし今回は、ネタが「医療」というのが、いくらなんでも不味すぎました。人の生死に直結するからです。

 

 ネットの普及に伴って、残念なことにいい加減な医療情報が盛んに飛び交うようになりました。

 

 最近でもガンで闘病中の有名人がいい加減な医療情報を信じてしまったせいでガンを進行させてしまった事例が明らかとなっています。

 病に苦しむ人の中には、なんとか光明を見出すべく、ネットで新しい情報の入手に余念がない人が非常に多くおられます。僕も一応生死に関わる持病があるので時々ネットで情報を探したりもしていますが、Googleなどのネット検索で上位に上がるようなサイトで、なおかつDeNAのような上場企業が運営しているサイトともなれば、信じる人も相当数いるだろう事は想像に容易いと思います。

 

 で、病に苦しむ人やそのご家族が藁にもすがる思いで見つけたDeNAの医療情報サイトで得た情報がデタラメだったとしたら、いくら現行法に触れないとは言え、これはとんでもない大問題であるというのは、普通に考えれば誰だって理解できることではないでしょうか。

 

 そして、これに公開前の時点で社内の歯止めが効かないDeNAという会社は、一言で言ってしまえば、信用するに値しないヤバイ会社、という事に尽きるのではないでしょうか。

 

 

  上場している大企業は「ちゃんとやっているのが当たり前」とみなされて、会社が大きいというだけで無条件で信用されてしまいがちですが、実態は必ずしもそうではなく、過剰労働の電通や、不正会計を繰り返した東芝、燃費不正を繰り返した三菱自、組織ぐるみで身代わり出頭の佐川急便etc、枚挙に暇がありません。

 

 ですから大きいというだけで無条件で信用したらいけないんだと庶民は眉につばをたっぷり付けて生き抜いてゆかなければなりません。

 

 

 まぁとにかく、不幸中の幸いで、ベイスターズは球団単体で黒字経営が出来るようになりました。

 かくなる上は、この際株式会社横浜ベイスターズとして単体で株式市場に上場して、DeNAと縁を切れるようになってもらいたい、というのが僕の願いです。経営陣さえしっかりしてくれれば、もはや親会社などいなくなってもらっても構わないのだと、先駆的存在になってもらいたいです。

 

 

 とにかく、DeNAという会社にはベイスターズを再生してもらったという恩義は感じるものの、それを大きく上回る嫌悪感がある、そういう風な僕の意見表明であります。

 

 

 

以上

 

トライアウトがショー化したって、ええじゃないか

 

 この記事がバズっておられましたね。

 

thepage.jp

 

 僕は2年前に書いたトライアウトのススメというブログエントリーの中で皆様に見に行かれることをおすすめしているような人間ですから、1万2千人もの方が見に行かれた今回のトライアウトについて非常に嬉しく思っている所です。

 僕が初めて見に行った2008年のトライアウトはベイスターズ球場で平日昼間に行われたのですが、あの時は多く見積もっても数百人程度のお客さんしかおりませんでしたので、そこから10年も経たないうちに桁が2つも増えたというのは画期的だと思います。

 

 そもそも、かつては関係者だけで地味に行っていたドラフト会議だって、最近はお客さんを入れて派手にやるようになったではありませんか。入り口のドラフトがショー化できるのだから、出口のトライアウトがショー化して何が悪いというのでしょうか。

 

 トライアウトに参加した選手の中にも色々な考えを持つ人がいるとは思います。中にはショー化するのをよろしく思わない人もいるかもしれませんが、そもそもプロ野球とは一人でも多くのお客さんに見てもらってナンボの職業です。プレーする姿を見られたくないなんて言ってはいけないと、僕は思います。

 

 僕としては、雨が降って屋内練習場で執り行う時が非常に気の毒ですので、できればドーム球場でやってあげて欲しいと思っています。何年か前、古木克明さんがオリックスを戦力外になった年のトライアウトが雨で球場が使えなくなり、屋内練習場でやる事になったのですが、ピッチャーもバッターも非常に不本意に終わったと言います。

 何より、屋内練習場では守備を見せることが出来ません。

 

 トライアウトは形骸化しているという人もいますが、一度も一軍に上がったことがない選手の場合、ウエスタンリーグイースタンリーグで、双方の首脳陣の目に触れずにいる、ダイヤの原石が隠れている可能性もあるのではないでしょうか。

 特に守備は数字に現れにくい能力です。ファームの選手の守備能力ともなれば、イースタンとウエスタンで情報が充分に行き交っているとは、まだまだ言えないと思います。プロ担当のスカウトとて全部に目を通せているわけではなく、映像化されていない試合もたくさんあります。

 だからこそ、きちんとした環境でトライアウトが出来るよう、ドーム球場を開催地とするべきです。

 

 

 ショー化うんぬんで言えば、僕はいくらかの入場料を徴収しても良いとさえ思っています。そこで上がった収益を選手のセカンドキャリア問題の向上に充てがってもらえば良いと思います。

 

 あくまで一つの例ですが、高卒で育成契約で入団して数年で戦力外になった選手が、退団後に大学に通うためのお金を補助してあげる為の原資になったりすれば御の字です。最初から支配下で入団した選手はそれなりの額の契約金をもらえますが、育成選手の支度金や年俸では大学の学費を賄えるような金額にはなりません。だからそういった人達の支援が必要だと思うのです。

 入場料や飲食売上がそういったお金に回るなら、ファンも快くお金を払えるのではないでしょうか。

 

 

 トライアウトに参加する選手の中には、一軍の公式戦に出場した経験の無い人もいます。そういった選手たちにとって、数万人ものお客さんの前でプレーする機会というのは、それこそトライアウトが最初で最後になる可能性もあるのではないでしょうか。

 だからこそ僕は、トライアウトにもたくさんのお客さんに集まってもらえるようになったほうが良いと思います。

 

 

 冒頭で挙げた「THE PAGE」については以前にも別の記事を槍玉に挙げた記憶がありますが、今回についても見方が非常に浅はかだと思います。

 お客さんが大勢集まったことに対するメリットへの考察がほとんどなされておらず、終始、何を言いたいのかいまいちハッキリしない、当たり障りのない内容に、記事のタイトルだけで世論を煽っているような印象さえあります。

 そういったネット記事でいちいち釣られる僕も僕で同じ穴のなんとやらですから、困ったものです。

 

 これから先、野球がどんどん国際化してASEAN各国にもプロリーグが出来る運びになれば良いと思っています。そういった所にNPBの選手が加わっていって競技能力向上のお役に立てるようになるために、トライアウトが一つの契機に繋がっていけばいいですね。

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

ファンがチームを弱くする

 

 秋田県のとある無医村では、お医者さんがいないのは困るからと、苦労して他地域のお医者さんに赴任してもらって診療所の開設にこぎつけたものの、一部の村民がせっかく赴任してくれたお医者さんを執拗にイジメ、結局お医者さんに出ていかれてしまったと言います。

 それでまた新たにお医者さんを呼び寄せたものの、またしても一部村民のイジメにより退職されてしまい、また~と、以後何度も同じ過ちを繰り返し、ネットでもそのことが一時話題になりました。

 

 村民が困るからわざわざお医者さんに来てもらったのに、その村民によるイジメで出ていかれるとは、正気の沙汰ではない。そういう感想がインターネット上を駆け巡ったのが記憶に新しい所ですが、これに近い話は、割りとそこら中に転がっているものだと、僕は思い至りました。

 

 僕個人の経験ですが、かつて地元川崎の寂れた商店街で店を開業した際に、古くからある商店街のお茶屋の婦人に、イジメと言いましょうか、デマを振りまかれた事があります。

 地元とは言ってもそのお茶屋とは全く付き合いも面識もありませんでしたからイジメを受ける謂れも無かったと思いますけれども、それはしばらくの間続きました。僕が地元の人間という事もあって、周囲の方々の協力で鎮圧できましたけれども、まったくもって合理的でない、意味の分からない人だと改めて感じました。

 

                 ■

 

 人間のやる事ですから、好きとか嫌いとかの感情は少なからずあるでしょう。それは否定できませんけれども、かといって、嫌いだからイジメて良いとか、誹謗中傷しても良いとか、そういう理屈は通りません。

 

 ましてや、イジメや誹謗中傷する事でかえって自身の利害を損ねる場合もあるのだから、そこは損得勘定みたいなものも冷静に踏まえるべきだというのが僕の考えです。

 

 

                 ■

 

 長い前置きになりましたが、最近のベイスターズ界隈でもっとも重大なニュースとも言うべき山口俊選手の去就、ならびにファンの反応について今日も触れてみたいと思っています。

 

 ここ最近のベイスターズファンの山口選手に対するムードは、かつて内川選手や村田選手がFA流出した時と、非常に似ているなと、僕は感じています。

 

 ベイスターズにとって内川選手はどういう存在だったかと言えば、かけがえのない素晴らしいバッターでした。村田選手もそうです。この2人を超えるような数字を残せる選手は、今年の筒香選手が初めてです。

 内川選手がベイスターズを去ってから丸6年、村田選手がベイスターズを去ってから丸5年、ベイスターズはこの2人の穴を埋めることはついぞ出来なかったわけです。

 

 ですから本来なら流出させた事を後悔し、そして反省しなければならない筈です。

 

 しかしながら、我々は反省するどころか、またしても同じ過ちを繰り返そうとしています。

 

 これでは秋田の例の村と同じではないかと、僕は腹立たしく感じています。

 

                ■

 

 先月にベイスターズ球場で行われたパブリックビューイング会場で、僕はあることに気付きました。山口選手のレプリカユニフォームを着ている人が殆ど居ないという事実です。たぶんロマック選手のレプリカユニフォームより少なかったのではないかと思います。

 

 一方で、三浦選手や山崎康晃選手のレプリカユニフォームを着ている人はものすごい人数にのぼりました。

 

 なぜ三浦選手や山崎康晃選手はあんなに人気があるのに、山口選手のレプリカユニフォームを着ている人はあれしかいないのでしょうか。なぜ山口選手は愛されないのでしょうか。

 

 僕は思うに、野球の実力や実績はあまり考慮に入れられないのです。

 

 野球の実力よりもむしろ、ファンに気に入られる要素を一つでも多く持っている選手が愛されるのです。

 

 ファンに愛される要素の一つは見た目です。かっこいい選手、かわいい選手に人気が集まります。関根選手と砂田選手が仲睦まじくしている写真や、山崎康晃選手がハロウィンの仮装をしている写真はSNS上でガンガン拡散され、人気を集めます。

 

 もう一つはネット戦略です。今季限りで引退した三浦選手はインターネットをたくみに使いこなす先駆者で、ブログの番長フレームはテレビでも取り上げられるくらいの人気があります。

 文章があまりにも短いので、僕は内心「これはブログなのか?」と悶々としているのですけれども、海老蔵さんもこれで人気があるという話ですから、これが世間に受ける重要なポイントなのだと思います。

 

 

 こういったファンに愛される要素が何一つ無いのが山口選手の悲しい所であります。

 

 彼もああ見えてネット戦略に取り組もうとしてきた痕跡はありまして、いまでもオフィシャルブログが残されているのですが、一番最後に更新されたのは2012年の11月です。

 最近はインスタグラムに場所を移して情報発信に取り組もうとしているようですが、いかんせん文章が拙すぎて、何を言いたいのかよくわかりません。

 

 要するに山口選手は不器用な人間なのです。

 

 

 近年は、不器用な人間にとって生き辛い世の中になっていると思いませんでしょうか。

 

 僕などは子供の頃から身近に地方議員が何人かいる環境に育ったせいか、勉強はできないし性格も悪いけれども、敬語と本音建前の使い分けだけはしっかり身につけた狡猾な人間になりまして、最終学歴工業高校の分際で、身の丈を大幅に上回る良い評価を受け続けて今日に至ります。

 世の中には旧帝大クラスの大学を出た優秀な人材であってもコミュニケーション能力が乏しいというだけで粗雑な扱いを受けているという一方で、僕のような工業高校卒が有名企業のヘッドハンティングを何度も受けるという、コミュニケーション能力至上主義ともいうべき、そういう現代の世相であります。

 

 だから山口選手は実績の割に、あまり評価もしてもらえないし、愛してもらえないのではないでしょうか。

 

                 ■

 

 しかし、だからといってこのまま山口選手に対して、ごく一部とはいえ誹謗中傷のようなものが飛び交ったままの状態にしておけば、内川選手や村田選手の時と同じような結末を招き、同じような苦しみを今後味わい続けなければならないわけでして、それによってベイスターズが弱くなるのは、非常に困るという事ではないでしょうか。

 

 ですから僕はしつこく言い続けますが、山口選手はかけがえのないハマの大エースであり、挙国一致ならぬ挙浜一致で山口選手の流出を阻止しなければならない、そのように考えております。

 

 もしも今年山口選手が築き上げた貯金6(11勝5敗)が無かったらベイスターズは5位だったのだと、今一度山口選手の功績に思いを馳せるべきではないかと、そのようにお訴えしたいと思いますね。

 

 

以上

 

 

ドラフトの入団拒否くらいでガタガタ騒ぎ過ぎ問題

 

 今日お昼頃のヤフージャパンのトップニュースにこの記事が取り上げられていました。

 

thepage.jp

 プロ野球界の一大イベントであるドラフト会議で指名された選手が入団を拒否するケースは、そんなに珍しいものではありません。

 去年も育成指名の選手が故障を理由に入団を拒否して今年改めて指名されたケースがありますし、巨人にいる長野選手や菅野選手が日本ハムへの入団を拒否したケースも記憶に新しい事だと思います。

 

 ですから、こんな毎年のように起きるありふれた出来事を、わざわざ取り上げること自体が、ネットニュースのページビューが欲しいあまりに針小棒大に論っている、炎上ビジネスみたいなものだと、バカバカしく感じております。

 

 こんなものは本来なら、知識のない人に向けた、状況を解説する目的で小さく載せるレベルの些末なニュース価値しかないものです。

 

 

 しかしその一方で、世の中のニュースへの捉え方として、ある程度の知見を有しているから冷静に受け止められる人と、あまりこれといった知見を持たずに何事も浅く捉えて、テレビ新聞ネットニュースが騒ぐのについつい過剰反応を示してしまうような、悪い意味でミーハーな人達というのも一定程度おりまして、ですから、世の中の反応については注意して事態を見守らなければならない、と言う風にも受け止めております。

 

 

 なぜなら、元々大した興味も知識もない人に中途半端に首を突っ込まれて豊洲の例の件みたいにされては困るからです。ミーハーな人達を集めるだけ集めて、後処理で無駄な苦労をするハメになりたくないのであります。

 

 ですから、ドラフトで指名されたからと言って、入団を断ることは全く珍しくないし、悪いことでもないと、改めて周知を図る必要があるでしょう。

 

 

 もしもですよ、貴方が何の前触れもなく、とりわけ忌み嫌っている某球団から育成ドラフト9位くらいで指名されて、年俸240万支度金50万で入団しろとか言われたら、どう思われますか?僕だったら断りますよ。収入が減って、さらに今の仕事を失ってまで、どうして入団しなければならないのか?という、基本的人権の根本部分に関わる話であります。

 

 ですから僕は、この程度の出来事で「条件付きプロ志望が問題か?」などと論って、高校3年生の未成年を批判の的にするかのような「THE PAGE」などというネットニュースは実に低俗であると批判したいわけであります。

 

                ■

 

 ドラフトは各球団の戦力均衡の狙いがあるので、今の物事の進め方としてはおおむね正しいと、僕は思います。

 

 あとは、「入団拒否」となった場合にその後どう処理していくのかは、多少議論の余地があるのではないかとも思います。

 

 過去にはドラフトで入団拒否されたチームの担当スカウトが自ら命を絶ってしまう、大変痛ましい事件もありました。入団拒否をした選手も当時未成年でしたから、選手もスカウトもどちらも気の毒な結末を迎えてしまったと、あれから20年近く経った今なお、忘れられない記憶として残っています。

 

 「入団拒否」という言葉も、あまりに重いと思います。ドラフトの場合はかなりの人数の未成年がそこに関わってくるわけですが、その未成年に「入団拒否」という重い十字架を背負わせてしまうのは酷ではないかと、僕は思います。

 先述した「THE PAGE」の件はそういう意味でなおさら腹立たしいと考えています。

 

 せめてね、恋愛でフラれた時のような、「善悪」とは別の語感を得られるような言葉に言い換えられないものか、とも思います。

 

 社会人に置き換えて考えれば、雇用契約のようなものです。ですから、入社試験を受けても「お祈りメール」が届く人もいれば、逆に内定を断って別の会社に入社する人もいれば、社会人になって他社からヘッドハンティングを受けても誘いを断る人もいるわけで、ですから両思いの結末なんて、そこまで多くないと思います。

 

 なのに、なぜ野球選手がドラフト指名を受けて入団拒否をするだけでこれだけ話題にされるのでしょうか。変な先入観があるのではないでしょうか。

 

 

 ベイスターズが指名した選手には皆さん入団してもらいたいですが、されとて、仮に入団拒否をされるような事になっても、その人を責める気持ちにはなりませんし、そういう事を言ってはならないと思います。

 

 入団拒否をして、一体何が悪いのだ。そういう事ではないでしょうか。

 

 

以上

 

 

 

 

 

ハマの大エース山口俊

 

 山口選手がFA権を行使する可能性が高いと報じられています。

 

www.sanspo.com

 他球団に移籍したいから行使するのか、それとも自分の客観的な評価を知りたいから行使するのか、意図する所まではわかりませんが、僕が山口選手の立場なら、わからないでもないなと感じています。

 

 というのも、山口選手については球団もファンも過小評価をしていると感じるからです。

 

www.plus-blog.sportsnavi.com

 これは僕が今年の1月に書いたエントリーのスポーツナビ側ですけれども、コメント欄を見れば、ベイスターズファンが山口選手をどのように言っているのか明らかだと思います。

 僕は何の根拠も示さずに山口選手を持ち上げているわけではない事はエントリーを読んでいただければわかると思いますが、そういった論拠に対して具体的な指摘も無しに、ただただ山口選手を忌み嫌うようなコメントが出ています。

 

 ブログコメントとは別に今日のツイッターのタイムライン上で眺めたツイートにこういうものもありました。

 

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 書いた人を個人攻撃する目的ではないので名前は載せませんが、この中にある「前年までの成績が微妙」とは、いかがなものでしょうか。

 

 山口選手が1軍定着を果たしたプロ入り4年目から今季までの8シーズン中で、年間の防御率が3.50を越えてしまったのは2013年と2015年の2回だけです。あとは全てのシーズンで防御率3.50を下回り、1軍のレギュラー投手として評価できる数字を安定して残し続けています。先発をやったり中継ぎをやったり抑えをやったりしながら、です。球界最年少で100セーブを達成したのも然りです。

 

 他方で、今季限りで惜しまれつつ引退を表明した三浦大輔選手はというと、山口選手と同じ基準でプロ入り4年目から昨季までの21シーズン中で防御率が3.50を上回った回数は9回にのぼります。職務は先発だけに限られても、です。

 

 仮に防御率3.50をクリアしたシーズンをクオリティシーズンとするならば、山口選手は8シーズン中6回の達成でクオリティシーズン率は.750です。三浦選手は.571ですから、山口選手のほうがはるかに安定して好成績を収め続けていると言えようかと思います。

 

 そして、こういった厳然たる事実がありながらも、かなり大勢のベイスターズファンから「前年までの成績が微妙」とか、ネガティブな声ばかり乱れ飛んでいるのですから、それはFA権を行使したいと考えるのも無理からぬ事だと、僕は思うのです。

 

                 ■

 

 最近話題になったこの件が、山口選手にネガティブな言葉を発し続ける人達と相通ずるものがあると思いました。

 

「いじめられる側にも原因がある」に対するはるかぜちゃんの指摘が相変わらず鋭かった件 - Togetterまとめ

 

 いじめをやる人達というのは、なんだかんだと理由というかいいがかりを付けていじめるのであって、だからやっぱりいじめる側に問題がある、みたいな話でしょうか。

 

 山口選手について言えば、成績が安定しているとか最年少100セーブとか色々と好材料があるにもかかわらず、重箱の隅をつつくようにしてネガティブな言葉を浴びせ続けられているわけでありまして、ですから似ている話だなぁと僕は感じたのです。

 

 でね、山口選手にネガティブな言葉を発し続ける人達と、いじめをやる人間というのは、それがその人の本質的な所だから、今更どうにもならないんじゃないかと、そのように考えております。

 厳しい言い方をすれば、そういう考え方が骨の髄まで染み込んでる人達だから、今更咎めた所で改まる可能性は薄い。そう思っております。

 

 だからこそ重要なのは、そういうネガティブな人達から山口選手を守るためにも、我々があえて声を上げていく必要があるのではないか、という事です。

 

suguru0220.hatenablog.com

 また手前味噌で恐縮ですが、みんなで褒めようという事です。

 

 そうやって褒める声を多数派とし、ネガティブな人達を隅っこに追いやることが必要なのではないかと思うのです。そうすることで山口選手が自信をつけ、ベイスターズにさらなる愛着を持ってくれれば、お互いがハッピーになれるのではないでしょうか。

 

 そのように考えております。

 

 

               ■

 

 最後に、今シーズンの山口選手について感想を書きますと、年初に20勝出来ると書いた僕ですので、物足らないシーズンであったと感じております。

 

 今シーズンは都合3度の故障で合計2ヶ月位に渡ってチームを離脱したのが痛手でした。それまで大きな故障をせずにきた山口選手なので、勝数はともかく長期に渡ってチームを離脱することは想定していませんでした。

 

 3度の故障の内、最初の1回は調整のために登板したファームの試合で後藤選手の気の抜けたような悪送球を必死に追いかけた末での故障なので、これは仕方がありません。調整目的で出場したファームの試合でも手を抜かない山口選手の生真面目さが仇となったものです。

 残りの2回はいずれも練習中の、避けられた故障では?と感じております。だからモヤモヤしているのです。

 

 2ヶ月くらいチームを離脱して規定投球回にも達していないのに11勝でチームの勝ち頭ですから、故障がなければ16~18勝くらいはしていてもおかしくなかったと思います。

 しかも今シーズンの前半は打線が低調で、そのせいで今永選手がなかなか初勝利にたどり着けなかったのも記憶に新しい所ですから、来シーズンは20勝出来ても全く不思議ではないだろうし、その事について異議を挟む人も今年の年初ほど多くはないだろうと思います。

 

 

 だから今の僕が山口選手に言いたいのは、今年はFA権の行使をするのは止めて、来シーズンに最高のパフォーマンスを発揮して、国内はもとよりMLBからの耳目を集めてから、そこで改めてFA権を行使してみてはどうか?という事です。

 

 そうなると恐らくベイスターズ側が提示する年俸も今年の提示と比べてはるかに高額になるのは間違いないですし、今年はクライマックスシリーズに登板できなかった、その心残りも解消できるのではないでしょうか。

 

 

 山口選手は野球選手として、人間として大変素晴らしい人物であるのに間違いは無いのですけれども、ただし、自分を売り込むことにかけては、だいぶ御下手であるとも思います。

 それが三浦選手や山崎康晃選手との評価の違いに繋がっていっているのは間違いないですし、その差を今から挽回するための戦術として、今オフにFA権を行使するのは得策ではないと僕は思います。

 

 来年も再来年もその先も、山口選手には末永くベイスターズの中心人物でい続けてもらいたいですけれども、今の僕としては、ひとまず今オフのFA行使を留まるよう、お願い申し上げる次第であります。

 

 

以上

 

 

 

ドラフト会議は週末のドーム球場でお客を入れて実施すべき

 

 毎年この時期になると自分がドラフトで指名された場合を想定したシュミレーションに余念がない僕ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 今回のドラフト会議におきましては、僕は決意の上で12球団OKの意向を表明したいと思います。もしも巨人から指名された暁には、マスコミ各位へのコメントにおいて「子供の頃から大の巨人ファンでした。高橋由伸さんのガッツあふれるプレーに憧れていました」などと申し述べ、そしてこのブログの存在など何もなかったかのように、蓮舫さんばりの強気のコメントで押し通す所存でおります。

 

 

 それはさておき、周知の通り明日10月20日はプロ野球ドラフト会議です。昔は平日の昼間に行われ、テレビ中継が行われる時もあれば無い時もあるという位の扱いに過ぎなかったドラフト会議ですが、近年は夕方からスタートとなり、冠スポンサーがついて地上波のテレビ中継が欠かさず行われるよう、様変わりしました。

 そして、昔と大きく違うのはお客さんを入れるようになった事です。昔はどこかのホテルの大広間で政治家の政治資金パーティーのような趣で行われていたのが、近年では観覧希望のファンを募って、毎回かなりの競争率になっているという盛況ぶりであります。

 

 プロ野球ファンにとって見れば、ドラフト会議というのは年に一回必ずやってくる一大イベントですから、盛り上がって当然と言えるでしょう。

 

 日本シリーズは出られないチームのほうが多いですし、オールスターも監督推薦で申し訳程度にしか選手を送り込めないチームもあるという中で、唯一ドラフトだけは他の球団と同じ土俵に立って、ガチンコ勝負を挑めるのですから、注目しないはずがありません。

 公式戦で苦汁をなめさせられたリベンジをしてやるぞと、毎年この時期になると気合が入っていたベイスターズファンも少なくないのではないでしょうか。ま、今年は公式戦でもあまり苦汁をなめませんでしたけれどもね。

 

 

 というわけで近頃のドラフト会議のショー化の流れは大いに賛同する所でありますが、ただし、まだまだ規模が小さいし、手ぬるいとも感じています。もっと大々的に派手にやってはどうかと言いたいのです。

 

 それこそ、より多くの観客を集められる週末にドーム球場でドラフト会議を開催してはどうかと思うわけです。自由席と指定席を設けて入場料を取れば財源不足に苦しむNPBの懐を暖めてくれるでしょう。

 ドラフト会議本番前は現役選手やOBを連れてきて目の前でチャリティオークションを実施したり、トークショーを催しても良いと思います。ドラフトの時にどういう心境だったとか、上位指名と下位指名の選手同士がふた手に分かれてトークバトルをするとか、球団の垣根を超えたドラフトならではの面白いイベントに出来るのではないでしょうか。

 

 また、せっかく我々野球を楽しむものとしては、ホテルの大広間ではなく、球場で会議をするほうがよりイベント気分が高まるのではないでしょうか。単純にハコが大きいぶんお客さんもたくさん入れられるメリットもあるでしょう。

 

 

 その日の指名状況から、スポーツ新聞各紙が特別に号外を作って場内で配布をしつつ、アピールをしたりするのも良いかもしれません。各スポーツ紙でブースを作って各記者が各球団の予想をしたりして読者やファンと交流する場を設ける意義もあると思います。

 

 

 まぁとにかくドラフト会議には様々な利用価値があるという点ではTBSが毎年やるようになった「お母さんありがとう特番」の例を見ても明らかですし、NPBはそこにもっと掘り下げて、ファンサービスと収益拡大に繋げていくべきであるという風に僕は考えております。

 

 ご一考いただきたいものですね。

 

 

 

以上